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別の解釈では、「ソル」とは太陽を意味する言葉であり、スフィアのネーミングを考えると黄道十二星座を統べる太陽=ソル⇒12のスフィアを統べる存在=太極と読め、「ソルの記憶=太極の記憶」と読み替えられる。であれば、スフィアに深く同調することによって黒の英知を垣間見る、という現象を加味して推量すれば、「'''幾多の叡智=黒の英知=太極の記憶=ソルの記憶'''」とも取れる。
 
別の解釈では、「ソル」とは太陽を意味する言葉であり、スフィアのネーミングを考えると黄道十二星座を統べる太陽=ソル⇒12のスフィアを統べる存在=太極と読め、「ソルの記憶=太極の記憶」と読み替えられる。であれば、スフィアに深く同調することによって黒の英知を垣間見る、という現象を加味して推量すれば、「'''幾多の叡智=黒の英知=太極の記憶=ソルの記憶'''」とも取れる。
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アサキムはスフィアを集めることでこの太極に成り代わろうとしているが、ガイオウはスフィアとソルの記憶が集まることを危惧している節がある。さらに、アイムの台詞の中には「御使いはソルの記憶を集めて、全ての宇宙を!」というものがあるが、これらの要素を合わせて考えるとZシリーズ全体の裏で進んでいる次の状況が見えてくる。
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アサキムはスフィアを集めることでこの太極に成り代わろうとしているが、ガイオウはスフィアとソルの記憶が集まることを危惧している節がある。さらに、アイムの台詞の中には「御使いはソルの記憶を集めて、全ての宇宙を!」というものがある。これらの要素に時獄篇で示唆された要素を合わせて考えるとZシリーズ全体の裏で進んでいる次の状況が見えてくる。
    
*かつて、太極と言う存在があった。そしてそれは何らかの理由により、12のスフィアとソルの記憶に分かれ、砕け散った。
 
*かつて、太極と言う存在があった。そしてそれは何らかの理由により、12のスフィアとソルの記憶に分かれ、砕け散った。
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*時間の環の切断により、聖鍵戦争の状況が一気に動く。これによって「傷だらけの獅子」「悲しみの乙女」「偽りの黒羊」「揺れる天秤」「尽きぬ水瓶」「知りたがる山羊」他一つと、12個中実に7つものスフィアが一堂に会する状況となった。
 
*時間の環の切断により、聖鍵戦争の状況が一気に動く。これによって「傷だらけの獅子」「悲しみの乙女」「偽りの黒羊」「揺れる天秤」「尽きぬ水瓶」「知りたがる山羊」他一つと、12個中実に7つものスフィアが一堂に会する状況となった。
 
*「御使い」はこの裏でソルの記憶の収集を進めている。その目的は、「全ての宇宙を」終焉に導く「根源的な災厄」あるいは「大いなる終焉」を導くことであると思われる。
 
*「御使い」はこの裏でソルの記憶の収集を進めている。その目的は、「全ての宇宙を」終焉に導く「根源的な災厄」あるいは「大いなる終焉」を導くことであると思われる。
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*再世戦争後、三つの多元世界が時空振動で融合。
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**この後に「アクエリオンEVOL」の世界が融合したことで状況がさらに変転する。
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***原作の時系列では「EVOL」は「創聖」の12000年後に当たるが……。
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***旧ZEUTH・旧ZEXISのメンバー達からディーバのエレメントたちやザンボットチーム、ブルーフィクサー、スコート・ラボなどに関する記憶が消失。呪われし放浪者の枷が徐々に表面化し始める。
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*新たな多元世界での戦いにおいて、さらに「いがみ合う双子」「沈黙の巨蟹」の二つのスフィアが聖戦に参加。これにより、12個中しし座・おとめ座・おひつじ座・てんびん座・みずがめ座・やぎ座・ふたご座・かに座、ここにアサキムのひとつを加え、9つのスフィアが確認されたことになる。
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*初代Zの時点から続いてきた、1億2000年の時間の環「時獄」が最終ループに突入。「根源的な災厄」「神話の果ての終焉」が現実味を帯び始める。
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また、これらの事象に関するヒントだが、実は[[ユーゼス・ゴッツォ]]である。彼の目的は因果律改変によって新たな世界とそれを統べる理を造り出し、破滅の運命を逃れることだが、「聖鍵戦争」における「全てを手にした最後の勝利者」がどうなるのかがここから読み取れる。
 
