差分

3,148 バイト追加 、 2024年2月23日 (金)
修正
1行目: 1行目:  
{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
 
| 読み = [[読み::ゼッツー]]
 
| 読み = [[読み::ゼッツー]]
| 外国語表記 = [[外国語表記::ΖII]]
   
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士Ζガンダム}}([[Ζ-MSV]])
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士Ζガンダム}}([[Ζ-MSV]])
27行目: 26行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が[[Ζプロジェクト]]に基づいて開発した[[エゥーゴ]][[可変モビルスーツ]]
+
[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が[[Ζプロジェクト]]に基づいて開発した[[エゥーゴ]]の試作型[[可変モビルスーツ]]。機体名は「ΖII(ゼッツー)」と呼称する。
   −
[[Ζガンダム]]後継機の1つとして開発されており、オリジナル機がウェイブライダーへの変形機構により機体強度の脆さや整備性の困難さという欠点があったのに対し、本機はより簡略な[[メタス]]の変形機構を採用する事で、それらの克服や変形自体の簡略化に成功。MS・MA両形態共において、コンセプト的に「Ζガンダムとメタスの中間的な機体」となっているが、生産性や操縦性は大きく向上しており、機体性能もグリプス戦役や第一次ネオ・ジオン抗争で活躍したモビルスーツと渡り合える程十分高い。
+
エゥーゴ側の諸事情によりペーパープランで開発が終わるかと思われたが、後に数機が製造され実戦投入されていた事実が判明する事になる。
   −
武装面においてもビームライフルやビームサーベルといった標準的な物だけでなく、[[リック・ディアス]]や[[百式]]と同型となるクレイ・バズーカや、Ζガンダムのハイパー・メガ・ランチャーに引けを取らない大火力武装であるメガ・ビームライフルと、バランス面等に十分優れたものが取り揃っている。
+
=== 機体概要 ===
 +
[[Ζガンダム]]後継機の1つとして開発された試作機。オリジナル機がウェイブライダーへの変形機構により機体強度の脆さや整備性の困難さという欠点があったのに対し、本機はより簡略な[[メタス]]の変形機構を踏襲する事で、それらの克服や変形自体の簡略化に成功させている。MS・MA両形態共において、コンセプト的に「Ζガンダムとメタスの中間的な機体」となっている反面、オリジナル機にあったフライングアーマーが廃止された事で大気圏突入能力や1G重力下での飛行能力は失われてしまったが、生産性や操縦性は大きく向上している。機体の基本性能もモビルスーツの性能のインフレが加速化する一方であった[[グリプス戦役]]や[[第1次ネオ・ジオン抗争]]で活躍した多くのモビルスーツと渡り合える程、十分高い物となっており、本機は言わばΖガンダムを宇宙戦に特化させる形で発展させた物と言える。武装面においてもビームライフルやビームサーベルといった標準的な物だけでなく、[[リック・ディアス]]や[[百式]]と同型となるクレイ・バズーカや、Ζガンダムのハイパー・メガ・ランチャーに引けを取らない大火力武装であるメガ・ビームライフルと、バランス面に優れたものが取り揃っている。
 +
 
 +
本来なら開発からすぐにでも正式採用されておかしくない機体であったのだが、当時のエゥーゴ側は激化する[[ティターンズ]]との戦いの影響で財政難な状況となっており、同じく後継機ながらも多機能かつ圧倒的な火力を備えた[[ΖΖガンダム]]の開発が優先された為、正式採用は見送られる事になっている。しかし、そのままペーパープランで終わったかに思われたが、グリプス戦役が終結してすぐに第一次ネオ・ジオン抗争へと移行し、ΖΖガンダムの開発も目途が立った後、次々と新型モビルスーツを投入してくる[[ネオ・ジオン]]に対抗すべく、エゥーゴ側も戦力増強を余儀無くされた結果、本機の開発も再開。先行試作機として数機が製造され、エースパイロット専用機として晴れて実戦投入される事になった。
 +
 
 +
後の[[第2次ネオ・ジオン抗争]]後、本機のコンセプトが見直された上で再設計・発展させた[[量産型]]である[[リゼル]]が開発される形で受け継がれており、連邦軍にとっての悲願であったZ計画タイプの量産を実現させる事になった。
    
=== MA形態 ===
 
=== MA形態 ===
38行目: 42行目:     
=== 劇中での様相 ===
 
=== 劇中での様相 ===
本来なら開発からすぐにでも正式採用されておかしくない機体であったのだが、当時のエゥーゴ側は激化する[[ティターンズ]]との戦いの影響で財政難な状況となっており、同じく後継機ながらも多機能かつ圧倒的な火力を備えた[[ΖΖガンダム]]の開発が優先された為、正式採用は見送られる事になっている。
+
数機製造された先行試作機の内の1機が、エゥーゴのメッチャー・ムチャ率いる部隊に配備され、エースパイロットのケイ・キリシマ大尉が搭乗。[[アクシズ]]への攻略作戦に投入されている。更にその後は、役目を終えて保管されていた別の機体が、グレーのカラーリングを施された上で個人所有という形で運用されており、こちらは[[シャア・アズナブル]]率いる[[ネオ・ジオン]]軍による[[グレミー・トト]]残党軍の掃討戦において介入が確認されている。
 
  −
ただし、先行試作機として数機が製造されており、その内の1機はエゥーゴのメッチャー・ムチャ率いる部隊に配備され、ケイ・キリシマ大尉が搭乗。[[アクシズ]]への攻略作戦に投入されている。更にその後には、グレーのカラーリングが施された別の機体が個人所有という形で運用されており、こちらは[[シャア・アズナブル]]率いる[[ネオ・ジオン]]軍による[[グレミー・トト]]残党軍の掃討戦において介入が確認されている。
  −
 
