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| 機体よりも、動力源とされる「イデ」の方が恐ろしいというロボットである。実は通常エンジンである核融合炉の出力(120000t/df)では戦闘や飛行はおろか歩くことすら不可能であり、「+α」の部分であるイデの力があって初めてまともに作動するのである。 | | 機体よりも、動力源とされる「イデ」の方が恐ろしいというロボットである。実は通常エンジンである核融合炉の出力(120000t/df)では戦闘や飛行はおろか歩くことすら不可能であり、「+α」の部分であるイデの力があって初めてまともに作動するのである。 |
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− | 余談だが、見た目が似ている為、ファンから「巨大な[[ジム]]」または「ジムの神様」、「最強のジム」と揶揄される事がある。逆に某コクピットに乗るアーケードゲームに登場するジム・ライトアーマーが、外見から一部ユーザーから「(小さい)イデオン」と呼ばれているようだ。『逆襲のギガンティス』では当初「巨大モビルスーツ」と認識されていた。
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| ちなみに企画当初は消防車や救急車をモチーフにした「レスキューロボ」として玩具会社主導でデザインされたものを、富野監督がデザインそのままに設定だけ変更したという経緯がある。確かにレスキューロボとしては申し分ない外見をしている。ちなみにその会社は車両や列車のミニチュアで評判のトミーだったのだが、富野監督はイデオンのデザインを見るやいなや'''「これは第六文明人の遺跡」'''とし、要求ばかりしてくるスポンサーに対する嫌がらせという意味も含めて、「イデ」によるジェノサイドを描いたという。 | | ちなみに企画当初は消防車や救急車をモチーフにした「レスキューロボ」として玩具会社主導でデザインされたものを、富野監督がデザインそのままに設定だけ変更したという経緯がある。確かにレスキューロボとしては申し分ない外見をしている。ちなみにその会社は車両や列車のミニチュアで評判のトミーだったのだが、富野監督はイデオンのデザインを見るやいなや'''「これは第六文明人の遺跡」'''とし、要求ばかりしてくるスポンサーに対する嫌がらせという意味も含めて、「イデ」によるジェノサイドを描いたという。 |
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| なお、[[F完結編]]、[[第3次α]]ともに独自の[[イデシステム]]がある。 | | なお、[[F完結編]]、[[第3次α]]ともに独自の[[イデシステム]]がある。 |
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− | 同じく強力な[[MAPW]]を持つ[[天のゼオライマー]]と比較すると、使いやすさでは劣るが攻撃力・[[射程]]範囲の面では遥かに凌駕する。
| + | === [[旧シリーズ]] === |
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| ;[[スーパーロボット大戦F]] | | ;[[スーパーロボット大戦F]] |
| :予告編にのみ登場。運が良ければコスモだけでなくカーシャの台詞も聞ける。なお、完結編で没になった[[イデバリア]]はここでのみ見れる。 | | :予告編にのみ登場。運が良ければコスモだけでなくカーシャの台詞も聞ける。なお、完結編で没になった[[イデバリア]]はここでのみ見れる。 |
| ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] | | ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] |
