オージは『重戦機エルガイム』の登場メカ

オージ
外国語表記 AUG
登場作品 重戦機エルガイム
デザイン 永野護
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
別名 オリジナル・オージェ
分類

ヘビーメタル

頭頂高 20 m
動力 太陽光変換エネルギー
バイオリレーションシステム
装甲材質 特殊処理された純金と白金
フレーム Mサイズ
所属 ポセイダル軍
パイロット アマンダラ・カマンダラ(真のオルドナ・ポセイダル)
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概要編集

真のオルドナ・ポセイダルであるアマンダラ・カマンダラが乗り込むヘビーメタル。機体の始動キーはアマンダラ自身であり、自衛機能で遠隔操作も可能。

ポセイダル家に伝わる二機のオージェのパーツを一つにまとめている一種のハンドメイド機で、上半身がオージェ(ただし頭部以外レプリカ)、下半身がプディン・オージェによって構成され、さらに右肩のアーマーにはブラッドテンプルのものを流用している。一見アンバランスに感じさせるも、基本性能に関してはむしろ非常に高く、また機体の装甲材には特殊処理を施された金とプラチナが使用され、機体の製造価格はオージェを遥かに超えている。

武装はレプリカと共通するものの他、近接戦闘用の武器として死神の大鎌を想起させるサイスを装備しており、単純に接近戦を行うのみならず衝撃波による遠距離攻撃も可能となっている。ヘビーメタルの武装でも最大級の火力であるバスターランチャーは、一般的な手持ちで腰のチャンネルを介する方式ではなく右肩に接続機構を持つとされるが作中では未使用だった。

この機体のエネルギーはバイオリレーションシステムによる生体エネルギーを利用しており、ポセイダルの統治する首都スヴェートにあるバイオリレーションシステムの中枢からエネルギーを受けている事で、基本性能の数倍の力を発揮する事が可能となっている。

劇中の様相編集

ポセイダル軍と反乱軍の最終決戦の終盤にて、アマンダラが乗り込む形で起動。バイオリレーションシステムの恩恵である生体エネルギーの還元によってアマンダラの身体は急速に若返っており、その圧倒的な力によって、エルガイムMk-IIの攻撃をまるで寄せ付けず、フレームを苦もなく握り潰している。しかし、システムの不調によってエネルギー送信フィールドの範囲が極めて狭く限定されてしまい、フィールドを出てしまうと途端にパワーダウンしてしまう為に、エルガイムMk-IIに決定的な止めを刺せる程に近づけないという欠点が露呈してしまった。

それでもエルガイムMk-IIを入念にいたぶり尽くした上で止めを刺そうとするが、ダバ・マイロードの捨て身の攻撃が頭部を貫通。更には影武者のポセイダルとして据えられていたミアン・クゥ・ハウ・アッシャーの命と引き換えにした行動によって、バイオリレーションシステムの機能を停止させられてしまう。最後はせめてダバを道連れにせんとするが、突如として割って入ったギャブレット・ギャブレーバッシュに阻止され、その直後にバイオセンサーを切られた事でアマンダラも急速に老化し消滅。ヘッドライナーを失ったオージはそのままスヴェートの地に倒れ、ポセイダル軍は事実上壊滅した。

登場作品と操縦者編集

旧シリーズ編集

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。アマンダラ(真・ポセイダル)でなく、ポセイダル(ミアン)が乗り込んでいる。月面基地に陣取っているが激怒が無効で、使っても誘き出すことが出来ない。
直接対決する場合はこちらは疲弊し切っているので、万全の状態で臨もう。ブラッドテンプルが登場するため、噛ませ犬のような役割になってしまっているのでファンにとっては複雑な気分。
また、本作の仕様(複数の機体で同名の武器を使い回している)の関係でゲスト兵器のギガブラスターを搭載しており、かなり違和感がある。
スーパーロボット大戦F完結編
アマンダラもミアンも乗り込む。『第4次』で前座扱いだった為か、かなりの好待遇。基本性能はハマーンキュベレイと互角だが、超電磁スピンと同等の圧倒的威力・ファンネルすら上回る射程9・EN10という低燃費を誇る超性能のパワーランチャーを武器とし、HP回復(大)にシールド&ビームコートを持つ事から、攻守共にこれまでのボスユニットとは一線を画す強さで、ラスボスよりも苦戦したとの声も。パイロットが共通して高レベルの切り払い&シールド防御を習得済、性格「強気」である事も堅牢さに拍車をかける。アマンダラ機に至ってはバイオリレーションの効果を反映しているのか、HP/装甲/武器フル改造の為、装甲5800/攻撃力5400というデタラメな数値を持つ。真・ゲッターの様な強力なスーパー系を育てていれば多少は楽に戦えるが、ミアン機との決戦時はシナリオ都合によるサイズL以上出撃不可の為リアル系を主軸に据え戦わなければならない。マジンガー系やガンダムF91ゴッドガンダムを有効に使えなければ非常に苦しい戦いになるだろう。ファンネル搭載機に高性能レーダー2基を装備させ強引に射程外攻撃を仕掛けるのも1つの手。ビームコートとシールド防御が併発できない仕様上ビーム攻撃ならばシールドを掻い潜れるが、当然半端な改造段階ではヴェスバーすら話にならない。また、PP開始毎にENを20回復する隠し能力を持つ為、EN切れも望めない。
なおアマンダラ機との決戦では条件付きで、DCルートの場合は東方不敗マスターガンダム、ポセイダルルートの場合ギャブレーバッシュが登場しオージを攻撃してくれる。ギャブレーの場合、条件の都合上ハイエナされる形になりがちだが、残りマップ数を考えると今更獲得資金を気にする段階でも無いだろう。