  −
後の第二次ネオ・ジオン抗争後、本機のコンセプトが見直される事になり、本機を再設計・発展させた[[量産型]]である[[リゼル]]が開発された。
      
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
49行目: 49行目:  
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
:初登場作品。[[隠し要素/α|隠し要素]]を満たすと入手。ルートの都合上リアル系主人公でしか入手できない。また、入手条件を満たすと無改造&強化パーツ無し状態で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]がいきなり乗り込み強制出撃してしまう。機体性能は[[Ζガンダム]]より若干高く、メガビームライフルの弾数が15発とかなり多めで使いやすいが、MS形態の陸適応の悪さが難点。が、MA形態でもメガビームライフルは使えるため大した問題ではない。
+
:初登場作品。[[隠し要素/α#ΖII|隠し要素]]を満たすと入手。ルートの都合上リアル系主人公でしか入手できない他、入手時には無改造&強化パーツ無しの状態で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]がいきなり乗り込み強制出撃してしまう。
:本機独特の頭部デザインが再現されており、バイザーの下にツインアイがあるのが特徴。
+
:機体性能はシールドを持たない事以外は[[Ζガンダム]]のほぼ上位互換。武装面も優秀で、特に弾数15・気力制限無しのメガビームライフルがとにかく優秀で使いやすい。攻撃力自体はZのハイメガランチャーより100低いものの、あちらがENフル改造で8発が限度、かつ気力制限105である事を考慮すると正に破格と言ってもいい性能である。何気にビームライフルの性能も、[[フルアーマー百式改]]や[[νガンダム]]等と異なり地形適応:空陸A、更にZとは違って射程1~4のP属性と高性能。ちなみに地形適応:空陸AとP属性を両立したビームライフルを持つ一級MSは、本機を除けば[[キュベレイMk-II]]のみしかいない。
 +
:一方で問題点もあり、機体の地形適応がまさかの陸B。一応メガビームライフルはウェイブライダー形態でも使用でき、地形適応も空Aなので変形すればいいのだが、変形すると折角のビームライフルが使えなくなるという微妙に融通の利かない一面を持つ。他の欠点としてビームライフル・メガビームライフル共に命中補正もCRT補正も持たない事が挙げられるが、これについてはカミーユの能力値なら問題にはならないだろう。
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
 
::ロングビームサーベルの消費ENが半減したが、『α外伝』と同様メガビームライフルの弾数が8発に低下しやや弱体化。[[Ζガンダム|Ζ]]のビームライフルも移動後に使用できるようになったため、通常戦闘における使い勝手もほとんど変わらなくなった。
 
::ロングビームサーベルの消費ENが半減したが、『α外伝』と同様メガビームライフルの弾数が8発に低下しやや弱体化。[[Ζガンダム|Ζ]]のビームライフルも移動後に使用できるようになったため、通常戦闘における使い勝手もほとんど変わらなくなった。
59行目: 60行目:  
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}} 
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}} 
:[[隠し要素/IMPACT|隠し要素]]を満たすと入手([[Xエステバリス改]]と2択)。条件に[[熟練度]]が絡まないので入手しやすい。機体も武器も性能が高く、メガビームライフルも弾数が15発と豊富で優秀な機体。第3部シーン1では使えないのが欠点と言えば欠点。
+
:[[隠し要素/IMPACT|隠し要素]]を満たすと入手([[Xエステバリス改]]と2択)。条件に[[熟練度]]が絡まないので入手しやすい。使えるようになるのは第3部シーン2からという地味な遅さが気になるところ。
 +
:全体的に高性能。陸・宇S、MSにしてはHPが高く、変形で移動力が増え、最強武器のメガビームライフルはフル改造時に攻撃力4200もありながら15発と豊富で射程も7まであり、おまけに改造費は安価。一方で欠点もちゃんとあり、主力はビーム兵器なので海とアインストに対して弱い(尤も前者は海主戦場のマップが少ないため大した問題ではない)。命中補正が0なのはパーツスロット2で補うのは少し難しいかもしれない。また変形中は移動後攻撃不可なので使い方に注意が必要。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
86行目: 88行目:  
:MS形態時。
 
:MS形態時。
 
;[[空]]
 
;[[空]]
:MA形態時。[[飛行]]可能。
+
:MA形態時。前述通り本来は[[宇宙]]専用だがSRWでは[[飛行]]可能。
    
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
107行目: 109行目:     
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*上記の通り、開発が見送られた機体ではあるが、漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』(SRW未参戦)では試作機がアクシズと交戦し、ゲーム『機動戦士ガンダム ミッシングリンク』(SRW未参戦)では、[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム社]]所有から個人所有となり灰色に塗られた機体が[[ネオ・ジオン]]と交戦するなど、後々開発されたとされる作品も存在する。
+
*当初は開発が見送られ実機の生産はされなかったという設定だった。しかし漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』(SRW未参戦)では試作機がアクシズと交戦し、ゲーム『機動戦士ガンダム ミッシングリンク』(SRW未参戦)では、[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム社]]所有から個人所有となり灰色に塗られた機体が[[ネオ・ジオン]]と交戦するなど、当時の設定に反して実戦投入された作品も存在する。それに併せて上記の通り、正式採用は見送られたが後々開発が再開されたという設定に変更されたようだ。
 
*ゼータツーではなくゼッツーという独特な読みは、当時人気があったバイク「カワサキ750RS」の愛称Z2(ゼッツー)からと思われる。
 
*ゼータツーではなくゼッツーという独特な読みは、当時人気があったバイク「カワサキ750RS」の愛称Z2(ゼッツー)からと思われる。
  
匿名利用者