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:ただし、ヒンドゥー教において近年ではシヴァにその立場を奪われつつある(つまり、シヴァは「破壊と創造を司る神」という位置付けになる)らしい。
 
:ただし、ヒンドゥー教において近年ではシヴァにその立場を奪われつつある(つまり、シヴァは「破壊と創造を司る神」という位置付けになる)らしい。
 
:一方、仏教におけるブラフマーこと梵天は、仏法を守護する神々の中でも帝釈天(インドラ)と並んで地位が高い存在として知られている。中でも、仏教の開祖である釈迦に対して彼が開いた悟りの内容を人々に広めるように梵天が勧めた逸話(いわゆる、「梵天勧請」)が有名である。
 
:一方、仏教におけるブラフマーこと梵天は、仏法を守護する神々の中でも帝釈天(インドラ)と並んで地位が高い存在として知られている。中でも、仏教の開祖である釈迦に対して彼が開いた悟りの内容を人々に広めるように梵天が勧めた逸話(いわゆる、「梵天勧請」)が有名である。
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:*『[[ベターマン]]』では[[ブラフマン]]の名前元になっている。
 
:*[[ダイナミック企画オリジナル]]名義の[[ゲッターノワール1号機|ゲッターノワール]]を駆る[[リョウマ]]達[[ゲッターチーム]]の敵、高次元意識体ブラフマーのモチーフとなっている。
 
:*[[ダイナミック企画オリジナル]]名義の[[ゲッターノワール1号機|ゲッターノワール]]を駆る[[リョウマ]]達[[ゲッターチーム]]の敵、高次元意識体ブラフマーのモチーフとなっている。
 
:*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。
 
:*シヴァに倣えば、[[魔装機神シリーズ]]では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。
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;四天王(Caturmahārāja)
 
;四天王(Caturmahārāja)
 
:仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。
 
:仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。
:なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されている。
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:なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されており、[[デスクロス四天王|スパ]][[ドラゴ帝国|ロボ]][[ドアクダー軍|参戦]][[デビルガンダム|作品]][[次元将|等]]にも数多くこの名称が用いられている。
 
::*『[[新ゲッターロボ]]』では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。
 
::*『[[新ゲッターロボ]]』では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。
 
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
 
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
 
::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音写して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラ(Kubēra)を前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。
 
::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音写して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラ(Kubēra)を前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。
::なお、ヴァイシュラヴァナは中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、中でも[[日本]]の戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が篤く信仰した事実は有名である。さらに、日本では七福神の一柱「毘沙門天」としても知られる。
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::なお、ヴァイシュラヴァナは中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、中でも[[日本]]の戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が篤く信仰した事実は有名である。さらに、中国では唐代の武将・李靖と集合した神将「托塔李天王」([[シェンロンガンダム]]のモデルである哪吒太子は李天皇の三男)、日本では七福神の一柱「毘沙門天」としても知られる。ちなみに『西遊記』の沙悟浄は元々毘沙門天の眷属である。
 
::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中で最も知名度および人気が高い。
 
::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中で最も知名度および人気が高い。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の名前元となっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の名前元となっている。
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::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将ヴィルダーク]]の名前元となっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将ヴィルダーク]]の名前元となっている。
 
:;ヴィルーパークシャ(Viruupaaksa)
 
:;ヴィルーパークシャ(Viruupaaksa)
::仏教では四天王の一尊「広目天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、龍王や富単那(悪霊)といった眷属を配下とする。
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::仏教では四天王の一尊「広目天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、[[龍王丸|龍王]]や富単那(悪霊)といった眷属を配下とする。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では次元将ウィルパーシャの名前元となっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では次元将ウィルパーシャの名前元となっている。
 
:;ドゥリタラーシュトラ(Dhrtaraastra)
 
:;ドゥリタラーシュトラ(Dhrtaraastra)
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:仏教では「'''阿修羅'''」または「'''修羅'''」。三面六臂の姿および激しい[[闘争心]]を持つ<ref>名前と四本腕のシルエットから勘違いされがちだが、[[アシュラテンプル]]の元ネタは別。詳細は同頁を参照。</ref>。
 
:仏教では「'''阿修羅'''」または「'''修羅'''」。三面六臂の姿および激しい[[闘争心]]を持つ<ref>名前と四本腕のシルエットから勘違いされがちだが、[[アシュラテンプル]]の元ネタは別。詳細は同頁を参照。</ref>。
 
:アスラ王(阿修羅王)の娘・シャチー(舎脂)を強奪して自分の妻にしたインドラ(帝釈天)と激しく戦ったという仏教説話が有名である<ref>ちなみに、帝釈天と阿修羅王が戦った場所を「'''修羅場'''」と言う。転じて、戦場あるいは[[三角関係|男女関係のもつれ]]を[[俗語・俗称|比喩する言葉]]になっている。</ref>。
 
