龍装劉備ガンダム

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龍装劉備ガンダム(RyusouRyubiGundam)

SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors主人公

三候の一人であり、龍帝の魂を継ぐ者。三璃紗の北部、幽州の楼桑村出身。正義感が強く、民の為に戦う熱い侠。それ故に民からも良く慕われている。また人望も篤く、彼の「正義」に感服して配下になった(但し、劉備自身は君主としての意識が無かった為か、どちらかと言うと仲間になった)者も多い。

黄巾軍との戦いの中、関羽・張飛と出会い、彼らと義兄弟となり、幽州義勇軍を結成し反董卓連合軍に参加した。その戦いの後鎧を新調した姿が龍装劉備ガンダムである。(この名称はあくまでも形態名であり本編では言うまでも無く劉備で通している。

その後、陶謙の跡を継ぎ徐州の領主になるものの、袁術の侵攻を受け徐州を追われてしまい、曹操に助けを求めるが、張繍の罠による典韋の死が原因で曹操と決別。義勇軍として袁術と戦った。袁術死後はまた徐州に戻り、袁紹と戦う公孫瓉の援軍に駆けつけるが、戦いの中で公孫瓉は討たれてしまう。

その後荊州に渡り、「臥龍」諸葛孔明を仲間に加え、曹操と対峙するも大敗。曹操に対抗する為孫権と同盟を結んだ。その赤壁の戦いで、またもや曹操に倒されてしまうが、散っていった者の想いを受け、翔烈帝龍装劉備ガンダムに覚醒し、曹操との決着をつけた。赤壁の戦いの後、益州に翔を建国した。

主人公ではあるものの、孫権の成長物語や曹操の目立ちっぷりのせいで、いまいち影の薄いところがあった。また、新展開になる毎に行き倒れ寸前になるというジンクスが存在する。

漫画版

旧シリーズの『BB戦士三国伝』では赤壁の戦いの後、消息を絶つが、戦神決闘編での闇との戦いで帰還する。コミックワールド版とケロケロエース版では結末が異なり、コミックワールド版では戦い終えた後に孫尚香を妻とし、正式に翔の皇帝として即位。ケロケロエース版では曹操、孫権、呂布と共に司馬懿を倒した後、龍となり、天に昇っていったようにも描かれ、エピローグにも姿を見せなかった。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦UX
初参戦作品で声優の梶裕貴氏も今作がスパロボシリーズ初出演となる(梶氏は蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH西尾暉役も演じている)。
マジンカイザーSKLの舞台である八稜郭の近くで行き倒れになっていたらしく、義兄弟とともに八稜郭で義勇軍をしていたという劉備らしい登場を果たす。原作同様にストーリー上の出番は曹操や孫権と比較すると少し地味な印象を受けるものの決めるときは決める。第29話での灯篭流しでは盧植と公孫瓉のことにも触れられた。
SSサイズらしからぬ圧倒的な攻撃力(関羽・張飛必須)を有しており、さらには「三侯の魂」の効果でその火力を引き出せるなど、序盤の切り札にふさわしい能力の持ち主(ただ、その分、パワーアップイベントも遅め)

装備・機能

武装・攻撃手段

爪龍刀
劉備が扱う青い刀。原作漫画版では対となる「牙龍刀」と言う赤い刀も使用している。
龍装となった劉備が使用するのは新調した「真爪龍刀」。
龍帝剣
龍帝の魂が宿ると言われる伝説の剣。第1話で師の盧植から託された。
劉備の正義の心に反応して「真龍帝剣」へと姿を変える。スパロボでは真龍帝剣の状態で使用する。
翔龍斬
星龍斬の構えから龍型の衝撃波を放つ。
星龍斬
爪龍刀・龍帝剣を構え、星の軌道を描きつつ敵を斬り裂く。

合体攻撃

劉備の合体攻撃は「要ユニット攻撃武器」のカテゴリに属しており、関羽・張飛は劉備から3マス以内にいれば隣接する必要はなく(どちらか一方は劉備の周囲にいる必要がある)、気力制限やEN消費も劉備のみが受け持つ。

三位一体星龍斬
関羽・張飛から肩鎧を受け、関羽の闘気と張飛の雷の力を加えた星龍斬を放つ。ただし、上位技の真龍斬と比較すると勝っているのが射程だけであり、必要気力は同じで威力は下と若干使い辛い、というか使いどころが少ない。
三位一体真龍斬
上記の技の強化版。

特殊能力

HP回復
三国伝武将の標準装備。ターン毎にHPが回復する。
EN回復
同じく標準装備。ターン毎にENが回復する。
剣装備
同じく標準装備。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

