アタッド・シャムランは『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』の登場人物。
アタッド・シャムラン | |
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外国語表記 | Atad Shamran |
登場作品 | |
声優 | 中澤やよい |
初登場SRW | スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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本名 | ジェニファー・フォンダ |
種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
年齢 | 34歳 |
髪色 | 赤み掛かったピンク |
髪型 | ロングヘアー |
所属 | エアロゲイター |
概要編集
エアロゲイターの地球侵攻作戦時に前線指揮を司った女性。ネビーイームの管理者レビ・トーラーの副官格。
自身を生粋のバルマー人と信じて疑わなかったが、彼女もまた利用されていただけの存在であった。
人物 編集
生粋のバルマー人としての誇り故に、女王様の如く非常に傲慢で高飛車な性格をしている。また、弱者に対して容赦のないサディスティックで残忍な面を持ち、その為に敵対種族である地球人を見下し、嘲る様な言動も平然とする。強力な念動力能力者でもあり、念動力能力に対応した機動兵器の操縦もこなす。また、その非道な人格もあってか、戦場ではその力を生かした「トラウマシャドー」等の特技(相手の心のトラウマを増幅させ、眼前に実体化させる一種の精神攻撃)で敵を翻弄する戦法を得意としている。
ネビーイームの勢力内では主に念動力による洗脳や人体改造の役目を担っており、かつての特殊戦技教導隊の隊長であるカーウァイ・ラウ大佐や元・DCのパイロットであるテンザン・ナカジマを拉致し、それぞれをガルイン・メハベル、ゲーザ・ハガナーに改造した張本人である。だが、自身の手で改造を施したガルインやゲーザの事も見下しており、更には純粋なバルマー人とは言えないバルシェムであるイングラム・プリスケンやヴィレッタ・バディムらの事も「人形」と蔑んでいる。
しかしその正体は、かつてレビの正体であるマイ・コバヤシと共に特殊脳医学研究所の被験者であった地球人「ジェニファー・フォンダ(被験体サンプルナンバー04)」であり、彼女はマイが起こした爆発事故の後に、マイと共にイングラムによってネビーイームに連れ去られ、アタッドという人格が与えられていた。また、ネビーイームやマイの件から見ても、ジュデッカを通してアタッドへの処置を行ったのはユーゼス・ゴッツォであった事が伺われる。
アタッドはヘブライ語でイバラ。シャムランは直訳だと保守派の人だが、原義的には守る人。
劇中の様相 編集
L5戦役(OG)の初期は、あくまでもネビーイームで待機しており、前線はガルインやゲーザに任せていたが、イングラムが拉致してきたエクセレン・ブロウニングやクスハ・ミズハの洗脳処置を行った模様。また、その際にエクセレンの身体の中に秘められた「異常」について知ったらしく、以降は彼女の事もサンプルとして入手する事を狙う様になっている。
その後は、サイバスターに興味を持ったのか、専用機であるエゼキエル・サゴルに搭乗して自ら出撃。トラウマシャドーの能力によってマサキ・アンドーの記憶をスキャンする形でグランゾンに搭乗したシュウ・シラカワに成り済まし、彼の実力を発揮させるべく挑発を行うが、マサキには勘によって自身のトラウマシャドーを見破られるという予想外の事態となり、流石にそれには驚きながらも、ますます興味を抱き実力行使によって捕縛に乗り出すも、予定の援軍が何故か来なかった(おそらくイングラムやヴィレッタによる妨害)結果、これも失敗で終わった。
その後、イングラムの提案によってガルインを使い捨てる形で出撃させる事になるが、イングラムの行動を不審に思った結果、「カンフル剤」としてガルインやゲーザのカーウァイ、テンザンとしての人格の一部を意図的に開放。それによってハガネ・ヒリュウの混合部隊側に、二人の正体を悟らせる事で少なからず動揺を与えさせる事になった。
ネビーイームの内部を舞台とした最終決戦では、ハガネ・ヒリュウの混合部隊側を精神的に揺さぶるべく自身の手で改造した元DCの兵士である制御兵達を出撃させ、自身も念動力能力者の指揮官専用機であるヴァイクルに搭乗。ゲーザにも同型機を乗せて出撃させているが、もはや敵の勢いを止める事は出来ないまま、ゲーザは撃破され、自身もまた敗れる事になった。しかし、自身は重傷を負いながらも辛うじて生還し、最後の手段としてレビのデータとズフィルード・クリスタルで自身の身体を強化しようとした所、画像で映し出された過去の自分自身のデータを見て驚愕。そこに現れたイングラムによって、自身の正体がかつて特脳研の被験体の一人、ジェニファー・フォンダの成れの果てであった事、ネビーイームにバルマー人は一人もいないという真実を聞かされ、最後は用済みと判断したイングラムにより射殺される末路を迎えた。
登場作品と役柄編集
OGシリーズ編集
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 初登場作品。敵として登場。リュウセイ編では、ネビーイームでの最終決戦に敗れ、命を繋ぎ止めるためズフィルード・クリスタルで復活を試みた際に、自身の正体についてのデータを目撃し、錯乱の中イングラムに用済みとして射殺される。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- ゲーム音声初収録。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- アニメ化にともない、声優が設定された。最期の瞬間、ジェニファー・フォンダの記憶を取り戻す描写があり、一番マシな最期を迎えた作品であるかもしれない。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
