サナン・ティアンプラサート
2014年3月19日 (水) 14:44時点における180.49.244.250 (トーク)による版
サナン・ティアンプラサート(Sanan Tian Prasat)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 声優:江川央生
- 種族:地上人(タイ人)
- 性別:男
- 年齢:推定23歳(第一章)→25歳(ROE)
- 所属:神聖ラングラン王国→アンティラス隊
- 階級:魔装機操者
- 搭乗機:ディンフォース
- キャラクターデザイン:河野さち子
ラングラン王国の魔装機操者で、乗機はかつてホワン・ヤンロンが乗っていたディンフォース。
通称「ティアン」。タイ人の仏教僧だが、かつてはムエタイチャンプだったという異色の人物。しかし出家しているといっても、実態は「クソ坊主」という表現しか思い浮かばない破戒僧で、身勝手なことばかり言っている。とはいえ悪人ではなく、ある意味分かりやすい人物といえる。魔装機神IIではマサキ達と合流早々、アンティラス隊の女性陣に目を奪われており、ミオから「相変わらず煩悩塗れのお坊さんだね」と評されている。
20代前半という年齢(リカルドやウェンディだけでなく、ゼンガーやテツヤ、イルム、ランドよりも年下である)のわりにけっこうな老け顔である。魔装機神IIではシャリアンを口説いたとき、父親のブラッドロイから「こんなオッサンとの結婚は許さん」と反対され、「拙僧はまだ25歳だ」と反論する場面がある。
魔装機神IIでも相変わらず屁理屈のような仏法を交えた強引な論法を度々展開するが、中には真理を突くものもあり、ミオを感心させる場面もあった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 実際のところ、出番はかなり乏しい。山にこもっていたせいで「魔力弾事件」後の混乱を全く把握しておらず、テュッティに呆れられていた。第二章で仲間にするためには他の多くの隠し要素を犠牲にする必要がある。そのため、デメクサ同様敬遠するプレイヤーも多い。
魔装機神シリーズ
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 音声追加。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 序盤にてヴォルクルス教団によるラスフィトートの復活を阻止するためにディンフォースでポゼッションを敢行して戦死し、その死はアンティラス隊メンバー(特にミオ)に深い傷痕を残すことになった。その後、精霊界にて彼の残留思念がマサキの修行相手となる。
- あまりにも意外な展開だったために唖然としたプレイヤーも多く、生存フラグがあるのではないかと調査されたほど。余談だが、ティアンはこの作品で2つも死亡フラグを立てている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ムエタイチャンプだけあって完全なインファイター。「気合」「熱血」「覚醒」といったアタッカー向けの精神コマンドに恵まれている。Iのラインナップで「必中」を欠くため「分身」や「切り払い」をもつ操者に弱い。「吸収」や「激励」といったサポート系精神コマンドも持っているのは意外?