武将らしく格闘に優れた能力を持つが、関羽・張飛と比べるといまいちパッとしないところがある(それでも誤差の範囲だが)。

精神コマンド

集中直感正義覚醒
彼の代名詞である「正義」はもちろん習得する。が、最大限活かせるかというと微妙なところ(劉備にはEN回復がある為。翔烈帝となると尚更)。
強力な精神コマンドが多い分習得が遅く(魂はLV50習得)、中盤に至るまで精神2つで頑張らなければいけない羽目になる。

特殊技能(特殊スキル)

三侯の魂底力援護攻撃援護防御全体攻撃

機体(パイロット)BGM

「三璃紗伝説 〜The Brave Legend〜」

人間関係

張飛ガンダム
義兄弟。劉備のことは「劉備のアニキ」と呼んでいる。
関羽ガンダム
義兄弟。劉備のことは「劉備殿」と呼んでいる。
趙雲ガンダム
武将。元は袁紹軍の武将だったが、仲間を見殺しにする袁紹のやり口と仲間を思う劉備の姿を見て、袁紹軍を離反し、公孫瓉軍に加わり、公孫瓉の死後は劉備軍に加わる。
孔明リ・ガズィ
三顧の礼を経て軍師に迎え入れる。
関平ガンダム
志願兵。元は水鏡の世話をしていたが、孔明と共に劉備軍に加わる。
黄忠ガンダム、魏延マークII、姜維ガンダムF91
武将たち。黄忠と魏延は荊州軍、姜維は機駕に属していた。姜維は軍師としても活動する。3人ともアニメ版には未登場。
劉封ガンダム、馬岱ガンダム、厳顔ガンダム、張苞ガンダム
三国伝外伝・武勇激闘録に登場する武将たち。劉封は劉備の養子。
盧植ジムキャノン
劉備と公孫瓉の師匠。劉備の可能性を信じて龍帝剣を託した後、戦死する。
公孫瓉イージーエイト
兄弟子。劉備からは「公孫瓉のアニキ」と呼ばれている。反董卓連合軍で再会して共に戦い、幽州防衛でも共に戦うが、幽州を守れず戦死する。
馬超ブルーディスティニー
旅先で知り合った少年。許昌で再会を果たす。超電影版で初登場し、エンディング映像では成長して武将になった姿が描かれた。
陶謙ジム
徐州の領主。劉備の人柄を見込んで、彼に領主を託して亡くなる。
曹操ガンダム
宿命のライバルにして同じ三候。平和を目指すやり方の違いから対立。
孫権ガンダム
同じ三候。彼と一対一で戦った末、同盟を組んで曹操軍と対決。

他作品との人間関係

八稜郭の面々
UXでは赤壁の戦いの直後に「UX」の世界に転移し、関羽・張飛共々奇械島にて行き倒れていたところを彼女達に救われる。その後はその恩を返すべく、UXと合流するまで「八稜郭の義勇軍」として活動していた。
刹那・F・セイエイ
UXにてスパロボシリーズ初共演となったリアルガンダムシリーズの主人公の一人。終盤には彼にも、彼の信じる「ガンダム」と認められる。
海動剣真上遼
UXでは奇械島でキバ軍やガラン軍を相手に戦う者同士ということもあり、共闘する機会も多い。正義を掲げる劉備に対して、戦う事への大義名分を持たない二人だが、劉備とも互いに認め合う仲でもある。
早瀬浩一
UXでは、「正義の味方」同士な間柄。
山下サトル
UXでは初対面の際、劉備の登場に「三国志の主人公の登場」と目を輝かせた。
バーン・バニングス
UXでは序盤のヨーロッパルートにて対決し、因縁を結ぶ間柄に。彼を黒騎士と呼ぶ。
キバ
UXでは奇械島での因縁の相手。
ガラン
UXではキバと同じく、奇械島での因縁の相手。
ミツヒロ・バートランド
UXではフェストゥムへの憎悪に取り憑かれその殲滅に固執する彼を憐れみ「それでいいのか」と問いかけるも、彼が劉備の言葉を受け入れることはなかった。

名台詞

「我等3人、生まれた国は違えど! 死ぬときは同じ!」
関羽、張飛と共に叫んだ誓い。この瞬間から3人は義兄弟になった。
元ネタである三国志演義序盤の有名な誓いのシーンである。史実では記録が無いが、兄弟の様に過ごしていたことから生まれた。
「それほどまでの力を持ちながら、なぜ奴に加担する!」
敵となった相手に強敵がいた時の台詞。主に呂布相手に使っている。
「民達の笑顔の為に戦う! 国とは、民達だ!」
劉備の信念の表れ。
「死にに行くんじゃない! この手で明日を掴みに行くんだ!」
この言葉は馬超にも影響を与えた。
「我が魂は、正義と共にありッ!」
劉備といえばコレ。