- 今回はSRXのT-LINKシステムに引き寄せられる形でジェニファー・フォンダとしての記憶がフラッシュバックするが、それを否定しようとしたところで背後からヴィレッタにトドメをさされてしまった。
パイロットステータス編集
精神コマンド編集
特殊技能(特殊スキル)編集
エースボーナス編集
- 「回避率+10%」「クリティカル発生率+20%」
- OGsで採用。
パイロットBGM編集
- 「THE ARROW OF DESTINY」
- エアロゲイター幹部系で流れるBGM。
人間関係編集
- レビ・トーラー
- ネビーイームの支配者。共に自らを生粋のバルマー人と信じ込んでいた。
- イングラム・プリスケン
- アタッドは彼を人造人間として見下していたが、実際には逆に自身を利用する存在であった。最後は彼によって射殺されている。
- ヴィレッタ・バディム
- 彼女のことも人造人間として見下していた。「Record of ATX」では彼女の手でトドメを刺された。
- ガルイン・メハベル、ゲーザ・ハガナー
- それぞれカーウァイ・ラウ、テンザン・ナカジマを母体に改造を施した。
- エクセレン・ブロウニング
- 『OG1』キョウスケ編では彼女を拉致し調査するが、既に未知の存在(アインスト)の手が加えられていることに気付く。
- カール・シュトレーゼマン、レンジ・イスルギ
- 『RoA』ではヴィレッタの代わりにアタッドが彼らに引導を渡した。
- ユーゼス・ゴッツォ
- レビと同じ特脳研の被験体で同時期に誘拐された点や、L5戦役時にネビーイームが地球圏に転移した真実からも、ジュデッカを通じて洗脳処置を行ったのはユーゼスである可能性が高い。
名台詞編集
- 「う、嘘だろ…!? それじゃ、あたしもガルインやゲーザと同じで…?」
「う、嘘だ…! あたしはアタッド・シャムランだ…このネビーイームで銀河を旅していた…生粋のバルマー人だ!」 - OG1のリュウセイ編の第40話にて、イングラムから自身の正体を告げられた時の台詞。直後に用済みとしてイングラムに射殺された。
- 自身の正体が今まで見下していた存在と同じものに過ぎなかった事実を信じられずに動揺する姿はのちの第3次αに登場したハザル・ゴッツォを彷彿させる。
- 「おばさまと呼ぶんじゃないよ!」
- OG1のキョウスケ編の第38話より。エクセレンとの戦闘前会話で彼女から「おばさま」と挑発された時の反応。
- もとより残忍な性格の彼女だが、この手の人物のお約束というのか、年増扱いされた事に対しては怒気を押さえ切れなかった様子。なお、これ以前の初遭遇でもおばさま呼ばわりされたことに怒りを露わにしている。
- 「あ…あたしは地球人…」
- 『OGDW』の第24話にてリュウセイに敗北して過去の記憶がフラッシュバックした時の場面。
- ゲーム本編のリュウセイ編のように惨めに取り乱すことも、『RoA』のように逆上することもなく、呆然とした表情を浮かべながら機体と共に果てた。
- 「う…嘘だ…」
「嘘だ嘘だ嘘だっ!! あ…あたしはバルマー人…バルマー人だ!! あたしは木偶人形なんかじゃ…」 - コミック版『OGDW』における最期。こちらはリュウセイに撃墜された時点でまだ死亡しておらず、過去の記憶がフラッシュバックした後も自身の正体に気づかなかった。
- そして、深手を負いながらもネビーイームに帰還した後にイングラムから真相を告げられ、OG1のリュウセイ編と同様に錯乱した末にイングラムに射殺された。
- ちなみにこの時の彼女は全裸姿であった。
- 「人間みたいな口をお聞きでないよ」
「バルシェム風情が」
「あたし達のようなバルマー人どころか地球種ですらない木偶人形のお前とお前の複製人形が分もわきまえずに何か含むところでもあるんじゃないかと尋ねているんだよ」
「あたしは」 - 『RoA』で初登場した時の場面。
- 「俺をアウレフと呼ぶな」と反論したイングラムに対し、容赦なく鞭で彼の顔面を殴打した。八房氏の作画も相まってその姿はまさに悪の女王様と言える。
- 「和議のなんのと未開惑星の猿の浅知恵にそんなものは期待してないんだよ」
「消えてくれ」
「あんた達は余計で余分だ」 - 『RoA』にて、自分達と交渉しようとしたカール達を始末した時の台詞。
- それにしても、交渉相手であったエアロゲイター側からもそう言われるあたり、カール達の人望の無さがうかがえる。
- 「…このあたしが」
「地球人なんかであるわけないだろうがッ」
「まやかすなァッ!」 - 『RoA』にて、SRXのドミニオンボールを迎撃した際にT-LINKシステムに引き寄せられて過去の記憶がフラッシュバックし、それを感知したアヤに正体がジェニファー・フォンダであると指摘されて。
- 真実を認められず逆上したその姿には、それまでの余裕然した姿は跡形もなく消えていた。そして…
- 「ヴェート・バルシェム…?」
- 『RoA』にて、突然背後に現れたヴィレッタに「あなたのアレンジ・ペルソナはもう引き剥がせない」と告げられて。
- 直後、「苦しまないように一瞬で送ってあげる」というヴィレッタの攻撃により、憔悴した表情のままアタッドはトドメを刺された。
搭乗機体・関連機体編集
余談編集
- レビ・トーラーの「トーラー」が「ゼ・バルマリィ帝国」の十二士族の名門家系であることを踏まえれば、「シャムラン」という姓も十二士族の名で有る可能性がある。
- ガルイン、ゲーザも含めた三人でモデルとなったのは、おそらくはタツノコ・プロのSFギャグアニメ「ヤッターマン」に登場する悪役三人組「ドロンボー一味」で、それぞれがドロンジョ(アタッド)、ボヤッキー(ガルイン)、トンズラー(ゲーザ)を担っているのと思われる。