エルザム・V・ブランシュタイン

2013年6月19日 (水) 12:27時点における220.208.163.30 (トーク)による版

エルザム・V・ブランシュタイン(Elzam Von Branstein)

スーパーロボットスピリッツ」の前日談ドラマCDスーパーロボット大戦α ORIGINAL SCORE』で初登場。後の「OGシリーズ」でお馴染みとなったキャラクター。物語前は、元特殊戦技教導隊の一員で、コロニー統合軍総司令マイヤー・V・ブランシュタインの息子。妻はカトライア・F・ブランシュタインで、弟にライディース・F・ブランシュタイン。特技は料理であり、部下の間でも彼の料理は人気が高い。

エルピス事件においてコロニーを救うため、愛する妻カトライアを己の手にかけた過去を背負っている。なお、妻を殺した経緯はOGシリーズとαシリーズで若干異なっているようで、αシリーズでは妻の死後、自らもブランシュタイン家を出奔して行方不明になっており、ライもエルザムを憎んでいる様子がない。

大義のために私情を殺し、大局的な視点で戦う事を心がけているが、その一方で「大義のためならば、愛する者であっても犠牲にしなければならない」という宿命に翻弄される事に対して人知れず苦悩している。

エルザムの最大の特徴として、「乗機をトロンベと呼ぶ」というものがある。また、彼の戦闘BGM「Trombe!」は、カッコイイ曲であると共に、敵がボスであろうともこちらのBGMが優先されるという強烈な特性がある。「その役目は私に任せてもらおう!」と言いながら「Trombe!」の曲と共に登場する展開は、最早OGシリーズの恒例となっている。

DC戦争時はディバイン・クルセイダーズDC)側のエースとして登場し、リュウセイ編では最精鋭部隊ラストバタリオンを率いてハガネの前に立ちはだかるが、ビアン・ゾルダークの意思の尊重もあり自ら敗北を受け入れる。異星人との最初の戦争となったL5戦役では連邦軍と共闘。以後はレーツェル・ファインシュメッカーと名乗り、連邦軍のレイカー・ランドルフ准将から託されたクロガネの艦長として、ハガネヒリュウ改鋼龍戦隊)の影として地球圏を守るために奮闘する。

登場作品と役柄

現在はレーツェル名義で登場するため、エルザム名義で戦闘に参加することはない。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ライの設定の中でのみ登場。
第2次スーパーロボット大戦α
『レーツェル・ファインシュメッカー』として登場するが、正体を知っているゼンガーやスレイには「エルザ…」と言いかけられ、ヴィレッタやクスハには正体を看破される。ゼンガー編EDにてその正体が明らかに。なお、ブンドルとの戦闘時のみ、「Trombe!」の曲が優先されない。没データに「エルザム」らしきものが存在する。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
「エルザム」名義でのゲームへの出演はこの作品が初めて。戦闘BGMや言動によって高い人気を得た。仲間になった時点で優秀な特殊技能を多々持つが、むしろ特殊技能が多すぎて養成でつけたせる技能が少ないことが数少ない欠点である。ちなみに最速で動かせるのはリュウセイ編1話で、最速で参入するのはキョウスケ編34話。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
レーツェルとして行動しているため、エルザムの名前が出るシーンは少ない。しかし、ダイテツを弔う場面ではL5戦役後の自身の処遇に対する彼への感謝の念から、エルザムとして姿を現した。また、エルピス事件の回想場面でも登場。本作で因縁の敵アーチボルド・グリムズとの決着をつける。本作から、戦闘BGM選択機能がついたが、彼のみBGMが「Trombe!」で固定されている。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
クロガネをトロンベと呼ばなくなった……と思いきや、稀に「トロンベ」と呼ぶ事がある。
スーパーロボット大戦OG外伝
AMNシステムに関する回想シーンで登場。

その他

スーパーロボットスピリッツ
前日談小説にて登場。パーソナルカラーが黒という設定は既に存在し、黒いヒュッケバインMk-IIを駆ってSRXを庇う場面がある。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

統合軍のエースだけあってさすがに強い。敵時と味方時で全く能力が変わらず、射撃回避技量命中に優れる。その真価を発揮するのは味方になってからか、ガーリオン・トロンベに乗っている時で、「冥王の島」でクロガネに乗っている時はあまり強くない。

精神コマンド

OGs
集中加速直感友情熱血直撃、(ツイン)大激励
リアル系としては理想的なラインナップ。「友情」はゼンガーやギリアムなど、縁の深い者達に対してだろう。

特殊技能(特殊スキル)

OG1
援護攻撃L2、援護防御L2、SPアップL6、指揮官L3、天才集中力
参入時には既に技能が埋まりきっている。SP回復・アタッカー・ガンファイト辺りが欲しいが、上書きできるのが援護防御くらいしかないという贅沢な悩みがある。ちなみにレーツェルを名乗りだしてからは技能の構成ががらりと変わる。
OG2
天才ガンファイトL9、集中力ヒット&アウェイ