また、これらの事象に関するヒントだが、実は[[ユーゼス・ゴッツォ]]である。彼の目的は因果律改変によって新たな世界とそれを統べる理を造り出し、破滅の運命を逃れることだが、「聖鍵戦争」における「全てを手にした最後の勝利者」がどうなるのかがここから読み取れる。
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太極とは前述の通り「宇宙全ての原理にして、あらゆる事象の始まりと終わりを司る存在」であるが、言い換えるとこれは「因果律を自在に操ることの出来る存在」となる(完全に動作する[[クロスゲート・パラダイム・システム]]のようなものと考えればいいだろう)。12のスフィアとソルの記憶を手にした時、その人物はいわば「太極そのもの=因果律を自在に操作できる存在」となる。であるならば、スフィアの争奪戦の果てに待っているのは、因果律操作による'''何らかの形での全ての宇宙のリセット'''であると見ることも出来る。
 
太極とは前述の通り「宇宙全ての原理にして、あらゆる事象の始まりと終わりを司る存在」であるが、言い換えるとこれは「因果律を自在に操ることの出来る存在」となる(完全に動作する[[クロスゲート・パラダイム・システム]]のようなものと考えればいいだろう)。12のスフィアとソルの記憶を手にした時、その人物はいわば「太極そのもの=因果律を自在に操作できる存在」となる。であるならば、スフィアの争奪戦の果てに待っているのは、因果律操作による'''何らかの形での全ての宇宙のリセット'''であると見ることも出来る。
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また、[[黒の英知]]の項にあるように、「根源的な災厄」「審判の日」を乗り越えるための打開策として純粋種のイノベイターの覚醒、ラグナレクの接続などが挙げられているが、いずれも類似しているのは「意志の統一」である。この内イオリアだけはイノベイターによる「人類の意志の同調」を目指しているが、他は「人類の意志の融合による統一」を目指している点で異なる。
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また、[[黒の英知]]の項にあるように、「根源的な災厄」「審判の日」「神話の果ての終焉」を乗り越えるための打開策として純粋種のイノベイターの覚醒、ラグナレクの接続などが挙げられているが、いずれも類似しているのは「意志の統一」である。この内イオリアだけはイノベイターによる「人類の意志の同調」を目指しているが、他は「人類の意志の融合による統一」を目指している点で異なる。
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これは、MXにおける並行世界増殖とそれに対応するための[[人類補完計画|多元世界補完計画]]に関係性が似ている。
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これは、MXにおける並行世界増殖とそれに対応するための[[人類補完計画|多元世界補完計画]]に関係性が似ている。そして、時獄篇では劇場版設定とはいえ、その原型である人類補完計画が進行していることから考えても、終焉の日を乗り越えることは'''人類の意志がバラバラのままでは不可能'''ということになる。
    
=== 太極とその関連ワード ===
 
=== 太極とその関連ワード ===
 
関係性が複雑に絡まっているため断定は出来ないが、再世篇終了の時点で提示・示唆された情報を元に、太極とスフィア、聖戦に関するキーワードを簡単に整理するとこのようになる。
 
関係性が複雑に絡まっているため断定は出来ないが、再世篇終了の時点で提示・示唆された情報を元に、太極とスフィア、聖戦に関するキーワードを簡単に整理するとこのようになる。
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;時間の環
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:無印Zのはるか古から延々と続いてきた、1億2000年周期で訪れる無限平行世界の分離・再融合の繰り返しのこと。Zの時点では時空振動弾発動→時空崩壊で融合→黒歴史に突入して分岐→どこかの世界で時空振動弾発動……というループだったが、ZEUTHにより切断。だが、これによって閉ざされていた可能性、特にアクエリオンと天翅族の因果が解放され、時獄篇の時点では後述の黒歴史がスラングとなるほど未来の時系列……つまり「EVOL」の世界が時間の環に組み込まれ、さらに時間の環それ自体が最後の一周に突入しているらしい。つまり時間の環には次の周回がなく、その末端に存在するのが「根源的な災厄」の訪れによる「神話の果ての終焉」であろうと考えられる。
 
