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現役時代は剛腕で知られるタカ派政治家であったデギンも、時間が経つにつれ虚無感に襲われるようになり、[[一年戦争]]勃発時には全権力を子供達に譲って政治的には隠居した状態になっていた。そして、この隙を突かれる形でジオン公国は長男[[ギレン・ザビ]]を総帥とする独裁体制になってしまった。
現役時代は剛腕で知られるタカ派政治家であったデギンも、時間が経つにつれ虚無感に襲われるようになり、[[一年戦争]]勃発時には全権力を子供達に譲って政治的には隠居した状態になっていた。そして、この隙を突かれる形でジオン公国は長男[[ギレン・ザビ]]を総帥とする独裁体制になってしまった。
四男[[ガルマ・ザビ]]の死後、その死を政治的に利用しようとする長男ギレンと対立するようになり、三男[[ドズル・ザビ]]を失った事が切っ掛けで[[地球連邦政府]]との講和を強行。
四男[[ガルマ・ザビ]]の死後、その死を政治的に利用しようとする長男ギレンと対立するようになる。
一方で三男[[ドズル・ザビ]]に対しては、ソーラ・レイの承認に反対するなどして不満を抱かれた。
大戦末期には、ソロモン陥落などの戦況悪化や、スペースノイドの故郷にして自国領土であるコロニーを兵器に改造し、しかもそれを国家元首である自分に諮らず事後承諾を求めるというギレンの凶行に亡国以上の危機感を抱き、[[地球連邦政府]]との講和を強行。
当時ジオン公国首相であったダルシア・バハロを通じて地球連邦政府との和平交渉を秘密裏に進め、その一方で自身は地球連邦軍との交渉のため[[グワジン]]級のジオン公国軍旗艦「[[グワジン級大型宇宙戦艦|グレート・デギン]]」に乗り込み[[レビル将軍|レビル]]艦隊と接触するが、デギンを「不要」と見なしたギレンによって[[ソーラ・レイ]]作戦の犠牲となる。享年62。
当時ジオン公国首相であったダルシア・バハロを通じて地球連邦政府との和平交渉を秘密裏に進め、その一方で自身は地球連邦軍との交渉のため[[グワジン]]級のジオン公国軍旗艦「[[グワジン級大型宇宙戦艦|グレート・デギン]]」に乗り込み[[レビル将軍|レビル]]艦隊と接触するが、デギンを「不要」と見なしたギレンによって[[ソーラ・レイ]]作戦の犠牲となる。享年62。
;[[ギレン・ザビ]]
;[[ギレン・ザビ]]
:長男。その思想や巧みな弁舌で国民を煽り立てる手法を好ましくは思っていなかったようだ。デギン曰く「ヒトラーのしっぽ」。
:長男。その思想や巧みな弁舌で国民を煽り立てる手法を好ましくは思っていなかったようだ。デギン曰く「ヒトラーのしっぽ」。
:なお、小説版『機動戦士ガンダム』では本編とは逆に、デギンが策略を巡らせた結果ギレンが死亡する結果となる。成り行きの結果というところが大きく、決して彼の陰謀だけで暗殺されたのではないが……
;サスロ・ザビ
;サスロ・ザビ
:次男。SRW未登場。『[[機動戦士ガンダム]]』のストーリー開始前にダイクン派の襲撃([[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、キシリアの関与が疑われる)で死亡している。
:次男。SRW未登場。『[[機動戦士ガンダム]]』のストーリー開始前にダイクン派の襲撃([[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、キシリアの関与が疑われる)で死亡している。
;[[キシリア・ザビ]]
;[[キシリア・ザビ]]
:長女。ギレンと共に[[ジオン公国]]を戦争へ導いた元凶として、あまり快く思っていない。
:長女。ギレンと共に[[ジオン公国]]を独裁体制や戦争へ導いた元凶として、あまり快く思っていない。
:一方キシリアは兄ギレンに対し父殺しを非難しながら射殺するなど親への愛情が多少なりともあったことが伺える。
:一方キシリアは兄ギレンに対し父殺しを非難しながら射殺するなど親への愛情が多少なりともあったことが伺える。
:なお、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、'''キシリアが長兄ギレンを利用する形で父デギンを暗殺している'''。
:なお、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、'''キシリアが長兄ギレンを利用する形で父デギンを暗殺している'''。
