翠星のガルガンティア

2014年12月16日 (火) 20:13時点における202.148.251.120 (トーク)による版

概要

機神咆吼デモンベイン』の製作元であるニトロプラスの代表的なシナリオライター・虚淵玄氏が構成と脚本を手がけた初のオリジナルロボット作品。

手がけた作品の多くがハードな展開を迎える事で知られる氏ではあるが、本作は交流に趣を置いたライトタッチのジュブナイルストーリーであるなど比較的明るい「白淵」的な作品としても知られている(あくまで比較的であり、根幹の設定はシリアスではある)。

なお、ストーリー的には「戦闘しか知らなかった少年が、平和な世界に飛ばされて生活を送る」という内容がメインであり、互角以上の戦闘はせいぜい2回とかなり少ない。

ストーリー

遠い未来。宇宙では異種生命体「ヒディアーズ」と統一政体「人類銀河同盟」に所属する人間たちとの激戦が繰り広げられていた。

同盟の少年兵士・レドは戦闘の際に時空の歪みへと落ち、見知らぬ大地へと誘われる。
そこは過去に滅びたとされていた人類発祥の地・地球であった。地球は、かつて襲った氷河期の終焉に伴い、地上の大半が海に没した状態だった。
戦うことしか知らなかったレドは海上船団都市「ガルガンティア船団」の乗組員たちと触れ合い、成長していく。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

主要人物

レド
主人公。人類銀河同盟の少年兵。
エイミー
ヒロイン。船団で配達業を営む。

ガルガンティア船団

サーヤ
エイミーの友人。エイミーやメルティと行動していることが多い。
メルティ
エイミーの友人。3人娘の中では一番年少。
ベローズ
サルベージ業を営む少女。海底から転移したチェインバーを引き上げた張本人であり、レドを何かと気にかけている。
ピニオン
整備工の青年。金髪のリーゼントが特徴。
フェアロック
ガルガンティア船団の船団長。
リジット
船団長補佐の女性。
フランジ
船団の大船主。
ベベル
エイミーの弟。病弱で日々の多くを自室のベッドで過ごしている。
オルダム
船団の医師で、ベベルの主治医。

ラケージ海賊団

ラケージ
大海賊の通り名を持つ女海賊。
パラエム
ラケージの女奴隷。
パリヌリ
ラケージの女奴隷。

人類銀河同盟

クーゲル
レドの上官。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

マシンキャリバー

人類銀河同盟が開発した対ヒディアーズ殲滅兵器。会話型支援AIを搭載しており、自立思考と稼働能力を持ち合わせている。

チェインバー
レドの相棒である量産型マシンキャリバー。この作品の顔とも呼べる存在。

ユンボロイド

地球で使用されている作業用ロボット。戦闘用に改造された機体も存在する。

ラケージユンボロ
「波乗りロブスター」の異名を持つラケージ専用の戦闘用大型ユンボロ。
海賊ユンボロ
ラケージ海賊団が使用する戦闘用ユンボロ。

主題歌・楽曲

「この世界は僕らを待っていた」
オープニングテーマ。
「空とキミのメッセージ」
エンディングテーマ。

登場作と扱われ方

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
初登場作品。新規参戦作品では唯一他作品と関わりのない作品であり、一番新しい作品となる。

組織

人類銀河同盟
ヒディアーズを殲滅するために組織された統一政体。
食事は流動食・空き時間は戦闘シミュレーションと睡眠学習というように限りなく効率化されており、兵役の報奨が自由な睡眠・食事・生殖だったりなどもはや人間らしさとはかけ離れた存在となっている。
ちなみに、言語は地球のそれとは異なる。
ガルガンティア船団
サルベージを生業とする海上船団都市。多数の船舶で構成されている。

用語

ヒディアーズ
極めて高い戦闘力を持つ宇宙生命体。水生生物に似た外見が特徴。
その名前は「忌まわしい下等生物」という意味合いでつけた蔑称。
旧文明時代
かつて地球上に栄えていた文明。建造物の多くが海底遺跡として眠っている。

主要スタッフ

制作
Production I.G
監督
村田和也
シリーズ構成
虚淵玄
キャラクターデザイン
鳴子ハナハル(原案)
田代雅子
メカニックデザイン
石渡マコト
音楽
岩代太郎

商品情報

BD

余談

  • 本作品の地球は実際の地球の地図から海面を上げたものとなっている。
  • イラスト投稿SNS「Pixiv」とのコラボレーションが行われており、アニメに登場するキャラクターデザインコンテストを行なった事もあった。
    • 入賞したキャラクターはアニメ最終話においてカメオ出演した他、一部がブラウザゲーム『翠星のガルガンティア ONLINE FLEET』にメインキャラとして出演している。
  • 第3次Z天獄篇の発表特番でチェインバー役の杉田氏が言及した所によれば、本作のスタッフや出演者には存外スパロボ参戦を希望する声が多かったとの事。