ディーン・レヴ
ディーン・レヴ（Deen Lev）
ベルグバウの動力源となっている謎の動力機関。イングラム曰く「ディーンの火」。その詳細は劇中では全く語られておらず、アキシオン・バスターの発射機構に直結していること、どうやらイングラムやバルマー側がその存在を知っているらしいこと、データがフィードバックされたディス・レヴと類似した部分があることがわずかに描写されている程度。少なくとも永久機関ではないようだが、そもそもどのような機構なのか、何を動力としているのかが全く不明。
クォヴレールートの12話ではこの機関が覚醒するイベントがあるが、それを成したのはクォヴレーの中に潜んでいたイングラム・プリスケンの意識である。さらにディーン・レヴの存在を教えたのも彼である。またキャリコの言からすると、「ベルグバウの心臓（＝ディーン・レヴ）にオリジネイター（＝イングラム）の魂が憑依していた」ということであり、そのベルグバウはヴァルク・ベンにアストラナガンが融合した機体である。この様に由来ははっきりしており、またいくつか正体を推定できる要素はあるものの、結局劇中ではディーン・レヴ自体の詳細は明かされず、謎のままに終わった。
ヴァルク・ベンと融合したアストラナガンの残骸は「心臓」とコメントされており、Lev（レヴ）がヘブライ語で心臓という意味であることからすれば、アストラナガンの残骸そのものが動力炉に変化したものなのかもしれない。
なお、ディス・アストラナガンにはデータを反映したディス・レヴが組み込まれているが、ディス・レヴはシヴァーが新たに作り出してゴラー・ゴレムに届けたものなので、ディーン・レヴを直接改造したわけではない。ただしディス・アストラナガンはヴァルク・ベンを改造しているので、組み込み後はディーン・レヴとディス・レヴを分けて考える必要はない（「ディーンの火はディスの目覚めを促す」とあるように不可分の関係になる）。
ちなみに「Deen」は「審判」を意味するヘブライ語。つまり「ディーンの火」とは「審判の火」を意味し、黙示録や輪廻転生を絡めたネーミングであると思われる。
メモ
52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」において、発動された人類補完計画における、初号機に人の意志が集まる様子を見たクォヴレーが「ディーン・レヴともディス・レヴとも違う」と述べている。この内ディス・レヴは悪霊・怨霊(これも確かに「人の意志」であるが)を取り込み、それらを輪廻の輪に導く際に発生する力を糧としている。一方補完計画は全ての人間の心の壁（A.T.フィールド)を取り去ることで全ての意志を融合させるものである。この場面で比較対象にディーン・レヴが上がるということは、この機関もやはり、「人の意志」ないしはそれに通ずる何かを動力としていることが推測される（上述のディーン・レヴ＝アストラナガン説が正しければ、恐らくT-LINKシステム関連だと思われる）。
関連する用語
- ベルグバウ
- 搭載機体。
- ディス・レヴ
- データを反映した魔王の心臓。
- ディス・アストラナガン
- ディス・レヴ搭載機。
- アストラナガン
- この機体に由来する。
- クォヴレー・ゴードン
- ベルグバウの操縦者。
- イングラム・プリスケン
- 経緯は不明ながらこの機構のことを知っていた。