破壊ロボ

2014年11月8日 (土) 23:11時点における123.222.144.140 (トーク)による版

破壊ロボ(DESTROYER ROBOT)

ドクター・ウェストが独自に開発した巨大ロボット。アーカムシティではこのロボットによる破壊活動が頻繁に行われており、ブラックロッジの悪名を轟かせている。

ドラム缶に四本の腕を生やしたような不格好な外見[1]とは裏腹にパワーは高く、360度全周囲に火器が配置されており、治安警察でも歯が立たない。
しかし、本物の鬼械神との性能差は歴然であり、紛い物であるとはいえデモンベインの敵ではなくあっという間にやられてしまった。原作のウエストの研究所には何体も破壊ロボがあると見受けられる背景絵がある上、ボコボコに破壊されようと極めて短期間で修理可能なようで何度も何度も戦いを挑んでくる。
その後もウェストの手で改良が進められ様々なバリエーション機が登場し、その度に「28號」以下の部分が変わる。

外伝小説によると、破壊ロボは元々ウェストがギターを披露する為の移動ステージであり各種武装は自衛用の兵装だったのだが、改良していく内に目的と手段が逆転しこのような姿になってしまった……らしい。
この設定の元になった描写か、よく顔面の上に生身のドクター・ウェストが登場し、ギターをかき鳴らしている。
なお、この顔面部はコクピットと脱出装置を兼ねており、アニメ版では爆発寸前に顔面だけ飛び立つ、小説版では魔術的な転移で研究室にコクピットを移送するといった機能を持つ。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初出演作品。第1部では敵だが、第2部以降では味方になる。また、本作に登場する破壊ロボの外見は頭頂部と腕にドリルを搭載した「スーパーウェスト無敵ロボ28號改ドリル・エディション~男の夢よ永久に~」がベースになっている。
名前こそ「破壊ロボ」だが修理装置持ち(原作再現ではある)。戦艦を除く修理ユニットの中では耐久力がぶっちぎりで高く、自己修理もできるため非常にしぶとい。ボーナスに「海A」があるので「スーパーウェスト(中略)28號GR2」仕様らしい。当初はウェストの一人乗りだが、アル復帰後はエルザがサブパイロットになり、破壊ロボと非常に相性のいい精神コマンドが使えるようになる。
ただし鈍足なうえ飛行能力が無く、攻撃力は高めなものの弾数制・移動後使用不可の武装が大半なのでやや運用が難しい。パートナーがエルザになってからが本領発揮。PUの候補としては空適応をカバーでき、射程もぴったり噛み合っている劇場版マークドライあたりか。
なお、プリテンダー同様ステータス画面では正式名称が表記される。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

機関砲
胴体中部に内蔵している機関砲。
『UX』ではビームライフル的な武器なのだが、攻撃力が妙に高い。
ミサイル
胴体上部に内蔵しているミサイル。
ドリル・トルネード・クラッシャー
腕のドリルを高速回転させて竜巻を起こす攻撃。
『UX』では「トルネードクラッシャー」表記。有線で操作するドリルを2基発射させて敵の背面に回りこませ、残りのドリル2基で前後から敵を挟撃する(回避されるとガシャガシャと歩いて後退するモーションが入る)。
EN消費の割りに威力が高く装甲値ダウンの効果があるが、空中の敵に対して攻撃できない。
機関砲(胴体上部)
胴体上部に内蔵している機関砲。
UXではジェノサイドクロスファイヤーで使用。

必殺技

ジェノサイド・クロスファイア
胴体に内蔵している火器(原作の説明によると機関砲、ミサイル、ビームなど。具体的にどこに仕込んでいるかわからないがとにかく多種多様)を全方位へ乱射する、破壊ロボの必殺技。
『UX』では「ジェノサイドクロスファイヤー」表記。胴体上部に内蔵された機関砲を連射した後にミサイルをぶち込む攻撃になっている。
また、この技の使用時にウェストのカットインが入るが、アル復帰後は途中でエルザが割り込むというデモンペインのアトランティス・ストライクと同じ演出になる。