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 気配察知、再攻撃、2回行動
パイロットBGM
- 「終わりなき戦い」
- 汎用曲。
人間関係
- マサキ・アンドー
- ティアンの会話相手はマサキがほとんど。
アンティラス隊
- デメクサ・シーエ
- リメイク版ではすき焼きパーティの際に肉の取り合いで激闘を繰り広げる。
- ミオ・サスガ
- LOEでは殆ど絡まなかったが、魔装機神IIではティアンの死の直前に行動を共にしており、彼の死に誰よりもショックを受けていた。
- レベッカ・ターナー / ゲンナジー・I・コズイレフ
- ミオと同じくティアンの死の直前に行動を共にしていたメンバー。それぞれ、ティアンの死に際し深い傷を負うこととなった。
- アハマド・ハムディ
- ティアンの死には立ち会わなかったが、その最期にティアンを「盟友」と呼び、その遺志を継ぐとともに彼の安らかな眠りを願う。
- テュッティ・ノールバック
- 何故か彼女の香水が毎日変わっていることを知っており、どうやら気があったようである。
テロ組織
- ヌル・ツーホーク
- テュッティに成り済ました彼の変装を香水の匂いで見破った。
名台詞
戦闘台詞
- 「キックの鬼と呼ばれし男から受け継ぎし我が必殺技!真空カウ・ロイ!!」
- 魔装機神IIよりディンフォースの「真空カウ・ロイ」使用台詞の1つ。「カウ・ロイ」は本来、相手の首に組み付いて顔面膝蹴りする技だが、こちらでは飛び膝蹴りになっている。元ネタは「キックの鬼」の異名を持つ男の得意技「真空飛び膝蹴り」。
魔装機神シリーズ
- マサキ「あ、おい、ティアンのおっさん!肉ばっかり食うなよ!!一応坊主だろうが!」
ティアン「いかにも。だからこそ、肉を食ろうておるのよ」
マサキ「?」
ティアン「わしが肉を食らえば、その分他の人間が肉を食らわんですむ。つまり他人の業を肩代わりしておるのよ」 - すき焼きパーティでの台詞。生臭坊主の見本のような台詞。
- ティアン「酒ではない、般若湯と呼ばんか」
マサキ「どっちだって同じだろ」
ティアン「いやいや、名が異なれば、実も異なる。それゆえ、名は大事なものなのだ」
プレシア「あれ? ティアンさん、この前あたしに『名前にこだわるのはバカげている』って教えてくれませんでした?」
ティアン「むう……そ、それもまた真実。真理とは、かほどに深遠なもの……では」 - LOE邪神編エンディングにて。生臭坊主の見本その2。そこそこで適当なことを言っていたばかりに墓穴を掘った。
- 「あ、いや、テュッティ殿、頭を上げられい。悪いのはマサキであって、テュッティ殿には罪はない」
「俗世との関わりを断つのは、修行の初歩ですからな。いや、しかしテュッティ殿、しばらく見ない間に、更に美しくなられた」 - LOE第二章「悟りの境地」にて。フラグの片鱗は既にこの時点で見え隠れしていたようだ。
- 「……言っておくが、拙僧はまだ25才だ。おじさんは失礼だろう」
- 同上。自分のことをおじさんと呼んだミオに対して。ティアンのこのセリフに度肝を抜かされたプレイヤーも多いであろう。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「ふっふっふっ……」
「三千世界に蔓延る悪を、仏の慈悲にて往生させん!」
「天上天下唯我独尊! 仏の化身、サナン・ティアンプラサート、光臨!!」 - 魔装機神IIでの初登場時の口上。前作を考えると、最初から存在感抜群の名乗りを上げる。ある意味この時点でフラグが立っていた。
- 「何を言っておるか。我らの物語の主役は、我らであろう。拙僧にとっては、マサキであろうと脇役に過ぎん」
「であるならば、我らの物語は我ら自身で紡げばよい。存在感などその程度のものよ」 - II中盤における名言。言い換えれば「他の誰も自分にはなれない、自分の人生は自分だけのもの」と言っているのであり、他作品で散見される「自分の存在を探す」キャラに対する一つの解答とも言える。
主役云々の話で「マサキであろうと」と述べる辺り、微妙にメタが混じっている。 - 「よく……見ておけ。これが……ポゼッションよ!」
- この言葉で、魔装機神でしか発動できないはずのポゼッションを成し遂げた。
- 「人はいつかは死ぬ……ならば、今この時を置いて、わしにふさわしい死に場所はない!」
- ティアンは死を覚悟し、自身の命と引き換えに調和神の復活を阻止することを選んだ。
- 「悟ったつもりであったが……入滅するのは……意外と恐ろしいものよな……」
- ティアンの最期の台詞。ディンフォースはポゼッションの負荷により限界に達し、操者と共に散って逝った…。その死は、ミオの心に大きな風穴を開けてしまった。
- 「お主も、仏教徒にしてやろうか!」
- 残留思念として、マサキの修行相手になったときに吐いたセリフ。すぐに「蝋人形みたいに言うな」とツッコまれている。