差分
→概要
第3回「敗・北」から登場。[[新条アカネ]]の手によって、打倒[[グリッドマン]]のために造られた[[怪獣]]の一体。謂わば「'''アンチグリッドマン'''」と呼べる存在。
第3回「敗・北」から登場。[[新条アカネ]]の手によって、打倒[[グリッドマン]]のために造られた[[怪獣]]の一体。謂わば「'''アンチグリッドマン'''」と呼べる存在。
相手の能力をコピーする力があり、グリッドマンが仲間の力を受け強化されるほど、更にそれを学習して力を増していく。しかし、グリッドマンと同様に変身時間に制限があり、活動限界が迫ると額の発光体が明滅して人間態へと戻る。
非戦闘時は白髪と赤い瞳が特徴的な少年の姿を取る。人間態でも丸鋸状の武器「アンチサーキュラー」を使用して戦うことができる。人間態・怪獣態共に言語能力を持ち人間と意思疎通が可能だが、自身が製作された目的である打倒グリッドマン以外にはあまり興味を示さず、融通が利かない。
初登場時はその期待からアカネに可愛がられており、一度はグリッドマンに勝利するものの、敗北後は掌を返され、ぞんざいな扱いを受けるようになる。それでもなお自身はアカネの身を案じ、グリッドマンに憎悪を向けながら、彼と他の怪獣の戦闘中に幾度も乱入して戦いを挑むなど、明確な自我を持つようになる。
また人間態時で待機している際は腹を空かせている描写が多く、[[宝多六花|六花]]や[[六花ママ|彼女の母]]から[[食べ物・料理|食べ物]]を奢られたこともある(ちなみに食事の際は箸やスプーン等の知識が無いためか、そのままかぶりついている)。そのことや[[響裕太|裕太]]を襲撃した件などで六花や新世紀中学生達と顔見知りになり、関係を築いていく。
グリッドマンとの戦いに敗北し続けた末、アレクシスには用済みと見なされ襲撃され、グリッドマン同盟からも敵として見做されなくなり、アカネからも失敗作と断言され、自由に生きるよう告げられる。苦悩の果て、己の存在理由を再確認するために「グリッドマンを倒すためにグリッドマンと共に戦う」という結論の元、怪獣という規格から離れ、自身の持っていたコピー能力から新たなるグリッドマン「[[グリッドナイト]]」への変身能力を獲得。
グリッドマンとの戦いに敗北し続けた末、アレクシスには用済みと見なされ襲撃され、グリッドマン同盟からも敵として見做されなくなり、アカネからも失敗作と断言され、自由に生きるよう告げられる。苦悩の果て、己の存在理由を再確認するために「グリッドマンを倒すためにグリッドマンと共に戦う」という結論の元、怪獣という規格から離れ、自身の持っていたコピー能力から新たなるグリッドマン「[[グリッドナイト]]」への変身能力を獲得。
その後はグリッドマンと共に再生された怪獣軍団を倒し、[[ゼッガー]]からアカネを救出する。しかし、その際にアレクシスに刺されてしまい戦闘から離脱するが、最後の力を振り絞り「電光超人」へのアクセスフラッシュに加わった。なお、このアクセスフラッシュによって一時的に致命傷を負った肉体から解放されたことで、死亡を免れた。
その後はグリッドマンと共に再生された怪獣軍団を倒し、[[ゼッガー]]からアカネを救出する。しかし、その際にアレクシスに刺されてしまい戦闘から離脱するが、最後の力を振り絞り「電光超人」へのアクセスフラッシュに加わった。なお、このアクセスフラッシュによって一時的に致命傷を負った肉体から解放されたことで、死亡を免れた。
全てが終わった後、一命を取り留めた彼は公園のベンチで[[怪獣少女アノシラス (2代目)]]に介抱される。そして、成長したアンチは彼女と共に「グリッドナイト同盟」を結成。自ら「ナイト」と名乗り、様々な世界で怪獣と戦っていくが、それはまた別の物語である。
全てが終わった後、一命を取り留めた彼は公園のベンチで[[怪獣少女アノシラス (2代目)]]に介抱される<ref>この時、負傷していた片眼が回復しているのが確認できるが、回復した方の瞳は青くなっている。</ref>。その後、別の世界にてグリッドナイトに変身する「ナイト」という青年が傍らにいる女性と共に「グリッドナイト同盟」を組んで活動を行っていることが確認されるが、それはまた別の物語である。
