当記事では補足も兼ねて、ガンダムAGE-1についても記述する。
AGE-1G ガンダムAGE-1 グランサ(GUNDAM AGE-1 GLANSA)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 分類:モビルスーツ(ガンダムタイプ)
- 型式番号:AGE-1G
- 全高:18.0m
- 重量:93.1t
- 主動力:プラズマ圧縮炉
- 開発者:フリット・アスノ
- 所属:地球連邦軍(ディーヴァ所属)
- 主なパイロット:フリット・アスノ
- メカニックデザイン:海老川兼武
三世代編に登場。アセム編から運用されているガンダムAGE-1 フラットを改修し、増加装甲を施した機体。
攻撃力と防御力の強化に重点を置いており、それをカバーするだけの機動力も有する。装甲はパージも可能。
ルナベース奪還戦およびラ・グラミス攻防戦において投入され、フリットの高い戦闘技量と相まり、ロールアウトから既に半世紀近く経った旧式機体にも関わらず、目立った損傷もなく終戦まで戦い抜いた。
背部にグラストロランチャーを装備した形態は『ガンダムAGE-1 フルグランサ』と呼ばれている(小説版では最初からグラストロランチャーを装備しており、終始グランサのまま呼ばれている)。
なお、現役時代と異なり砲撃戦特化になっているのは、フリットが老齢で肉体的に衰えが来ているため、身体に負荷のかかる接近戦を極力避けるため、という事情がある。
AGE-1 ガンダムAGE-1 ノーマル/AGE-1F ガンダムAGE-1 フラット
グランサの素体である地球連邦軍が開発した戦闘用モビルスーツ。フリット・アスノが所持していたAGEデバイスの中にあった設計データを基にスペースコロニー・ノーラのアリンストン基地で7年の歳月をかけて完成させた劇中における「始まりのガンダム」でもある。その名前と姿は伝説のモビルスーツ「ガンダム」に由来している。 最大の特徴としてAGEビルダーとの連携による戦闘学習システム「AGEシステム」と四肢換装システム「ウェアシステム」が搭載されており、戦闘でデータを収集する事によってAGEビルダーが換装パーツ「Gウェア」や追加武装を設計してくれる。
性能は当時の主力MSであったジェノアスよりも非常に高く、UEに対する決定打も欠けていた連邦軍の貴重な戦力として重宝され、コウモリ退治戦役を始めとする多くの戦乱において活躍する事となる。本来パイロットはフリットではなかったが、本来のパイロットが負傷したため、以後はパイロットをフリットに譲っている。
アセム編においても、AGE-2完成前となる学生時代のアセムの愛機として登場しヴェイガンの尖兵をいくつか跳ね除けた。
また、AGE-2の配備以後はAGEシステムを撤去された『AGE-1 フラット』として登場。胸部のコアユニットに蓋がされている他、頭部カメラ類の色が白に近い黄色へと変わっている。 AGEシステムの代わりに指揮管制システムを搭載しており、指揮官機としての性能が上昇した。
終戦後に建造された「ガンダム記念館」では、AGEシステムを戻された『AGE-1 ノーマル』の状態で展示保存されている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。参戦は終盤に差し掛かった第39話「どこにでもある『正義』」から。フラットおよびフルグランサ仕様は戦闘演出扱いとなっている。
- フリットがディーヴァのサブパイロットに居座る都合上、撃墜数0で参戦時のレベルもディーヴァ時のままである。下手をすると、レベル差20なんてこともあるので注意。
- しかし、第41話終了後に追加されるプラズマダイバーミサイルは、通常版MAP兵器版両方があるが、どちらも威力が初期値でまさかの9999[1]と歴代作品どころか全スパロボ中でもトップの火力を誇るため、レベル差もすぐ埋まるようになる。
- 通常武器とMAP兵器の両方が存在するが、弾数共用である点と、MAP兵器版には味方識別が無い点には注意。
装備・機能
武装・必殺武器
- シールドライフル
- 両腕に装備された攻防一体の武器。射撃用のドッズライフルとビームサーベル発生器、シールドの機能を纏めている。
