アーカムシティ(Arkham City)とは、『機神咆吼デモンベイン』に登場する街。アーカムは当て字では「櫃夢」と表記される。
概要
作中では覇道財閥の本拠地があり、秘密結社ブラックロッジが暗躍している。物語はほぼこの街を舞台として動く。
この街そのものが覇道鋼造によって形作られており、霊的な潜在力の高いミスカトニック川流域の地層に加え、各種交通機関に上下水道、ガス管、電信網、その他の厚生施設、そしてこの都市に集い、暮らす人々の流れと勢い。これらを調整することによって、強固にして柔軟な生きた結界を発生させている。これによってアーカムシティ中央に位置する覇道邸の内部は呪術的な独立状態を保てており、並の怪異では覇道邸はおろかアーカムの周囲100キロメートルに近づくことも出来ない。また、インフラも極めて高いレベルで整えられており、緊急時に住民が避難できるよう街のあちこちに無数のシェルターが存在し、デモンベインの戦闘等によって破壊された建築物の修復・再建設も速やかに行われる。
都市の一区画はかつてプロヴィデンスと呼ばれていたが、数十年前に起こったとある大事件により重度の魔力汚染を受けて壊滅。現在は「焼野」や「第十三番閉鎖区画」と呼ばれ、立ち入りを禁止されている。ブラックロッジはこの区画を根城としていた。
九郎曰く、現在のアーカムシティはブラックロッジの暗躍する「大暗黒時代」であり、数多の怪異が蠢く「大混乱時代」であり、そんな中でも明日を求めて誰もが全力で生きている「大黄金時代」であるとされる(場面事に三つの並び方が変化する)。新聞記者によると、度重なる巨大ロボの戦闘や無数の怪異によって発生している「特ダネのインフレ」という異常な状況が続いており、現在は各社がデモンベインの記事を求めて奔走している。
あるドラマCDで九郎が「俺の財布には2セントしかない」と言ったり、別のドラマCDでウェストがアンチクロスと居酒屋の一人2000円のコースで飲み会をしたりしているので、通貨単位は特に公式では決まっていないと思われる。
元ネタはH・P・ラブクラフトによるクトゥルフ神話絡みの小説等で頻繁に引用される架空都市で、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に存在するとされる。クトゥルフ神話において重要なミスカトニック大学の所在地でもあり、それは『デモンベイン』の世界観においても同じ。モデルは魔女裁判で有名なセーラム。