超時空要塞マクロス

2013年10月8日 (火) 18:57時点におけるあきちゃん (トーク | 投稿記録)による版 (大幅に修正・加筆)

概要

超時空シリーズ並びにマクロスシリーズの第一作。終戦から2年後を描いた第28話以降は賛否両論。

放映終了の翌年(1984年)には劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が上映された。劇場版はTV版の単純なリメイクにとどまらず、舞台設定から細部の展開に至るまで多くの点で異なる作品となっている。

ストーリー

1999年、異星人の巨大戦艦が地球に落下。地球人類はそれを改造して宇宙航行用戦艦「マクロス」を作り出した。その進宙式の際、マクロスが突然空に向けて主砲を発射。それはその瞬間ににワープしてきた謎の異星人ゼントラーディ軍の戦艦の一隻を撃破した。報復のため地球のマクロスに総攻撃をかけるゼントラーディ軍。混乱の中、マクロスは進宙式の現場にいた5万8千人を収容して緊急避難のために月の裏側へフォールド(ワープ)を行うが、辿り着いたのはなぜかはるか冥王星宙域。しかもフォールドシステムは壊れてしまった。いったい、今地球はどうなっているのか。ゼントラーディとは何者なのか。数々の謎を抱えながら、地球への帰還の旅が始まった。

帰還の途中におそいくるゼントラーディ軍に対抗するのは宇宙空間を飛ぶ戦闘機「バルキリー」を駆るスカル大隊。その新人パイロットである一条輝を主人公に、歌手のリン・ミンメイと、軍の上官である早瀬未沙との三角関係を交えながら、宇宙の戦場の物語が語られていく。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

参考:劇場版名義での参戦

主人公ヒロイン

一条輝
主人公。元は民間のスタントパイロット。マクロス乗艦後、秘かに恋心を抱くミンメイを守るために地球統合軍の軍人となる。
上官の未沙とは衝突が絶えないのであるが、ある事件をきっかけに彼女の内面を知り、一人の女性として意識していくようになる。
リン・ミンメイ
ヒロイン。アイドル志望の少女。マクロス乗艦後、芸能界入りし人気アイドルになる。彼女の歌は、交戦相手のゼントラーディの心をも捉えていく。
輝に対しては「お友達」程度の認識だったが、彼からの直接の告白を受けて初めて意識するようになる。
早瀬未沙
もう一人のヒロイン。マクロスのオペレーターで、輝の上官。輝とはたびたび衝突するのだが、ある事件がきっかけで彼を一人の男性として意識していくようになる。

スカル小隊

ロイ・フォッカー
輝の先輩で上官。バルキリースカル小隊の隊長を務める。酒と女と空を愛する豪胆な性格のエースパイロット
ある時、恋人のクローディアが作ったパインサラダを食べる約束をして戦場に出るのだが…。
マクシミリアン・ジーナス
輝の部下。バルキリースカル小隊のパイロット。愛称は「マックス」。バルキリーの操縦技術等に長けた文字どおりの天才
敵方のミリアと恋に落ち、彼女とは史上初の星間結婚を挙げている。
柿崎速雄
輝の部下。バルキリースカル小隊のパイロット。大柄な大食漢で、憎めない性格のムードメーカー。
ある日、注文していた特大ステーキを食べようとしていたその時に、戦場へと出動することになってしまう。そして…。

マクロス艦橋のクルー

ブルーノ・J・グローバル
地球統合軍総合宇宙軍准将でマクロスの艦長。大変に物分かりが良い軍人で、市民からの人望も厚い。パイプを愛用しているのだが、その度にオペレーターのシャミーからは「禁煙です!」と叱られている。
また、柔軟な思考の持ち主でもあり、ゼントラーディの正体を知ると、交戦していた彼等との和平を推進している。
クローディア・ラサール
マクロスの航法・火器管制主任オペレーターで、オペレーター達のまとめ役を務める。未沙の親友。また、フォッカーとは恋人関係である。
キム・キャビロフ
マクロスのオペレーターで、通称「三人娘」の一人。主に艦内アナウンスを担当している。
シャミー・ミリオム
マクロスのオペレーターで、通称「三人娘」の一人。主に艦内管制を担当。禁煙であるマクロスブリッジ内においてパイプを吸おうとする艦長のグローバルをよく注意している。
ヴァネッサ・レイアード
マクロスのオペレーターで、通称「三人娘」の一人。主に通信や索敵を担当。