− | :後半から登場するが、分離不可能。[[射程]]無限大で攻撃力9999の[[マップ兵器]][[イデオンガン]]とイデオンソードが使用でき、さらに[[ギジェ・ザラル|ギジェ]]が[[魂]]を習得するため、この圧倒的な攻撃力に耐えうる敵ユニットは数えるほどしかおらず、マップ上の敵の殆どを単機で殲滅することも可能。'''ラスボスでさえ余裕で撃破出来てしまう始末'''(この当時はラスボスの[[HP]]が5~60000程度のため)。ただしイデオンガンが使える状態では同時に暴走状態となって勝手に[[マップ兵器]]を使用(大抵が自軍ユニットが大勢いる場所に向けて)する確率が非常に高いため、使い辛い。暴走したイデオンを落とされる、または暴走状態で数ターン経過するとゲームオーバーになってしまい、ED「コスモスに君と」が流れる。このユニットを使いこなせば能力のインフレの激しい本作を簡単にクリアすることも可能。当時の攻略本には効率的にゲージをコントロールすることで、難解なマップすら数ターンでクリア出来る「イデ攻略」なるものまで掲載された。 | + | :後半から登場するが、分離不可能。[[射程]]無限大で攻撃力9999の[[マップ兵器]][[イデオンガン]]とイデオンソードが使用でき、さらに[[ギジェ・ザラル|ギジェ]]が[[魂]]を習得するため、この圧倒的な攻撃力に耐えうる敵ユニットは数えるほどしかおらず、マップ上の敵の殆どを単機で殲滅することも可能。'''ラスボスでさえ余裕で撃破出来てしまう始末'''(この当時はラスボスの[[HP]]が5~60000程度のため)。ただしイデオンガンが使える状態では同時に暴走状態となって勝手に[[マップ兵器]]を使用(大抵が自軍ユニットが大勢いる場所に向けて)する確率が非常に高いため、使い辛い。暴走したイデオンを落とされる、または暴走状態で数ターン経過するとゲームオーバーになってしまい、ED「コスモスに君と」が流れる。 |
| + | :このユニットを使いこなせば能力のインフレの激しい本作を簡単にクリアすることも可能。当時の攻略本には効率的にゲージをコントロールすることで、難解なマップすら数ターンでクリア出来る「イデ攻略」なるものまで掲載された。 |
| + | |
| + | === [[αシリーズ]] === |
| ;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] |
− | :[[ソロ星]]で発掘されるシーンから登場する。初登場の「導かれる魂、銀河で」とその前半マップ「銀河序章」では合体シーン有。Aメカ~Cメカのグラフィックはあるものの、ステージ中は分離不能である。[[マップ兵器]]の[[イデオンガン]]が反則的に強いのは[[F完結編]]と変わらないが、この頃になるとボスユニットの[[HP]]が数十万単位になっているため、さすがに瞬殺はできない。今回は暴走状態にならないので、使いやすさ・強さは格段に上昇している。極端な話、イデオンガン入手後はこれだけで簡単にクリア出来る。一応注意すべき点として、'''53話以降(最終話含む)は本機の撃墜が敗北条件に追加される。'''撃墜された場合、特殊ゲームオーバー=いわゆる「イデ発動END」になる。HPの調整と[[イデゲージ]]の確保には甚だしい労力を強いられるが、HP30%を切ればイデ武装2つと全方位ミサイル、[[イデバリア]]に加えてコスモの[[底力]]が発動し、まさに「圧倒する力」を発揮できる。 | + | :[[ソロ星]]で発掘されるシーンから登場する。初登場の「導かれる魂、銀河で」とその前半マップ「銀河序章」では合体シーン有。Aメカ~Cメカのグラフィックはあるものの、ステージ中は分離不能である。 |
| + | :[[マップ兵器]]の[[イデオンガン]]が反則的に強いのは[[F完結編]]と変わらないが、この頃になるとボスユニットの[[HP]]が数十万単位になっているため、さすがに瞬殺はできない。今回は暴走状態にならないので、使いやすさ・強さは格段に上昇している。極端な話、イデオンガン入手後はこれだけで簡単にクリア出来る。HPの調整と[[イデゲージ]]の確保には甚だしい労力を強いられるが、HP30%を切ればイデ武装2つと全方位ミサイル、[[イデバリア]]に加えてコスモの[[底力]]が発動し、まさに「圧倒する力」を発揮できる。 |
| + | :一応注意すべき点として、'''53話以降(最終話含む)は本機の撃墜が敗北条件に追加される。'''撃墜された場合、特殊ゲームオーバー=いわゆる「イデ発動END」になる。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
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| ;グレンキャノン | | ;グレンキャノン |
− | :胸部のエネルギー砲。砲座には専任砲手が座って撃つ。追加武装だが[[イデ]]の上昇により威力も増す。コスモが全方位ミサイル使用時にたまに言う「グレンキャノンもだ!」がなぜかネタにされがち。 | + | :胸部のエネルギー砲。砲座には専任砲手が座って撃つ。追加武装だが[[イデ]]の上昇により威力も増す。 |
