ダン・ダストン(Dan Dastun)
パラダイムシティ軍警察。ロジャーの元上司。Act:01で初登場、その時点では少佐。その後もたびたび登場する。軍警察を辞めたロジャーに対しては苛立ちと信頼が混ぜ合わさったような態度を取る。メガデウスでしか解決できない事件に遭遇すると、自分の無力さに苛立ちを覚える。
幾度となく軍警察の理想と現実を突き付けられる事件に見舞われるが、最終話ではロジャーを助けるため、自ら地位も名誉も捨てた。ダストンは部下達には人気があり、最終話では三部隊がエンブレムを外してダストンについていった。
ダストンが見た映画『Winter night phantom』はダストン自身が知らずに主役を務めていたことが発覚する。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦D
- 序盤のリガ・ミリティアルートと中盤の計2回登場。リガ・ミリティアルートではロジャーと険悪そうな様子を見せるが、中盤では仲が良い様子を見せるため、原作を知らないプレイヤーは困惑したかもしれない。
- スーパーロボット大戦Z
- 序盤にセツコorランドがパラダイムシティへ迷い込んだ時に登場。そして、再びパラダイムシティを訪れたときには影も形もなく、いつの間にか物語から退場している。おかげで原作における見せ場が何一つない。
- なお、没データにて玄田哲章氏による音声収録が行われていたことがわかる。
人間関係
- ロジャー・スミス
- 元・軍警察の部下であり親友。
- モーガン・スカイラー
- ダストンの上司。パラダイム社からの指令には従う主義で、向こう見ずで頑固なダストンの態度に手を焼いている。
- ジェフ・メイヤーズ
- Act:10ゲスト。ダストンの部下である若き警官。妻子持ちかつオレンジカラーのレンズをした眼鏡が特徴。元パラダイム社の構成員の護衛の途中、爆弾テロに巻き込まれ殉職する。享年23歳。
- R・フレデリック・オライリー
- Act:19ゲスト。通称フレディ。パラダイム本社からの査察官であるアンドロイドであり、本社からの命令によりダストンと共にアンドロイドクラッシャーによるアンドロイド連続爆破事件の捜査にあたる。
- 「アンドロイドの起こす不始末はアンドロイドが処理するべきだ」という命令に従い行動するが、罪なきアンドロイドを守る強い責任感を持ち合わせている。
名台詞
THE ビッグオー
- 「…火に油だ」
- Act:01より、ビッグオー出現に沸き立つ群衆の声を背に、顔をしかめるダストン。とは言え、彼自身も応援に参加しているのを見るに、案外大人げない部分がある模様。
- 「あいつの足を止めろ! 法の秩序というのを、教えてやれ!」
- Act:02より。ドロシー1撃退後、その場から去ろうとするビッグオーに対して。
- 「いつから探偵みてぇな仕事まで引き受けるようになったんだね、ミスター・ネゴシエイター?」
「警察を半端に辞めた人間が行くのは二つの道しかない。私立探偵にでもなって他人の生活を覗くか、非合法組織で他人の生活を壊すか…」 - Act:04、パラダイムシティ警察所でマイクル・ゼーバッハの情報を聞きだすロジャーに対して。
- 「お前はここを嫌って出て行ったが、俺達は軍警察を誇りに思っている」
- Act:04、ロジャーにマイクル・ゼーバッハの第二の住所の書かれた紙屑に投げ渡した時の台詞。
- 皮肉にも、翌話であるAct:05から、幾度となく軍警察の誇りと役目、そして理想と現実を突き付けられる事になる。
- 「心配するな、裁判がフェアに行われるよう努力する…軍警察の誇りにかけて」
- Act:05ラスト、弁護士であるリック・フレイザーが弟である軍警官のボニーと再会するのを見て。
- 「査問会なぞ、くそくらえだ! 連中は俺達を、馬鹿な番犬程度にしか考えちゃいない!」
- Act:10、パラダイム社の査問会の後で。
- 連続爆弾テロ事件に対するその態度に対し車内で憤るダストンだが、部下であるジェフに「違うんですか? 僕達はパラダイム社の番犬ですよね」と言われぐうの音も出なくなる。
- ふと、寂れた映画館に目が向かったダストンの脳裏に30年前の映画『Winter Night Phantom』のラストシーンが…
- 「その通りだ。だが番犬にも誇りはある!」
- ダストンの夢にたびたび現れた、女優シベール・ロアンに似た幻の女性。降りしきる雪の中、パラダイムへの復讐といわんばかりの無差別爆破テロを繰り返す彼女と対峙したダストンは誇りと怒りと共に銃を向ける。
- 「哀れな権力の犬が!」と憤る彼女に対し、彼はこの台詞と共に引き金を引く。まるで、『Winter Night Phantom』のラストシーンのように…
THE ビッグオー 2nd SEASON
- 「ひとつ聞いてもいいか? お前さんが軍警察を辞めた時、ビッグオーは既にお前さんを…」
- Act:14、異国のメガデウスと交戦するロジャーの回想にて。
- 「あいつでなければ駄目なのか? 俺達では、駄目なのか…!?」
- Act:15、ビッグオー出現に一瞬喜びながらも、軍警察ではメガデウスに対抗できないことを歯痒く感じる時に。
- 「この頃はな、諦めたというわけじゃないが、限界というものを否が応でも突き付けられている感じがしてな…」
- Act:17、パラダイム社からの下車途中、ロジャーに対して。
- (事が起こってからしか動くなと…? それでどうやってこの街を…? 巨大な力を持った不可解な者達が襲ってくるこの街を、守れという…?)