:アスラ王(阿修羅王)の娘・シャチー(舎脂)を強奪して自分の妻にしたインドラ(帝釈天)と激しく戦ったという仏教説話が有名である<ref>ちなみに、帝釈天と阿修羅王が戦った場所を「'''修羅場'''」と言う。転じて、戦場あるいは[[三角関係|男女関係のもつれ]]を[[俗語・俗称|比喩する言葉]]になっている。</ref>。
:余談だが、アスラはインドラが所属するデーヴァ(Deva。サンスクリット語で「[[神]]」の意。仏教では「天(部)」)信仰の隆盛にともない、魔族と見做されるようになっている。しかし、その一方でアスラはゾロアスター教(古代ペルシアを起源の地とする世界最古の[[宗教]]の一つ)における最高神「アフラ・マズダー」として信仰されており、逆にデーヴァは悪神「ダエーワ」という扱いになっている<ref>ちなみに、悪神「ダエーワ」(Daēva)は[[天使・悪魔|悪魔]]を意味する[[英語]]「[[デビルマン|Devil]]」の語源にもなっている。</ref>。
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:余談だが、アスラはインドラが所属するデーヴァ(Deva。サンスクリット語で「[[神]]」の意。仏教では「天(部)」)信仰の隆盛にともない、魔族と見做されるようになっている。しかし、その一方でアスラはゾロアスター教(古代ペルシアを起源の地とする世界最古の[[宗教]]の一つ)における最高神「アフラ・マズダー」として信仰されており、逆にデーヴァは悪神「ダエーワ」という扱いになっている。
 
:*[[マジンガーシリーズ]]では[[あしゅら男爵]]、[[機械獣あしゅら男爵]]、[[あしゅらマジンガー]]の名前元となっている。
 
:*[[マジンガーシリーズ]]では[[あしゅら男爵]]、[[機械獣あしゅら男爵]]、[[あしゅらマジンガー]]の名前元となっている。
 
:*『[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]』では[[アシュラ]]の名前元となっている。
 
:*『[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]』では[[アシュラ]]の名前元となっている。
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::*[[バンプレストオリジナル]]では[[グルンガスト]]の武器である「計都羅喉剣」の名前元となっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[グルンガスト]]の武器である「計都羅喉剣」の名前元となっている。
 
;ナーガ(Nāga)
 
;ナーガ(Nāga)
:下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''龍'''」と漢訳される。雨を降らす等、天候を操る力を持つ。
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:下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''[[竜|]]'''」と漢訳される。蛇や龍は川の流れに似ていることから、雨を降らす等、天候を操る力を持つ。
 
:仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。
 
:仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。
:*『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』では[[ナーガ]]の名前元となっている。
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:*『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』では[[ナーガ (クロスアンジュ)|ナーガ]]の名前元となっている。
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:*『[[ゼーガペイン]]』では[[ナーガ (ゼーガペイン)|ナーガ]]の名前元となっている。
 
;ガルダ(Garuda)
 
;ガルダ(Garuda)
:仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。
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:仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。その翼は片方だけで'''1344万㎞(太陽直径の10倍)'''に及ぶという。
:ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。
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:鳥は蛇を食べる事から、ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。
 
:強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼす事ができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。
 
:強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼす事ができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。
 
:宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。
 
:宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。
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:なお勘違いされがちだが「鳳凰」や「鵬」とは全く別である。
 
:*『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』では[[ガルーダ]]の名前元となっている。
 
:*『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』では[[ガルーダ]]の名前元となっている。
 
:*『[[機動戦士Ζガンダム]]』(『[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]』)では[[ガルダ級]]の名前元となっている。
 
:*『[[機動戦士Ζガンダム]]』(『[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]』)では[[ガルダ級]]の名前元となっている。
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;ジャターユ(Jatayu)
 
;ジャターユ(Jatayu)
 
:森に棲むハゲタカの神で、鳥の王。ガルダの子という説もある。ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ(ヴィシュヌの化身の一つ)の友で、彼の妻・シーターをラーヴァナから守ろうとして絶命する。
 
:森に棲むハゲタカの神で、鳥の王。ガルダの子という説もある。ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ(ヴィシュヌの化身の一つ)の友で、彼の妻・シーターをラーヴァナから守ろうとして絶命する。
:*[[ゼーガペインADP]]では[[ゼーガペイン・ジャターユ]]の名前元となっている。
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:*[[ゼーガペインADP]]』では[[ゼーガペイン・ジャターユ]]の名前元となっている。
 
;ラークシャサ(Rākṣasa)
 
;ラークシャサ(Rākṣasa)
 
:仏教では「'''羅刹(天)'''」。
 
:仏教では「'''羅刹(天)'''」。
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