===各形態===
===各形態===
:スカイグリッドマンをコピーした飛行形態。空中戦が可能になったグリッドマンに対抗して、脚部の巨大なスラスターで飛べるようになり、デコイを生み出すことができる。
:スカイグリッドマンをコピーした飛行形態。空中戦が可能になったグリッドマンに対抗して、脚部の巨大なスラスターで飛べるようになり、デコイを生み出すことができる。
;[[グリッドナイト]]
;[[グリッドナイト]]
:「[[グリッドマン]]を倒す為にグリッドマンを守る」という決意と共に変化した最終形態。カラーリングと頭部の形状を除けば、グリッドマンにそっくりな姿をしている。
:「[[グリッドマン]]を倒す為にグリッドマンを守る」という決意と共に変化した新形態。カラーリングと頭部の形状を除けば、グリッドマンにそっくりな姿をしている。
==登場作品と操縦者==
==登場作品と操縦者==
===単独作品===
===単独作品===
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
:初登場作品。主にジェイデッカーかグリッドマンが原作となるサイドミッションで敵として出現する。
:初登場作品。主に『グリッドマン』および『ジェイデッカー』が原作となるサイドミッションで敵として出現する。
:後半のサイドミッション「母の目覚め」で[[スポット参戦]]し、同話で[[グリッドナイト]]に変化する。
:後半のサイドミッション「母の目覚め」で参戦。同話で[[グリッドナイト]]に変化するため、臥薪嘗胆怪獣アンチとしては[[スポット参戦]]。
:スルーした場合は「覚醒」あるいは「創造」で登場と同時にグリッドナイトに変化するため、自軍で使用できるのは上記の1ミッションのみとなる。
:スルーした場合は「覚醒」あるいは「創造」で登場と同時にグリッドナイトに変化するため、自軍で使用できるのは上記の1ミッションのみとなる。
:そのためキーミッションのみ進めている場合は「覚醒」あるいは「創造」までロクに登場しない他、最終盤の展開が異なっており、致命傷を負うことはないがそのせいでアクセスフラッシュに参加するという展開もなくなってしまった。
:そのためキーミッションのみ進めている場合はほとんど登場しない他、最終盤の展開が異なっており、致命傷を負うことはないがアクセスフラッシュに参加する展開も省略されてしまっている。
:エクストラチャプターのEDではアノシラスと共に旅立っていった。
:エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。
:エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。
===武装・[[必殺武器]]===
===武装・[[必殺武器]]===
====武装====
====武装====
;爪
:グリッドマンキャリバーに対抗するために、コピー能力によって得た刀状の鉤爪。両腕から伸ばして構える。
;光弾
;光弾
:全身の発光器官から放つ光弾。弾幕のように連射できる。
:全身の発光器官から放つ光弾。多数の弾を一斉に連射できる。
:;破壊光線
:;破壊光線
::光弾を巨大に収束させて放つ。
::光弾を目の前で収束させ、光線状にして放つ。作中での描写から、マックスグリッドビームをコピーして得た物と思われる。
::『30』では光弾も光線も両方とも「破壊光線」名義で登録されている。光線版は気力制限がかかっている。
::『30』では光弾も光線も両方とも「破壊光線」名義で登録されている。光線版は気力制限がかかっている上位武装。
;爪
;ミサイル
:グリッドマンキャリバーに敗北したことで、コピー能力によって得た刀状の鉤爪。
:腹部を口状に展開し、その牙を撃ち出す。SRWではバージョンアップ攻撃の演出で使用。
;アンチサーキュラー
;アンチサーキュラー
:人間態で使用する丸鋸のような武装。
