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| === 経緯と概要 === | | === 経緯と概要 === |
− | 神根島でシャルルとマリアンヌを葬った後、混乱する世界に収拾をつけるために、皇帝となった[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]と騎士に任命された[[枢木スザク|スザク]]が、一部の同志と共謀して発動した。その内容は言ってしまえば単純なもので、ルルーシュが皇帝として独裁政治を行い、世界中の憎しみと怒りを集めた上で、スザクが「ゼロ」としてルルーシュを討つことで世界からひとまず憎しみを消し去る、というもの。<br />言うなれば「'''世界中を巻き込んだ盛大な茶番劇'''」である。
| + | [[神根島]]で[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]と[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]を葬った後、混乱する世界に収拾をつけるために、皇帝となった[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]と騎士に任命された[[枢木スザク|スザク]]が、一部の同志と共謀して発動した。その内容は言ってしまえば単純なもので、ルルーシュが皇帝として独裁政治を行い、世界中の憎しみと怒りを集めた上で、スザクが「ゼロ」としてルルーシュを討つことで世界からひとまず憎しみを消し去る、というもの。<br />言うなれば'''「世界中を巻き込んだ盛大な茶番劇」'''である。 |
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| ==== 第一段階 ==== | | ==== 第一段階 ==== |
− | 皇帝となったルルーシュは、その前段階として歴代の王墓の破壊や貴族制度の撤廃など、ブリタニア帝国を根本からひっくり返す政策を取った。これは、計画完遂後にシャルル以前の体制が簡単に復活しないよう、その可能性を潰すためのものだった。
| + | 皇帝に即位したルルーシュは、その前段階として歴代の王墓の破壊や貴族制度の撤廃など、神聖ブリタニア帝国を根本からひっくり返す政策を取った。これは、計画完遂後にシャルル以前の体制が簡単に復活しないよう、その可能性を潰すためのものだった。 |
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| ==== 第二段階 ==== | | ==== 第二段階 ==== |
− | 一方で、[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン|ビスマルク]]などの反対者に対しては武力を以って対抗。スザクを筆頭とするブリタニア軍によって次々と反対者を制圧して行き、最後には[[黒の騎士団]]と組んだ[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]をも降し、ナナリーからギアスでフレイヤ発射装置「ダモクレスの鍵」を奪い、ルルーシュの手に世界の全てが握られる。一方、スザクの方はカレンとの激突に敗れたのち、死を偽装して姿をくらまし、「その時」に備えて身を隠した。 | + | 一方で、[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン|ビスマルク]]などの反対者に対しては武力を以って対抗。スザクを筆頭とするブリタニア軍によって次々と反対者を制圧して行き、最後には[[黒の騎士団]]と組んだ[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]をも降し、ナナリーから[[ギアス]]でフレイヤ発射装置「[[ダモクレス要塞|ダモクレス]]の鍵」を奪い、ルルーシュの手に世界の全てが握られる。一方、スザクの方は[[紅月カレン|カレン]]との激突に敗れたのち、死を偽装して姿をくらまし、「その時」に備えて身を隠した。 |
| かくして、世界全ての憎しみと怒りが目論見通りルルーシュ一人に集まり、全ての条件はクリアされた。 | | かくして、世界全ての憎しみと怒りが目論見通りルルーシュ一人に集まり、全ての条件はクリアされた。 |
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| ==== 最終段階 ==== | | ==== 最終段階 ==== |
− | 決戦から2か月後、反逆者の公開処刑を兼ねたパレードを行ったルルーシュは、その真っ最中に乱入して来たゼロ(に扮したスザク)によって計画通り殺害される。共謀者の一人であったジェレミアによって警備隊は撤退させられ、捕えられていた者達は待ち伏せていたコーネリアやギルフォードによって解放。巷には「魔王ルルーシュを討った英雄ゼロ」を讃える声が響き渡り、ゼロレクイエムは一切の滞りなく完遂された。
| + | 決戦から2か月後、反逆者の公開処刑を兼ねたパレードを行ったルルーシュは、その真っ最中に乱入して来たゼロ(に扮したスザク)によって計画通り殺害される。共謀者の一人であった[[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]によって警備隊は撤退させられ、捕えられていた者達は待ち伏せていた[[コーネリア・リ・ブリタニア|コーネリア]]や[[ギルバート・G・P・ギルフォード|ギルフォード]]によって解放。巷には「魔王ルルーシュを討った英雄ゼロ」を讃える声が響き渡り、ゼロレクイエムは一切の滞りなく完遂された。 |
