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ユーゼスがデビルガンダムを取り戻し、デビルガンダム内のクロスゲート・パラダイム・システムの封印が解けた際、イングラムの脳内のクロスゲート・パラダイム・システムが活動を再開、頭痛に倒れ、ユーゼスの記憶を全て取り戻す。
 
ユーゼスがデビルガンダムを取り戻し、デビルガンダム内のクロスゲート・パラダイム・システムの封印が解けた際、イングラムの脳内のクロスゲート・パラダイム・システムが活動を再開、頭痛に倒れ、ユーゼスの記憶を全て取り戻す。
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最終決戦で、ユーゼスは計画の狂いでもう一人の己ではなく、イングラムという個人として生じた彼を利用し、自身と現世を繋ぐ[[因果律]]たる怪人や怪獣、そしてガイアセイバーズを始末することを決断。操られそうになったイングラムだが、リュウセイや仲間達の声で自我を取り戻し、対峙する。ユーゼスはその場において、本体であるユーゼスがダメージを受ければ、それはそのままイングラムにも跳ね返ることを告げるが、イングラムにとっては記憶を取り戻した時点で知っていることであるため、自分の消滅も覚悟の上で戦いに臨んだ。最後にはSRXチームと力を合わせ、ユーゼスが変化した「超神ゼスト」へとトドメを刺す。そしてユーゼスの全ての記憶を持つイングラムは、仲間にこの世界がユーゼスが作った虚構の世界であることを明かした。そして、ユーゼスが死に、CPSが消滅したことでユーゼスの虚構の世界は崩壊。イングラムもまた消滅したかに見えたが、リュウセイ達の属していた世界に飛ばされ、彼らの教官、SRX計画のメインメンバーとしてパートナー共々姿を現していた。αシリーズの世界だと思われるが、αではこの時点でユーゼスの枷を受けていたため、関係は不透明(こちらでは元の人格らしき描写がある)。
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最終決戦で、ユーゼスは計画の狂いでもう一人の己ではなく、イングラムという個人として生じた彼を利用し、自身と現世を繋ぐ[[因果律]]たる怪人や怪獣、そしてガイアセイバーズを始末することを決断。操られそうになったイングラムだが、リュウセイや仲間達の声で自我を取り戻し、対峙する。ユーゼスはその場において、本体であるユーゼスがダメージを受ければ、それはそのままイングラムにも跳ね返ることを告げるが、イングラムにとっては記憶を取り戻した時点で知っていることであるため、自分の消滅も覚悟の上で戦いに臨んだ。最後にはSRXチームと力を合わせ、ユーゼスが変化した「ゼスト」へとトドメを刺す。そしてユーゼスの全ての記憶を持つイングラムは、仲間にこの世界がユーゼスが作った虚構の世界であることを明かした。そして、ユーゼスが死に、CPSが消滅したことでユーゼスの虚構の世界は崩壊。イングラムもまた消滅したかに見えたが、リュウセイ達の属していた世界に飛ばされ、彼らの教官、SRX計画のメインメンバーとしてパートナー共々姿を現していた。αシリーズの世界だと思われるが、αではこの時点でユーゼスの枷を受けていたため、関係は不透明(こちらでは元の人格らしき描写がある)。
    
ちなみに、この当時は後のスパロボとは声が全く違う(α味方版が一番この当時に近く、OGシリーズでは声が重くなっており別人の様になっている)。
 
ちなみに、この当時は後のスパロボとは声が全く違う(α味方版が一番この当時に近く、OGシリーズでは声が重くなっており別人の様になっている)。
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地球へと送り込まれた彼は、ユーゼスから[[サイコドライバー]]能力者の誘拐とその能力を開花させるための命令プログラムを打ち込まれる。しかし、その中で彼はユーゼスに与えられたもの、そして本来のものともまた違う人格を作り出して、再び出会えたリュウセイやアヤの念動力を引き出し、次元を行き来する……[[XNディメンション]]を実現する機体の開発に協力した。
 
