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、 2012年7月28日 (土) 22:54
== ブラックホールエンジン(Blackhole Engine) ==
ブラックホールの現象を動力として利用したエンジン。半永久機関。別名『'''ブラックホール機関'''』。
ブラックホールは恒星物質などを吸収し、降着円盤を形成。「ジェット」と呼ばれるエネルギーや、ガンマ線、X線を放出する。中心部には[[特異点]]が存在する。量子力学におけるエネルギーと時間との相対性理論により、時空間すら歪めてしまう。これをどのように開発したかは不明で、詳細を知っているのは[[ゾヴォーグ]]([[ゲスト]])と、[[シュウ・シラカワ]]のみである。
記載に関しては、『[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』と『[[OGシリーズ]]』のそれぞれの扱いについて記載する。
=== [[旧シリーズ]] ===
[[ゲスト]]と地球人との技術提携によりもたらされた技術。これを動力として最初に採用したのが[[グランゾン]]であり、後に[[ヒュッケバイン]]にも採用された。
しかし、[[ゲスト]]から提供された技術は[[地球]]側に明かされていない部分(ブラックボックス)が存在していた。[[グランゾン]]のブラックホールエンジンにはそのブラックボックスの中に[[ゲスト]]側によって細工が施されており、[[特異点]]の相違をずらすことで時空間(次元)を歪め、本来は発生する確率が低い偶発的な事件や事故が多発するように仕組まれていた。この欠陥を利用して地球圏を混乱させ、それに乗じて地球圏の軍事力を独占することが[[テイニクェット・ゼゼーナン]]の狙いであった。
欠陥を内包したエンジンを[[グランゾン]]に搭載したシュウはゼゼーナンに利用される格好となったが、後にシュウはそのことに気づき、[[スーパーロボット大戦EX|EX]]で出会った[[ゴーショーグン]]のエネルギー・[[ビムラー]]を利用して[[特異点]]を抑えることを思いつく。そして、[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]においてゼゼーナンや[[ロンド・ベル|ロンド・ベル隊]]の前で[[特異点]]を崩壊させてみせた。
なお、シナリオ「特異点崩壊」でのシュウの言葉を以下に記載する。
<blockquote>
「相変わらず、早とちりな人ですね。今のはグラビトロンカノンではありませんよ。特異点の位相をずらし、崩壊させたために発生した余波です」<br />「あまいですね。原理自体は、それほど難しいものではありませんでしたよ。ただ、発動させるキーとなるエネルギーが不明だったのが、ネックでしたがね」<br />「ともかく、これで、あなたがたの切り札は、無効になったわけです。これからは、今までのようにうまく行くとは限りませんよ」<br />「何しろ、これ以上、偶然は続かなくなったわけですからね」<br />「では、説明してさしあげましょう。私のグランゾンの心臓部には、ゲストの技術を使った特異点…つまり、ブラックホールが使用されています」<br />「ところが、この心臓部は、ブラックボックスのためどのような原理で動いているのか、わからないしくみになっていました」<br />「それをいい事にゲストは、私のグランゾンに、ひとつのしかけをほどこしていたのです。特異点の位相をずらしむき出しの特異点を作り出すしかけ…」<br />「普通の特異点は、時空をゆがめるだけですが、ある一定の位相を持たせる事により、事象の発生確率の密度をも、ゆがめることが可能になるのです」<br />「ええ。グランゾンが存在する限り、この地球では通常では起こりえない事件が多発し、混乱が支配する…そういうしくみになっていたのです」<br />「そして、その混乱を利用し、あわよくば地球の技術を独占しようとしていたのが、そこにいらっしゃるゼゼーナン卿です」<br />「さすがに、私も、理論は理解できたのですが、実際に行うとなると、特異点をおさえこむだけの特性をもったエネルギーが見つからず、こまっていたのです」<br />「そんな時、あのゴーショーグンの利用しているエネルギー…ビムラーの特性に気がつきました」<br />「タキオンと似た性質を持ち、なおかつ成長までする特殊エネルギービムラー…これがなければ、今のような事はできませんでしたよ」
