ブラスター化(Making to Blaster)とは、『宇宙の騎士テッカマンブレード』に登場する用語。
概要
「不完全なテッカマン」であるため、変身の度に肉体の組織崩壊が進むDボゥイを救う方法を模索していたフリーマンが、テックシステムの研究により発見したテッカマンの更なる進化を遂げた形態を指す。
テッカマンは戦う環境などに応じて進化するシステムを備えており、時期と要因が揃った時にテッカマンは新たな段階を迎える。本来は時が来れば自然と自らの肉体をより高度なものへと進化させるのだが、テッククリスタルに人工的なエネルギーを与え増幅させ、進化の促進を促すという人為的な方法でも可能であり、これをブラスターテッカマンと称する。
ブラスター化することにより全ての能力が飛躍的に上昇。スピードはテッカマンでさえも捕らえきれないほどの速さ。防御力は通常のテッカマンのボルテッカを至近距離から食らっても無傷でいられるほどの装甲。攻撃力に関してはボルテッカを全方位に放つことができるようになり、その威力は以前とは比較にならないほど強力になる。
しかし、強大な力と引き換えに肉体的負担は激しく、ブラスター化の調整を受けたテッカマンは長くても半年の命となり、不完全なテッカマンの場合、ブラスター化の調整は死を伴う苦痛な上、成功する確率は50%であり、失敗すれば死が待っている。
劇中でブラスター化を行ったのはテッカマンブレードとテッカマンエビルの2名。前者は不完全なテッカマンだったことから、短命化は避けられたものの組織崩壊が脳神経核に移り、記憶を失っていくようになる。後者はブラスター化の本来の副作用で短命化したが、進化に適した段階ではなかったことから、1日の命となった。
SRWにおいて
スーパーロボット大戦J、スーパーロボット大戦Wにおいて、Dボゥイ専用の特殊技能として登場。ちなみにシンヤも持つが、イベントで使われるのみ。
気力130以上で発動し、格闘、射撃、防御、技量、命中、回避が+10。機体がブラスターテッカマンブレードに変化する。実は何気に『J』で登場する敵版ブレードも持っていたりする(ただし、実際に発動はしない)。
なお『W』ではブラスター化を得ると逆に発動前の能力値が10下がってしまう(厳密には第1部の時と同じになる)。
『J』では相羽ミユキの命を救うのにブラスター化の応用技術が使われた。この件についてゲーム中では何も言われていないが、Dボゥイやシンヤの事を考えるとミユキにも何らかの重大な負担がかかっている可能性も考えられる。「応用」なので、逆の可能性もあるにはあるが、Jではブラスター化の反動についてはミユキ回復後のDボゥイの記憶喪失まで判明していなかったため、反動がわかっていない内から「応用」してしまっている事になる。
『W』ではブラスター化の反動による負担がDボゥイの脳だけでなく身体を蝕み、フリーマンの見解通り余命が残り数ヶ月という事態となった。原作同様、最終的に記憶を失うが、仲間の呼び掛けとペガスが破壊された後に「奇跡の復活」を遂げ、シンヤが死の間際に託したクリスタルによって再フォーマットによって組織崩壊は抑制した。
関連用語
- ブラスターテッカマンブレード
- テッカマンブレードがブラスター化した姿。
- ブラスターテッカマンエビル
- テッカマンエビルがブラスター化した姿。
余談
- 『宇宙の騎士テッカマンブレードII』に登場したテッカマンデッドは敵対時に登場する重装形態のみ、ブラスターテッカマンと同等の能力を持つテッカマンという事になっている。ゲーム中でも重装形態では能力が大幅強化されているが、全能力が強化されるブラスター化と異なり、重装形態故に防御偏重の強化を受けている。