地球へと送り込まれた彼は、ユーゼスから[[サイコドライバー]]能力者の誘拐とその能力を開花させるための命令プログラムを打ち込まれる。しかし、その中で彼はユーゼスに与えられたもの、そして本来のものともまた違う人格を作り出して、再び出会えたリュウセイやアヤの念動力を引き出し、次元を行き来する……[[XNディメンション]]を実現する機体の開発に協力した。
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[[ロンド・ベル]]に対して敵対行動を取り、ユーゼスの下に戻った後は、自分の専用機である[[アストラナガン]]を開発。敵とも味方ともとれない行動で自らの真意を隠しつつ、SRXチームの成長を促し、力をつけさせる。
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[[ロンド・ベル]]に対して敵対行動を取り、ユーゼスの下に戻った後は、自分の専用機である[[アストラナガン]]を開発。敵とも味方ともとれない行動で自らの真意を隠しつつ、SRXチームの成長を促し、力をつけさせる。同時に[[ヴィレッタ・バディム]]や[[シュウ・シラカワ]]と協力してユーゼスを追い落とす計画を立て、一人でユーゼスに立ち向かうも、ユーゼスの意識から逃れられずに操られてしまい、SRXチームと再び相まみえることになった。しかし、最終決戦においてリュウセイらの説得を受け、本来の自分――即ちガイアセイバーズ時代の意識を取り戻し、結果的にユーゼスと相撃ちとなって消息を絶った。
同時に[[ヴィレッタ・バディム]]や[[シュウ・シラカワ]]と協力してユーゼスを追い落とす計画を立て、一人でユーゼスに立ち向かうも、ユーゼスの意識から逃れられずに操られてしまい、SRXチームと再び相まみえることになった。
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しかし、最終決戦においてリュウセイらの説得を受け、本来の自分――即ちガイアセイバーズ時代の意識を取り戻し、結果的にユーゼスと相撃ちとなって消息を絶った。
      
==== α外伝~第2次α ====
 
==== α外伝~第2次α ====
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;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
 
:イングラムのものと思われる没データが存在するが、撃墜時の汎用台詞が設定されていない。BGMはACE ATTACKER。
 
:イングラムのものと思われる没データが存在するが、撃墜時の汎用台詞が設定されていない。BGMはACE ATTACKER。
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α}}
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
:[[クォヴレー・ゴードン]]編における最重要人物。全主人公通じて[[ザ・パワー]]の力により幽体として復活。この時の彼は以前と同じバルマー時代のパイロットスーツを着ている。また、用語に名前が存在。ちなみに気づかれにくいが、SHO以降、何気に最初から最後まで本来の人格(=ガイアセイバーズ時代の人格)のまま登場する唯一の作品。内部データには没パイロットデータ(顔グラのみで能力値は未設定。戦闘ボイスは没キャラ共通の暴走初号機の咆哮)と未使用の顔グラが数種類存在しており、この内幾つか(怒りの表情等)は後のOGsにて再利用されている。本来ならば彼も何らかの形で参戦を果たしていたと思われる。
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:[[クォヴレー・ゴードン]]編における最重要人物。全主人公通じて[[ザ・パワー]]の力により幽体として復活。この時の彼は以前と同じバルマー時代のパイロットスーツを着ている。また、用語に名前が存在。ちなみに気づかれにくいが、『SHO』以降、最初から最後まで本来の人格(=ガイアセイバーズ時代の人格)のまま登場する唯一の作品。内部データには没パイロットデータ(顔グラのみで能力値は未設定。戦闘ボイスは没キャラ共通の暴走初号機の咆哮)と未使用の顔グラが数種類存在しており、この内幾つか(怒りの表情等)は後の『OGs』にて再利用されている。本来ならば彼も何らかの形で参戦を果たしていたと思われる。
 
