リン・カイフン

2013年9月6日 (金) 21:22時点におけるザリガノフ (トーク | 投稿記録)による版

リン・カイフン(鈴海皇 / Lynn Kaifun)

リン・ミンメイの肉親にしてマネージャーであるが、TV版と劇場版で大きく設定や扱いが異なる

TV版ではミンメイと従兄妹同士の関係で、カンフーの達人。徹底した反戦主義者(と言うよりも、むしろ「軍隊・軍人嫌い」と言った方が的確か)である為、一条輝をはじめとする軍関係者がミンメイと親しい間柄である事を不愉快に思っており、何かと彼ら軍属への批判を口にする。
また、市民を守る為に命懸けで戦う軍人達の心境や事情をまるで理解しない勝手な振る舞いが目立ち、市民の軍への反抗を助長させるなど、時には無責任極まりない独り善がりな行動をとる事もある。それにより最悪の事態を発生させた事もあったが、本人はその責任を全く感じていなかった。当然ながら、軍人達からもカイフンを嫌う者も少なくない。
後にミンメイと婚約するも、戦後の地方巡業を経て次第に関係が冷え切っていき、更には自分の境遇等を全て軍人のせいにして酒に逃避するようになった。その振る舞いは徐々に悪化していった末、最終的にミンメイの元を去り、消息を絶つ。メガロードにも乗船する事は無かったようである。

一方、劇場版ではミンメイの実兄であり恋愛関係は無く、カンフー等の身体能力に関する設定も排除されている。特徴的だったTV版のロングヘアーから短髪へと変更され、ビジネスマン然とした風貌を具えた事でTV版以上に「辣腕マネージャー」としての印象度が強くなった。また、TV版で見られた独善的な振る舞いは一切せず、むしろ勝手にミンメイを宇宙に連れ出した輝を批判する等、常識人として描かれている。物語中盤でミンメイや輝らと共にゼントラーディ軍の捕虜となる。その際、ゼントラーディに命を奪われそうになったミンメイを救うために彼女とキスをするという、機転を利かせた行動を取っている。

マクロス7の時代にも芸能界に関わっておりFIRE BOMBERのコピーバンドのプロデュースを行っていた模様。

登場作品と役柄

SRWでは劇場版の設定を採用しているが、TV版の設定も含まれている。

スーパーロボット大戦α
NPCキャラ。
スーパーロボット大戦α外伝
αに続いて劇場版の設定で登場。ミンメイ達と共にティターンズの人質となり、その傲慢な態度に反発していた。

人間関係

リン・ミンメイ
従妹(TV版)。妹(劇場版)。婚約していたが、終戦後はミンメイから拒まれて、別れることになる。
一方、劇場版ではミンメイとは恋愛関係にならず、あくまでも彼女のマネージャーとしての姿勢を貫いている。
一条輝
TV版では、輝が軍人であるという理由で嫌悪の対象である。一方、輝はカイフンのことを「軍人嫌いの男」と評している。
一方、劇場版では輝(および軍隊・軍人)を感情的に嫌悪する描写が全く無い。
早瀬未沙
TV版では軍属という事で、彼女からの気遣いも冷たく無碍にする。この時、カイフンが初恋の男性・ライバーと声が似ていた(声優も同じ)ので未沙は衝撃を受ける。また、その後の描写によると、彼はライバーとは別人であると割り切ったようである。
ロイ・フォッカー
TV版では僅かしか会話を交わしていないが、その際にも軍属である彼に辛辣な言葉をぶつけている。
ブルーノ・J・グローバル
TV版では、ゼントラーディ軍との和平交渉のためにミンメイと共に統合軍に呼び出された際に「軍隊は身勝手だ。民間人の事など考えてはいない」と彼を非難する。
だが、グローバル艦長からは「ここは交渉の席であり、君の演説を聞くためにあるのではない」と、言葉を遮られてしまった。

他作品との人間関係

ミュン・ファン・ローン
α終盤では共に作詞選定作業に苦慮する。その際、何気なくミュンの歌手活動時代に関する話題を振っていた。
ジャマイカン・ダニンガン
α外伝ティターンズの人質になった際、彼の傲慢な態度に不満を持った。

名台詞

TV版と劇場版では、ら軍人達に対して取る態度や言動が大きく異なっている。

TV版

「そうですか…軍人が民間人を助けるのは当然ですが。ま、感謝しておきましょう」
TV版第15話でと初対面時に、ミンメイを助けたと聞いて。このように、相手が軍人だという理由だけで、冷淡な対応を取ることが多い。
「戦いは何も生み出しません。戦いが生み出すのは破壊だけです!」
TV版第16話「カンフー・ダンディ」で放ったカイフンの軍隊・軍人嫌いを象徴した台詞。確かに正論ではあるが、それ以前にカイフンは、ゼントラーディ軍から市民を守るためにやむなく戦っている統合軍の軍人達の心情や事情を理解しようとしていない。実際に、輝からは「俺だって、別に好きで軍隊やってるわけじゃない」と返されている。
なお、第19話での芸能インタビューにおいても、カイフンは上記の台詞と同様の発言をしているのだが、それをTVで視聴していたクローディア未沙からは不評を買っている。

劇場版

「一条君。今度の事がマスコミに発覚したら、ミンメイの歌手生命は終わりだ。軍のお偉方には手を打ったが、君に対しては容赦しないからな!」
劇場版にて。ミンメイを連れ出して訓練用バルキリーに乗せ、宇宙飛行する輝を咎めた。
なお、カイフンがミンメイのスキャンダル防止のために統合軍上層部と交渉した事実を考えると、TV版の彼とは異なり、軍隊・軍人嫌いの感情は全く無いようである。
「俺がキスする。降ろせ!」
「早く演技するんだ! 殺されるぞ」
劇場版にて。ゼントラーディ軍に囚われたミンメイの命を救うために、彼等が見守る前で彼女とキスをした。
このように、劇場版におけるカイフンの描写はTV版とは異なり、良識性が前面に出ているのが特徴的である。


話題まとめ

資料リンク