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| === その後の経過 === | | === その後の経過 === |
− | 計画完遂後の世界は日本首相となった[[扇要|扇]]やナナリーらによって、全般的に融和政策が採られている。その中には、ゼロとしてナナリーを支えるスザクの姿もあった。C.C.は旅に出、ジェレミアは軍を退役してオレンジ農園を経営するなどそれぞれの道を歩んでいる。だが、討たれた後のルルーシュがどうなったのかは全く語られていない(葬儀に関する事柄も出てこない)。ノベライズ版ではC.C.が乗っていた馬車の御者に親しげに話しかける描写があるが…。
| + | 計画完遂後の世界は[[日本]]首相となった[[扇要|扇]]や[[ナナリー・ヴィ・ブリタニア|ナナリー]]らによって、全般的に融和政策が採られている。その中には、ゼロとしてナナリーを支えるスザクの姿もあった。[[C.C.]]は旅に出、ジェレミアは軍を退役してオレンジ農園を経営するなどそれぞれの道を歩んでいる。だが、討たれた後のルルーシュがどうなったのかは全く語られていない(葬儀に関する事柄も出てこない)。ノベライズ版ではC.C.が乗っていた馬車の御者に親しげに話しかける描写があるが…。 |
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| == スパロボシリーズでの扱い == | | == スパロボシリーズでの扱い == |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] |
− | :ゼロレクイエムルートで再現される。計画の最終段階はパレード中の襲撃ではなく、ZEXISとの対決に敗れたルルーシュがゼロに扮したスザクに討たれる、という形で再現されている。ただ、表示される一枚絵は原作と同じ状況を基準にしているので違和感が凄まじい。その後、原作と異なりルルーシュは死亡せず、[[プトレマイオス2]]に担ぎ込まれて治療を受けた後、スメラギやジェフリー、F.S.など指揮官の年長組に諭され、改めて[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]としてスザク、ジェレミア、C.C.と共にZEXISに復帰することになる。黒の騎士団ルートではゼロが自軍に残るため、計画自体持ちあがらない。こちらのルートではトレーズとミリアルドがほぼ同じことをやる(「[[新機動戦記ガンダムW]]」の原作再現であるが)。 | + | :ゼロレクイエムルートで再現される。計画の最終段階はパレード中の襲撃ではなく「[[ZEXIS]]との対決に敗れた[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]がゼロに扮したスザクに討たれる」という形で再現されている。ただ、表示される一枚絵は原作と同じ状況を基準にしているので違和感が凄まじい。 |
| + | :その後、'''原作と異ってルルーシュは死亡せず'''、[[プトレマイオス2]]に担ぎ込まれて治療を受けた後、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]や[[ジェフリー・ワイルダー|ジェフリー]]、[[F.S.]]など[[指揮官]]の年長組に諭され、改めて[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]として[[枢木スザク|スザク]]、[[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]、[[C.C.]]と共にZEXISに復帰することになる。 |
| + | :一方、[[黒の騎士団]]ルートではゼロが自軍に残るため、計画自体持ちあがらない。なお、こちらのルートでは、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]と[[ミリアルド・ピースクラフト|ミリアルド]]がほぼ同じことをやる(「[[新機動戦記ガンダムW]]」の原作再現であるが)。 |
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| == 関連人物 == | | == 関連人物 == |
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| :[[ゼロシステム]]でこの計画の顛末を目撃していた。 | | :[[ゼロシステム]]でこの計画の顛末を目撃していた。 |
| ;[[トレーズ・クシュリナーダ]] | | ;[[トレーズ・クシュリナーダ]] |
− | :ZRルートでは彼も共謀者の一人。ちなみに、原作でほとんど同じことをやった。前述のとおり、騎士団ルートではこれとほぼ同じ事を行う。 | + | :ZRルートでは彼も共謀者の一人。ちなみに、原作でほとんど同じことをやった。前述のとおり、[[黒の騎士団]]ルートではこれとほぼ同じ事を行う。 |
| ;[[張五飛]] | | ;[[張五飛]] |
| :ZRルートでトレーズを討ち取った際にゼロレクイエムの真意を察する。 | | :ZRルートでトレーズを討ち取った際にゼロレクイエムの真意を察する。 |