;スーパーロボット大戦α さいこどらいばあず
 
;スーパーロボット大戦α さいこどらいばあず
:主役の一人。「コミックブロス」で連載されていたこいでたく氏作の漫画で、クスハと大きくかかわるギャグ調のストーリーであり、スパイなのに目立ちたがり、マイペースで本音が読めない変人、さらには敵のボス格と温泉に入っていたりするという、ファンが唖然とするようなおかしなキャラクターとして登場。おまけにシリアス顔が長く続かないという、いわゆる「残念なイケメン」になってしまっている。その反動なのかこの作品、現状唯一イングラムが死亡しない。
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:主役の一人。『コミックブロス』で連載されていたこいでたく氏作の漫画で、クスハと大きくかかわるギャグ調のストーリーであり、スパイなのに目立ちたがり、マイペースで本音が読めない変人、さらには敵のボス格と温泉に入っているという、ファンが唖然とするようなおかしなキャラクターとして登場。おまけにシリアス顔が長く続かないという、いわゆる「残念なイケメン」になってしまっている。その反動なのかこの作品、現状唯一イングラムが死亡しない。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
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:バルシェム3号体にして、クォヴレーを除けばもっともイングラムに近い存在。オリジネイターであるイングラムの影に怯え続け、その存在に成り代わろうとしていたが、最期はイングラムの使命を受け継いだクォヴレーに討たれた。
 
:バルシェム3号体にして、クォヴレーを除けばもっともイングラムに近い存在。オリジネイターであるイングラムの影に怯え続け、その存在に成り代わろうとしていたが、最期はイングラムの使命を受け継いだクォヴレーに討たれた。
 
;[[アーマラ・バートン]]
 
;[[アーマラ・バートン]]
:OG世界における代役の一人。ユーゼスの造り出したバルシェムであり、ちょうど「α」「α外伝」におけるイングラムの立ち位置を一度に再現している。
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:OG世界における代役の一人。ユーゼスの造り出したバルシェムであり、ちょうど『α』『α外伝』におけるイングラムの立ち位置を一度に再現している。
 
;[[イーグレット・イング]]
 
;[[イーグレット・イング]]
:OG世界における代役の一人。ユーゼスの造り出した人造マシヤフであり、こちらは「SHO」におけるイングラムと第3次αでのクォヴレーの立ち位置を再現している。
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:OG世界における代役の一人。ユーゼスの造り出した人造マシヤフであり、こちらは『SHO』におけるイングラムと『第3次α』でのクォヴレーの立ち位置を再現している。
    
== 版権作品との人間関係 ==
 
== 版権作品との人間関係 ==
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=== 戦闘台詞 ===
 
=== 戦闘台詞 ===
 
;「デッド・エンド・シュート!」
 
;「デッド・エンド・シュート!」
:αシリーズを初出とするメタルジェノサイダーなどの使用時の決め台詞。意味を考えてはいけない。ちなみにこのフレーズは、彼に深く関係するキャラクターに受け継がれており(事実、そうでないキャラクターは全く使わない)、ユーザー間ではこの台詞を受け継ぐものを総称して「デッドエンド一族」なるスラングが存在する<ref>[[ガルムレイド・ブレイズ|「デッドエンド」の入った武器名]]を叫ぶ[[アクア・ケントルム|アクア]]を一族に含めるかは解釈の別れる所。</ref>。ちなみに斬撃武器の場合「スラッシュ」となる。OGでイングラムやヴィレッタをグルンガストに乗せるか、シシオウブレードで攻撃させると出る。<br/>ちなみに、この系統の台詞を使ったのは、現状イングラム以外ではヴィレッタ、クォヴレー、キャリコ、スペクトラ、アーマラ。この内ヴィレッタ、クォヴレー、アーマラにはバリエーションとして「マキシマム・シュート!」という決め台詞が存在する。
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:αシリーズを初出とするメタルジェノサイダーなどの使用時の決め台詞。意味を考えてはいけない。ちなみにこのフレーズは、彼に深く関係するキャラクターに受け継がれており(事実、そうでないキャラクターは全く使わない)、ユーザー間ではこの台詞を受け継ぐものを総称して「デッドエンド一族」なるスラングが存在する<ref>[[ガルムレイド・ブレイズ|「デッドエンド」の入った武器名]]を叫ぶ[[アクア・ケントルム|アクア]]を一族に含めるかは解釈の別れる所。</ref>。ちなみに斬撃武器の場合「スラッシュ」となる。OGでイングラムやヴィレッタをグルンガストに乗せるか、シシオウブレードで攻撃させると出る。
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:ちなみに、この系統の台詞を使ったのは、現状イングラム以外ではヴィレッタ、クォヴレー、キャリコ、スペクトラ、アーマラ。この内ヴィレッタ、クォヴレー、アーマラにはバリエーションとして「マキシマム・シュート!」という決め台詞が存在する。
 
