オーブ軍

オーブ軍(Orb Military)とは、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する軍。

概要編集

オーブ連合首長国の国軍。

正式名称は「オーブ国防軍」で、小国とはいえM1アストレイムラサメ等のMSイージス艦等の強大な戦力を有し、「宇宙・本土防衛軍の五軍に分割されている」設定。

しかし、何故か宇宙軍以外を本土防衛軍に一本化していないのだが、その理由ははっきりしていない。劇中でも国防本部が全軍に指示を出していたので、分割とは名ばかりかもしれない。宇宙軍はオーブ所有のコロニーや宇宙に有る施設を防衛しているようだ。

オーブという国自体が日本をモチーフとしており、日本人の移民も多いという設定故なのか、軍階級は現実の自衛隊と同じであり、オーブ代表首長が統帥権を持つ。

基本的にはオーブ軍はアスハ家に対する支持は絶大で(逆にセイラン家は快く思われていない)、強い愛国心を持つ優秀な人材が揃っているが、その愛国心故に良くも悪くも突飛な行動を取る事が多い。また、代表の弟とはいえ、無位無官の身だったキラがいきなり准将になる[1]等、結構アバウトな面もある。

陸戦兵器に関しては地球連合軍製のリニアガン・タンクや自走リニア榴弾砲を配備しており、車両系の兵器は独自開発を行っていない、もしくは地球連合が構成される前に、共同開発等に参加していた可能性がある。

また、政府関係以外にも軍の権限が首長家に集中しすぎているために、『DESTINY』では必要最低限の迎撃準備や避難活動などをセイランが何ら講じなかったために軍が機能不全を起こして動くに動けず、カガリとアークエンジェルの参戦まで瓦解するという危機にも見舞われている。

主な戦力編集

登場作品編集

αシリーズ編集

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
一応、キサカが登場して三輪を一喝したりするが、その他の兵士は登場しない。

Zシリーズ編集

スーパーロボット大戦Z
SEED DESTINY設定なので、セツコルートでは何度か戦う。
ムラサメは回避力が高く、ティターンズ等よりは明らかに強い。トダカババが登場し、最も原作再現がされている。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦J
スーパーロボット大戦W
特にこれと言った行動無し。
スーパーロボット大戦K
今回はあまり戦闘しないが、プレイヤー部隊のメンバーが異世界に行った時に邪魔大王国から頑張って本国や日本を守っていた上にダリウス軍の侵攻を防いでいる[2]
ちなみに、カガリ不在時やデスティニー・プラン参加拒否時のザフトの侵攻にはユウナ・ロマ・セイラン指揮を執っていたようだが、ゴオの戦友達が協力してくれた事もあり、原作と異なってかなり善戦している。
スーパーロボット大戦L
国家元首であるカガリが終始LOTUSへの協力者であるためオーブもLOTUSへ協力的・・・かと思いきや、オーブ軍も一枚岩ではなく、ロゴスになびくユウナに動かされてLOTUSに対して攻撃を仕掛けてくる事や、ジブリールを匿った事によりザフト&LOTUSに攻め入られて応戦することもある。
しかしジブリールを追い出した後はカガリが強く指揮を執るようになった事もあり、敵対してくる事は無くなる。
スーパーロボット大戦UX
物語には直接関わらないが、ドラマCDに先駆け本作ではシンルナマリアはオーブ軍の所属である。アークエンジェル隊もいるはずだが、オーブ防衛に専念しているのか未登場。第1部終盤で危うく人類軍に組み込まれそうになるが、アスランの活躍で阻止された。
なお、劇場版『00』と共演しているので、世間一般では評判最悪のガンダムタイプを大量配備した軍という事になる[3]

関連人物・関連企業編集

レドニル・キサカ
カガリのお目付け役。
トダカ
オーブ軍艦隊司令。
ババ
ムラサメを駆るMSパイロット。
オーブ兵
一般兵。
シン・アスカルナマリア・ホーク
後日談のドラマCDにおいて、新しい安全保障の枠組みの一環としてザフトから出向している。
シンはオーブ解放作戦の際に家族を喪った時、トダカに助けられた過去がある。
モルゲンレーテ
オノゴロ島に本社が有る国営兵器製造会社。オーブ軍の兵器は、大抵モルゲンレーテ社製である。

脚注編集

  1. ちなみに、キラ本人曰く「(形式的な)身内人事」との事。
  2. オーブ軍がどうして日本で戦闘できたのかは不明。本来ならば大きな国際問題(ウズミ亡き後とはいえオーブが中立宣言を守っていない等)になるはずである。
  3. ただし、解体されたアロウズの悪事が既に明るみになった上で、ガンダムタイプの意匠を取り入れたGN-X IV地球連邦軍の主力MSとして配備されているので、2ndシーズン時よりはずっと好転していると言えるが…。