アルケーガンダム

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GNW-20000 アルケーガンダム(Arche Gundam)

機動戦士ガンダム00』の2ndシーズンから登場。

イノベイターがアリー・アル・サーシェス専用機として開発した機体。かつて彼が奪取したガンダムスローネツヴァイのデータを基に最新技術を投入して開発し、スローネシリーズの最終発展機として誕生した。原型機同様近接戦向けの設計だが、GNファングが8基から10基に増設されており性能も向上している。また疑似太陽炉は背中と両腰部分の計3基が搭載されており、出力にも余裕がある。なおこの太陽炉は毒性がある初期型である(そのためGN粒子が真っ赤)。

名称こそ「ガンダム」だが、異様に長い手足や顔付きなど既存のガンダムタイプとは遥かにかけ離れた禍々しいシルエットである。だが作中ではほぼ全員が一目で「ガンダム」と認識していた。スローネツヴァイの武装であるGNファングから連想できるのかも知れない。

実はヴェーダ支配下の機体であり、そのバックアップを受けていた。サーシェス自身はこの事実を知らず、トライアルシステムで掌握された際には大いに狼狽していた。

名前の由来はキリスト教の天使「権天使"Arkhai"(ギリシャ語でアルヒャイ、単数形でアルケー)」と思われる。第7位の天使たちの総称で、国家及びその指導者層を守護する任を背負っている。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初参戦作品。ボス格だけあって弱くはないのだが、残念ながら自軍にガンダムを駆逐する男がいる上、同作で「ガンダム」を冠する敵では最弱なので、下手をするとライザーソードの一撃で落ちたりする。原作での暴れっぷりを考えると少し不遇な扱いである。

装備・機能

武装・必殺武器

GNバスターソード
右腕にマウントされている大型剣。スライドさせて手に持ってから使用する。スローネツヴァイの物より小振りだが、その分取り回しは向上している。GN粒子をチャージして放出することで切れ味が増す。
GNバスターソード(ライフルモード)
右腕に接続している時に使用。剣の一部が展開し、撃つ。本編未使用。同じ鷲尾氏が手がけた『蒼穹のファフナー』の武装であるルガーランスにも似ている。
GNビームサーベル
両足の爪先に装備。蹴りと斬撃を喰らわせるトリッキーな装備だが、サーシェスは問題なく使用していた。イージスガンダムを彷彿とさせる装備だが、鷲尾氏はイージスのことを知らなかったとの事。
GNファング
スローネツヴァイから引き継いだ武装。外見は変化ないが、粒子貯蔵量の増加やスラスターの向上により威力や速さが増加している(それでも5%ほどらしいが)。なお搭載数も10基に増えている。
GNシールド
GN粒子を付着させた実体盾。両側面のパーツを展開してビームシールドを形成できるほか、攻撃にも使用可能。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。
EN回復(中)
疑似太陽炉の恩恵でエネルギーが回復する。前述の通りこれを3基も搭載してあるのか、オリジナルより効果が上のようだ。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「TRANS-AM RAISER」

対決・名場面

アザディスタン炎上
アザディスタンに向かったマリナと刹那だが、街は紅蓮の炎に包まれていた。そしてそこには、破壊を楽しむ異形のガンダムと戦争狂の姿があった…
ダブルオーガンダム&セラヴィーガンダム
パーティー会場から撤退する2人を襲撃。ファングや脚部ビームサーベルを駆使して2機を相手取り、機体とサーシェスの実力の高さを見せつける。
ダブルオーライザー
クルジス跡地で交戦。最初は優勢だったものの徐々に刹那に押されていき、人質を取るなど姑息な手段に走ったが最終的に機体を破壊される。自分の実力に酔いすぎていた。たまたまこの時マリナが子供達と歌っており、刹那がそれを感知して戦うだけの自分に迷いを抱いたために無事脱出できたが、マリナが歌っていなければこの時点で死亡していただろう。
ケルディムガンダムGNHW/R
ソレスタルビーイング号内部での激闘。銃撃戦向けのケルディムに対して有利に進めるが、右腕を大剣ごと破壊される(スローネツヴァイの時と同じ)など初登場時ほど有利とは言えなくなっていた。最後はトライアルフィールドで機能停止したところを破壊されるという情けない結末に終わった。

関連機体

ガンダムスローネツヴァイ
本機の原型。
ヤークトアルケーガンダム
外伝に登場。アルケーの重装備型であり、スローネシリーズすべての武装を装備している。重量関係上、多数部隊に有効だが、少数部隊には不向きな機体。ちなみに本機が疑似太陽炉を3基搭載しているのはこの武装の使用も考慮されているためであり、擬似トランザムも発動可能である。
アルケーガンダムドライ
外伝に登場。復讐に燃えるネーナがリジェネに依頼して考案された機体であり、スローネドライのジャミング機能が強化されている。ファングも搭載しているが、搭載数は2基。機体色はダークグレー。

余談

  • その異形なデザインから「ガンダムに見えないガンダム」としてガンダム・センチネルに登場するガンダムMk-Vと共に名が挙げられることが多い。なお鷲尾氏もMk-Vに影響を受けたことを示唆するコメントをしている。また機体色も本機は赤でMk-Vは青、火器にもなる近接戦武器、使用者を問わない遠隔誘導武器など共通点や対照的な部分が散見される。
  • ケルディムとの決戦時の「要塞内部の戦闘」「敵の機体が奪われたガンダム2号機の改修機で、色が赤い」「敵が熟練パイロットな上にコンピュータ補助もある」「主人公側の機体がフル装備状態」という要素は『機動戦士ガンダムF90』の最終決戦と酷似している。ただF90のほうはガンダムvsジオングのオマージュという意味合いが強く、決着は全く異なる。
  • 鷲尾氏は『蒼穹のファフナー』のメカニックデザインも担当しており、ファフナーも四肢が長く人型を逸脱した異形のデザインやたGNバスターソードがルガーランスに似たギミックを持つ等、類似した点が散見される。ただしスパロボでは現時点では『ファフナー』とは同時参戦は果たしていない。

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