- Act:17、メガワーム出現の報を聞き、軍警察は出動する。その中、ダストンはこの独白と共に自身らの職務に対する疑念を問いかけ続ける。
- 「確かに頼りない連中だが、他の者はドームの内側外側に関係なく、この街を守る為に命を張っているんだ!!」
- Act:19、現場主義者であるダストンがアンドロイド査察官であるオライリーに「現場の人間が信用できないのですか?」と問われた時に。二人が場を去る時、部下の警察官はダストンのこの台詞に感嘆するのだった。
- 「ロジャー・スミス! お前はもう警官ではない。ここから先は、軍警察に任せるんだ!」
「ロジャー!! 自分を忘れるな! お前さんは、ネゴシエイターだ!!」 - Act:21より。ドロシーを無残に破壊せんとしたアラン・ゲイブリエルにロジャーは激怒し、生身の戦いを挑む中、ダストンはドームの上部に発砲し、両者の格闘を仲裁する。
- 上部の台詞を受けてもなお怒りを抑えきれないロジャーは「ダストン! この男はパラダイムの市民ではないのだ!」と反論するが、下部のダストンの台詞を受けて我に返る。
- 結局、アランには逃げられてしまうが、激情に駆られ己の誇りを見失いかけたロジャーを止めた面で見ると、彼の仲裁は無意味なものではなかったといえるだろう。
- 「いつだってそうだ…俺達はこの街を守る力なんぞ持っちゃいない。メガデウスなどという、メモリーにはない強大な力だけがこの街を守る事ができる」
- Act:21より。軍警察に誇りを持つダストンだが、それだけではメガデウスを止める事はおろか、シティを守れない事に対し無力感を感じていることをロジャーに告げる。
- ついに限界を感じた彼に対しロジャーは「違うぞ、ダストン。君達は君達の仕事をしている。ビッグオーは、彼を必要としている事件があるからこそ…」と励ますが、心中では割り切ることができなかった。
- 「俺達はただの犬か……」
- Act:22、雨天の中、アレックスの命を受けユニオンの工作兵を検挙する際に。彼が見た名簿の中には340号=髪形を変える前のエンジェルの姿があった。
- 「これが俺達がすべき事か!? 軍警察がすべき事か!?」
- パラダイム社の命令を受け、街を守り続けてきたビッグオーを砲撃せんとする榴弾砲部隊に対して。
- この台詞の後、パラダイム社の命令を絶対視する上司のモーガンに「我々の行動は新しい秩序体制に奉仕するべきものだ。ダストン大佐、いや君はもう軍警察の指揮官ではない!」と軍警察から除隊されたことを告げられる。
- (ロジャー、お前だけじゃないんだぜ! 目を覚ませ…立ち上がって、奴をぶちのめせ!!)
- 上記のモーガンの台詞を受け、完全に軍警察に失望したダストンは、憤慨して自ら軍警察のエンブレムを捨て、このモノローグと共に独断で榴弾砲車を走らせる。
- 「この街を守ってきたのはロジャーとビッグオーだ。俺は誇りを持って、貴様に弓を引く!!」
- Act:26より。ロジャーを助けるため、パラダイムシティを守るため、ダストンはビッグファウとアレックスに砲撃する。
漫画版
- 「このバカでっかいおっせかいによく似た俺の友人もこう言うさ、同じ夢を見るなら過去より未来への夢のほうがずっといい」
- 過去に囚われる少女に明日の未来を見て欲しいと願う台詞。