差分

3,499 バイト追加 、 2023年1月9日 (月) 21:19
1行目: 1行目:  
{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Kali Yuga/कलियुग]]
   
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]
 
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
 
| 声優 = {{声優|松井菜桜子|SRW=Y}}
 
| 声優 = {{声優|松井菜桜子|SRW=Y}}
 +
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|Mがんぢー}}<ref name="pb">『スーパーロボット大戦UX パーフェクトバイブル』444頁。</ref>
 +
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
 +
| SRWでの分類 = [[機体]]<br />[[パイロット]]<br />[[ラストボス]]
 +
}}
 +
 +
{{登場人物概要
 +
| タイトル = プロフィール
 
| 種族 = 輪廻を生み出すために現れるシステム
 
| 種族 = 輪廻を生み出すために現れるシステム
| 全高 = 1999.0 m 以上
+
| 全高 = 1999.0 m 以上<ref name="pb" />
| 重量 = 不明
+
| 重量 = 不明<ref name="pb" />
 
| 性別 = 不明(外見上は女)
 
| 性別 = 不明(外見上は女)
| 年齢 = それに意味はない
  −
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|Mがんぢー}}
   
}}
 
}}
 
'''カリ・ユガ'''は『[[スーパーロボット大戦UX]]』の登場キャラクター。
 
'''カリ・ユガ'''は『[[スーパーロボット大戦UX]]』の登場キャラクター。
45行目: 49行目:  
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
:本作の[[ラストボス|ラスボス]]として登場。HP回復がなく、最低クラスの運動性と3Lというサイズなので攻撃をかわされることがない半面、重厚な装甲とガード、カンストの底力、気力限界突破も相まって、削れば削るほどダメージが通らなくなっていく。極限まで行くと、10段階改造の武器+[[熱血]]ですら数千のダメージに留まってしまう。場合によっては、[[魂]]をかけても10しか通らないという恐るべき事態になってしまう。
+
:初登場作品。本作の[[ラストボス|ラスボス]]。[[HP回復]]がなく、最低クラスの[[運動性]]と3Lというサイズなので攻撃をかわされることがない半面、重厚な[[装甲]]とガード、カンストの底力、気力限界突破も相まって、削れば削るほどダメージが通らなくなっていく。極限まで行くと、10段階改造の武器+[[熱血]]ですら数千のダメージに留まってしまう。場合によっては、[[魂]]をかけても10しか通らないという恐るべき事態になってしまう。
 
:しかし、カリ・ユガ戦で一番厄介なのは、何と言っても武器。全ての武器に特殊効果が付与されており、能力半減の効果を持つ「御使いの羽」を喰らった後で周囲のリヴァルナや[[ライオットX]]の追撃を喰らうと呆気なく落ちてしまう。スペック低下無効と[[精神耐性]]を両方とも持つ[[フェイ・イェンHD]]を戦術指揮に据えれば安心だが、それでも今作は味方のサイズが小さめの傾向にあるのもあって、サイズ差から来る途轍もないダメージだけはどうしようもない。おまけに、出現時に回りをライオットが囲っているため、近づくだけでも一苦労。[[アヴァターラ]]を撃破する前に、主力ユニットを近くに集めて待ち伏せるべし。ラスボスとしては射程が短いので、最初は[[アパレシオン]]、[[マークジーベン]]など二重の射程ボーナスで10以上にしたキャラで削るのもあり(固まっているとマップ兵器が飛んでくるが)。
 