;「時を遡り…お前は無に帰するのだ…!」
 
;「時を遡り…お前は無に帰するのだ…!」
:αシリーズを初出とするインフィニティ・シリンダー使用時の台詞。なお、[[第3次α]]の没データで、アイン・ソフ・オウル使用時にも言う。
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:αシリーズを初出とするインフィニティ・シリンダー使用時の台詞。なお、『[[第3次α]]』の没データで、アイン・ソフ・オウル使用時にも言う。
 
;「フフフ…メタルジェノサイダー…デッド・エンド・シュート!」
 
;「フフフ…メタルジェノサイダー…デッド・エンド・シュート!」
 
:OGシリーズ敵対時のR-GUN搭乗時。イングラムの台詞ではもっとも有名なうちのひとつで、ネット上では「フフフ…」の台詞がよくネタにされている。
 
:OGシリーズ敵対時のR-GUN搭乗時。イングラムの台詞ではもっとも有名なうちのひとつで、ネット上では「フフフ…」の台詞がよくネタにされている。
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:力尽きたユーゼスに対しての返答。正義のヒーローらしい答えだが、スパロボでのイングラムを考えると、かなり皮肉な内容である。
 
:力尽きたユーゼスに対しての返答。正義のヒーローらしい答えだが、スパロボでのイングラムを考えると、かなり皮肉な内容である。
 
;「ユーゼスが創り出した虚構の世界は抹消され……君達は記憶を失い、元の世界に帰る……」<br />「俺達の行動は無意味ではない……それぞれの世界に、必ず何らかの結果を生み出しているはず……」
 
;「ユーゼスが創り出した虚構の世界は抹消され……君達は記憶を失い、元の世界に帰る……」<br />「俺達の行動は無意味ではない……それぞれの世界に、必ず何らかの結果を生み出しているはず……」
:世界崩壊後の仲間たちの行く末を示して。そして、リュウセイ達のいる「α」においての「何らかの結果」とは……。この台詞はαでも意外な形で登場する。
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:世界崩壊後の仲間たちの行く末を示して。そして、リュウセイ達のいる『α』においての「何らかの結果」とは……。この台詞はαでも意外な形で登場する。
 
;「それは、わからない……存在そのものが抹消されるか……それとも……別の人格を持ち、別の存在となるか……」<br />「だが……俺は……お前たちのことを……俺を仲間として認め、共に戦ってくれたお前たちのことを……忘れはしない」
 
;「それは、わからない……存在そのものが抹消されるか……それとも……別の人格を持ち、別の存在となるか……」<br />「だが……俺は……お前たちのことを……俺を仲間として認め、共に戦ってくれたお前たちのことを……忘れはしない」
:別れ際の台詞。確かに、αで自我を取り戻したイングラムは、リュウセイ達のことを忘れてはいなかった。
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:別れ際の台詞。確かに、『α』で自我を取り戻したイングラムは、リュウセイ達のことを忘れてはいなかった。
 
