神祇無窮流
概要
ラ・ギアスに広く流布された剣術の一派。「じんぎ(神祇)むきゅう(無窮)りゅう」と読む。皆伝(真伝)の境地に至る人間を選ぶ流派であるため、伝承者(師範)の数は少ないという。流派名の『神祇』は「天の神、地の祇(くにつかみ)」を意味している。直訳すれば、「ラ・ギアスに存在する天神地祇(精霊)の力を借りて放つ無窮流」ということになるのだろう。
開祖は剣神と謳われたランドール・ゼノサキス。源流は『無窮流』と名乗った剣術の一派にあり、『無窮流』と対を為す武術の流派であった『不易久遠流』とは兄弟関係に近い間柄と言えなくもない。そのためか、両流派には相伝奥義が存在する。不易久遠流同様、、単に剣を使う技だけではなく、空拳術が少なくとも二種類あるなど、細かく区分化されている流派のようである。また、現在判明している『神祇無窮流』の技は連続攻撃を仕掛けるものが多い。
本編に登場した代表的な師範の一人がランドールの子孫であるゼオルート・ザン・ゼノサキス。流派の奥義を極めようと挑む者達にファング・ザン・ビシアスやツレイン・ザン・レカニバンなどがいる。
剣の構え
相手に剣先(刃先)を突きつけるフェッシングに似た構えをとることが『ROE』で判明した『不易久遠流』と違って、『神祇無窮流』の構えはまだ漠然としたままである。流派の思想傾向から考えるに構えなど存在しないのかもしれないし、シナリオ進行(運用された魔装機に搭乗する操者の代替わり)などの影響で曖昧模糊としている可能性などがあげられる。
敢えて無理やり構えに共通点を見出すならば、『LOE』のゼオルート(ギオラスト)に、『ROE』のマサキ(サイバスター)と『POJ』のファング(ギオリアス)が使う「ディスカッター」になるだろうか。いずれも相手に接近して仕掛けるまでの間、剣先の側近くに空手(左手)を添えている。
無窮流
5000年前のラ・ギアス(ラングラン共和国)に存在した剣術の流派。開祖はダイム・カザフルという元軍人。その奥義の極意は剣の技にはなく、「気(プラーナ)の修養と操作」にあるという。ランドール・ゼノサキス曰く、「無窮流は人を育てる流派だ」とのこと。
神祇無窮流の技
- 虚空斬 / 真・虚空斬
- 神祇無窮流・不易久遠流相伝の技。「真・虚空斬」は奥義。この技は『不易久遠流』の剣士も使う。
- 虚空斬・葉隠
- 幽眇剣・蛟
- 神祇無窮流奥義「祓の型」。
- 縦横無尽斬り
- 神祇無窮流目録の弐「八方の型」。
- くるみ割り人形 / 春の祭典
- 「くるみ割り人形」は神祇無窮流「螺旋の型」をプレシアがアレンジした技。「春の祭典」は「二重螺旋の型」をプレシアがアレンジした技。
- 剣の舞
- 神祇無窮流「浮雲の型」をプレシアがアレンジした技。
- 乱舞の太刀 / 真伝・乱舞の太刀
- マサキによるゼオルートの技の再現。
- バニティリッパー虚空斬波
- マサキが『第2次大戦』で使っていた技。名前や『魔装機神I』(LOE)における「バニティリッパー」の演出から、「虚空斬」の再現と思われている。
空拳術
- 天是星拳 / 天是地熟宿星拳
- 神祇無窮流空拳術の技とその奥義。使用者はツレイン・ザン・レカニバン。
- 無形・攣拘摧破
- 神祇無窮流空拳術異伝。武器を使用しているため異伝扱いなのだろう。使用者はガエン。
- 貳乃型・虎擲竜拿
- 神祇無窮流空拳術異伝。使用者はガエン。
防御の術
- 堅忍不抜
- 神祇無窮流奥義。
- 流水の型
- ライコウが攻撃を回避する際に用いる足捌き。
習得者
神聖ラングラン王国
- ゼオルート・ザン・ゼノサキス
- ラングランの剣皇。神祇無窮流正統伝承者。
- チェンブル・ザン・ゼノサキス
- エラン・ゼノサキスの実父。師範(正当伝承者)の一人でもあったが、既に故人。
- エラン・ゼノサキス
- 神祇無窮流正統伝承者の一人。プレシアやゼオルートの遠い血縁。
- ファング・ザン・ビシアス
- ゼオルートの弟子。
- プレシア・ゼノサキス
- ゼオルートの娘。神祇無窮流をアレンジした技を多く使う。
- マサキ・アンドー
- ゼオルートの養子。正式な習得はしていないが、ゼオルートの剣技を見様見真似で使う。
- シュウ・シラカワ
- ラングランの元大公子。
- ツレイン・ザン・レカニバン
エリアル王国
- ヒョウゴ・バクスカイ
- 神祇無窮流師範。アドバーザリー部隊の剣士を指導している。
- ライコウ・ゼフェンバー
- スメラ・パラオム
- ゴシン・オーダ
- アオイ・カレント
- ユノー・ヌイーゼン
出身不明
余談
- 『不易久遠流』も含めて、ラ・ギアスには漢字表記の武術流派が多い。これはラングランがラ・ギアス全土に展開した言語翻訳魔法が日本語で説明しているためである。