民間人

リン・カイフン
ミンメイの従兄。マクロスの乗艦後、ミンメイのマネージャーとなり、彼女と婚約をする。軍隊や軍人を嫌っており、主人公達を敵視している。

ゼントラーディ

TV版と劇場版で名前が異なるので、ここではTV版の名前を記載する。

ボドル・ザー
「ボドル基幹艦隊」ことゼントラーディ軍第118基幹艦隊司令長官。マクロスの追跡および調査をし、幾度も戦いを仕掛ける。捕虜にした輝ら地球人に接触し、彼等がプロトカルチャーであると確信する。
後に地球人の「文化」がゼントラーディ軍を汚染していくことを恐れ、ブリタイ艦隊もろとも地球を滅ぼそうとするのだが…。
ブリタイ・クリダニク
「ブリタイ艦隊」ことゼントラーディ軍第118基幹艦隊第67グリマル級分岐艦隊の司令官。ボドル・ザーの部下。ボドル・ザーと共に地球人の「文化」を知り、興味を持つ。
後にボドル・ザーから排除されそうになったため、彼に叛旗を翻す。
エキセドル・フォルモ
ゼントラーディの記録参謀。ブリタイの副官で、彼と行動を共にする。ボドル・ザーらと共にマクロス艦内の地球の「文化」に接触し、マクロスとの和平交渉役を務めた。
実は、リン・ミンメイの大ファン。
カムジン・クラヴシェラ
ブリタイ艦隊所属の勇猛なゼントラーディ軍兵士。「味方殺しのカムジン」の異名を持つ。地球人の「文化」には興味を持つが、平和には馴染めない。
終戦後、ある行動に出ることになる。
ラプ・ラミズ
女性のみで構成されたボドル基幹艦隊直衛艦隊司令。ボドル・ザーの部下で、ブリタイとは同輩の関係。終戦後はカムジンと行動を共にする。
ミリア・ファリーナ
ゼントラーディ軍の「エースのミリア」の異名を持つ女性エースパイロット。
マックスに負かされたことで彼に興味を持つ。そして、マックスと史上初の異星人同士の結婚式を挙げ、彼との間に長女・コミリアをもうける。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

参考:劇場版名義での参戦

VF-1 バルキリー

末尾のアルファベットや頭部のデザインの差異などは、製造した会社の違いによる。
また、ファイター・ガウォーク・バトロイドの3形態に変形可能な場合(αなど)と、ここからガウォークを省いた2形態のみの場合(第3次αなど)がある。

その他の統合軍の兵器

ゼントラーディの機動兵器

空戦ポッド
その名の通り、大気圏内のでの空中戦に使われるポッド。
リガード
通常型、小型ミサイル装備型、大型ミサイル装備型、偵察型が存在。性能は低いが量産兵器としては有用で、TV版では主力兵器として活躍。
ヌージャデル・ガー
TV版と劇場版では武装などで異なる点が多い。高性能機ながらTV版ではリガードの方が目立っていて影が薄かったが、劇場版では主力機として大活躍している。
グラージ
現在は製造されていない希少な機体。専用の空戦ブースターを装備出来る。
ケルカリア
TV版で「青い風」の三人が使用していた偵察用ポッド。細長い脚や機体前面の眼の様な物が特徴的で、マクロスからは「バッグ・アイ(虫の目)」と呼ばれている。
ゼントラーディ重攻撃機
劇場版に登場した巨大な攻撃機。

ゼントラーディの戦艦

ゼントラーディピケット艦
斥候で使われる小型艦(小型と言っても500メートルはあるが)。
ゼントラーディ中型砲艦
全長1500メートル程。TV版では地球に墜落していたこの艦をカムジン達が修復し、マクロスの攻撃に使用した。
スヴァール・サラン(ゼントラーディ標準戦艦)
ゼントラーディの主力戦艦。
ケアドゥル・マグドミラ(ゼントラーディ指揮戦艦)
TV版でのカムジンの母艦。艦の前後が分離出来、前部が大気圏突入艦として使用出来る。
キルトラ・ケルエール(ゼントラーディ強襲揚陸艦)
全長3000メートル。その用途上、火力は低いものの、艦の装甲の堅牢さはそれを補って有り余る。
ノプティ・バガニス(ゼントラーディ艦隊指揮艦)
いわゆるブリタイ艦
フルブス・バレンスIV II X I(ゼントラーディ超巨大母艦)
TV版での基幹艦隊の母艦。
ボドル旗艦
劇場版での基幹艦隊の母艦。「機動要塞ゴル・ボドルザー」とも。

メルトランディの機動兵器

TV版では、メルトランディはゼントランと同系列の兵器を用いており、対立している設定の劇場版とはデザインが異なる。スパロボには劇場版デザインで登場。

クァドラン・ロー
一般兵用、ミリア用マックス用が存在。TV版では緑と紫のカラーリングが存在したが、劇場版では一般兵用は紫に統一された。

メルトランディの戦艦

メルトランディピケット艦
メルトランディ軍中型砲艦
劇場版でのミリア艦。大型推進器を装備し、機動力が高い。劇場版ではこれの同型艦が地球に落下、マクロスに改造された事になっている。
メルトランディ高速巡航艦
メルトランディ軍標準戦艦
メルトランディ強襲揚陸艦
メルトランディ大型フリゲート艦
メルトランディ大型戦艦
ラプラミズ旗艦
劇場版での基幹艦隊の母艦。「機動要塞モルグ・ラプラミズ」とも。

