ガリルナガン
ガリルナガン(Galilnagant)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 分類:
- フーム・ツェレム
- ハイ・パーソナルトルーパー
- 全高:22.0m
- 重量:80.3t
- 形式番号:GSBM-002(HPT-001)
- 動力 :トロニウム・レヴ
- MMI:不明(ゼ・バルマリィ製)
- 設計:アルテウル・シュタインベック(ユーゼス・ゴッツォ)
- 開発:ゼ・バルマリィ帝国
- 所属:現在はシュウ・シラカワの庇護下
- ガイアセイバーズ(地上)
- 在野(ラ・ギアス)
- 主なパイロット:アーマラ・バートン
- メカニックデザイン:カトキハジメ
ハイ・パーソナルトルーパーと呼ばれる高性能機。動力源の「トロニウム・レヴ」は、太陽系外産の希少金属物質(トロニウム)から莫大なエネルギーを取り出して動力に転換する機関。地球で開発されたトロニウム・エンジンの上位種、またはオリジナルにあたる存在で、地球圏に現存するトロニウム製動力機関とは比較にならない安定性を誇る。
本機は、表向きには地球のアイドネウス島の軍事基地グランド・クリスマス(特殊作戦部隊「ガイアセイバーズの本拠地)で開発された人型機動兵器ということになっているが、その実態は違う。ゼ・バルマリィ帝国監察軍に所属する軍人ユーゼス・ゴッツォが彼の故郷(バルマー星)で開発させた「フーム・ツェレム」と呼ばれる機動兵器シリーズの一機……それこそがガリルナガンの真の姿である。本来の外観はヒュッケバインシリーズと異なる姿形だが、連邦政府大統領特別補佐官アルテウル・シュタインベックとして行動するユーゼスにいらぬ猜疑がかからぬように、地球産の素材で作られた外装を取り付けている。得物と機体各部を飾る炎の如き紋様は「エシュ・アナフ・オート」と呼ばれる呪術的儀式具であり、システム「メラフティー・ディーン」の起動に必要なもの。
専用の武器は「バスター・アックス・コンポジット・ガン」(バスタックス・ガンと略称される)という重金属粒子砲。銃と斧が合体した独自の形状を持つ。
魔装機神F COFFIN OF THE END
クロスゲート空間内の戦闘でアダマトロンに取り込まれてしまったが、戦隊が新人祖を撃墜したことで金属細胞の浸食からは解放され、クロスゲートの悪戯かラ・ギアスに流れ着いてたらしい。王都ラングラン市の地下最深部で本機を回収したヨーテンナイはガリルナガンに利用価値を見出し修復作業を施したが、なぜか完全修理まではしていない。
愛機の大破と引き換えにガリルナガンを強奪したシュウも動力源(メラフティーやレヴ)の調整を見送っているため、『F』本編では最後まで本来の実力を発揮できない状態のまま終わった。
登場作品と操縦者
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 中盤から登場する強敵。イングの搭乗する機体を狙うように仕込まれているため、誘導は容易い。敵対するゾヴォークに強奪されかけた地球の高性能機ヒュッケバインシリーズを全機破壊、ヒュッケバインMk-IIIからトロニウムを強奪するという衝撃的な登場を果たした。ちなみに、強奪されたトロニウムとレヴは無関係。どこに持ち運ばれたかは続編以降で明らかにするのだろう。
- ハードルートの最後でアダマトロンに取り込まれるのだが、このときのイベント戦闘で表示されるHPは約8000ほどに落ち着くため、「味方版データが存在したのでは?」とみるユーザーも少なくない。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- アーマラの搭乗機として参戦。武器改造の効率こそよいがランクアップ武器と追加武装はない。終盤突入後の最終的な火力は中堅(六番手)未満まで下がる。追い討ちをかけるかのように武器に付随する特殊効果もないという。パイロット自体の能力は優秀なため、後方支援に徹するか、回避率強化パーツを優遇して前線で援護攻撃に徹するのが無難である。とくに終盤の出撃時、耐久力的に一度でも敵の反撃を受けると赤信号が灯るため、敵を打ち落とすと決めたときは「魂」を惜しむべきではない。
- トロフィーにある機体を援護すると解放される「バニシング注意報」なるものが存在する。
装備・機能
武装・必殺武器
- ツイン・クロー
- 両手首に設置された鋭利な斬撃用武器。接続基部に稼動軸を設けているため銃の取り回しを損なわない仕組みになっている。
- 魔装機神シリーズにて「バスタックス・マッシャー」の〆に使用する。
- トライ・スラッシャー
- 背部の「アクティブ・ウィング・ユニット」の一部を切り離して構成する2基(3枚1基x2)の遠隔誘導兵器。攻撃手法は斬撃。
- OG:P属性武器としては珍しい長射程。魔装機神シリーズでも優秀な射程距離をみせたが、威力の低さと弾数制限が玉に瑕。
- バスタックス・ガン