:しかし、カリ・ユガ戦で一番厄介なのは、何と言っても武器。全ての武器に特殊効果が付与されており、能力半減の効果を持つ「御使いの羽」を喰らった後で周囲のリヴァルナや[[ライオットX]]の追撃を喰らうと呆気なく落ちてしまう。スペック低下無効と[[精神耐性]]を両方とも持つ[[フェイ・イェンHD]]を戦術指揮に据えれば安心だが、それでも今作は味方のサイズが小さめの傾向にあるのもあって、サイズ差から来る途轍もないダメージだけはどうしようもない。おまけに、出現時に回りをライオットが囲っているため、近づくだけでも一苦労。[[アヴァターラ]]を撃破する前に、主力ユニットを近くに集めて待ち伏せるべし。ラスボスとしては射程が短いので、最初は[[アパレシオン]]、[[マークジーベン]]など二重の射程ボーナスで10以上にしたキャラで削るのもあり(固まっているとマップ兵器が飛んでくるが)。
:また、彼女のHPが70%以下になると最大まで回復するが、'''それと同時に自軍のHP・EN・SP・弾数が全回復する'''ため事前に[[脱力]]を可能な限りかけておくというのも一つの手段だろう。
+
:また、彼女のHPが70%以下になると最大まで回復するが、'''それと同時に自軍の[[HP]]・[[EN]]・[[精神ポイント|SP]]・弾数が全回復する'''ため事前に[[脱力]]を可能な限りかけておくというのも一つの手段だろう。
 
:ついでに言うと、実はサイズ差補正無視効果が「浄化の槍」にしか無く、カリ・ユガ本人もサイズ差補正無視を習得していない為、小型サイズの多い本作ゆえ'''気力を落とすだけで命中率がガタガタになる'''(本作の「サイズ差補正無視」は小型に対する命中低下も無視できる為)。ただしこれは最初の内の話で、削っていくと底力補正のおかげで命中が跳ね上がる。油断せず、精神コマンドを使って確実に対処する事。
 
:ついでに言うと、実はサイズ差補正無視効果が「浄化の槍」にしか無く、カリ・ユガ本人もサイズ差補正無視を習得していない為、小型サイズの多い本作ゆえ'''気力を落とすだけで命中率がガタガタになる'''(本作の「サイズ差補正無視」は小型に対する命中低下も無視できる為)。ただしこれは最初の内の話で、削っていくと底力補正のおかげで命中が跳ね上がる。油断せず、精神コマンドを使って確実に対処する事。
  −
== パイロットステータス設定の傾向 ==
  −
=== 能力値 ===
  −
巨体ゆえか回避は低いが、それ以外の能力値は無茶苦茶な高さを持つ、正真正銘の怪物。それなりに改造や育成を施したキャラをぶつけないとまるで歯が立たない。当然の如く敵味方含め第一位の能力(ちなみに次点は[[飛影]])。
  −
  −
=== [[特殊技能|特殊スキル]] ===
  −
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
  −
:'''[[2回行動]]、[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L3、[[気力限界突破]]、[[カウンター]]、[[ガード]]、[[全体攻撃]]L3、[[指揮官]]L4'''
  −
:完全な耐久型のラインナップ。底力L9とガード、素の装甲の硬さが合わさって凄まじい硬さを発揮し、底力による最終的な装甲の実値は'''4750'''。数値だけなら[[Zシリーズ]]でもいるが、こちらはサイズ差があるため実ダメージはさらに下がる。
      
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
70行目: 65行目:  
:手に持っている大槍を投擲して、敵を破壊する。
 
:手に持っている大槍を投擲して、敵を破壊する。
 
:MAP兵器版の方は気力・攻撃力低下、通常兵器版の方は射程・移動力低下と厄介極まりない。MAP兵器版の射程が結構長いので、前線から下がっているユニットが狙われないように注意。前述の通りこの武器にはサイズ差補正無視の効果があるため、小型のユニットは出来るだけ近寄って戦った方が良い。ちなみに、2回行動してくるが、MAP兵器を二連射することはない。
 
:MAP兵器版の方は気力・攻撃力低下、通常兵器版の方は射程・移動力低下と厄介極まりない。MAP兵器版の射程が結構長いので、前線から下がっているユニットが狙われないように注意。前述の通りこの武器にはサイズ差補正無視の効果があるため、小型のユニットは出来るだけ近寄って戦った方が良い。ちなみに、2回行動してくるが、MAP兵器を二連射することはない。
:敵ユニットには珍しく[[トドメ演出]]があり、惑星の爆発の中から槍が戻ってくるのを見守るカリ・ユガの後姿がカットインする。
+
:敵ユニットには珍しく[[トドメ演出]]があり、惑星の爆発の中から槍が戻ってくるのを見守るカリ・ユガの後姿が出る。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
85行目: 80行目:  
;3L
 