;「……みんな、ありがとう……また……どこかで会える事を祈っている……」<br />「さらばだ!! ガイアセイバーズ……俺のかけがえのない仲間達……」
 
;「……みんな、ありがとう……また……どこかで会える事を祈っている……」<br />「さらばだ!! ガイアセイバーズ……俺のかけがえのない仲間達……」
:SHO最後の台詞。崩壊する虚構の世界の中、仲間達との再会を願い、イングラムの物語はここに一つの幕を閉じる。だが、後に果たされた再会は哀しき結末に……。第3次αでのクォヴレーのEDでの台詞はこれが元ネタ。なお、それぞれのその後を描いたシーンでは[[DVE]]で再現されている。
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:『SHO』最後の台詞。崩壊する虚構の世界の中、仲間達との再会を願い、イングラムの物語はここに一つの幕を閉じる。だが、後に果たされた再会は哀しき結末に……。『第3次α』でのクォヴレーのEDでの台詞はこれが元ネタ。なお、それぞれのその後を描いたシーンでは[[DVE]]で再現されている。
    
=== αシリーズ ===
 
=== αシリーズ ===
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==== 第3次α ====
 
==== 第3次α ====
 
;「世界は幾重にも重なり、その均衡が崩れることは、全ての世界……全ての宇宙の崩壊を意味する」<br />「ゆえに宇宙は、それを歪めるものの存在を許しはしない」<br />「繰り返される死と再生……そして、それにまつろわぬ霊たち……」<br />「正と負の無限力のぶつかり合いは宇宙を歪め、ついには世界の崩壊を呼ぼうとしている」<br />「アストラナガンはその狭間に立つ因果律の番人……」
 
;「世界は幾重にも重なり、その均衡が崩れることは、全ての世界……全ての宇宙の崩壊を意味する」<br />「ゆえに宇宙は、それを歪めるものの存在を許しはしない」<br />「繰り返される死と再生……そして、それにまつろわぬ霊たち……」<br />「正と負の無限力のぶつかり合いは宇宙を歪め、ついには世界の崩壊を呼ぼうとしている」<br />「アストラナガンはその狭間に立つ因果律の番人……」
:第3次α「鋼の戦神」にて、クォヴレーの精神と対話して。スパロボ世界の基本である「並行世界」の成り立ちとアポカリュプシスについて語る他、アストラナガンの開発目的についても僅かに言及している。
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:「鋼の戦神」にて、クォヴレーの精神と対話して。スパロボ世界の基本である「並行世界」の成り立ちとアポカリュプシスについて語る他、アストラナガンの開発目的についても僅かに言及している。
 
;「そうだ。俺は全ての世界に存在し、全ての世界においてかりそめの旅人に過ぎん……」<br />「だが、俺の肉体は負の無限力に呑まれ、その魂のみがこの世界に逃げ込んだ」<br />「違うな。俺がお前を取り込んだのではない。お前が俺を取り込んだのだ」<br />「……俺は失われた肉体の代わりとして、虚ろな器であるお前を選んだ。だが、予想外の事態によりお前は記憶を失い、俺の魂はお前の精神の底に沈むこととなった」<br />「そして、お前は数々の経験を経て、自我を自ら確立し始めた。それは徐々に俺の魂を蝕み、俺の存在はもうすぐ消えようとしている……」
 
;「そうだ。俺は全ての世界に存在し、全ての世界においてかりそめの旅人に過ぎん……」<br />「だが、俺の肉体は負の無限力に呑まれ、その魂のみがこの世界に逃げ込んだ」<br />「違うな。俺がお前を取り込んだのではない。お前が俺を取り込んだのだ」<br />「……俺は失われた肉体の代わりとして、虚ろな器であるお前を選んだ。だが、予想外の事態によりお前は記憶を失い、俺の魂はお前の精神の底に沈むこととなった」<br />「そして、お前は数々の経験を経て、自我を自ら確立し始めた。それは徐々に俺の魂を蝕み、俺の存在はもうすぐ消えようとしている……」
 
