ドラゴン(Dragon)とは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する生物。
概要
名称は、「Dimensional Rift Attuned Gargantuan Organic Neototypes」(次元を越えて侵攻してくる巨大攻性生物)の各単語の頭文字をとって名付けられている。
ファンタジー作品などに登場するドラゴンに酷似した姿の生命体で、接続元や接続方法などの詳細が一切不明な空間の穴「シンギュラー」を開いて現れる。様々な体格を持った個体が存在しており、各個体の体格ごとに「ブリッグ級」・「ガレオン級」・「スクーナー級」・「フリゲート級」等に分類されている。
知能も相応にあり、戦況に応じた攻撃を用いる他、大型のドラゴンは防御壁の展開や固有の特殊攻撃を行う上、驚異的な生命力を持つ。
また、接近するとマナを使える人間はドラゴンの思考を人間が理解出来る言語として発言する。ただし、「正気を失った状態」とみなされているため、この発言が人間とドラゴン間の関係に影響を及ぼさなかった。
アルゼナルのメイルライダー達はこれを捕獲したり討伐して生活費や武器弾薬代を稼いでいる。データにないドラゴンは初物と呼ばれ報酬が跳ね上がる。
中盤にて、その正体は別世界の荒廃した地球の環境に適応するために自ら遺伝子改造を施した地球人の末裔「アウラの民」である事が発覚する。アウラの民は、男性は生まれたときからドラゴンの肉体しか持たないが、女性は人間の姿で生まれてドラゴンに一時的に変身できる能力を持つ。スクーナー級はすべて女性が変身したもので、それ以外は男性である。 ドラゴンはドラグニウムを体内にとりこむことで結晶化して無害にする力を持つ。ドラグニウム汚染された自分たちの世界を浄化するために彼らは世界中を飛び回っている。
アンジュたちの地球に侵攻するのはエンブリヲによって捕らえられた最初のドラゴンアウラを救出するためである。 一方、エンブリヲにとってもドラゴンが体内に持つドラグニウム結晶は必要なので、彼らがこちらにやってくるのは願ったりかなったりであった。アルゼナルによって殺され回収されたドラゴンは、解体されてドラグニウム結晶が取り出される。それは囚われた アウラに与えられ、マナのエネルギーにされていた。
分類
名称はすべて船の種類に由来する(ビッグホーンドラゴンは除く)。
- スクーナー級
- 体色が朱色の15~20mの小型級。分類の中で唯一アウラの民の女性が変身した姿であり、元の姿へ戻る事が可能。
- ガレオン級
- 体色が濃い緑の100mを越える大型級。魔法陣を発動して防御壁の展開や固有の特殊攻撃を行う。
- ブリッグ級
- 体色がダークブルーになっている新種のドラゴン。SRWでは未登場。
- フリゲート級
- 高い戦闘能力を有するドラゴン。SRWでは未登場。
- ビッグホーンドラゴン
- 特殊な重力場を発生させる新種のドラゴン。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。生物という事もあってか、撃墜アニメでは画面が白くフラッシュする。
- 中盤で宇宙世紀世界にアウラの民が住む地があり、ドラグニウムの正体がゲッター線というクロスオーバーにより、過去の地球の荒廃はゲッター線汚染によるものとなっている。このため、ゲッター線汚染を除去する力を持ち、宇宙世紀世界のゲッター線汚染が予想よりも早く収束したのは彼らのお陰であった。
余談
- ドラゴンとはトカゲや蛇、あるいはコウモリを合わせたような外見をしている想像上の動物。日本語の訳語で「龍(竜)」が用いられる。
- 西洋の神話等におけるドラゴンは、邪悪な怪物として登場する傾向が多い。一方、東洋の神話等におけるドラゴン(龍、ナーガ)は、(水を司る)神として崇められたり、天子を象徴するものとして良い扱いを受けている傾向にある。
- 蛇の怪物や精霊もまたドラゴンと扱われる場合もあり、どちらも蛇がモチーフとなっている点は共通している。特に、古代ではドラゴンと蛇の区別は皆無であった。
- ドラゴンは基本的には爬虫類ではあるが、寒さに強く(現在では恐竜が恒温動物と言われている)、二足歩行するものや直立姿勢を取るものも存在する。
- 世界各地にはドラゴンに関する神話が多数存在している。 例えば、北欧神話におけるドラゴンに変身する人間「ファフニール」や、日本神話における八つの首が特徴の巨大な龍「八岐大蛇」等の多数かつ個性豊かな種類が存在している。
- その力強いイメージから実在の猛獣や恐竜等と並んでヒーローやロボットの題材にされる事も多く、SRWでも版権作品・バンプレストオリジナル問わず数多くのドラゴンモチーフな機体が登場している。また、ゲッタードラゴンのように名前にのみ反映された例も。