登場作と扱われ方

スパロボにおいては劇場版に準拠した設定での参戦が目立つ。『スーパーロボット大戦α』(初参戦)、『スーパーロボット大戦α外伝』では参戦作品として両作品の名前があるが、「ゼントランvsメルトラン」の構図を採用している点などから劇場版の色合いが強く、『第3次スーパーロボット大戦α』、『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』では劇場版のみがクレジットタイトルとして記されている。

とはいえ、当然ながら大半の設定は共通しており、参戦時にどちらからの参戦かを単純に断定するのは難しい点に注意が必要である。例えば、第3次αでは上述したように劇場版が参戦作品として挙げられているが、TV版マクロスの続編である『マクロス7』も同時に参戦しており、その意味でTV版の設定も混じった形になっている。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
初参戦。ゼントラーディvsメルトランディ、それにSRWオリジナルのゼ・バルマリィ帝国の三勢力の星間戦争の構図は本作の根幹を為す設定であり、存在感は非常に大きい。輝、未沙、ミンメイの三角関係についてはルートによりTV版と劇場版の双方の展開を見ることが出来るほか、ミンメイと結ばれる結末も選択次第では可能である。
スーパーロボット大戦α外伝
αから引き続き登場。作品としての存在感はやや希薄で、どちらかと言えば『マクロスプラス』の方が目立つ。オープニング戦闘デモでは殆んどの作品は主役キャラクターに対して、こちらは輝機ではなくフォッカー機だった。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』明記で参戦。時間進行速度の歪みという豪快な設定で、初代マクロスと『マクロス7』のキャラクターが夢の共演を果たした。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
完全に劇場版準拠の設定で登場。ゼントラーディは侵略者勢の中でも最大の敵として描かれる。スカル小隊の本格的な自軍参入は後半からになるが、序盤から十分に活躍してくれる。
また、初めて『マクロスゼロ』と共演を果たした。

用語

地球統合軍
異星人との有事に備え、統合政府の下で旧世界の軍事組織を統合、再編成して生まれた軍隊。
ゼントラーディ
マクロスシリーズに登場する、巨人型の異星人。容姿は地球人に酷似しているが、その大きさは地球人の約5倍ほどもある。戦闘に特化された種族で、地球人の「文化」に免疫がなかった。
メルトランディ
巨人兵ゼントラーディのうち、こちらは女性のことを指して言う。
バルキリー
統合軍の主力兵器。航空機形態のファイター、中間形態のガウォーク、人型形態のバトロイドの3つの形態に変形が可能。
プロトカルチャー
ゼントラーディを生み出したとされる先史文明の種族。
文化
ゼントラーディが地球人の娯楽や慣習を指す際の単語。男女の口づけも含まれる。
統合戦争
本作の劇中以前に勃発したとされる戦争。序盤のナレーションで若干語られるのみだが、後に『マクロスゼロ』で描かれることとなる。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 ブービー・トラップ マクロス
ノプティ・バガニス
VF-1D
スペシャル枠にて放送
第2話 カウント・ダウン リガード
第3話 スペース・フォールド
第4話 リン・ミンメイ
第5話 トランス・フォーメーション マクロス (強攻型)
第6話 ダイダロス・アタック
第7話 バイバイ・マルス グラージ
第8話 ロンゲスト・バースデー
第9話 ミス・マクロス VF-1J アーマードバルキリー
第10話 ブラインド・ゲーム
第11話 ファースト・コンタクト 初回放送時に動画トラブル発生
第12話 ビッグ・エスケープ
第13話 ブルー・ウインド
第14話 グローバル・レポート 総集編
第15話 チャイナ・タウン
第16話 カンフー・ダンディ クァドラン・ロー
第17話 ファンタズム 総集編(新規カット・時系列入替え)
第18話 パイン・サラダ
第19話 バースト・ポイント
第20話 パラダイス・ロスト
第21話 ミクロ・コスモス
第22話 ラブ・コンサート
第23話 ドロップ・アウト
第24話 グッバイ・ガール VF-1S ストライクバルキリー
第25話 バージン・ロード
第26話 メッセンジャー
第27話 愛は流れる ボドル・ザー旗艦艦隊との最終決戦
第28話 マイ・アルバム 劇中では前話より2年経過
第29話 ロンリー・ソング
第30話 ビバ・マリア
第31話 サタン・ドール
第32話 ブロークン・ハート
第33話 レイニー・ナイト
第34話 プライベート・タイム
第35話 ロマネスク
第36話 やさしさサヨナラ

主要スタッフ

制作会社
ビッグウエスト(プロデュース)
竜の子プロダクション(アニメーション制作)
監督
石黒昇
キャラクターデザイン
美樹本晴彦
メカニカルデザイン
宮武一貴
河森正治
音楽
羽田健太郎

商品情報

DVD-BOX

DVD

Flash Back-2012-

書籍

楽曲関連