:人間態で使用する丸鋸のような武装。
===移動タイプ===
===移動タイプ===
;[[陸]]
;[[陸]]
:飛行可能形態であるスカイアンチは技演出のみ採用のため、システムとしては飛べない。
:飛行可能形態であるスカイアンチは技演出のみの採用のため、通常時は飛べない。
===[[サイズ]]===
===[[サイズ]]===
;1L
;1L
:「反骨心」と条件が合致するため技量を育成したキャラで挑むと見た目以上によく耐え、反撃も痛い。
:「反骨心」と条件が合致するため技量を育成したキャラで挑むと見た目以上によく耐え、反撃も痛い。
:味方加入時も条件はそのままのため、格上相手に技量未育で挑むと反骨心共々発動させられるため、1周目で加入させられたなら終盤のボス殴りでも中々活躍させられる。
:味方加入時も条件はそのままのため、格上相手に技量未育で挑むと反骨心共々発動させられるため、1周目で加入させられたなら終盤のボス殴りでも中々活躍させられる。
:初期ではレベル上限が99だったためレベル差の発動条件が実質無意味だったが、ver.1.22(Steamのみver.1.2.0.2表記)のアップデートでレベル上限が200に引き上げられたため、味方加入後は努力を使わずに戦って他の味方よりレベルを低く保ちながら進行すれば終盤でも発動させやすくなる。
:初期ではレベル上限が99だったためレベル差の発動条件が実質無意味だったが、ver.1.22(Steamのみver.1.2.0.2表記)のアップデートでレベル上限が200に引き上げられたため、味方加入後は努力を使わずに戦って他の味方よりレベルを低く保ちながら進行すれば終盤でも発動させやすくなる。[[ダウンロードコンテンツ/30|スーパーエキスパート+]]であれば敵のレベルが他難易度より+20されるので安定して発動可能。
:ただ反骨心の条件は変動しないため、やはり技量育成をしないスタイルのほうが確実。
:ただ反骨心の条件は変動しないため、やはり技量育成をしないスタイルのほうが確実。
:自身の倒すべき[[ライバル|仇敵]]。彼に敗北するたび、強化されていく彼をコピーし後追いを続けていたが、彼の側からは敵と見做されなくなってしまう。やがてアカネを案じた苦悩の果てにグリッドマンを守ることを決意、以降は共闘関係となる。最終話では一時的に彼と融合した。
:自身の倒すべき[[ライバル|仇敵]]。彼に敗北するたび、強化されていく彼をコピーし後追いを続けていたが、彼の側からは敵と見做されなくなってしまう。やがてアカネを案じた苦悩の果てにグリッドマンを守ることを決意、以降は共闘関係となる。最終話では一時的に彼と融合した。
;[[響裕太]]
;[[響裕太]]
:人間態の時に一時的に彼の命を狙う。
:人間態の時にたびたび彼の命を狙う。グリッドマンの武装と勘違いしたのか彼の手からスペシャルドッグをパクったことも。
;[[宝多六花]]
;[[宝多六花]]
:人間態の時によく会い、たびたび世話を焼かれる。
:人間態の時によく会い、たびたび世話を焼かれる。
;「消えろぉぉぉ!」
;「消えろぉぉぉ!」
;「まだまだぁぁぁぁ!!」
;「まだまだぁぁぁぁ!!」
:破壊光線時の叫び。[[声優ネタ|同じ声]]であるためか、どことなく[[シン・アスカ|彼]]を彷彿とさせる。
:破壊光線時の叫び。[[声優ネタ|同じ声]]であるためか、どことなく[[シン・アスカ|彼]]を彷彿とさせるイントネーション。
;「グリッドマンめ、仲間を呼んだか!」
;「グリッドマンめ、仲間を呼んだか!」
:グリッドマン以外のユニットとの戦闘台詞。その性格上、グリッドマンとそれ以外との線引きが非常に強いため、この台詞以外にもグリッドマン以外の相手は眼中に無い様子が伺える台詞が多数ある。
:グリッドマン以外のユニットとの戦闘台詞。その性格上、グリッドマンとそれ以外との線引きが非常に強いため、この台詞以外にもグリッドマン以外の相手は眼中に無い様子が伺える台詞が多数ある。
;「機械のドラゴン…グリッドマンと合体できそうだな…!」