COMPACTシリーズ編集

スーパーロボット大戦COMPACT
終盤中の終盤、31話『ドリーマーズ・アゲン』に、アマンダラ(真・ポセイダル)と、ポセイダル(ミアン)が乗る2機が登場する。脅威の射程9に、2回攻撃。街の地形効果もあって非常に手ごわい。HP回復大もあるので1ターンでしとめたいところ。

単独作品編集

スーパーロボット大戦GCXO
ポセイダル(ミアン)は乗り込まずアマンダラ(真・ポセイダル)のみが搭乗。二回目の復活後に攻撃可能になるラキシスの心臓を破壊しない限り気力150の状態で無限に復活してくる。撃墜するたび2万も資金が貰えるのでこれを利用して稼ぎも可能。ただしバスターランチャーやサイズの火力は相当高く一撃で落とされぬよう注意が必要。
スーパーロボット大戦Operation Extend
ポセイダル(ミアン)は乗り込まずアマンダラ(真・ポセイダル)のみが搭乗。一度目の復活後ラキシスの心臓を破壊しない限り、HPが一定以下になると回復する。火力が高く、サイズ(衝撃波)には「押出」特性が付いているため、注意が必要。
スーパーロボット大戦30
終盤でアマンダラ(真・ポセイダル)が搭乗。
バイオリレーションシステムが特殊能力として実装されており、被ダメージを0.1倍(ダイレクトアタック無効)という凄まじい効果でありながらHP10万強とかなりの無法性能。
ではあるが少し削るとイベントが発生して能力が無くなる見掛け倒し仕様で、実際にはそこまで驚異ではない。ただし性能弱化は別ユニットとの入れ替わりで処理されているため、2回行動の2回目でイベントを起こすと更に2回行動を行ってくるため注意。
終盤における艦内ミッションの他、本編クリア後にプレイできるDLCミッション「愛ある限り」においてまさかの復活。しかしバイオリレーションシステムの恩恵はとうに無く、素の性能は強力ではあるがラスボスを倒した自軍であれば撃退は容易。

関連作品編集

リアルロボット戦線
アマンダラが乗る敵専用機。ハマーン・ロシュルートでは中盤にボスとして登場。
ポセイダルルートでは更に性能が高い大ボスバージョンの機体が登場。こちらは特殊能力「バイオリレーション」により、1ターンごとにHPを全回復する。
Another Century's Episode
使用可能機体。
入手する頃にはゲームを攻略しきっているご褒美的な機体であり、非常に高性能。
特にバスターランチャーの性能が他の機体とは別格に扱いやすく、適当に撃っていればどんな敵も殲滅できてしまうほど。
Another Century's Episode Portable
使用可能機体。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

バインダー
左肩装甲のユニット。武装を内蔵しており、盾としても使える攻防一体の装備。
パワーランチャー
バインダーの先端に搭載されたビーム砲。原理的にはエルガイムのそれと変わらないはずなのだが、バイオリレーションシステムによりバスターランチャー並みの破壊力となっている。
『F完結編』においてはラスボス補正で脅威の5400という超威力と長射程、消費ENもたったの10、気力制限も無しと驚異の代物。ダメージ10000越えも当たり前で、援軍として出てくるグランゾンもこれで撃墜される姿が見れてしまえる程。
スロウランサー
左肩のバインダーに仕込んだ短刀を連射する。着弾した短刀は爆発を起こす。
『30』では範囲が広いMAP兵器の上、運動性低下の特殊効果付き。
セイバー
白兵戦用の武装。
ハンドランチャー
セイバーからビームを発射する。ヘビーメタル共通の装備。
サイズ / 大鎌セイバー
両腰の柄を合体させる大鎌。これを構えたオージはまるで死神の如く「死刑執行人」。
『GC』では無消費の上にバスターランチャー以上の威力を持つ本機の最強武器となっている。
『30』においても最強武器で、気力低下の特殊効果付き。
サイズ(衝撃波)
『OE』で装備。大鎌から衝撃波を放つ。「押投」属性付き。