;3L
 
:本作のユニットでもっとも巨大。大型の少ない本作ではサイズ差によるダメージが半端ではないが、サイズ差による命中逆補正もその分でかい。よって「当たれば落ちるが、なかなか当たらない」という状態になる。
 
:本作のユニットでもっとも巨大。大型の少ない本作ではサイズ差によるダメージが半端ではないが、サイズ差による命中逆補正もその分でかい。よって「当たれば落ちるが、なかなか当たらない」という状態になる。
 +
 +
== パイロットステータス ==
 +
=== [[能力]]値 ===
 +
巨体ゆえか[[回避#回避(能力)|回避]]は低いが、それ以外の能力値は敵味方含め第一位の能力(ちなみに次点は[[飛影]])。
 +
 +
=== [[特殊技能|特殊スキル]] ===
 +
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
 +
:'''[[2回行動]]、[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L3、[[気力限界突破]]、[[カウンター]]、[[ガード]]、[[全体攻撃]]L3、[[指揮官]]L4'''
 +
:完全な耐久型のラインナップ。底力L9とガード、素の装甲の高さが合わさって凄まじい硬さを発揮し、底力による最終的な装甲の実値は'''4750'''。数値だけなら[[Zシリーズ]]でもいるが、こちらはサイズ差があるため実ダメージはさらに下がる。
    
== 機体BGM ==
 
== 機体BGM ==
97行目: 101行目:     
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 +
=== 戦闘台詞 ===
 +
;「ここにいるはずのない者たち…。あなたの可能性が、宇宙の命を奪ったのです」
 +
;「あなたの命が、今そこにある事…。それがすでに、宇宙を脅かしているのです」
 +
:隠しキャラに対する[[特殊戦闘台詞]]の数々。
 +
;「ウロボロスロンドを超えた者よ…。あなたの戦いは、もう、終わりました」
 +
:[[大十字九郎|九郎]]との特殊戦闘台詞。九郎の終わらぬ戦いの輪廻をウロボロスロンドと形容しているのは、『[[機神咆吼デモンベイン]]』のアニメ版のDVDについてきた映像特典『OUROBOROS RONDO』(全2話)が元ネタとなっている。
 +
;「あなたなら、全可能性の消失…その意味が理解できるはずです」
 +
:[[フェイ・イェンHD|フェイ]]との特殊戦闘台詞。[[タングラム]]関係の騒動に駆り出されるオリジナルバーチャロイド・ファイユーヴの経歴と、[[初音ミク]]側の有名な楽曲『初音ミクの消失』の両方にかかっている台詞である。
 +
;「安心しなさい。命が尽きようと、あなたはエイサップ・鈴木です」
 +
:[[エイサップ・鈴木|エイサップ]]との特殊戦闘台詞。当人の台詞を意識しての言い回し。うっかり富野節に呑まれてしまっている。神様にまで個人名を覚えられているというのもなかなかにインパクトが高い。
 +
;「なぜ…どうして…!?」
 +
;「ありえない…あってはならないことが!」
 +
:撃墜時の台詞の数々。
 +
;「ああ…あああああ!」
 +
:オデュッセアとのイベント戦闘での撃墜台詞。テキストで見ると淡泊に感じられるが、実際には松井菜桜子氏の熱演も相まって、直前のアーニーの魂の叫びにも負けないほどの壮絶な断末魔となっている。
 +
 +
=== シナリオデモ ===
 
;「はじまりは、ひとつでした…」<br />「そこから数多の意志が芽生え、数多の命が生まれた…それらの可能性を閉じる時が、ついに訪れたのです」<br />「さあ還りなさい、終わりのもとへ――」
 
;「はじまりは、ひとつでした…」<br />「そこから数多の意志が芽生え、数多の命が生まれた…それらの可能性を閉じる時が、ついに訪れたのです」<br />「さあ還りなさい、終わりのもとへ――」
:登場時の台詞。これらの台詞はすべて[[DVE]]
+
:登場時の台詞。これらの台詞はすべて[[DVE]]。最後の一文は本作のキーワードである「集え、始まりのもとに」と対になっている。
;「ここにいるはずのない者たち…。あなたの可能性が、宇宙の命を奪ったのです」<br/>「あなたの命が、今そこにある事…。それがすでに、宇宙を脅かしているのです」
  −
:隠しキャラに対する戦闘台詞。
   