- 長い正式名称をもつ専用武器。銃身の上部に鎌状に湾曲した刃、下部には斧刃、トリガー・ガード(用心金)とマズル・ブレーキ(銃口制退器)に打突用スパイクを装着した大型万能銃。
- ちなみに、ガリルナガンの攻撃はほとんどこの武器を使用するため、万一武器を破壊されるとクローとスラッシャー以外の攻撃手段がなくなる。
- バスタックス・マッシャー
- 弾き飛ばした敵をビームで撃ち落とす。
- COE:直線型射程2の格闘武器。大きく流れが変わり、上空からアックスで強襲⇒背後に回りこんでバスタックス・ガンで打突⇒クローで一撃⇒打突で追撃。
- バスタックス・シーケンス
- 接近戦用のアクション・コンバット・パターン。切っ先で地面を削るように構えた後、突進⇒接射(零距離射撃)⇒背面攻撃⇒追撃⇒両断。
- COE:直線型射程4の必殺武器。属性は格闘。モーションはやや簡略化されているが大体同じ。終盤は一撃で敵機を撃墜できなくなるため、一撃必殺を狙うならば「魂」必須。
必殺技
- アキシオン・アッシャー
- クルセイドのフレイバーテキストによれば、「トロニウム・レヴをフル稼働させる事で放つ一撃。敵機を虚空の淵に叩き落とし、両断する」という技。
- システム(メラフティー・ディーン)の稼動で赤黒く輝く炎の紋様(「エシュ・アナフ・オート」)から発現した上位界の火の力で、「生命の樹の枝」(セフィラの小径)の陣を構成。前面に展開した陣に突き刺した得物の銃口から光線を放射して敵機を虚空の淵に追いやった後、連続で叩き込む無数の光球で身動きを封じ斧の刃で両断する。
- 魔方陣展開後の演出はリヴァーレの「アキシオン・バスター」と酷似しているため、クォヴレーおなじみの台詞を知るプレイヤーにはバルマーの関与がすぐに知れたという。
- 作中では、この武装を見たライがR-GUNリヴァーレとの関連性に気づき、エアロゲイターの関係者がガイアセイバーズに協力している可能性を指摘している。同時にアルテウルに対する疑惑も増大することとなるが、さすがに彼自身がその張本人だとは想像もできなかった。
- なお、攻撃開始時に画面上部へ消えるバスタックス・ガンは、さりげなく念動フィールドらしき緑の光で覆われている。
- COE:システム「メラフティー・ディーン」の動作不良につき使用不可。
特殊能力
- EN回復(中)
- ENがターン毎に20%回復。
- ジャマー
- ミサイル系を逸らす。運動性の高いガリルを相手にするなら普通は「必中」を使うだろうが。
- ロボットブロック
- 「装甲低下」「攻撃低下」「射程低下」「移動不能」を無効化する。
特筆機能
- メラフティー・ディーン
- 数秘法(ゲマトリア)を応用して現世(物質界)と上位界を繋ぐゲートを開く未完成のシステム。動力源として「トロニウム・レヴ」を凌駕する可能性を秘めている。
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 運動性+25
- 何とも地味なボーナス。いかにアストラナガンと言えど、イングラムの手が入らなければこんなものだろう。
機体BGM
- 「黒焔の狩人」
- アーマラのテーマ。主旋律は完全に「TIME DIVER」のアレンジ。
対決・名場面など
- 凶鳥を狩る者
- 初登場時。オーバーホール中だったヒュッケバインシリーズを次々と破壊し、警備に当たっていた教導隊(とシリーズの参戦を待っていたプレイヤー達)を驚愕に叩き込んだ。
関連機体
- R-GUNリヴァーレ
- よく似た必殺攻撃をもつ機体。
- ベルグバウ、ディス・アストラナガン
- よく似た動力源をもつ機体。
- グランゾン
- 『第2次OG』で没となったシュウの特殊台詞で「ある意味似た存在」と評している。共通点があるとすれば「地球外由来の技術が使用されている」というところか。
余談
- 名前の「ガリル」もやはり銃器関連だが、メーカーではなく銃そのものの名前。イスラエルのIMI社製のアサルトライフル「ガリル」が元ネタ。元ネタのガリルは、考案の経緯からしていわば「コピーのコピー」とでも言うべき銃であり、他国の部品やらで寄せ集めたことで作られている銃器である。アストラナガンのOG版コピーとも言えるリヴァーレのさらにコピーであり、ヒュッケバインのノウハウが組み込まれている機体に引っかけたネーミングであろう。
- またガリルは銃器なのに栓抜きの機能を持つ事で有名であり、バスタックス・ガンの形状もどことなく栓抜きを思わせるものがある。
- 初見でいきなりヒュッケバインを破壊したことから、常々話題となっていたヒュッケバイン問題と重ねて「創通の使者」なる俗称が早くもつけられている。
- 魔装機神Fでラ・ギアスに飛ばされてしまったため、新たな被害者が現れる可能性が浮上してしまった。
- 初回特典の「電撃スパロボ!SP」ではコード"エビル"の名前で設定画が掲載されている。そこでは正式名称は不明……だったのだが、同誌のアーマラの設定画において正式名称がバラされていた。
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