スーパーファミコン
スーパーファミコンは、1990年11月21日に任天堂が発売した後継の家庭用ゲーム機。一般的な略称は「スーファミ」「SFC」など。
概要
ファミリーコンピュータ(以下ファミコン)の後継機として発売された。あらゆる面でファミコンの性能を大きく上回るスペックを誇り、特に描画性能の差別化が大きく計られた為、サードパーティによるゲームソフトの開発は徐々に本機に移行し、ゲーム機の世代交代の概念を定着させた。
電源である「ACアダプタ」や映像ケーブルの一つ「RFスイッチ」はファミコンのものがそのまま流用可能。また映像出力端子としては新たにAVケーブルが用意され、コンポジット出力、Sビデオ出力・RGB出力に対応している。
ファミコンで発売された多数の名作の続編等も発売された他、本機からも新たな名作を生み出したハード。スパロボシリーズの認知度が上がっていったのも、このハードでの展開による所が大きいが、ROMカートリッジの大容量化に伴い高コスト化したため、ソフト価格も平均して高額となった(約8000円~約10000円オーバー等)。なお、『第4次スーパーロボット大戦』の定価12800円は後年の期間限定版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」を含めた上でもスパロボ史上最高価格である。
スパロボにおいてもグラフィックの向上は大きく計られており、第4次で構築されたバトル画面、マップ画面におけるGUI部分はスパロボシリーズの基礎部分となった。
現在は生産、サポート共に終了している。
周辺機器
- スーパーゲームボーイ / スーパーゲームボーイ2
- GB用カートリッジコネクタを備えた拡張機器。SFCカートリッジコネクタに接続することで、GB用ゲームソフトをカラーが付いた状態でテレビ画面でプレイでき、『スーパーロボット大戦』、『第2次スーパーロボット大戦G』、『スーパーロボット大戦リンクバトラー』のプレイも可能。2のみ通信ケーブルの接続端子がある。お遊び要素が多いのが特徴。GBC専用ソフトには非対応。実はゲームボーイ本体よりBGM再生速度が若干早く、2でゲームボーイと同等に改善された。
- ターボファイル / ターボファイルツイン
- アスキーから発売された外部記録装置。ターボファイルとターボファイルツインの二種類あるが、後者はSTFモードとTFモードがあり対応ソフトでのみこの周辺機器が使える。スパロボではTFモードで『第4次』と『LOE』の両方において外部セーブ装置として使える。
- スーパーファミコンマウス
- 主に『第3次』・『EX』・『第4次』で対応する周辺機器。当初は「マリオペイント」「マリオとワリオ」と同梱の形で発売されたが、後に単体で発売された。
バリエーション
- スーパーファミコンJr.
- 小型化され、イジェクトスイッチや一部端子が撤廃された廉価モデル。マシンスペック自体はSFCと同等。映像ケーブルはコンポジットのみの対応となった。初期型SFC同様、現在は生産・サポート共に終了している。
- SF-1
- シャープ製。スーパーファミコンの機能を内蔵した一体型テレビ。サイズが二種類ある。現在ではシャープのファミコンテレビC1に次いで見掛ける事が少ない。テレビ自体がモノラルテレビである為に、ステレオ音声出力を行っているソフトをプレイする場合、音声をモノラル設定にする必要があるのが欠点。
- ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン
- 2017年10月発売。ニンテンドークラシックミニシリーズの第2弾。ミニファミコンと同様に本体は手の平サイズに縮小されているが、コントローラは実機と同サイズとなっている。尚、端子部分はWiiリモコンの拡張端子の流用。HDMIケーブルで接続し、高画質での画像出力が可能となっている。
- 任天堂および各サードパーティー製のSFC用ソフトを21タイトル収録された。
メモ
1993年にはSONYと共同開発した光ディスク対応の付属機器「プレイステーション」を発売予定だった。しかし当時の任天堂側が計画を白紙に戻した為発売される事は無かった。こうして任天堂と袂を分かったソニーが単独で開発・発売したのが、後の初代プレイステーションである。