特殊装備編集

バイオリレーションシステム
人の生体エネルギーを利用したシステム。システムが機体に内蔵されていない為に、機能範囲が限定されてしまう欠点が存在する。
F完結編ではオージ自体にこの機能を内蔵する事により、機能範囲が狭くなる欠点を解消した。当然ゲーム中での強さもお墨付きである。
シンボライズド・コンピューター
ヘッドライナーをサポートする意志を持ったコンピューター。死神の姿を模している。

オプション装備編集

バスターランチャー
右肩アーマー部に固定装備が可能。作中未装備。プラモデルの解説書では、「バスターランチャーが装備可能となっているが、部位は不明」となっている。

SRWでの武装編集

右肩部バスターランチャー
SRWや『A.C.E.』では右肩から直接ビームを放っているが、あくまで右肩にバスターランチャーを装備できるという設定なので、描写としては本来は間違い。
ゲームでは初参戦の『第4次』では装備されていたが『F完』以降はしばらく没収されてしまい、『GC』で久し振りに再装備。例によって通常版とマップ兵器版の両方が存在。パワーランチャーが中射程武器になった『GC』においても、長射程高威力なこの武器の存在により脅威は健在。
ギガブラスター
『第4次』でのみ搭載しているスパロボオリジナルの武装。ライグ=ゲイオスのものと同一。

特殊能力編集

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動する。
ビームコートツインメリットコーティング
ビーム兵器のダメージを軽減する。
『30』では全ヘビーメタルに共通してツインメリットコーティングが個別に能力化している。
HP回復(大)
F完結編では一部のシナリオでHPEN回復効果を持った地形に陣取る為、毎ターンHPが50%も回復してしまう。EPで可能な限りダメージを与え、次のPPで撃破する事が望ましい。
EN回復(正式名称不明)
『F完結編』で所持する能力。ステータス画面にも表示されない隠し能力で自軍フェイズ時にENを回復する。この能力によりパワーランチャーを実質無限に放てる。次回作の『α』以降はEN回復として採用され、殆どのユニットに普及していった。
EN回復(大)
『30』ではこちら。ツインメリットコーティングのEN回復と相まって、毎ターン40%回復になり枯渇は無理になる。イベント発生後は消失する。
オールキャンセラー
『30』で所持。やはりイベント発生後は消失する。
バイオリレーションシステム
『30』では特殊能力として再現。被ダメージを0.1倍にするという凄まじい効果だが、HPを削るとイベントで消失する。
本作のゲームバランスならスーパーロボットの一撃でイベント発生ラインまで削れる事も十分ありえるため、見た目ほど驚異にはならない。
とはいえ、仮に最初から最後まで被ダメージ0.1倍で倒さなければならない場合、難易度ハードの段階でHP118万相当(素のHPが118000)という滅茶苦茶な事になっていたため、途中で消失するのは妥当とも言える。

移動タイプ編集

飛行可能。GC以前は陸のみ。

サイズ編集

M

カスタムボーナス編集

自軍フェイズの開始時、周囲10マス以内にいる敵対軍勢の機体のENを-80する
『30』で採用。ドライクロイツの機体のENを毎ターン80も下げてくる凶悪なボーナス。

機体BGM編集

「エルガイム -TIME FOR L-GAIM-」
『第4次』にて第三勢力と戦闘すると流れる。
『S』では戦闘時にBGMが変わらなくなった為、流れず。

対決・名場面編集

エルガイムMk-II
立ち向かうダバであったが、オージのバイオリレーションシステムにより最大出力のパワーランチャーをも弾かれ、左腕をもぎ取られて、まるで歯が立たなかった。捨て身の攻撃はオージの頭部を貫通するが、Mk-IIの頭部はサイズで撥ね落とされた。そして機能不全に陥ったMk-IIを救ったのはギャブレーバッシュであった。

関連機体編集

オリジナル・オージェ
ポセイダル家に伝わる黄金のオージェ。オージの上半身を構成する。
プディン・オージェ
ポセイダル家に伝わる白金のオージェ。オージの下半身を構成する。
ブラッドテンプル
右肩のアーマーを流用している。
オージェ
レプリカ機。ネイ・モー・ハンに貸し与えられていた。
パゴータ
試作型バイオリレーションシステムが搭載されたヘビーメタル。
シェルブレード
SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚に登場するFTで、オージに似ている。

余談編集

  • 機体名の「オージ」は、バイストン・ウェルの最上層「ウォ・ランドン」の最も上の領域と同じ名前である。

商品情報編集