</blockquote>
なお、『[[スーパーロボット大戦F]]』では、これを基に『[[縮退炉]]』という動力炉を開発し、[[ガンバスター]]や[[ヱクセリヲン]]に搭載させている。
=== [[αシリーズ]] [[OGシリーズ]] ===
[[αシリーズ]]では[[マクロス]]から発見された[[EOT]]を元に[[イングラム・プリスケン]]が開発を行い、[[OGシリーズ]]では[[メテオ3]]から直接発見された動力炉である。
開発後[[ヒュッケバイン]]に搭載されることになるが、それぞれ意図的な欠陥が施されており008Rの起動実験時にエンジンが暴走。実験施設の[[月|月面]]基地テクネチウムは消滅し、テストパイロットだった[[ライディース・F・ブランシュタイン]]は左腕を失った。これを基に[[EOT]]技術の見直しと、[[異星人]]との戦いに備えて更なる技術開発が進められていく。残った008Lは厳重に封印され、後に大改修を施して戦線に投入している。
[[αシリーズ]]では地球人に[[エアロゲイター]]への恐怖心を植え付ける狙いで、イングラムが開発時に細工を施しており、[[OGシリーズ]]では[[インスペクター]]が所属する[[異星人]]勢力が、自らが提供した技術ではなく[[エアロゲイター]]の技術を使用した地球側に、協定違反を理由に制裁を与えるために欠陥を施している。
なお旧シリーズと異なり[[グランゾン]]には[[シュウ・シラカワ]]自らが開発した『対消滅エンジン』を搭載している(αの攻略本によればブラックホールエンジンの技術を元にしてはいる)。[[αシリーズ]]では事前にこの欠陥を把握していたシュウがあえてブラックホールエンジンを搭載していないが、[[OGシリーズ]]では[[ゲスト]]の存在が示唆されており、ロボット大図鑑でも「エアロゲイター以外の異星人の技術が使われている」と記載されていることから、何らかの細工が施されている可能性はありうる。
ちなみにαシリーズでは、ライの負傷が'''左腕を失うだけで済んだ'''のは、事を見越したシュウがあらかじめパイロットの命が助かる様にコックピットに細工を施したためである(つまりシュウは'''ブラックホールエンジンが欠陥品である事を見抜いていた'''。にも関わらず、コックピットに細工をするだけで静観していた事をリュウセイに非難されているが、シュウ曰くここでブラックホールエンジンの欠陥を直すような事をすれば、地球の技術力がさらに高く評価される結果となり、エアロゲイターの来襲が早まるだけだったという)。OGシリーズではシュウがヒュッケバインシリーズに関わっている描写はないので、この辺りがどうなっているのかは不明。
[[特異点]]の記事も参照していただきたい。
==== メモ ====
[[OGシリーズ]]では、通常起こりえない事件を頻発させる[[特異点]]の存在について現状では触れられてないが、[[グランゾン]]のエンジンが欠陥品のブラックホールエンジンでなく、自己開発した対消滅エンジンであることから、[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]の展開が再現されるかは不明である。[[OG]]世界でもう一つのブラックホールエンジンを搭載した[[ヒュッケバイン|ヒュッケバイン008L]]もまた、大規模な改修を経て実戦で運用されているので、欠陥がそのまま放置してあるとは考えにくい。
しかし、現に[[OGシリーズ]]でも複数の[[異星人]]から立て続けに侵略を受け、さらに様々な存在が[[平行世界]]から次々と転移してくるなど、大事件が多発している。[[OGs]]では[[ユーゼス・ゴッツォ]]らしき存在が確認されていることから、彼が開発した[[クロスゲート・パラダイム・システム]]がOG世界にも存在していると見ることは可能であるが、ともあれ今後の展開は続編次第である。
== 関連用語 ==
;[[特異点]]
:
;[[次元力]]
:
;[[グランゾン]]
:
;[[ヒュッケバイン]]
:
;[[ゲスト]]
:
<!-- == リンク == -->
{{DEFAULTSORT:ふらつくほおるえんしん}}
[[Category:小辞典]]
[[Category:動力・エンジン・エネルギー]]