- 映画作品。上映情報は下記参照
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦α(2000年)
- 正式に参戦作品としてクレジットタイトルされたのは『第3次スーパーロボット大戦α』(2005年)
概要
テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』から派生した劇場用作品。スパロボにおいてエヴァ劇場版といった場合は以下の二作を指す(より厳密に言えば後者のみ)。なお『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は一般的にも『新劇場版』『新訳』などの表現が用いられており、本項の劇場版とは区別されている。
作品名 | 上映日 |
---|---|
新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生 | 1997年3月15日 |
新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に | 1997年7月19日 |
TV版クライマックスである第弐拾伍話と最終話はそれまでの作劇から一転、突如シンジ達の精神世界の描写となり、ある種の「現実逃避」に等しい結末から、賛否を巻き起こした(その原因・解釈については諸説ある)。
映画版は批判的意見も多かったこの二話に対して「もう一つの最終話」として製作されたものであったが、製作の遅れから二部に分けての公開となり、前者は1話~24話の再編集と25話(Air)冒頭のみ、後者において新たなる最終話としての25話・26話(まごころを、君に)が公開されることとなった。
25話・26話の基本プロットはTV版と同じものから起こされ、ほぼ同じものを示した内容を描き方を大きく変えたものとなっている。しかし、登場キャラクターの殆どが死亡するという壮絶過ぎる展開で、殆ど救われない結末ながらも、現在でも多くのエヴァファンから高評価されている作品であるのも確かで、ファンの多くからは「劇場版の本作こそがエヴァンゲリオンの真の完結編に相応しい」と支持されている。
『Air/まごころを、君に』は、興行成績24.7億円(当時は「配給収入」表記で14.5億円)で、SRWに参戦しているロボットアニメ劇場用作品において史上最高記録をマークしていたが、それを大きく上回る『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の参戦に伴い取って代わられる事となった。
内容があまりにも生々しく過激である為に(冒頭の病室でのシンジ、戦略自衛隊によるNERV職員の虐殺など)、地上波では放送されず、WOWOWの衛星放送ぐらいでしかTV放映されていない。過激な描写がある一方で今作品にはレーティングは設定されておらず、現在の映画作品に規定されるレーティングでいうならばR-15+未相当と推測される。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- 綾波レイ (巨大化)
- 第2使徒リリスと融合し、巨大化した綾波。スパロボ劇中では判り難いが、原作ではゲンドウの手に移植された第1使徒アダムも取り込んでいるため、既にアダムとリリスの「禁断の融合」は果たされた形となっている。そして純粋にシンジの願いを叶えるモノへと成り得ていた。
その他は基本的に『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物と同様。当然ながら、『新世紀エヴァンゲリオン』1話~24話で既に死亡した人物は登場しない。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
登場作と扱われ方
スパロボにおいて量産機はαシリーズでは兜甲児に、MXではケーン・ワカバに、「ウナギ」と言われている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 作品終盤で丸2話(63話「終わりの始まり」64話「Air」)を割いて『Air』の展開が再現される。特にαではEVAが物語の中核に据えられていたこともあり、真ゲッターやライディーン、マジンカイザーが駆けつけるなどを交えての豪華な演出がなされた。なお、これ以降量産機はスパロボに登場する度にろくな目にあっていない。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 『まごころを、君に』をほぼ完全な形で再現。DC版αの追加シナリオのエヴァ完結編がPSシリーズのαシリーズで再現されるのは本作のみ。初号機が生命の樹に還元され、A.T.フィールドが消滅する直前の段階にまで至った。今回の量産機はかなりいい扱い。
- なお、補完シーンに使われた楽曲『Komm susser Tod(注:susserの「u」の部分はアルファベットの「u」ではないがここでは代用とした)』が初めてスパロボで採用された。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- EVA量産機が敵として登場。ソーディアンが巡った並行世界の中に、量産機が既に配備されていた世界が存在した模様。
単独作品
余談
- この旧劇場版では、シンジがある「最低」な行為によって自己嫌悪に陥るシーンがあるのだが(おおよそ直接の描写ではない)、シンジ役である緒方恵美氏はこのシーンを演じるにあたって、男性であるシンジの心情が女性の視点からはイマイチわかりづらく演技が難しかったため、シンジの父・ゲンドウ役の立木文彦氏からアドバイスを受けて臨んだという。
- なお、このシーンはスパロボでは再現されていない(むしろできない)。また漫画版には存在しない。
- TV版のビデオソフトにはTV版の第弐拾伍話・最終話と劇場版25話・26話(本作)を併録しているものがあるが、そのバージョンではラストの「終劇」が「完」になっているなど、劇場公開されたものとの差異がある。
- 『DEATH & REBIRTH シト新生』公開時、一部の劇場で上映前に『スーパーロボット大戦F』のCMスポットが流されている。
- 『スーパーロボット大戦F』にEVA量産機が登場しない理由として、寺田Pからテレビ版とは版権が分かれていることが語られている。
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