- ビームダガー / ビームサーベル
- 両腰部に1基ずつマウントされている接近武装。刃を調節する事で出力・長さを変えられる。
- ミサイルランチャー
- 両肩と両脚部に6門が搭載されたミサイル。
- グラストロランチャー
- 大型ビームキャノンとスラスターが一体化した追加武装。アセム編にてガンダムAGE-1フラットに装備されたゼフルドランチャーの発展型。
- なお、小説版ではゼフルドランチャーに搭載されていた前線指揮統制能力も使用可能。
- プラズマダイバーミサイル
- 地球連邦軍の大量破壊兵器の試作型。本編では攻撃目的での使用は未遂に終わっているため、威力は未知数である。しかし、小説版の設定だと「プラズマフィールドを形成し特定の細胞組織(人体など)をマイクロ波で焼き尽くす」いわば「携帯型ジェネシス」となっている。
- その為『BX』では、使用できるのも原作再現終了後…だが、シナリオの都合上東京等の人口密集地でも使用可能となっている。
必殺技
- フルバースト
- フルグランサ状態になり、シールドライフルとグラストロランチャーを一斉射する。
合体攻撃
- トリプルジェネレーション
- BXで使用。同機とガンダムAGE-2ダークハウンド、ガンダムAGE-FXとの合体攻撃。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- 壮絶トリプルガンダム
- 長き旅の終わり
- 過去との対峙
- 小説版より。セカンドムーンのヴェイガンを殲滅せんとするフリットのAGE-1グランサの前に、それを否定し止めようとするキオのAGE-FXが飛び込んでくる。発動したFXバーストモードの光の中、精神世界へ誘われたフリットは、ユリンやウルフ、グルーデック、ドン・ボヤージら失った者達の意志と邂逅する。しかし、彼らの言葉を受けてなお、フリットはヴェイガン殲滅の意志を頑なに貫こうとする。全てが終われば、大量虐殺者の自分を若者が討って平和を取り戻せばいいと、なろうとしたはずの「救世主」すらかなぐり捨てて。
- その時、AGE-1グランサの前に、フリットを否定する叫びと共に一機の白いモビルスーツが現れる。今や懐かしいその名は、ガンダムAGE-1。それを操るのは、他でもない、記憶の彼方に消えたはずの少年時代のフリット自身だった。
- 憎むべき敵のやって来たことと、今自分がやろうとしていることは、何も違わない。AGE-1同士の激突の中でその事実を突きつけ、救世主になることすら諦めようとしている未来の自分を断罪する少年のフリットは、怒りを込めた一撃で虐殺の装備に身を固めたグランサを撃墜する。そして、現実へと立ち返ったフリット・アスノは、あの日、自分がどうして助かったのか、なぜ今まで生き延びてこられたのかを知った。それは、フリットの中の英雄が、真に目覚めようとする証だった。
関連機体
換装形態
- ガンダムAGE-1 タイタス
- 肉弾戦による近接格闘形態。ノーマル同様SRW未登場
- ガンダムAGE-1 スパロー
- 手持ちナイフ「シグルブレイド」による高速戦闘形態。ノーマル同様SRW未登場
後継機体・関連機体
- ガンダムAGE-1 2号機
- 外伝『UNKNOWN SOLDIERS』に登場。余剰パーツで作られたAGE-1で、量産型のアデル及びウェア換装システムとは別の機体拡張システム「アサルトジャケット」のテストヘッドとして運用された。実質、グランサのプロトタイプとも呼べる機体でもある。
- ガンダムAGE-2、ガンダムAGE-3、ガンダムAGE-FX
- 後継機。
- アデル、アデルマークII
- AGE-1の簡易量産機で、同様にウェア換装機能を持つ。
- ザ・ガンダム
- AGE-1を開発する際に参考にしたアスノ家に飾られていた「救世主」と呼ばれた肖像画のMSを、各種文献やフリットの生前の証言などを参考に復元したMS。
商品情報
資料リンク
- ↑ なお、内部数値的には初期値の地点で9999以上ある。改造しても表示上は9999以上にはならないが、内部数値では上昇しており、15段階で通常武器版が12499となり、MAP兵器版が12249となる。