:自身の存在について。少々わかりづらいが、スーパーヒーロー作戦のエンディングを見ると理解できる。イングラムは既に存在しない「虚構の世界」の人間であり、それを構成していた世界の全てに「ガイアセイバーズの記憶」と言う形で痕跡を残している。しかしそのどれも、イングラムの属すべき世界ではない。後にクォヴレーが同様の存在となっている。後半の台詞は肉体を失った理由とその後の行動だが、ここからするとケイサル・エフェスとは別世界で戦っていた様子。
 
:自身の存在について。少々わかりづらいが、スーパーヒーロー作戦のエンディングを見ると理解できる。イングラムは既に存在しない「虚構の世界」の人間であり、それを構成していた世界の全てに「ガイアセイバーズの記憶」と言う形で痕跡を残している。しかしそのどれも、イングラムの属すべき世界ではない。後にクォヴレーが同様の存在となっている。後半の台詞は肉体を失った理由とその後の行動だが、ここからするとケイサル・エフェスとは別世界で戦っていた様子。
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:『[[スーパーヒーロー作戦]]』エンディング後からαエンディング後までの行動の概略。虚構の世界を脱出して後は並行世界を巡り、歪む因果律を追ってα世界でケイサル・エフェスを発見したものの、宇宙を漂流している所をユーゼスに回収され、利用され、戦役後にあらためて霊帝に挑んで敗れた……というもの。なおユーゼスも「奴の意」に気付いて従っていたのであり、イングラムを利用して「因果律の支配を目論んだ」とのこと。
 
:『[[スーパーヒーロー作戦]]』エンディング後からαエンディング後までの行動の概略。虚構の世界を脱出して後は並行世界を巡り、歪む因果律を追ってα世界でケイサル・エフェスを発見したものの、宇宙を漂流している所をユーゼスに回収され、利用され、戦役後にあらためて霊帝に挑んで敗れた……というもの。なおユーゼスも「奴の意」に気付いて従っていたのであり、イングラムを利用して「因果律の支配を目論んだ」とのこと。
 
;「頼むぞ、SRXチーム。俺の大切な仲間達よ…」<br />「俺に代わり、奴を…ケイサル・エフェスを討て」
 
;「頼むぞ、SRXチーム。俺の大切な仲間達よ…」<br />「俺に代わり、奴を…ケイサル・エフェスを討て」
:[[第3次α]]最終話でSRXチームに事の真相を明かし、指揮官としての最後の指令を下す。
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:最終話でSRXチームに事の真相を明かし、指揮官としての最後の指令を下す。
 
;「それでいい。お前は俺ではない」<br />「クォヴレー……俺の全てはお前に託された。もう会う事はないだろう」
 
;「それでいい。お前は俺ではない」<br />「クォヴレー……俺の全てはお前に託された。もう会う事はないだろう」
 
:クォヴレーとの対話。しかし、後にまったく意外な形で再び邂逅することとなる……。
 
:クォヴレーとの対話。しかし、後にまったく意外な形で再び邂逅することとなる……。
 
;「お前たちにも迷惑をかけた……ただ一言、それを詫びたかった」<br />「負けるなよ、二人とも。お前達に与えられた力は運命を切り開くためのものだ」
 
;「お前たちにも迷惑をかけた……ただ一言、それを詫びたかった」<br />「負けるなよ、二人とも。お前達に与えられた力は運命を切り開くためのものだ」
:第3次αクスハルートではこの台詞。バルマー戦役でクスハ達を巻き込んでしまったことを、魂のみとなってなお悔やんでいたことがわかる。
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:クスハルートではこの台詞。バルマー戦役でクスハ達を巻き込んでしまったことを、魂のみとなってなお悔やんでいたことがわかる。
    
