メガゾーン23

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概要

1985年に発売されたOVA作品で、その後もシリーズとして『PART II』(以下PART2)と前後編の『III』と、計4本が発売された。なお、一作目は二作目にちなんで『PART1』と呼ばれることも。

タイトル 発売日
メガゾーン23 1985年3月5日
メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い 1986年5月30日
MEGAZONE23 III イヴの目覚め 1989年9月28日
MEGAZONE23 III 解放の日 1989年12月22日

超時空要塞マクロス』のスタッフが参加しており、変形メカ、アイドル、都市を内包した宇宙船といった共通項が多く見られる一方、主役機がバイクであるなど差別化も見られる。キャラクターデザインが各章で違うのも本作の特徴で、特にPART1とPART2が顕著。

2007年にラジオドラマ『メガゾーン23 ザ・エクステンド・ストーリー』とPS3用ゲーム『メガゾーン23 青いガーランド』が製作されている。共に世界観はPART2や『III』と繋がらないパラレルストーリーである。2017年6月にはAICが新作アニメーション『メガゾーン23XI』の企画を発表した。

寺田Pのお気に入りの作品らしく、「メガゾーンも入れたいって言ってるのに毎回却下される」とイベントで語っている。

ストーリー

PART I

ある夜、矢作省吾は友人から一台の軍用バイクを見せられる。マスメディアを使ってこのことを公表しようと、人気アイドル時祭イヴの番組にテレビ電話で出演を試みたが、軍の介入によって果たせなかった。焦る省吾に友人の智美は、ガーランドを使用した自主製作映画を提案。だが、ロケの場所を探しているうちに白バイに追跡された二人は、やがて中央に円錐塔がそびえる廃墟の街という奇妙な空間にたどりつく。

そこで軍人・B.D.に出会い衝撃の事実を聞かされた。現在の本当の西暦は1980年代ではなく、それから900年近くも下っていること、さらに「デザルグ」の脅威が迫っていることを・・・。

PART II 秘密く・だ・さ・い

軍に無実の罪を着せられた省吾は、新たな友人のライトニング率いる暴走族「トラッシュ」の元に身を隠していた。イヴは軍に利用され、人々を戦争に駆り立てるメッセージが連日流されていた。

しかし、実はバハムートは完全には軍の管理下に落ちてはおらず、本来のイヴとも呼ぶべきもう一人のイヴが現れ、7Gのオペレーターである省吾に対し呼び掛けを続けていた。省吾は半年間自分を待ち続けた由唯のわだかまりを解いて想いを伝えると、本当のイヴに会う為に、そして彼女が何を自分に伝えようとしているのかを知る為、トラッシュの助けを借りて再びバハムートを目指す。

その頃、デザルグは本格的なMZ23侵攻を開始し、軍も必死に応戦していた。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

PART1

PART2

用語

MZ23
物語の舞台となる超大型の宇宙船。内部には1980年代の東京が広がっている。
バハムート
MZ23の居住区を管理する巨大コンピュータ。時祭イヴの本体はここにある。
マニューバスレイヴMS
デザルグ
MZ23に侵攻する外部勢力。技術力はMZ23の自治軍より50年先らしく、事実としてMZ23の自治軍を終始圧倒していた。
その起源は『最終戦争』まで遡り、当時の地球政府に対抗していた火星政府の末裔である。彼らの母船は全長1000㎞とメガゾーン23を遥かに上回る巨体を有し、技術力だけでなく物量もメガゾーン軍とは比較にならない。彼らもまた地球圏への帰還を最終目標としているが、A.D.A.M.の審判を回避するための手段を有していないため、『EVEプログラム』が封印されたメガゾーン23を執拗に付け狙っている。
A.D.A.M.
月の地球防衛システム。地球管理システムの一翼を担う超兵器で、月そのものが地球圏に接近する物体を外敵として破壊する完全自律機動砲台となっており、その威力はデザルグの母船を一撃で消滅させるほど絶大。
その主な目的は地球再生システム(SYSTEM)が地球の環境再生を完了するまで、地球圏に近付く物体を問答無用で排除することにある。しかし、時が至った場合には移民船の受け入れが開始され、移民船の『EVEプログラム』からデータを受け取り、彼らが本当に帰還する資格があるかを見定めて判定を下す裁定者としての役割も有している。資格が無いと判断されれば、外敵として排除されてしまう。
ファイナル・プロテクション・モード
『PART2』のラストでイブが起動させたモード。MZ23からバハムートを切り離し、脱出させる。この際、MZ23の市街地が崩壊していくが、これがファイナル・プロテクション・モードで、バハムートを射出するためなのか、それともA.D.A.Mによる攻撃によるものなのかは不明。(ただ、射出のため、外殻部を破壊したり、市街地が分離されるシーンはあるので、バハムート射出のための準備もいくらかあるようだ)バハムート内にいる者以外は実質的に切り捨てる形になるため、『D』では移民船ごと次元転移するというものに変えられている。

楽曲

主題歌
「背中ごしにセンチメンタル」
作詩:三浦徳子、作曲:芹澤廣明、編曲:鷺巣詩郎、唄:宮里久美
挿入歌
「淋しくて眠れない」
作詩:境ジョージ、作曲:鷺巣詩郎、唄:タケウチユカ
第一作ED。「ROCK CAFE」とは一部パートが共通した曲調になっている。
「秘密く・だ・さ・い」
歌:宮里久美
PART2主題歌。『D』ではイベントで流れる。
劇中BGM
「ROCK CAFE」
『D』でガーランドザーメ=ザウの戦闘BGMとして採用。

登場作と扱われ方

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
初参戦作品。
参戦名義は『メガゾーン23』(第一作)だが、PART2の機体も登場しており、さらに暴走族のTRASHもガーランドの召喚攻撃として登場。キャラグラはPART1のもので、再現シナリオは1マップを使ってPART1からPART2まで進む。『メガゾーン23』世界は平行世界という扱いで、再現シナリオに他作品のキャラは一切登場しない。最後は「A.D.A.M.」から逃れるために緊急システムを作動した結果、ワームホールを通って『D』世界にやって来た。この為事実上は、原作終了後参戦である。なお、『メガゾーン23』世界の地球は、人類がファブラ・フォレースを開いた事が原因で滅んでしまったとイヴが省吾に語っている。
再現マップのサブタイトルは「背中ごしのセンチメンタル」だが、主題歌は「背中ごしセンチメンタル」なので注意(“の”ではなく“に”)。

主要スタッフ

PART2までのスタッフを記載。

制作
アートランド、アートミック(PART I)
AIC、アートミック(PART II)
監督
石黒昇(PART I)
板野一郎(PART II)
キャラクターデザイン
平野俊弘(PART I、現:平野俊貴)
梅津泰臣(PART II)
美樹本晴彦(PART I・II共に時祭イヴデザイン)
メカニックデザイン
荒牧伸志
音楽
鷺巣詩郎

商品情報

Blu-ray

DVD

楽曲関連

書籍