ジャコバ・アオン

2020年9月22日 (火) 01:19時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版

ジャコバ・アオンは「バイストン・ウェルシリーズ」の登場人物。

ジャコバ・アオン
登場作品

バイストン・ウェルシリーズ

声優 吉田理保子(ダンバイン)
甲斐田裕子(リーン)
デザイン 湖川友謙(ダンバイン)
工藤昌史(リーン)
初登場SRW
ダンバイン
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
リーン
スーパーロボット大戦UX
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プロフィール
種族 フェラリオ
性別
役職 フェラリオの長
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概要

聖戦士ダンバイン

フェラリオの長。

当初はフェラリオが住む水の国にゼラーナで侵入したショウ・ザマ達に対し非協力的な姿勢を取り、バイストン・ウェルへ召喚した張本人であるシルキー・マウの行動を咎めるショウに対し白を切った挙句、彼らを水の国から追い出してしまう。

しかし中盤では一転、彼女にも止めようがないほど世界の混乱が増したと言い、シルキーを助けたショウに、オーラマシンを全て破壊するように依頼するが、バイストン・ウェルの戦火が激しさを増す状況に業を煮やしたのか、自らの命と引き替えに全てのオーラマシンとその乗員を地上へ転移した後、干からびて無残な姿になってから死亡した。

強い力を持つが基本的に自己中心的であり、自分たちの種族とバイストン・ウェルを守ることを最優先とし、それ以外の人間や地上がどのような被害が及ぼうと全く興味を示さない。これが後半の戦火拡大へと繋がるため、いわば後半の「諸悪の根源」ともいえる。

リーンの翼

『ダンバイン』と同じくフェラリオの長として登場するが、容姿は全く異なっている。

やはり戦乱を起こすものを嫌っており、様々な手段を使ってシンジロウ・サコミズを止めさせようとする。ただ地上を命の遊び場とすることも咎めており、こちらでは地上を含む世界を乱さないことを最優先としている模様。それ故に手段を選ばないことも事実であるが『聖戦士ダンバイン』よりは視聴者の心証を悪くするような行動や言動は少なく、最終的にはエイサップ・鈴木に協力的な立場を取っている。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
名前のみ登場。ショウ達に協力はしないが傍観すると約束したものの、結局原作同様全てのオーラマシンを地上へと追放した。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
名前のみ登場。中盤、バイストン・ウェルの勢力がまとめて地上に出てしまった事で彼女の仕業ではないかという話題が出るが、別人の仕業だった。
αシリーズでは以後『ダンバイン』は参戦しなかったため、『α』以後もオーラマシンの地上への追放は行わなかった模様(帰ってくる手段があるから諦めたのかもしれないが)。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
それらしき声のみの登場(「???」名義)。自軍部隊を地上へと追放した。ただしショウは「総力戦でオーラ力が増大しすぎてオーラロードが開いた」と推測しているので、声の主が直接手を下したわけではないのかもしれない。なおドレイク軍は遅れて追放される。
スーパーロボット大戦COMPACT3
声のみの登場(「???」名義)。原作同様全てのオーラマシンを地上へと追放し、更に惑星ガイアにいた自軍部隊やミザルも地上に転移させた。ミザルよりも力があるのでミザルはこれ以降次元移動ができなくなった。『COMPACT』と違いドレイクがジャコバの仕業だと認識している。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
正式な初登場作品。自軍がバイストン・ウェルに飛ばされた際に出会う。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
リーンの翼』設定で初登場。チャムの知るジャコバとは別人だと明言しているが、一方で並列世界の存在なのかという問いには曖昧な答えを返しており、世界の成り立ちについて把握している節がある。
さりげなく作中屈指の力を誇っているらしく、部隊が分割されているとはいえリュクス機を除くUXの機体全てに重圧を掛け拘束する(この手の事象には慣れているだろうデモンベインですら動けなかった)という離れ業を披露している。これを破れたのはオーラ力が高まったエイサップのみだった。
スーパーロボット大戦BX
本編中ではオーラマシンを地上へ追放したことが語られるのみだが、キャンペーンマップ「Brand new X」でドレイクを撃墜すると顔を出す。

