55行目: |
55行目: |
| [[ジブラルタル基地]]でシンが受領。その直後に[[レイ・ザ・バレル]]の乗る[[レジェンドガンダム]]と共に脱走した[[アスラン・ザラ]]と[[メイリン・ホーク]]が奪取した[[グフイグナイテッド]]を追撃、撃墜する。その後、ヘブンズベース戦で複数のデストロイやウィンダムなどを撃墜するなどの戦果を挙げる。さらに、その後のオーブ攻防戦やレクイエム攻略戦でも活躍するが、最後の月面レクイエム攻防戦でアスランの搭乗する[[インフィニットジャスティスガンダム|∞ジャスティス]]と交戦、撃墜され、大破した。 | | [[ジブラルタル基地]]でシンが受領。その直後に[[レイ・ザ・バレル]]の乗る[[レジェンドガンダム]]と共に脱走した[[アスラン・ザラ]]と[[メイリン・ホーク]]が奪取した[[グフイグナイテッド]]を追撃、撃墜する。その後、ヘブンズベース戦で複数のデストロイやウィンダムなどを撃墜するなどの戦果を挙げる。さらに、その後のオーブ攻防戦やレクイエム攻略戦でも活躍するが、最後の月面レクイエム攻防戦でアスランの搭乗する[[インフィニットジャスティスガンダム|∞ジャスティス]]と交戦、撃墜され、大破した。 |
| | | |
− | 対連合戦では一騎当千の活躍を見せたものの、三隻同盟及び[[オーブ軍]]との戦いでは主武装のアロンダイトを破壊される、'''理論上ありえないはずのエネルギー切れ'''が起きる<ref>未調整のミーティアを装備した[[フリーダムガンダム]]もエネルギーの供給が追い付かずにフェイズシフトダウンを起こしたケースがある。</ref>、そもそもシンの精神状態が危ないなどとことん不遇であった。 | + | 対連合戦では一騎当千の活躍を見せたものの、三隻同盟及び[[オーブ軍]]との戦いでは主武装のアロンダイトを破壊される、'''理論上ありえないはずのエネルギー切れ'''が起きる、そもそもシンの精神状態が危ないなどとことん不遇であった。 |
| | | |
− | なお、エネルギー切れに関しての理由は、何故か描写ミスにせず、後に'''戦闘におけるエネルギー消費量が激しすぎて、エネルギーを無制限に供給できるハイパーデュートリオンでも追い付けなくなったから'''という後付設定がなされた。実際にエネルギー供給量自体には限界があり、デスティニーは高出力でエネルギー消耗率の高いシステムや武装の塊な上、パイロットのシンもパワーに物を言わせた力任せな戦法が目立つので、一応は納得のいく解釈になっている(それでも無理矢理感は否めないが)。
| + | なおエネルギー切れに関しての理由は、描写ミスにせず、後に'''戦闘におけるエネルギー消費量が激しすぎて、エネルギーを無制限に供給できるハイパーデュートリオンでも追い付けなくなったから'''という後付設定がなされた<ref>未調整のミーティアを装備した[[フリーダムガンダム]]もエネルギーの供給が追い付かずにフェイズシフトダウンを起こしたケースがあり、同ケースに合わせたものと思われる。</ref>。実際にエネルギー供給量自体には限界があり、デスティニーは高出力でエネルギー消耗率の高いシステムや武装の塊な上、パイロットのシンもパワーに物を言わせた力任せな戦法が目立つので、一応は納得のいく解釈になっている(それでも無理矢理感は否めないが)。 |
| | | |
| === 戦績に対する評価 === | | === 戦績に対する評価 === |
63行目: |
63行目: |
| しかし、デスティニーには機関砲・ビームライフル・ビームサーベル(フラッシュエッジ)などの対MS戦を想定した武器が一通りは装備されており、正しい武器選びをして戦えばMS戦に不向きということは無いため、この指摘は誤りである。 | | しかし、デスティニーには機関砲・ビームライフル・ビームサーベル(フラッシュエッジ)などの対MS戦を想定した武器が一通りは装備されており、正しい武器選びをして戦えばMS戦に不向きということは無いため、この指摘は誤りである。 |
| | | |