=== OGシリーズ ===
 
=== OGシリーズ ===
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==== DW ====
 
==== DW ====
 
;「さあ、己の運命を受け入れろ!」 <br />「言ったはず。それが俺達の運命なのだと…!」
 
;「さあ、己の運命を受け入れろ!」 <br />「言ったはず。それが俺達の運命なのだと…!」
:DW第1話より。交戦中のクォヴレーに対して、一つの存在となるのが運命だと語り、「それを受け入れろ」と促す。「アストラナガンを駆り、クォヴレーを知る」ところを見るとαのイングラムのようだが、それにしては、[[第3次α]]で告げた「運命に抗え」とはまるで逆のことを言っている。そして…。
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:『DW』第1話より。交戦中のクォヴレーに対して、一つの存在となるのが運命だと語り、「それを受け入れろ」と促す。「アストラナガンを駆り、クォヴレーを知る」ところを見ると『α』のイングラムのようだが、それにしては、『[[第3次α]]』で告げた「運命に抗え」とはまるで逆のことを言っている。そして…。
;「あくまでもそれを拒むと言うのなら…'''その呪われた機体を、抹消するまで'''!」
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;「あくまでもそれを拒むと言うのなら…その呪われた機体を、抹消するまで!」
:最後の一撃の際の台詞。確かにディス・アストラナガンは負の無限力(に近い力)を操るが、その覚醒を促したのは他ならぬイングラム当人であって、むしろ「あってはならないもの」として、最終決戦でディス・レヴを葬り去ろうとしたのはクォヴレーである。クォヴレーと共に在り、最後はその魂と溶け合って一つとなったイングラムの魂の欠片のほか、最後にクォヴレーと邂逅した本体も居るが、こちらも彼が「クォヴレー・ゴードン」という個人として己を確立したことを「それでいい」と認めていた。<br />最近ではこの場面は、「第3次α44話「鋼の戦神」のインターミッションにおける、クォヴレーとイングラムの融合直前のやり取りを『搭乗機での交戦』というイメージで再現し、かつ『完全に分離した』という結末へ持ち込んだIF展開」という見方が有力。<br />ちなみにこの場面、クォヴレーが登場するということで制作サイドは情報を開示していなかった(サプライズ狙い)のだが、テレビ東京のHPで明かされてしまったという逸話がある。
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:最後の一撃の際の台詞。確かにディス・アストラナガンは負の無限力(に近い力)を操るが、その覚醒を促したのは他ならぬイングラム当人であって、むしろ「あってはならないもの」として、最終決戦でディス・レヴを葬り去ろうとしたのはクォヴレーである。クォヴレーと共に在り、最後はその魂と溶け合って一つとなったイングラムの魂の欠片のほか、最後にクォヴレーと邂逅した本体も居るが、こちらも彼が「クォヴレー・ゴードン」という個人として己を確立したことを「それでいい」と認めていた。
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:最近ではこの場面は、『第3次α』第44話「鋼の戦神」のインターミッションにおける、クォヴレーとイングラムの融合直前のやり取りを『搭乗機での交戦』というイメージで再現し、かつ『完全に分離した』という結末へ持ち込んだIF展開」という見方が有力。
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:ちなみにこの場面、クォヴレーが登場するということで制作サイドは情報を開示していなかった(サプライズ狙い)のだが、テレビ東京のHPで明かされてしまったという逸話がある。
 
;「む……!?」<br />「……悪くは……ないな」
 
;「む……!?」<br />「……悪くは……ないな」
 
:クスハの栄養ドリンクを飲んで。もちろんそんなはずはないが、クスハにはその事を告げなかった。
 
:クスハの栄養ドリンクを飲んで。もちろんそんなはずはないが、クスハにはその事を告げなかった。
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