| + | :コスモが全方位ミサイル使用時にたまに言う「グレンキャノンもだ!」がなぜかネタにされがち。 |
| ;ミサイル | | ;ミサイル |
| :全身に配された砲座から打ち出す。砲座には専任砲手が座って撃つ。 | | :全身に配された砲座から打ち出す。砲座には専任砲手が座って撃つ。 |
| ;全方位ミサイル | | ;全方位ミサイル |
− | :イデオンの全身に549基存在するミサイル発射口から無数のミサイルとグレン・キャノンを一斉発射する攻撃。これは製作者側が特に名称をつけておらず視聴者が付けた通称だが、スパロボも便宜上この通称を使っている。なお初使用は[[カミューラ・ランバン]]の死に怒るコスモの意思に反応してのもので、それ故「カミューラ・ランバン・アタック」という通称も存在する。虚空の宇宙空間に幾条ものミサイルの軌跡が光る演出は非常に美しく、[[マクロスシリーズ]]の「板野サーカス」の原点とされる。ミサイルの軌跡が光っているのは、イデの力で加速しているからである。[[F完結編]]では[[マップ兵器]]、[[第3次α]]では[[全体攻撃]]扱いで[[イデオンゲージ]]がある程度上がっていないと使えない。イデ武装に頼らない場合、雑魚戦の主力となり得る。 | + | :イデオンの全身に549基存在するミサイル発射口から無数のミサイルとグレン・キャノンを一斉発射する攻撃。これは製作者側が特に名称をつけておらず視聴者が付けた通称だが、スパロボも便宜上この通称を使っている。なお初使用は[[カミューラ・ランバン]]の死に怒るコスモの意思に反応してのもので、それ故「カミューラ・ランバン・アタック」という通称も存在する。虚空の宇宙空間に幾条ものミサイルの軌跡が光る演出は非常に美しく、[[マクロスシリーズ]]の「板野サーカス」の原点とされる。ミサイルの軌跡が光っているのは、イデの力で加速しているからである。 |
| + | :[[F完結編]]では[[マップ兵器]]、[[第3次α]]では[[全体攻撃]]扱いで[[イデオンゲージ]]がある程度上がっていないと使えない。イデ武装に頼らない場合、雑魚戦の主力となり得る。 |
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| ==== 本来の武装 ==== | | ==== 本来の武装 ==== |
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| :パンチやキック。原作では、分離形態で格闘を行うというトリッキーな戦法もしばしば披露した。また、進行方向を塞ぐ事で敵を衝突させるといった戦い方もする。 | | :パンチやキック。原作では、分離形態で格闘を行うというトリッキーな戦法もしばしば披露した。また、進行方向を塞ぐ事で敵を衝突させるといった戦い方もする。 |
| ;イデオンソード | | ;イデオンソード |
− | :[[パイパー・ルウ]]の防衛反応から発現した機能。両腕の射出口から光学物質が線上に伸び、これを武器として使う。[[イデ]]の意思の力によりその能力は高まり、光学物質も延々と伸びる。[[ダブルオーライザー|ライザーソード]]の元ネタ。惑星を真っ二つに両断する程の威力を持ち、『発動編』においてはイデの力は最大限に高まっており、自在に使っている。スパロボでは基本的に自機から1マス離して2射線上の[[マップ兵器]]、[[射程]]は∞、攻撃力表記9999という仕様で、イデオンガンよりも扱いづらい。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では通常攻撃版もある(攻撃力表記9999・実数値12000)。 | + | :[[パイパー・ルウ]]の防衛反応から発現した機能。両腕の射出口から光学物質が線上に伸び、これを武器として使う。[[イデ]]の意思の力によりその能力は高まり、光学物質も延々と伸びる。[[ダブルオーライザー|ライザーソード]]の元ネタ。惑星を真っ二つに両断する程の威力を持ち、『発動編』においてはイデの力は最大限に高まっており、自在に使っている。 |
| + | :スパロボでは基本的に自機から1マス離して2射線上の[[マップ兵器]]、[[射程]]は∞、攻撃力表記9999という仕様で、イデオンガンよりも扱いづらい。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では通常攻撃版もある(攻撃力表記9999・実数値12000)。 |
| ;[[イデオンガン]] | | ;[[イデオンガン]] |