固有エースボーナス

OG2OGs
射撃武器の与える、最終ダメージ+10%

専用BGM

「Trombe!」
彼専用の戦闘BGM。これより優先される戦闘BGMはない(レーツェル時には5しか)。
「Trombe! Ver.R」
第2次α及び第3次αの没BGM。第2次αでは「レーツェル」とは別に「エルザム」の没データが存在する為、開発当初はエルザムとレーツェルで別々にBGMを設定するものだったと思われるのだが…。
「ACE ATTCKER Ver.α2」
第2次αの「エルザム」の没データでは何故かこれが設定されている。

人間関係

ゼンガー・ゾンボルト
教導隊の1人、親友。
ギリアム・イェーガー
教導隊の1人、親友。
カイ・キタムラ
教導隊の1人で先輩格。
テンペスト・ホーカー
教導隊の1人で先輩格。
ガルイン・メハベルカーウァイ・ラウ
教導隊の隊長。後にエアロゲイターに洗脳されてOGキョウスケ編でエルザムらに牙を向き、エルザムは再び「大義のための犠牲」を強いられる事に…。
フィリオ・プレスティ
親友で幼じみ。エルザムのことを「エル」と呼んでいる。
スレイ・プレスティ
親友の妹。レーツェル時にも本名で呼ばれている。
マイヤー・V・ブランシュタイン
父親。
カトライア・F・ブランシュタイン
亡き妻。エルピス事件の際、毒ガスの脅威が迫るコロニーの住人を救う為、自ら望んで彼の手にかかって死亡。
ライディース・F・ブランシュタイン
弟。ミドルネームが違うのは、カトライアの旧姓を名乗っているからである。カトライアに想いを寄せており、エルピス事件がきっかけで兄弟の間に確執が生まれる。αシリーズでは彼に対して逆に負い目を持っている。
レオナ・ガーシュタイン
従兄妹。エルザムに従兄以上の想いを抱いていたフシがある模様。ガーシュタイン家はブランシュタイン家の分家である。
トロンベ
愛馬。エルザムとカトライア以外には心を開かない。
アーチボルド・グリムズ
エルピス事件を引き起こし、カトライアを死へと導いた仇敵。

名台詞

「トロンベよ、今が駆け抜ける時!」
全編通しての決め台詞。
「武器など……二本の手と足があれば十分だ」
「セカンド・コンタクト」より、メギロートと交戦しようとして「武器がありません」と止められた際の返答。実際これで何とかしてしまった上、1機捕獲するという快挙を達成。天才ぶりの片鱗が見て取れる。
「心配は無用だ」
「こんなこともあろうかと、クロガネから食材を運び込んでおいた」
「秘めたる力」のインターミッションにて、レオナとリオが料理について話している際に。前触れもなくいきなり現れたため、カチーナからは(ど、どこから出てきたんだ!?)と驚かれ、ジャーダからは(戦艦に何積み込んでんだ、この大将は……)とツッコまれた。
しかし少佐、「こんなこともあろうかと」とは……。
「…大義のための犠牲…受け入れるしかないというのか…!我が妻の時と同じように……!!」
OG1キョウスケ編「賭けの代償」にて、カーウァイを手にかけた際の台詞。エルザムの苦悩が垣間見れる数少ない場面である。
「己の死に場所は見極めている。我が父と同じくな」
OG1のレビ戦で。いずれは異星人との戦いで命を捨てる覚悟を固めているのかもしれない。
「…カトライアは…あの時、コロニーの民を救うため…」
「…私の手にかかって死ぬことを望んだ…」
「妻の死を無意味なものにしないためにも……」
「もう一度、血塗られた手で引き金を引こう…レビ・トーラー…お前を倒すために!」
「行くぞ、トロンベ!今が駆け抜ける時!」
上記の台詞同様対レビ戦にて。レビのBGMを差し置いて鳴り響く「Trombe!」と相まって否応なく場を盛り上げる。ある意味、「トロンベ」がただのネタではなくエルザムを象徴する絶対の存在へと昇華した瞬間でもある。
「その役目は私に任せてもらおう!」
決め台詞2。
「……L5戦役の時……ダイテツ中佐の尽力がなければ、私はここにいなかっただろう」
「だから、今は……レーツェルとしてではなく、エルザムとして彼を送りたい……」
OG2のダイテツ艦長の艦上葬にて。OG2ではレーツェル名義で自軍入りしたエルザムだが、この時はダイテツ艦長への恩義もあってかレーツェルとしてではなくエルザムとして彼を弔った。
「カトライアァァァァァッ!」
OG2の回想シーンでのカトライアを殺める瞬間のセリフ。そして、この瞬間からライとの確執が始まってしまう。この瞬間のエルザムの痛みは、察するに余りある。「ジ・インスペクター」ではさらに顕著で、トリガーを引こうとする手が尋常ではないほど震えていた。

関連機体

レーツェル名義で搭乗した機体はをレーツェル・ファインシュメッカー参照。

SF-29ランゼン
パーソナルトルーパーに乗る前はこの機体。エルピス事件では…
ゲシュペンスト
教導隊時代で模擬戦を行った機体。
ゲシュペンストMk-II
タイプRを使用し、武器もない状態でエアロゲイターメギロートを破壊、のちに捕獲した。
コスモリオン
DWではこの機体でゼンガーとの対決を制した。ゲームだとシャッフルバトラーにしか出てこないレア機体。
ガーリオン・トロンベ
専用のガーリオン・カスタム。ソニック・ブレイカーのことを「シュツルム・アングリフ」と呼ぶ。