;「なぜ、還ろうとしないのです」<br />「輪廻の理から外れては、新たなユガは拓けぬというのに…」
 
;「なぜ、還ろうとしないのです」<br />「輪廻の理から外れては、新たなユガは拓けぬというのに…」
 
:HPを70%以下まで減らすと会話イベントが発生、この台詞と共にHPが最大まで回復するが…
 
:HPを70%以下まで減らすと会話イベントが発生、この台詞と共にHPが最大まで回復するが…
 
;「こ、これは…なぜ!?無に還ったはずの命がどうして…!」<br />「!? こんな…こんなことが!」<br />「に、人間が…新たなユガを!?終わりから、始まりが…!」
 
;「こ、これは…なぜ!?無に還ったはずの命がどうして…!」<br />「!? こんな…こんなことが!」<br />「に、人間が…新たなユガを!?終わりから、始まりが…!」
 
:「始まりのもとに集った」無数の命に動揺して。なお、この会話イベントでは'''全味方ユニットのHP・EN・SP・弾数が全回復する'''。
 
:「始まりのもとに集った」無数の命に動揺して。なお、この会話イベントでは'''全味方ユニットのHP・EN・SP・弾数が全回復する'''。
;「なぜ…どうして…!?」/「ありえない…あってはならないことが!」
  −
:撃墜時の台詞。
   
;「の、飲まれてはいけない…私が消えれば、この宇宙は…!」
 
;「の、飲まれてはいけない…私が消えれば、この宇宙は…!」
:撃破後。再びHPが回復し、最後まで抵抗を試みるが…。
+
:撃墜後。彼女は彼女なりの使命感を持って、自らの仕事を全うしようとしていることが窺える。この台詞と共に再びHPが回復し、最後まで抵抗を試みるが…。
;「ああ…あああああ!」
  −
:オデュッセアとのイベント戦闘での撃墜台詞。テキストで見ると淡泊に感じられるが、実際には松井菜桜子氏の熱演も相まって、壮絶かつ扇情的な断末魔となっている。
   
;「な、なぜ…!無をも超えるもの…そんなものが、有るはずが…!あああぁぁぁぁぁーっ!」
 
;「な、なぜ…!無をも超えるもの…そんなものが、有るはずが…!あああぁぁぁぁぁーっ!」
 
:イベント戦闘後の台詞、および最期の断末魔。
 
:イベント戦闘後の台詞、および最期の断末魔。
121行目: 136行目:     
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*名前の由来であるカリ・ユガはインド哲学において循環すると考えられている4つのユガの最後の段階で、悪魔カリが君臨して道徳が第一段階の四分の一まで減った、罪や欲のあふれた時代とされる。また、ヒンドゥー教の神カルキ(Kalki/कल्कि)はカリを含む全ての悪を滅ぼし、新たな世界を築く存在であるため、本作のカリ・ユガ(と本編でのUX)の役割にはこちらも取り入れられていると考えられる(ただし、カリもカルキも男性)。
+
*「カリ・ユガ」とはインド哲学において循環すると考えられている4つのユガの最後の段階で、悪魔カリが君臨して道徳が第一段階の四分の一まで減った、罪や欲のあふれた時代とされる。また、ヒンドゥー教の神カルキ(Kalki/कल्कि)はカリを含む全ての悪を滅ぼし、新たな世界を築く存在であるため、本作のカリ・ユガ(と本編でのUX)の役割にはこちらも取り入れられていると考えられる(ただし、カリもカルキも男性)。
 
*歴代の作品において[[ナシム・ガンエデン|人]][[アダマトロン|造]][[至高神Z|神]]や[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神]]、[[ペルフェクティオ|それ]][[ケイサル・エフェス (人物)|らに]][[御使い|近い]][[魔獣エンデ|存在]]がラスボスを務めた作品は多いものの、本物の神がラスボスとなった作品は版権スパロボでは本作が史上初(それ以外にも希有な例として[[シュウイチロウ・ユキムラ|人の身のまま]][[ジスペル|神に等しい力を手に入れた存在]]がいる)。神がラスボスとして登場したのは、[[クトゥルフ神話]]の神々が作品の重大要素となっている『[[機神咆吼デモンベイン]]』が参戦している影響だろうか。
 