VXT三部作

スーパーロボット大戦X
第33話「白き翼」にてジャコバの意思がシルキーに憑依し、トッド・ギネスに干渉していた悪しき意志を祓って正気に戻している。
第46話「新たなる皇帝」にてまたもジャコバの意思がシルキーに憑依し、ショットに不死の呪いを掛けバイストン・ウェルに封印する。……が、後々の展開を考えると、バイストン・ウェルを守ることを最優先するジャコバが、遥か未来のバイストン・ウェルの騒乱の切っ掛けを作ってしまうという本末転倒な事態に……。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
イベント「放たれたタマシイ」にて、超螺旋宇宙がバイストン・ウェルと繋がった異変の影響で『聖戦士ダンバイン』のジャコバと『リーンの翼』のジャコバが一つの存在として統一される事態になってしまい(外見は『リーン』準拠)、丁度現場に漂着したカイルスに協力を申し込む。
カイルスが奮闘してもなおも収まらない亡者達の暴走に対し、自らの命を賭して事態を収拾しようとするも、その機を伺っていたショットにより暗殺されてしまう。
スーパーロボット大戦DD
名前のみ登場。地上に残されてしまいジャコバとの約束を守れなくなったショウは、このままでは全てのオーラマシンを地上へ追放しかねないと危惧した。

人間関係

聖戦士ダンバイン

シルキー・マウ
ドレイクに捕らわれ、地上人召喚に協力させられていたエ・フェラリオ。水の国へ連れ戻された彼女を下級のミ・フェラリオに落とした。
ショウ・ザマ
地上人。シルキーを連れ戻してきた彼に、オーラマシンをバイストン・ウェルから排除するよう約束させるが、結局はジャコバ自らが手を下した。
チャム・ファウ
統率するフェラリオの一人。『UX』では『リーンの翼』のジャコバと出会い、自分の知るジャコバとかなり違う事に驚く。

リーンの翼

エイサップ・鈴木
リュクスが連れてきた地上人。リュクスの親殺しを妨害された時は「聖戦士のなりそこない」と吐き捨てたが、その直後にリーンの翼が反応した時は興味深げな反応も見せた。
エレボス
エイサップとリュクスの手伝いとして同行させたフェラリオ。自らの力の媒介とした。
シンジロウ・サコミズ
かつて期待していた聖戦士だったが、地上を目指す様子を見て排除するべく動く。
リュクス・サコミズ
地上へ出た彼女に「懲罰」を加えようとする。その後親殺しを為そうとする彼女を支援し、唆した。

名台詞

聖戦士ダンバイン

「エ・フェラリオではない。ジャコバ・アオン! 今日がミ・フェラリオの生まれた良き日でなければ、うぬらは死者となっていた!!」
第9話にて、話し合いにならず口先だけのフェラリオと毒づくショウに対し。自身がただのエ・フェラリオではないという矜持を示し、さらに生かすも殺すも心ひとつだと脅した末に自らの庭より追放した。
「オーラの力を発する悪しき機械どもよ、自らの力によりことごとく排除せよ!」
「出でよ、バイストン・ウェルよりっ!!」
「悪しき機械よ。バイストン・ウェルより姿を消せ!」
「消えよ、このバイストン・ウェルより!」
第31話から第32話にかけて。ジャコバを中心としたエ・フェラリオ達の祈りにより、全てのマシンはオーラ力を制御できなくなり、地上へと飛び出してしまう。
「私ひとりの命でバイストン・ウェルを救えるのなら…おおっ!?」
バイストン・ウェルよりマシンが消えた後ジャコバは老婆となってしまう。そして水晶玉を見るや呻き声をあげて倒れ、水晶もすぐさまひび割れた。
ジャコバが水晶に何を見たかは不明だが、オーラマシンによる戦いは以後地上へと移ることとなった。
「バイストン・ウェルをゆがめるあしき機械よすべてこの世界から消えうせろ――!!」
TVアニメマガジンで連載されていた杉山たかゆき版漫画でオーラバトラーを地上へ追い出す際のセリフ
フェラリオの協力もなく単独で転移に成功し、汗まみれではあるが老いている描写も死ぬ描写もない。

リーンの翼

「知恵だけで世の事を計ろうとするから、あのようなことになるのだ。世界の意のままに任せるのも一法ということを、コモン人のバランモンたちはわかろうとしない」
小説版にて、オーラマシンが普及した事によって、コモンがガロウ・ランに落ちた事を嘆いて。
「わからないものはわからないのだよ。そういうことを口にできるわたしは、この界の長である」
「娘よ…刺しておやり」
「王の奸計」より。サコミズの動きを止めた上で、リュクスに対し父親を殺すように囁く。バイストン・ウェルと地上界を守るためには、親殺しをさせることも厭わない。
「地上界は命の遊び場かい?」
「桜花嵐」より。オウカオーハイパー化し朗利が核兵器で遊ぶ混乱の中、エレボスに声を届かせる。事態を収めるべく、ジャコバは「命の手紙」を送り……。

スパロボシリーズの名台詞

「私はこの世のジャコバであり、お前の知るジャコバではない」
UX』第1部第12話「ホウジョウの王」より。チャムから自分の素性を聞かれて。
「並列世界か。フフ、地上人は面白いことを言う」
上記の台詞に対し、「並列世界が関係しているのか」とシズナから尋ねられた際の返答。ジャコバは既に『UX』世界の真実に気付いていたようである。