銀河クジラ(Galaxy Whale)
『マクロスダイナマイト7』に登場した種族。本OVAの舞台となった「惑星ゾラ」近辺の宙域を通過して宇宙を回遊するクジラのような物体である。ピンク色に光る比較的小さな(とはいえ小型の宇宙船ほどはある)個体の群れを、白く光る途方もなく巨大な個体が率いて回遊している。
外見が巨大なクジラのように見えることからそう呼んでいるだけであり、銀河学会では「植物的な構造を持つ高エネルギー体」として生物とは扱っていない。一方ゾラのクジラ観測班には旧説を覆そうとする研究者もいる。また宇宙船の材料として高値がつくらしく、密猟団とゾラのパトロール隊とが争いを繰り広げている。
ゾラの古代伝承では「バーラエナ」と呼ばれ神のように扱われており、約7000年の寿命が尽きた物はゾラの大地に落ち、群れを率いる白い個体は仲間を見送り鳴き声をあげる…と伝えられ、ゾラの原生林の奥にはクジラの墓場が存在した。しかしゾラで銀河クジラの観測が始まって以来、そういった現象は確認されていなかった。
劇中ではクジラの死と繁殖の季節と熱気バサラの偶然の来訪が重なり、バサラの唄う「ANGEL VOICE」に呼応するかのように白クジラが観測史上初めて声をあげる。仲間の死に伴い墓場から発せられた膨大なエネルギーを浴びたクジラは大規模なフォールドを行い、ゾラ宙域のはるか遠くへと旅立っていった。
登場作品
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- イベントグラフィックとしてのみ登場。シナリオ「伝説の歌声」でADWに転移してくるが、これに巻き込んでバサラ(とガムリン)を連れて来てしまう。さらにゲームオリジナル展開で、バサラにファイヤーバルキリーを届けに来たFIRE BOMBERのメンバーも巻き込まれる(アニメで彼を追いかけたのはミレーヌのみ)。
- その後「銀河をステージに」でアイムを退けたバサラの前に再び現れ、一声あげたあとまた飛んで行った。