;「機械のドラゴン…グリッドマンと合体できそうだな…!」
:対[[飛竜戦艦]]。原作の続編を踏まえた台詞かどうかはわからないが、後に自身が機械のドラゴンと合体することになるのを彼はまだ知らない。
:対[[飛竜戦艦]]時のセリフ。実際にグリッドマンは(特撮版で)経験があるし、それどころか後に自身も合体することになるのを彼はまだ知らない。
<!--== 迷台詞 ==
<!--== 迷台詞 ==
== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
*別名の「臥薪嘗胆」は「復讐を成功させるために苦労に耐える」という故事成語の四字熟語。名前のアンチ(Anti)は「対抗」を表す[[英語|英単語]]であり、名前の全てがグリッドマンに対抗する怪獣としての在り方を示している。
*別名の「臥薪嘗胆」は「復讐を成功させるために苦労に耐える」という故事成語の四字熟語。名前のアンチ(Anti)は「対抗」を表す[[英語|英単語]]であり、名前の全てがグリッドマンに対抗する怪獣としての在り方を示している。
*デザインの元となった怪獣は、原作『電光超人グリッドマン』に登場していた「忍者怪獣シノビラー」。オートインテリジェンス機能を持ち、倒されてはパワーアップして復活してくるという要素が共通している。
*デザインの元となった怪獣は、原作『電光超人グリッドマン』に登場していた「忍者怪獣シノビラー」。オートインテリジェンス機能を持ち、倒されてはパワーアップして復活してくるという要素が共通している。
*「アンチ」という[[俗語・俗称|言葉]]には、作品や団体などを嫌っている層を貶めるマイナスの意味を持つ。そのため、誤解を防ぐという理由もあり、視聴者からは[[新条アカネ]]からの当初の呼び名である「'''アンチくん'''」で呼ばれることが多い。
*「アンチ」という[[俗語・俗称|言葉]]には、作品や団体などを嫌っている層を貶めるマイナスの意味を持つ。そのため、誤解を防ぐという理由もあり、視聴者からは[[新条アカネ]]からの当初の呼び名である「'''アンチくん'''」で呼ばれることが多い。
**放送中、その名前にかけて視聴者から'''[[ポプ子|「さてはアンチだなオメー」]]'''というコメントが頻発したという。
**放送中、その名前にかけて視聴者から'''[[ポプ子|「さてはアンチだなオメー」]]'''というコメントが頻発したという。
*本編完結後発売された[[小説]]『SSSS.GRIDMAN NOVELIZAIONS』において、このアンチと同系のインテリジェンス怪獣「'''黒アカネ'''」が登場する。
*本編完結後発売された[[小説]]『SSSS.GRIDMAN NOVELIZAIONS』において、このアンチと同系のインテリジェンス怪獣「'''黒アカネ'''」が登場する。
*脚本担当の長谷川圭一氏曰く、「アンチはアカネの中のヒーロー願望の表れであり、もう一つの人格」でもあるとのこと。「グリッドマンに憧れを抱きつつ、世界を維持するために敵視しなければならない」という複雑な心境が反映され、人間態を持つ怪獣として具現化されている。
*脚本担当の長谷川圭一氏曰く、「アンチはアカネの中のヒーロー願望の表れであり、もう一つの人格」でもあるとのこと。「グリッドマンに憧れを抱きつつ、世界を維持するために敵視しなければならない」という複雑な心境が反映され、人間態を持つ怪獣として具現化されている。
*続編『SSSS.DYNAZENON』のDVD映像特典『グリッドナイトファイト』第2話~3話では[[ナナシ (SSSS.GRIDMAN)|ナナシB]]と同じように着ぐるみが制作され<ref>なお声はアンチ役の鈴村ではなくアレクシス役の稲田が演じている。</ref>奇しくも'''かつての自分自身'''との対決が描かれる。
**最初に闘うアンチは実際にはナナシBが変化している個体で、二戦目は別個体のナナシBと共に戦いを挑むも同士討ちが起きた挙げ句纏めてグリッドナイトに倒される結果になる。
==脚注==
==脚注==