=== TV版・劇場版 ===
=== TV版・劇場版 ===
;「ドズルにして、もっともなことであるよ」
;「ドズルにして、もっともなことであるよ」
:TVアニメ版第37話「テキサスの攻防」における[[ドズル・ザビ|ドズル]]戦死の報に対する返答で、ただ無味乾燥に言い放ったという。[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]戦死の時とはまるで正反対の対応であり、この頃には既に憔悴しきっていたことが伺える。
:TVアニメ版第37話「テキサスの攻防」における[[ドズル・ザビ|ドズル]]戦死の報に対する返答で、ただ無味乾燥に言い放ったという。[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]戦死の時とはまるで正反対の対応である。
:この反応の意味については諸説あり、「この頃には既に感情を動かせないほど憔悴しきっていた」という解釈もあれば「強硬派で粗暴なドズルをガルマほどには愛しておらず、死んでも惜しくなかった」という解釈もある。
:彼の内心がどちらにせよ、その場にいたギレンは後者と取ったようで、無反応な父を激怒しながら睨み付けており、両者の関係はさらに悪化した。
;「わ、私ごときを次期首相にと?」
;「わ、私ごときを次期首相にと?」
:TVアニメ版第38話「再会、シャアとセイラ」より。死の床の盟友ジオン・ズム・ダイクンに指差されて曰く。ダイクンの遺児である[[シャア・アズナブル]]ことキャスバル・レム・ダイクンがジンバ・ラル([[ランバ・ラル]]の父)から聞かされた話を回想する場面におけるデギンの台詞。
:TVアニメ版第38話「再会、シャアとセイラ」より。死の床の盟友ジオン・ズム・ダイクンに指差されて曰く。ダイクンの遺児である[[シャア・アズナブル]]ことキャスバル・レム・ダイクンがジンバ・ラル([[ランバ・ラル]]の父)から聞かされた話を回想する場面におけるデギンの台詞。
:TVアニメ版第40話「エルメスのララア」より。独裁政治を行うギレンに向かって発言。この後のデギンの発言が、[[ザビ家]]の未来を案じているとは思わなかったであろう。
:TVアニメ版第40話「エルメスのララア」より。独裁政治を行うギレンに向かって発言。この後のデギンの発言が、[[ザビ家]]の未来を案じているとは思わなかったであろう。
:なお、ヒトラーが存在した[[リーンの翼 (OVA)|第二次世界大戦]](1939~1945)の頃が、『[[機動戦士ガンダム]]』の舞台となる宇宙世紀0079年の時点から見ると「中世期」に相当する事実を鑑みるに、どうやら[[西暦]]と[[宇宙世紀]]との間には何百年もの間隔が存在している模様。
:なお、ヒトラーが存在した[[リーンの翼 (OVA)|第二次世界大戦]](1939~1945)の頃が、『[[機動戦士ガンダム]]』の舞台となる宇宙世紀0079年の時点から見ると「中世期」に相当する事実を鑑みるに、どうやら[[西暦]]と[[宇宙世紀]]との間には何百年もの間隔が存在している模様。
:本編及び劇場版ではギレンは超然と聞き流したが、反対に漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は顔が強張り、書類を持つ手が震えるなど激しい怒りに襲われており、敗北した独裁者と重ねられた事は相当な屈辱だったと思われる。
:TVアニメ版ではギレンは超然と聞き流したが、劇場版ではそれまでの笑みが消えてわずかに舌打ちを見せ(BGMの調子も変わる)、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は顔が強張り書類を持つ手が震えるなど、激しい怒りに襲われており、敗北した独裁者と重ねられた事は相当な屈辱だったと思われる。
;「ヒトラーは身内に殺されたのだぞ…」 / 「ヒトラーは敗れたのだぞ」
;「ヒトラーは身内に殺されたのだぞ…」 / 「ヒトラーは敗れたのだぞ」
:前者が劇場版III「めぐりあい宇宙編」における、後者がTV版第40話「エルメスのララア」における台詞である。「ヒトラーの尻尾」と評されるも、意に介さずに立ち去るギレンに対して呟いた。
:前者が劇場版III「めぐりあい宇宙編」における、後者がTV版第40話「エルメスのララア」における台詞である。「ヒトラーの尻尾」と評されるも、意に介さずに立ち去るギレンに対して呟いた。