エルメス

2022年1月22日 (土) 08:45時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版

エルメスは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

エルメス
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
異名 ソロモンの亡霊
とんがり帽子
分類 ニュータイプ専用宇宙モビルアーマー
生産形態 試作機
型式番号 MAN-08(MAN-X8)
全長 85.4 m
全高 28.1 m
本体重量 163.7 t
全備重量 291.4 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 14,200 kw
スラスター総推力 645,200 kg
最高速度 マッハ7.2
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 245,000 m
開発者 フラナガン博士
開発 フラナガン機関
所属 ジオン公国軍
主なパイロット ララァ・スン
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概要

フラナガン機関が開発したジオン公国軍の試作型モビルアーマー

完全なニュータイプ専用機として開発されており、搭載されたサイコミュ・システムで複数の無線式誘導兵器「ビット」を操作してオールレンジ攻撃を行う。

機体前部にはスペースの広いコクピットが存在し、内部のほとんどはコンソールで埋め尽くされている。また、高性能の緩衝装置が搭載され、パイロットを加速Gから防護している。

機体の制御もAMBACやアポジモーターではなくジャイロによるシステムを採用しており、重心を変化させる事で対応するようになっている。

なお、この機体のデータからキュベレイが開発されることになる(実際、プロトタイプキュベレイにはエルメスの名残が見られる)。

劇中での様相

劇中ではララァ・スンが搭乗し、ビットを使ってコンペイ島に駐留していた地球連邦軍の艦艇やモビルスーツを撃破している。この事からソロモンに棲む悪霊の仕業と思い「ソロモンの亡霊」と呼ばれ、恐れられるようになった。

その後、アムロ・レイガンダムと交戦し、シャア・アズナブルの駆るゲルググを庇って撃墜された。

連邦軍では本機を「尖んがり帽子[1]、ビットを「(尖がり帽子の)付録」というコードネームで呼んでいた。

登場作品と操縦者

作品によっては飛行機体として地上でも出撃可能になっている。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
ララァの搭乗機。説得加入するが、途中で離脱してしまう。序盤にしてはビットの性能が高く、削り役として非常に優秀なだけに残念なところ。地上でも使えているところを見ると、ミノフスキークラフトでも装備しているのだろうか。
PS版でも扱いはほぼ同様だが、適応はBと少々低い。
第2次スーパーロボット大戦G
宇宙専用に変更になったほか、入手時は最後まで残るようになった。ただし、脆い上に火力も微妙。
第3次スーパーロボット大戦
原作同様にララァが搭乗。回避力も高い強敵だが、クワトロ加入方面へ舵を切れば戦わずに済ますこともできる。以降はシャリアや一般兵が搭乗する。シャリアは早めの登場にもかかわらず2回行動をしてくるのでツラい。
SFC版ではビット射出前に原作同様のコーラス音のようなSEが流れる。また、オープニングデモで何故か陸に降りてダイターン3と戦っており、与えるダメージも驚くほど低い。
PS版では『第2次』と違い再び宇宙専用に戻り、性能も若干アップ。また、シャリアの2回行動可能レベルが変更になっているため、中盤での脅威は少し減っている。
第4次スーパーロボット大戦S
シナリオ「強襲!阻止限界点」で強化兵が乗る1機のみが出現。だが、名前に反して強化人間をまだ習得していないためビットが使えない。オープニングデモで使用する場面が見られるのだが……。
スーパーロボット大戦F完結編
中盤以降のDC宇宙軍の戦力として複数登場する。時代の逆行を感じさせる扱いだが、ビットの威力が強烈な上に強化兵は2回行動可能なので手強い。HPは高くないので、やられる前にやってしまおう。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
各作品での扱いは該当項を参照。
DISK2の「バーチャルスタジアム」では「ロングレンジ部隊」「お姉様チーム」「第2次セレクトII」に登録されているが、何故か「第2次セレクトII」のエルメスも『第3次』仕様になっているため地上マップで出撃不可能になっている。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
第22話「吹き荒れる風」クリア時にランダムで入手。ファンネル搭載機が出そろいつつある時期のため、無理に使う必要はない。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
第22話クリア時の総ターン数が171以上だと5段階改造済みの状態で入手。攻撃力と射程は優秀なので、援護をからめた砲台として運用できる。
スーパーロボット大戦COMPACT2
第3部のシーン5に登場。かなり改造されている上に強化人間が搭乗しているため厄介だが、接近されると攻撃不可能という分かりやすい弱点を持つ。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
今回はデラーズ・フリート所属としてララァが搭乗。条件を満たせば入手できるが、本作では最後まで使える機体とは言いがたい。なお、地上でも使用可能。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
ほぼ同じ扱いだが、敵時のHPが10000超えしており、攻撃力不足の序盤戦では苦労すること間違い無し。おまけにジオングガンダム試作2号機等の強敵も同時に相手にしないといけない。

