シュンパティア
シュンパティア(sympathia)
スーパーロボット大戦Dで初登場したシステム。
リ・テクノロジストとルイーナの機体に組み込まれており、一種の精神感応機能を持つ。このため、搭載機は適合した人間しか乗ることが出来ない。
また、ある種の波長が合うことにより、搭載機のパイロット同士がテレパシーに近い精神共鳴を起こすこともある。
一体何者が、いつ、何のために作ったのかは定かではないが、ジョッシュによれば、かつてファブラ・フォレースから現れてしまった最初のもの(「破滅の王」)から星を守るために造り出されたのではないか、とのこと。
第2次OGでは特性はそのままだが設定が追加されている。先史文明の遺産である点は共通だが、こちらでは元々“鍵”と呼ばれるルイーナ寄りのオリジナルが存在し、シュンパティアはそのデッドコピーである。オリジナルはクロスゲートを開く力を持ち、触れた者に知識を与えるが、代償としてその魂を蝕み、メリオルエッセへと変えてしまう。また、本来の機能は糧となる知的生命体の心の在り様を調べるためのものであり、言ってみれば「破滅の王」の糧と器を見出すためのブービートラップ。
クリスはシュンパティアに触れたためにメリオルエッセ化が発生し、「リアナ」という別の魂を持ってしまった。彼女が好戦的なのはメリオルエッセに近いためらしい。このため、同じくシステム搭載機を駆るジョッシュも存在の変質が始まっており、いずれはメリオルエッセと化してしまうことが示唆されている。
フェリオは完全に乗っ取られてしまっているが、これはユーゼスが「改良策」と称してシュンパティアに組み込ませたカルケリア・パルス・ティルゲムとの相乗効果によるもの(平たく言えば、第2次OGにおいてフェリオが破滅の王に乗っ取られたのもユーゼスが仕組んだことである)。
ただ、このシステムには「人の想いを繋げ、束ね、破滅に打ち勝つための力と成すシステム」という別の側面があり、決戦に際してイルイ・ガンエデンの導きによってその力が発揮されることになる。 ラテン語で「共感」を意味する。
実は第2次OGにおいて、明かされていないことが残っている。それは「鍵」の存在である。ペルフェクティオがもたらしたように見えるが、概念存在のペルフェクティオが開く前の扉の向こうに鍵を送りこめるかと言えば、答えはノーだと思われる。鍵の存在を自由にできるなら、門が閉ざされようが再び出現することもできるし「真のメリオルエッセ」を増産することもできたはずである。地球側でも見つかった様な描写はなく、ルイーナ側にも「真のメリオルエッセ」がいなかったことを考えると、恐らくオリジナルの鍵は所在不明となっている。
ペルフェクティオが語った内容から「心の有り様を調べる」「魂が変質する」「次元の扉を開く(=次元干渉能力がある)」「精神感応能力がある」といった性質が鍵にはあるが、これらはほぼあれと同じである。さらに、その大元はここのこれから抜け出たあいつだという説があることを考えると、「バルマーのカルケリア・パルス・ティルゲムに近い」「ペルフェクティオ(=負の想念)と同調しやすい」という特徴とも一致する。即ち、「真のメリオルエッセ」とは彼らのことを指す可能性が考えられる。ご丁寧に、真のメリオルエッセに近い存在となっているリムは、「彼ら」と同じようにタロットなどで符合する要素が多数確認できる。
登場作品
関連人物
- クリアーナ・リムスカヤ
- 主人格はクリス。リアナの方はシュンパティアに触れたことで現れたメリオルエッセとしての魂。
- ジョシュア・ラドクリフ
- システム搭載機を駆る。Dでは何事もなかったが、OGでは乗り続けるとメリオルエッセと化すことが示唆されている。ただし、ジョッシュのメリオルエッセ化はDでもさり気なく触れられている(ラキと同調した結果、ジョッシュに「死と破壊を望む衝動」が生じている)。
- フェリオ・ラドクリフ
- システムに触れた際、門の向こうから引き込まれた「破滅の王」に乗っ取られてしまった。なお、OGではこの現象はユーゼスの差し金。
- ユーゼス・ゴッツォ