;「御使い」
 
;「御使い」
 
:太極の使徒と目されるナニモノカ。この存在に関する記憶あるいは記録を[[ガンレオン]]が封印している。
 
:太極の使徒と目されるナニモノカ。この存在に関する記憶あるいは記録を[[ガンレオン]]が封印している。
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;[[黒歴史]]
 
;[[黒歴史]]
 
:Zの多元世界における「輪になった時間の中で繰り返され、いずれ起こる未来の戦い」。第2次Zの多元世界のどこかにおいては、神話として伝えられる過去の戦い。黒の英知の中に、その一端として記録されている。
 
:Zの多元世界における「輪になった時間の中で繰り返され、いずれ起こる未来の戦い」。第2次Zの多元世界のどこかにおいては、神話として伝えられる過去の戦い。黒の英知の中に、その一端として記録されている。
:エスターや葵の出身世界では「なかったことにしたい過去」というスラングで使われている。第2次Zの多元世界の中に、Zの多元世界の遙か未来の世界があるとも考えられる。であるならば、時獄篇で参戦した「アクエリオンEVOL」あたりがその「Zの多元世界の遙か未来の世界」になるのだろうか?
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:エスターや葵の出身世界では「なかったことにしたい過去」というスラングで使われている。つまり、第2次Zの多元世界の中に、Zの多元世界の遙か未来の世界があるとも考えられる。であるならば、時獄篇で参戦した「アクエリオンEVOL」あたりがその「Zの多元世界の遙か未来の世界」になるのだろうか?
 
;真戦
 
;真戦
 
:次元将が黒歴史を指して言い習わす呼称。
 
:次元将が黒歴史を指して言い習わす呼称。
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;根源的な災厄
 
;根源的な災厄
 
:Zシリーズの生命体の行く末に待つという災厄。これとの遭遇は次元の壁を越え、あらゆる世界を巻き込んで全てを滅ぼすという。[[イノベイター]]を初めとする人類の革新は、この災厄に対抗する大きな力となるという。諸々の要素から正体として[[スパイラルネメシス]]が有力視されている。エルガンやシャルル、ワイズマンの言動からすると、どうも「人類の革新」「人類の意思統一」がこれに対抗する大きな力となるようだが、詳細は不明。
 
:Zシリーズの生命体の行く末に待つという災厄。これとの遭遇は次元の壁を越え、あらゆる世界を巻き込んで全てを滅ぼすという。[[イノベイター]]を初めとする人類の革新は、この災厄に対抗する大きな力となるという。諸々の要素から正体として[[スパイラルネメシス]]が有力視されている。エルガンやシャルル、ワイズマンの言動からすると、どうも「人類の革新」「人類の意思統一」がこれに対抗する大きな力となるようだが、詳細は不明。
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;神話の果ての終焉
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:時獄篇において、太極に近しいもの達が「根源的な災厄」の訪れをさして言い習わす呼称。
 
;[[バアル]]
 
;[[バアル]]
 
:Zシリーズの生命体共通の敵。根源的な災厄が迫ると、その前触れであるかのように行動を開始する。どこかの世界の竜馬やゲッター軍団、アポロニアス、バジュラ達はこのバアルと戦っていた。また、彼らが戦った相手の中には[[ズール皇帝]]もいるが、彼はバアルとは異なる。
 
:Zシリーズの生命体共通の敵。根源的な災厄が迫ると、その前触れであるかのように行動を開始する。どこかの世界の竜馬やゲッター軍団、アポロニアス、バジュラ達はこのバアルと戦っていた。また、彼らが戦った相手の中には[[ズール皇帝]]もいるが、彼はバアルとは異なる。
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