ゲーム版のみの武装・必殺武器

破壊ロボ砲
破壊ロボの腕はドリルだけでなく、通常のマニピュレータとその下にカノン砲と思しきものを搭載したタイプがあり、それで砲撃する。
『UX』ではドリル装備の腕のみであるため未使用。
破壊ビーム
コックピット・脱出装置兼用の頭部顔面、目から照射するビーム。地面に照射すると火柱が立つ。
原作ではジェノサイド・クロスファイアと同時に使用している場面がある。
ドリル・トルネード・クラッシュ・アッパー
破壊ロボのバリエーション機「スーパーウェスト無敵ロボ28號改ドリル・エディション~男の夢よ永久に~」が使用した「天才ドクター・ウェストの無敵戦法」。
頭頂部のドリルで地面を掘り進み、相手の真下から奇襲をかける。
『UX』では頭頂部にドリルが無いため未使用。
ハイパー・ドリル・ロケット・オーバードライブ ~男の浪漫、宇宙へ~「人間にとっては小さなドリルだが人類にとっては偉大なドリルだ」そして我輩は星になった(殉職)
続編『機神飛翔デモンベイン』に登場した破壊ロボのバリエーション機「蒼穹のスーパーウェスト無敵ロボ28號DESTINY~その力見せ付けろガグ!~」が使用した必滅奥儀。
全ての腕を切り離した後、頭頂部からドリルを露出させて天空へと飛翔し、敵に向かって突貫するという理不尽極まりない大技。
名称の通り自爆技なのか、穏やかな表情のウェストとエルザのカットインと遺言のような台詞が挿入される。
劇中ではウェストがこの技で本来倒せない敵を倒してしまった結果、あまりの超展開にシナリオの続行が不可能となり、強制的にエンディングへと移行してしまう。

特殊能力

銃装備
機関砲で撃ち落とす……が、攻撃に使っている時と明らかに弾のサイズが違う。
修理装置
自軍加入後に搭載。原作でデモンベインを修理したシーンが実際にあるのでそれの再現か。

移動タイプ

陸、海

サイズ

L

機体ボーナス

初期段階:装甲値+100 資金+10% 地形適応水A
第二段階:装甲値+125 資金+15% 地形対応水S EN+50
第三段階:装甲値+150 資金+20% 地形適応水S EN+75
最終段階:装甲値+200 資金+20% 地形適応水S EN+100
資金+が20%止まり。ENにもボーナスが入るが本機は弾数メインのユニットなため、PU向きのボーナス。

機体BGM

「機神咆吼―交錯する刃金と刃金」

関連機体

スーパーウェスト自走ステージ『さあさ、みなさんお立ち台』
破壊ロボの原型であるパフォーマンス用多足式自走ステージ。
直径5mほどの巨大な丸テーブル状の本体から、4本の車輪付き脚部が生えている。
スーパーウェスト武装ステージ『難攻不落のロックンローラー』
武装を施した新型の自走ステージ。
直径・高さは約10mに大型化し、上部に大口径機関砲が4基据え付けられている。
蒼穹のスーパーウェスト無敵ロボ28號DESTINY~その力見せ付けろガグ!~
続編である『機神飛翔デモンベイン』に登場したバリエーション機。何の因果かスパロボUXで機神咆吼デモンベイン名前の元ネタである作品と共演することになった。最後の『ガグ』はクトゥルフ神話作品に出てくる『夢の国』の地底世界に生息するクリーチャーのこと。
スーパーウェスト無敵ロボ28號過渡期リファイン(Ver.Ka)
上に同じく『機神飛翔デモンベイン』にて、後半~終盤でエルザとともに搭乗。その姿は身も蓋もなく言えば、破壊ロボの胴体にデモンペインの両腕・脚部と、量産型破壊ロボと同じ形の背部飛行ブースターをつけた代物。ちなみにこの機体が持っているハンマーは『吸血殲鬼ヴェドゴニア』の登場人物「モーラ」のスレッジハンマーとほぼ同じデザイン。
(Ver.Ka)の表記でお気付きの諸兄も多いだろうが、この名前はガンダムシリーズなどにおけるロボットのリファイン等でお馴染みのカトキハジメ氏に引っ掛けたネタ。作中でウェスト自身が語っているが、過渡期(カトキ)なだけに見事な「カトキ立ち」をしている。
量産型破壊ロボ
本機で培ってきた技術が使われている。

余談

  • 劇中での強烈な印象からか、後のニトロプラス作品の一部にもファンサービス程度ではあるが登場している。例を挙げれば『装甲悪鬼村正』ではヒロインの一人「三世村正」が変身に失敗して胴体だけ破壊ロボの姿になった。主人公は「……個性的だな?」と困っていた(村正と共に敵陣に侵入しなきゃならないのに変身前の姿だと敵方に怪しまれるという状態だったのもあるが)。
  • バリエーション機として以下のものがある。
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號改ドリル・エディション~男の夢よ永久に~』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ・バージョン情報28.72、前バージョンからの変更点:とにかく強くなった』
    • スーパーウェスト無敵ロボ28號DX
    • 『スーパーウェスト中略28號GR2
    • 『スーパーウェスト無敵ロボGR1すべてはビッグ・アフロの為に~』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號+スピードコントローラーと連射機能付き』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號ターボR・FM音源内蔵』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號FXドリル・エディション3倍リターン』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號スペシャル~皇帝の紋章~』
    • 蒼穹のスーパーウェスト無敵ロボ28號DESTINYその力見せつけろガグ!~』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號過渡期リファイン(Ver.Ka)』
    • 『スーパーウェスト無敵ロボ28號砂漠戦使用(サンドマン)~今日はあなたの残りの人生の最初の日~』

脚注

  1. 胴体の巨大さと比較して足が異常に小さく、物理的に考えると到底歩行不可能なフォルムなのだが平然と歩行している