単独作品

スーパーロボット大戦
初登場作品。移動力が高く、ビットの長距離攻撃は厄介。精神コマンドてかげんを所持しており、すばやさや空が飛べることを最大限に生かした戦いを行いたい。
台詞はララァに対応したもので、HDリメイク版ではガンダムフルアーマーガンダムジオング百式νガンダムサザビーらの面子には説得用の台詞がある。
また、「靴をはいてなくても、動きは速いつもりよ」という変わった台詞もある[2]
スーパーロボット大戦GC
序盤はララァ機が登場。一連のイベントも再現され、中盤からはララァの加入とともに使える。また強化兵が搭乗することもあり、こちらは捕獲可能。捕獲機はパーツスロットが4になっている。今回も地上でも使える。
スーパーロボット大戦XO
ア・バオア・クーにおけるジオン軍及びギガノス軍との最終決戦において、クワトロの乗る百式がメガバズーカランチャーで、ガザCの大部隊を掃討する作戦で、エルメスのエネルギーを百式のメガバズーカランチャーに送るイベントが追加された。

関連作品

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
ザコ敵。エルメスmk-2という上位種も登場する。

装備・機能

武装・必殺武器

メガ粒子砲
本体に2門装備。
PS版『第2次』PS版『第3次』では何故か全く同じ性能で2つ並んでいる。
ビット
本機の主兵装で、本体の後部に10基(12基とする資料もある)搭載している。全長は8.4m。小型のジェネレーターが内蔵されており、主推進器となるバーニアと多数のアポジモーターが装備されている。また、モノアイも設置されている。これによって長距離攻撃やオールレンジ攻撃が可能となっている。しかし、長距離攻撃に関してはソロモンにおけるテストでパイロットに想定以上の負担と消耗を強いることが判明、以降はオールレンジ攻撃による前衛モビルスーツの援護を主眼に置いた運用が為されるようになった。
サイコミュ兵器はエルメスに搭載された「ビット」をベースとして、後にファンネル・ビットへと発展していく事となった。SRWにおいてこの手のオールレンジ攻撃が長射程なのはエルメスのイメージが大きい。

その他

バルカン
公式設定には存在しないSRWオリジナル武装。
F完結編』、『CB』(PS版『第2次』・『第3次』)で装備。

合体攻撃

光る宇宙
XO』。アムロ・レイG-3ガンダムとの合体攻撃。ビットの攻撃後にG-3がビームサーベルでトドメ。
ララァの導き
『XO』。シャア・アズナブルシャア専用ゲルググとの合体攻撃。

移動タイプ

宇宙
作品によっては飛行可能。しかし、本来は大気圏内での飛行性能は無い。

サイズ

L
全長・全高の項目を見ればわかる通り、実はかなりの大型機。ビグ・ザムサイコガンダムを軽く凌ぐサイズである。
この体格差を活用し、小破したシャア専用ゲルググを本機で引っ張って退却する場面もあった。

カスタムボーナス

全武器をP属性にする
A PORTABLE』。

機体BGM

「翔べ!ガンダム」
第2次』にて。
「颯爽たるシャア」
第2次G』『第3次』にて。
「哀・戦士」
A』にて採用。
「ララァ」
GCXO)』にて採用。「きらめきのララァ」のアレンジバージョン。

関連機体・人物

ブラウ・ブロ
NT用MAの前身機。
キュベレイ
後継機。ビット兵器をMSサイズで扱うことを目的として開発された。結果としてビットの出力は犠牲になったが、小型のビットであるファンネルを多数搭載し、活躍した。
前述したが、前型機であるプロトタイプキュベレイ(SRW未登場)にはエルメスの名残が強く見られる他、キュベレイの背中にも「LMES 2」と刻印されている。
騎士ガンダム
「霞の鎧」がエルメスモチーフ。

余談

  • 本機はガンプラが発売された当初は商品名をそのまま「エルメス」としていたが、同名ファッションブランドの商標と被ってしまっている(ただし、英語での綴りは異なる)事から再販時に表記を変更、現在のガンプラ等では「ララァ・スン専用モビルアーマー」or「NT専用モビルアーマー」として発売している。
    • ガンダムビルドファイターズ』第16話ではこの件に触れられており、主人公の一人レイジが本機のガンプラの商品名に疑問を感じ、「これ本当にガンプラか?」と首をかしげる場面がある。直後に現れたイオリ・タケシ(主人公イオリ・セイの父)曰く「色々あるんだよ。その機体には!」との事。
    • あくまでも商標の問題であり、SRWや他ゲームに一メカニックとして登場する場合の表記は「エルメス」のままが大半である。
    • その後「サザビー」でオークション会社との商標被りを再び起こしてしまっているが、こちらは商標のカテゴリが異なるためか特に配慮は行っていない。
  • 歌手・安室奈美恵氏の「Defend Love」のミュージックビデオでは、何と「(アニメ絵となった)安室奈美恵氏がピンク色に塗られたエルメスに搭乗して、アムロ・レイが駆るガンダムと戦闘を繰り広げる」光景が見られる。
  • 模型雑誌『電撃ホビーマガジン』の企画「ソロモンエクスプレス」では様々なオリジナル設定が登場したが、中でもエルメスに関しては「サイコミュの制御用として巨大な人工脳を内蔵していた」という衝撃の設定が与えられていた。無論オフィシャルではないのだが、ガンダム世界には本企画(1999年開始)より前に人工脳が登場する作品が存在している。
  • 小説版『機動戦士ガンダム』では第一巻ラストでガンダムと相討ち。その後、クスコ・アル(SRW未登場)が乗る2号機が登場し、G-3ガンダムと戦っている。

脚注

  1. 他に「チューリップ」とも。
  2. 『ファイナルファンタジーシリーズ』のアイテム「エルメスの靴」を元ネタにしたと思われる。

商品情報

資料リンク