− | :[[ソロシップ]]の機関室で発見された巨大な砲銃。当初は機関室の部品と思われており、物語終盤になってから武器と判明し運用されるようになった。砲口から発射されるのはエネルギーの渦であり、亜空間すら突き破るほど。[[イデ]]の力によりその威力も増し、彗星や惑星はおろか、小惑星群すら一瞬で消し飛ばす程の威力である。その詳細は、実際のところ開発した[[第6文明人]]にも分からなかったようだ。扇状の範囲で[[射程]]は∞で、攻撃力表記は9999(α3では実数値12000)となっており、高威力かつ広範囲に攻撃できる、[[スーパーロボット大戦シリーズ]]において最強の[[マップ兵器]]。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では[[全体攻撃]]版(攻撃力表記9999、実数値15000)もある。なお、TV版では「波導ガン」と呼ばれている(『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲とかぶるから劇場版では名前を変えたそうである)。[[スーパーロボット大戦シリーズ]]ではイデオンソードより後で追加されるが、原作ではこちらの方が登場が先。 | + | :[[ソロシップ]]の機関室で発見された巨大な砲銃。当初は機関室の部品と思われており、物語終盤になってから武器と判明し運用されるようになった。砲口から発射されるのはエネルギーの渦であり、亜空間すら突き破るほど。[[イデ]]の力によりその威力も増し、彗星や惑星はおろか、小惑星群すら一瞬で消し飛ばす程の威力である。その詳細は、実際のところ開発した[[第6文明人]]にも分からなかったようだ。 |
| + | :扇状の範囲で[[射程]]は∞で、攻撃力表記は9999(α3では実数値12000)となっており、高威力かつ広範囲に攻撃できる、[[スーパーロボット大戦シリーズ]]において最強の[[マップ兵器]]。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では[[全体攻撃]]版(攻撃力表記9999、実数値15000)もある。なお、TV版では「波導ガン」と呼ばれている(『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲とかぶるから劇場版では名前を変えたそうである)。[[スーパーロボット大戦シリーズ]]ではイデオンソードより後で追加されるが、原作ではこちらの方が登場が先。 |
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| === [[特殊能力]] === | | === [[特殊能力]] === |
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| ;巨神、眠る時…… | | ;巨神、眠る時…… |
| :αナンバーズを地球圏へと送り届け、イデオンはその機能を停止する。審判を乗り越えた人類に対し、イデは干渉することをやめ、ともに在ることを選んだのだ。それに伴い[[ソロシップ]]も航行不能となり、[[ソロ星]]のメンバーはそれぞれに決意を新たにし、移民船団に参加して旅立っていく。そして、[[地球]]から、銀河から、遠く離れた宇宙の片隅。役目を終えたイデの巨神は、今も静寂の中で眠っている…… | | :αナンバーズを地球圏へと送り届け、イデオンはその機能を停止する。審判を乗り越えた人類に対し、イデは干渉することをやめ、ともに在ることを選んだのだ。それに伴い[[ソロシップ]]も航行不能となり、[[ソロ星]]のメンバーはそれぞれに決意を新たにし、移民船団に参加して旅立っていく。そして、[[地球]]から、銀河から、遠く離れた宇宙の片隅。役目を終えたイデの巨神は、今も静寂の中で眠っている…… |
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| + | == 余談 == |
| + | *顔が[[ジム]]に似ている為、ファンから「'''巨大なジム'''」「'''ジムの神様'''」「'''最強のジム'''」と揶揄される事がある。 |
| + | **逆に某コクピットに乗るアーケードゲームに登場するジム・ライトアーマーが、外見から一部ユーザーから「(小さい)イデオン」と呼ばれているようだ。 |
| + | **『逆襲のギガンティス』では当初「巨大モビルスーツ」と認識されていた。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |