ファミリーコンピュータ

ファミリーコンピュータは、1983年7月15日に任天堂が発売した家庭用ゲーム機。略称は「ファミコン」もしくは「FC」。

概要

「テレビゲーム」の概念を一般家庭に根付かせ、その普及に大きく貢献したハード。一時は「ファミコン」という略称を、他社のゲームハードすら含めたゲーム機全般を指す代名詞として用いる人がいたほどである。日本以外でも「Nintendo Entertainment System(NES〈ネス〉)」の名称で展開され、「ニンテンドー」の代名詞で親しまれた。

初期型と中期型と後期型(AV仕様)が存在する。なお、初期はABボタンが四角のゴムであるが角の部分が深押しした際に引っかかるトラブルが続出したため、中期型以降からは丸のプラスチックに変更された。次世代機となるスーパーファミコン発売により1990年代初めには一線を退いたが、なんと発売20周年となる2003年まで製造が続けられた。現在はサポート終了。

ソフトについては、商業ベースとしては発売されなくなったが、8bitゲーム機の根強い人気を持つ同人分野においてはその後も開発・販売がなされており、2018年には任天堂から公認ライセンスを受けたソフトが発売された。

バリエーション

AV仕様ファミリーコンピュータ
ニューファミコン」の通称でも知られる。ファミコンでSFCの映像ケーブル(モノラル・ステレオケーブルのみ)が使えるようになった他にコントローラマイクとイジェクトレバーを廃したマイナーチェンジ型。既に一線を退いていた1993年の発売。丁度10年後の2003年まで生産され、生産最後の一台は任天堂が記念品的に保管している。
アンテナ線端子への接続が不要な為、現在のテレビでファミコンソフトを遊ぶなら最も的した機種といえる。ただし、中古市場では初代よりも価格が高め。
実はコントローラーコネクタの部分がNESと全く同じ。
ツインファミコン
ファミコンとディスクシステムが一つになった、シャープから発売された機種。ファミリーコンピュータの略称である「ファミコン」を先んじて商標登録していたシャープに対し、任天堂が商標の譲渡を持ち掛ける代わりに発売を許可したことで販売されたという経緯がある。
生産時期の違いで連射機能が装備されたものがあり、ニューファミコンよりも先にAVケーブルに対応している(SFCのものとは別仕様)。
シャープファミコンテレビ C1
ファミコンを家庭用テレビに内蔵した一体型。現在では数あるファミコン関連機器ではまずお目にかからない機器。ファミコンと機能的に異なる部分がある為、C1では動かないソフトも存在する。
ファミコンボックス
レジャー施設向けに開発された業務用特殊筐体。箱状の本体に15本のファミコンソフト(形状はNESとほぼ同じ)を設置し、100円を払うことで設定された制限時間分だけ遊ぶことができる。お金を追加すればプレイ時間の延長が可能。
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ
2016年11月に発売。デザインはそのままに手の平サイズに縮小させた公式復刻版。通称は「ミニファミコン」。
任天堂および各サードパーティー製のファミコン用ソフトを30タイトル収録。
カートリッジスロットはあくまでデザイン上のものであるため内蔵ソフトの入れ替えは不可能。電源はUSBから供給される。
接続端子はHDMI出力で、フルHD表示される仕様。実はWiiUのVCよりも高解像でアスペクト比も適正に表示される。また、RF接続によるにじみなど実機の画質を再現する機能もある。

業務用

ファミコンボックス
主に旅館やホテルに置かれていた業務仕様ファミコン。一回のプレイ時間が設定されており、継続するには追加料金が必要。また、内蔵されているゲームカートリッジが海外版ファミコン・NESと同じ仕様であり(ただし、正確にはNESとはカートリッジとコネクタ端子が同じだけでNESでは起動しない)、一般のファミコンでは使えない。他にもVSシステムといった業務用もある。

互換機

ファミコンはサードパーティによる互換機も多く存在する。1980~1990年代のものは大半が海賊版であるが、2003年にファミリーコンピュータの特許権が失効したため現在では互換機に法律上の問題はないとされている。

デザイン・価格はピンキリであるが、本家ファミコンのように完璧に再現できる機種は少なめ(海外版ファミコン・NES仕様が多い)。携帯ゲーム機化しているものもある。

商品情報 

スーパーロボット大戦シリーズ

スパロボシリーズに参戦した他社のFC作品

関連作品

資料リンク