迷台詞

「しばらく何も食べていない…」
行き倒れになる度にこのような台詞を吐いている。新展開になるたびこの台詞なので、すっかり名物である。

スパロボシリーズの名台詞

「加藤機関!貴様たちの野望もここまでだ!」
加藤機関相手の特殊戦闘台詞。
「キバ! 命を踏みにじる貴様を、俺は絶対に許さない!」
キバ相手の特殊戦闘台詞。
「なぜ、そんなことを言うんだ!それでアナタは満足なのか!?」
「家族や仲間を捨て去ってまで得た勝利に、何の意味があるというんだ!」
フェストゥムへの憎悪に取り憑かれ、あくまで殲滅に固執するミツヒロに対して問いかけるが、彼は「私は全てのフェストゥムを消し去る、それだけだ」と言い残し、竜宮島から立ち去ってしまう。

メモ

  • 劉備は中国後漢末から三国時代の武将、蜀の皇帝。字は玄徳。(161~223)
  • 前漢の高祖(劉邦)の子孫(史実は自称。演義では献帝の前で確認)。元は貧しい筵売りだったが、関羽・張飛と義兄弟の契り(桃園の誓い)を結び、黄巾の乱から旗揚げし、以後各地を転戦する。他の群雄とは違い基盤や財力が無く、長く他の群雄を頼る日々が続いたが、やがて諸葛亮を軍師として迎え、呉と同盟を結び赤壁の戦いの際に荊州四郡を接収、さらにその後は益州を手中に収め、遂に自らの確固たる勢力を確立する。曹操の死後に彼の息子の曹丕が魏の皇帝として即位し後漢王朝が滅亡したことを受けて、蜀漢皇帝として即位する事となる。しかし、荊州の領有問題で共闘していた孫権と対立、結果、関羽と張飛を相次いで失った事で関羽の仇討をすべく呉に大軍で攻め込むも、陸遜の計略に掛かって夷陵の戦いで大敗、白帝城で無念の死を遂げる。
  • 著者の陳寿は「度胸が大きく強い意志があり、礼儀正しく人に接し、人徳に溢れた存在であり、人物を良く見極めて、ふさわしい待遇を与えた。彼の許には優れた将が集まったもの。それらは前漢の高祖に通じ、英雄の器を備えていたといえよう」と評価するが、勢力が小さすぎるため敗戦を繰り返していた。
    • 『三国志』が書かれた時代には魏が正式な国家(魏を基にした晋の統治下だったため)であったが、劉備は「先主」と呼ばれている。これは陳寿が蜀出身であったためで、一種の贔屓である。
  • 『三国志演義』では主人公の一人で、勤勉で慎み深く、品行方正な性格をした、儒教の理想とする聖人君子として描かれているが、正史では侠気の野心家としての側面を強く持つことも記され、自らの大望を果たすためならば時として手段を選ばない一面を持っていたことも描写されている。
    • それ故に、『三国志』をモチーフとして描く作品でもキャラクター描写が『演義』寄りか『正史』寄りかもはっきりと別れ、『吉川三国志』(作・吉川英治)や『横山三国志』(漫画・横山光輝)、『真・三國無双シリーズ』(コーエーテクモゲームス)などでは『演義』寄りの聖人君子として描写されるが、『北方三国志』(作・北方謙三)や『蒼天航路』(原作・原案・李學仁、漫画・王欣太)などでは『正史』寄りの野心溢れる義侠としての側面が強調されて描かれている。『三国伝』の劉備は『演義』寄りといえる。
  • 三国伝の劉備は上記の通り影が薄いとよく言われるが、上記の通り客観的に見ると蜀の建国まで大勢にあまり影響を及ぼしていないのが劉備という人物であったため、見方によっては原作再現の結果とも言える。

余談

  • 三国伝のプラモデルは胴体パーツのランナーに武将の名前が刻印されているのだが、劉備ガンダムのキットにはここに「ホンタイ01」という謎の名前が刻まれている。これは、共通の素体パーツを複数のキットに流用させる構想があった名残である(「ホンタイ01」は本体01という意味と思われる)。しかし結果的に共通素体はほとんど使われてないため、ホンタイ01といえば劉備ガンダムの専用パーツと認識されている。
    • その事で一部ファンからは劉備に対して「ホンタイさん」というあだ名が付けられた。
    • しかも、このあだ名はあろうことか公式側が逆輸入し、プラモデル公式サイトの武将紹介でネタにされた

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