エンシェントAQ

2016年10月27日 (木) 00:37時点における180.214.224.237 (トーク)による版 (エンシェント・アクエリオン関係など追記)

エンシェントAQ(Ancient AQARION)

デチューン調整を施される前の、神話型アクエリオンの本来の姿。

もともとアクエリオンとは、アポロニアスの時代よりさらに1万2000年前の神々の時代に作られた戦闘鎧である。その力は絶大だが、堕天翅1人では神々の力に及ばず操縦することすらままならなかったため、エレメント能力を増幅するパワーストーンの数を減らし、機体を3体のベクターマシンに分割してパイロットを3人にするなどの調整が施されることとなった(これがアポロ達の搭乗した神話型アクエリオンである)。そういったデチューンした仕様を何らかの方法によって古代の仕様に戻したものが「エンシェントAQ(エンシェント・アクエリオン)」である。

アニメ『アクエリオンEVOL』において、ミカゲの憎しみによる「蹂躙合体」を果たしたソーラーアクエリオンがこの姿に変容した(これを「進化」と表現している媒体もある)。

ソーラーアクエリオンと比較して、パワーストーンが全身に張り巡らされ、ソーラーウィングもより大きくなっている。さらに、ミカゲの邪気に応じるように漆黒のオーラを纏っており、ケルビム・ヴェルルゼバを彷彿とさせる禍々しい紋様が刻み込まれている。また、ヴェーガとアルテアの全土から高次元エネルギーを吸収することで巨大化している。

変貌前のソーラーアクエリオンには、ベクターソルにカグラ、ベクターマーズにゼシカ、ベクタールナにミコノが搭乗していたが、ミカゲはゼシカの身体を乗っ取り、カグラの精神を蹂躙した上でベクタールナを引き寄せ、「復讐の婚礼」を実行することでこの機体を完成させた。さらに、合体後は用済みとばかりにカグラ、ゼシカを強制排出している。そのため、合体に際してはミカゲの意志のみが反映された、いわば一人だけの合体となっている。

ミカゲはアイアンシーから吸収したエネルギーをエンシェントAQで増幅させて黒い太陽を生み出し、その引力によって2つの地球を衝突させて世界を破滅させようと目論んだが、アマタとミコノの愛の力によって阻止された。そしてエンシェントAQは、ベクターゼドに乗っ取られる形でアクエリオンLOVEへとさらなる進化を遂げることとなる。

アクエリオンLOVE

アマタが実行した「創聖合体」により、ベクターゼドを取り込んで顕現した新たな姿(この時、ベクターゼドのコンソールに表示されていた「EVOL」の文字が反転して「LOVE」へと変わっている)。外見は巨大なアクエリオンEVOLだが、最終話のディレクターズカット版では全身がプラチナ色に変色していた。

LOVEの流した涙により、アイアンシーでボロボロになっていたアルテア、黒い太陽で干上がっていたヴェーガの環境が回復し、二つの地球は救済された。

融合変化したまま状態が固定されたらしく、アマタとミコノがヴェーガに帰還した際もLOVEのままだった。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
ミカゲとの決着となる「1万2000年の愛」/「光の闘神Z」で登場。後者の場合は先に「永遠という幻想」で顔見世となる。
「神来無限掌」の通常兵器版には能力半減の追加効果があり、精神耐性かDLCで入手できるGEMアーマーがなければまともに相手が出来ない。MAP兵器版には代わりにSP低下がついており、迂闊に密集すると精神コマンドが封じられて壊滅させられることも。2マス以内に入り込めばビームしか使えなくなるので、接近戦機体を用意するか、EVOLの「無限拳」で外から殴り続けるか、となる。
「光の闘神Z」の場合、同時にハーデス神の相手もしなければならないため危険度が跳ね上がる。ただ、HP回復能力はない上にバサラの歌でダメージを受けるため、射程内に回避を強化したバサラを置いて反撃で気力を低下させるといいだろう。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第24話「一筋の光明」で次元の狭間からサルベージされて復活。能力その他は時獄篇から変わらず、「神来無限掌」が鬱陶しい。さらに第33話「黒歴史の闇」と第35話「1万2000年を超えて」でも登場するが、第35話でアポロ達の復活に伴いソーラーアクエリオンに戻ってしまうため、ルート次第ではここが最後の出番となる。
最後の出番はマクロス・クォータールート第53話「愛憎のラビリンス」で、ソーラーアクエリオンの反存在たる「闇黒の翼」としてミカゲが顕現させる。
なお、第35話でのZチップボーナスの獲得条件は、このステージに出て来る第3軍のエルーナルーナがミカゲと戦闘すること。ミカゲはEVOLを狙って来るため、東側に自軍を寄せれば向こうから追ってくる。ただし、射程内にネオ・ジオンがいると攻撃を優先して動かないため、SRポイントとの両立を目指す場合、マルチアクション+MAP兵器+テンションレイザーで互いの射程内の雑魚を可能ならば1ターンで片付けてしまう必要がある。ちなみにエルーナルーナは周囲を無視してミカゲに突っ込んでいくので、そちらを気にする必要はない。