*歴代の作品において[[ナシム・ガンエデン|人]][[アダマトロン|造]][[至高神Z|神]]や[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神]]、[[ペルフェクティオ|それ]][[ケイサル・エフェス (人物)|らに]][[御使い|近い]][[魔獣エンデ|存在]]がラスボスを務めた作品は多いものの、本物の神がラスボスとなった作品は版権スパロボでは本作が史上初(それ以外にも希有な例として[[シュウイチロウ・ユキムラ|人の身のまま]][[ジスペル|神に等しい力を手に入れた存在]]がいる)。神がラスボスとして登場したのは、[[クトゥルフ神話]]の神々が作品の重大要素となっている『[[機神咆吼デモンベイン]]』が参戦している影響だろうか。
 
*カリ・ユガ本人は中立的な立場で悪意はなく、あくまで自分の使命をこなそうとしているだけという歴代ラスボスの中でも珍しい存在(しかも、[[ナイア|他人]]の後始末を押し付けられている)。にも関わらず、大多数のキャラから痛烈な批判を浴びた末に撃墜されて最後は消滅させられるため、プレイヤーから「シリーズでも1、2を争う不憫なラスボス」と評される事も多い。とはいえ、やろうとしていることは世界のリセット=UXの戦いと存在、積み重ねた可能性の完全否定であるため「敵」と断じられるのは仕方がない。
 
*カリ・ユガ本人は中立的な立場で悪意はなく、あくまで自分の使命をこなそうとしているだけという歴代ラスボスの中でも珍しい存在(しかも、[[ナイア|他人]]の後始末を押し付けられている)。にも関わらず、大多数のキャラから痛烈な批判を浴びた末に撃墜されて最後は消滅させられるため、プレイヤーから「シリーズでも1、2を争う不憫なラスボス」と評される事も多い。とはいえ、やろうとしていることは世界のリセット=UXの戦いと存在、積み重ねた可能性の完全否定であるため「敵」と断じられるのは仕方がない。
 +
**出現位置に先に味方を置いていると魔法陣から弾き出された位置に出てきてしまったり、イベントが終わると専用BGMがかき消されてしまったり、HPが減ってくると怯えに近いリアクションを見せ始め、最期は絹を裂くような断末魔を上げて消されてしまう辺りに少々の不憫さを感じるプレイヤーもいたかと思われる。
 
**この辺は方法論の違いで激突を余儀なくされた[[デウスエクスマキナ]]に似ている(何の因果かこいつも「神」)。
 
**この辺は方法論の違いで激突を余儀なくされた[[デウスエクスマキナ]]に似ている(何の因果かこいつも「神」)。
 +
*前述の通りイベント戦闘での断末魔は非常にインパクトが大きいが、一方で特殊な性癖を持つ一部の人達によってこの断末魔がネタにされてもいる。
 +
*宇宙を丸ごと滅ぼしてしまう程の力を持つという事なので、スパロボ最強キャラ議論には[[ペルフェクティオ|破滅の王]]や[[アゾエーブ]]などと共によく引き合いに出される。
 +
**特に同じく「宇宙を無に返す」存在である[[ペルフェクティオ|破滅の王]]とは度々比較されるが、[[ペルフェクティオ|破滅の王]]が「世界ごと完全に無に返す」のに対し、カリ・ユガは「世界を維持するために中身だけをフォーマットする」という点で全く正反対の存在であると言える。
 +
**既存の概念で言えば[[無限力]]とそれによって引き起こされる[[アポカリュプシス]]に相当するのがカリ・ユガ、対する負の[[無限力]]に相当するのが[[ペルフェクティオ|破滅の王]]といったところか。
 +
*実は'''モチーフになったのは寺田プロデューサーその人'''。しかし、寺田氏本人も発売から数年経ってから岸本みゆき氏に初めて聞かされた。<ref>[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]第784回より。</ref>
 +
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
    
{{バンプレストオリジナル}}
 
{{バンプレストオリジナル}}
匿名利用者