− | こういった誤った指摘の背景には、「作中での武装の使用頻度の差」や「シンの戦い方」があると思われる(極端な話、'''戦闘バンクの使い回しにより、ビームサーベルが使用されない'''のがおそらく一番の要因)。また、比較対象が同様に一通りの武器が備わっているうえ、MS戦に秀でているインフィニットジャスティスやストライクフリーダムというのもあるだろう。また、あまり知られていないが、シンを始めとする当時のザフト軍パイロットは、モビルスーツを身体の延長として扱う技術に長けている。 | + | こういった誤った指摘の背景には、「作中での武装の使用頻度の差」や「シンの戦い方」があると思われる(極端な話、'''戦闘バンクの使い回しにより、ビームサーベルが使用されない'''のがおそらく一番の要因)。比較対象が同様に一通りの武器が備わっているうえ、MS戦に秀でているインフィニットジャスティスやストライクフリーダムというのもあるだろう。また、あまり知られていないが、シンを始めとする当時のザフト軍パイロットは、モビルスーツを身体の延長として扱う技術に長けている。 |
| | | |
− | とはいえ、デスティニーガンダムという機体はシンの長所に合致した万能機であり、劇中で戦果を挙げられなかったのは、情緒不安定な状態での相手がとにかく悪すぎたという部分が大きい。この証左として、ヘブンズベース攻略戦では対艦戦闘・対MS戦闘・対MA戦闘・対多数戦闘・拠点制圧を問題なく実行しており、ポテンシャルの高さが窺える。性能の項通り、装甲調整機能についてはザフトの正規工廠で製造された関係でストライクフリーダムよりむしろ上であり、シンが十全な精神状態であれば相手がインフィニットジャスティスであろうと少なくとも一方的にやられる事は無いはずである(後述の漫画版での死闘がその証左)。現にストライクフリーダムに関しては、オーブ戦において初見でアロンダイトを折られた上に上述の謎のエネルギー切れが発生し一時撤退こそしたが、以降は単機でも互角であるように描写されている。
| + | とはいえ、デスティニーガンダムという機体はシンの長所に合致した万能機であり、劇中で戦果を挙げられなかったのは、情緒不安定な状態での相手がとにかく悪すぎたという部分が大きい。この証左として、ヘブンズベース攻略戦では対艦戦闘・対MS戦闘・対MA戦闘・対多数戦闘・拠点制圧を問題なく実行しており、ポテンシャルの高さが窺える。性能の項通り、装甲調整機能についてはザフトの正規工廠で製造された関係でストライクフリーダムよりむしろ上であり、シンが十全な精神状態であれば相手がインフィニットジャスティスであろうと少なくとも一方的にやられる事は無いはずである(後述の漫画版での死闘がその証左)。現にストライクフリーダムに関しては、オーブ戦において初見でアロンダイトを折られた上に上述のエネルギー切れが発生し一時撤退こそしたが、以降は単機でも互角であるように描写されている。またそのオーブ戦でも、さらっと[[アカツキ (オオワシ装備)|アカツキ]]の片腕を切断している。 |
| | | |
− | シン共々不当に低く評価されるのは、TV版のレクイエム防衛戦でインフィニットジャスティスに一方的に撃墜された場面が原因。また、この当時のTV版の視点が完全にキラ側に傾いていたのも原因の1つである。
| + | シン共々不当に低く評価されるのは、TV版のレクイエム防衛戦でインフィニットジャスティスに一方的に撃墜された場面が原因。また、この当時のTV版の視点が完全にキラ側に傾いていたのも原因の1つである。一方で[[ロゴス]]の戦力は全て容易に蹂躙しすぎてしまい、極端になってしまったため、'''メタ的にはシンとデスティニーを以て倒し甲斐のある強敵に恵まれず、強さを量れる物差しがなかった'''というのも不幸であろう。 |
| | | |
− | しかし『リマスター版』では最終的に敗北する展開こそ変わらないもがパワー勝ちしている描写があったりとTV版よりも善戦しており、また高山瑞穂の漫画版や『THE EDGE』での最終決戦ではインフィニットジャスティスと'''互いの信念をぶつけ合う互角の死闘(両作共ジャスティスのミーティアを破壊しており、前者はビームキャリーシールドを、特に後者はジャスティスの片腕まで破壊している)'''を繰り広げている為、シンと共に非常に高い評価を受けている。
| + | しかし「リマスター版」では最終的に敗北する展開こそ変わらないもがパワー勝ちしている描写があったりとTV版よりも善戦しており、また高山瑞穂の漫画版や『THE EDGE』での最終決戦ではインフィニットジャスティスと'''互いの信念をぶつけ合う互角の死闘(両作共ジャスティスのミーティアを破壊しており、前者はビームキャリーシールドを、特に後者はジャスティスの片腕まで破壊している)'''を繰り広げている為、シンと共に非常に高い評価を受けている。 |
| | | |
| === コンクルーダーズ構想 === | | === コンクルーダーズ構想 === |