装備・機能

武装・必殺武器

ビーム
ソーラーアクエリオン同様の眉間のビーム砲や全身のパワーストーンなど、様々な箇所からビームを発射できる。
『第3次Z』の戦闘アニメでは肩部のパワーストーンから発射する。
神来無限掌(INFINITE PALM OF THE BUDDHA)
「相手を無限拳で攻撃した」という“結果”が先に起こり、その後「エンシェントAQのソーラーウィングから無限拳が発射された」という“原因”が逆流して生まれる、因果律を超えたまさしく神の御業。腕から発射しないため、射程のみならず本数も無限である。回避は困難を極めるが、各々のエレメント能力を駆使すれば対処は不可能ではない。
「ブッダ」とはサンスクリット語で「目覚めた人」、「悟った者」を意味する。エンシェントAQの禍々しさと神々しさを併せ持つ姿からして、梵字の根源であるブラフマン=神という意味も含有されているのか。
『第3次Z』の戦闘アニメでは無数の掌で敵機を掴み取り、伸びた腕を本体に接続してエネルギーを流し込み、爆破する。通常兵器には能力半減、MAPWにはSP低下が付与。

特殊能力

オールキャンセラー
特殊効果を無効にする。ただ、特殊能力はこれだけで回復能力やバリアはないため、ハーデスに比べれば御しやすい。
指揮系統中枢
『天獄篇』終盤で顕現する「闇黒の翼」バージョンが所持。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

2L
約50メートルサイズのアクエリオンEVOLが、エンシェントAQの胸部の宝石のような部分とほぼ同じ大きさで描かれている。この部分の大きさは全体の12分の1ほどなので、エンシェントAQの全長はおよそ600メートルであると推測できる。

対決・名場面

アクエリオンEVOL

関連機体

ソーラーアクエリオン
エンシェント・アクエリオン(SRW未参戦)
パチンコ作品『CRフィーバー創聖のアクエリオンIII』に登場したパチンコ版オリジナルのアクエリオン。
「ソーラーアクエリオンが古代仕様のアクエリオンに変容した」という設定と、パワーストーンの数が増えソーラーウィングが大型化している基本的なデザインは『EVOL』版エンシェントAQと同様だが、こちらにはケルビム・ヴェルルゼバのような紋様はなく、全身が神々しい金色で包まれている。また、高次元エネルギーを吸収していないので機体サイズは通常のままである。
不動GENの「神来モード!」の呼び声に応じ、神話型アクエリオンの装甲が剥がれ落ちてその下から顕現。この時何故かパイロットの衣装も古代風に変化し、ついでに何故か作画が3DCGになる。アポロ麗花シルヴィアの3人が搭乗し、堕天翅族夜翅に戦いを挑む。
この状態ではマーズ、ルナに相当する形態への変形は不可能だが、弓は使用可能。夜翅の体内に残されていた古代の武器、戦鎚「天空破砕槌てんくうブレイクハンマー」、ヌンチャク「神冥断戟破ゴッドクラッシュ」、円盾「黎明光刃翔ライジングアイギス」を回収して必殺技として使用する。