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ページの作成:「'''世界征服'''とは、文字通り世界の全権を掌握することである。ありとあらゆる創作物において戦略的目標に掲げられる事業…」
'''世界征服'''とは、文字通り世界の全権を掌握することである。ありとあらゆる創作物において戦略的目標に掲げられる事業の事である。

== 概要 ==
[[Dr.ヘル|古くはマケドニアの英雄アレクサンダー大王が、蒙古の英雄チンギス・ハンが、コルシカの俊英ナポレオンが、ナチス・ドイツの天才ヒットラーが望みながらも成し遂げることがついぞ叶わなかった]]、地上の全てを自身の政権が統治する行為の事。具体的にどうすれば「世界征服」が完了するかは'''誰も成功した事が無いので定義は無い'''のだが、「他の独立政権(群雄)が反乱を起こしたりせず、全ての経済システムを掌握し、自身の制定した法律が世界全土の統一法となる」くらいになれば、世界征服は完了したと言える。

多くの作品で敵キャラ、そして[[スーパーロボット大戦30|一部の作品では主人公たちがこれを成し遂げようとし]]、そこで戦いが巻き起こるというのが常である。

「世界征服」は基本的に地球人、あるいは地球居住者を先祖に持つスペースノイドが使用する事が多く、異星人や異次元人などルーツが地球に無い組織が行う場合には'''「地球征服」「地球侵略」'''と称される。後者の場合、コーポレートガバナンスが更に大きく'''「全宇宙支配」'''などになっているケースもある。

何にせよ、方法の如何を問わず地球の全国家の政権を打倒したとして、問題となるのはその後の統治方法である。統治者は世界征服を成し遂げた以上、「人類全滅」などを考えていない限りはその国体を護持せねばならず、その為にはインフラを整え、国民がキチンと納税し社会を回してもらわなければ困る……のだが、そこまで描いている作品はほとんどない。特に「地球侵略」が成功した場合は、そもそも価値観が全く地球人とは異なるため、人類が奴隷化され、地球が半ば侵略者の私物と化すケースが多い。

== 世界征服/地球侵略の目的 ==
目的が明かされていない作品も多いが、中にはなぜそういった武力介入に至ったかを明確に描いている作品も見受けられる(特に[[リアル系]]の敵組織)。

;待遇改善・報復措置
:スペースノイドなど、地球の統治機構の植民地状態だった場合に最も多い理由。いわゆる革命や反乱である。この場合、体制側も腐敗が顕著になっているケースがある。
*[[ジオン公国]]他[[ガンダムシリーズ]]の敵勢力全般
*[[ギガノス帝国]]([[機甲戦記ドラグナー]])
*[[木連]]([[機動戦艦ナデシコ]])
;救済措置
:体制側(地球)の戦争や格差社会・環境問題等を憂い、自分達に都合よく作り変えてしまおうというタイプ。この場合、統治者は体制側に対して抱いている感情は憎悪や怨恨・蔑視ではなく、割と真剣に憂慮しているケースがある。最も、この手のタイプはいくら目的が良くても、'''手段が極端すぎる'''ものが多いのだが。
*[[ザンスカール帝国]]([[機動戦士Vガンダム]])
*[[ゾンダー]]([[勇者王ガオガイガー]])
*[[機械帝国ガルファ]]([[GEAR戦士電童 (TV)|GEAR戦士電童]]) - 本来の目的は「全機械の解放」である。
*[[カギ爪の男]]([[ガン×ソード]])
;危険視
:体制側(地球)を環境破壊や戦争などで危険視し、「先手を打って潰してしまおう」あるいは「自身と同一の信条で統一してしまおう」と考えるケース。
*[[ガイゾック]]([[無敵超人ザンボット3]])
*[[クロスボーン・バンガード]]([[機動戦士ガンダムF91]])
*[[東方不敗マスター・アジア]]([[機動武闘伝Gガンダム]])
*[[ムーンWILL]]([[獣装機攻ダンクーガノヴァ]])
*[[鬼]]([[新ゲッターロボ]])
*[[アンドロメダ流国]]([[ゲッターロボ アーク]])
;ビジネス
:売買・商取引による外貨会得の為の手段として侵略を行う。「死の商人」「シンジゲート」タイプの悪役はこれが多い。
*[[ドクーガ]]([[戦国魔神ゴーショーグン]])
*[[アマンダラ・カマンダラ]]([[重戦機エルガイム]])
*[[アマルガム]]([[フルメタル・パニック!]])
*[[ロゴス]]([[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]])
*[[ネオ・アトランティス]]([[ふしぎの海のナディア]])
*[[UND]]([[バンプレストオリジナル]])
;略奪
:商取引などというまだるっこしい事は行わず、そこに自分達が欲しいもの(奴隷含む)があるから強奪する、という野蛮なタイプの侵略。「[[宇宙海賊]]」はこのケースが多く、わかりやすい勧善懲悪になるためか子供向けの作品ではこのタイプの侵略者が多い。
*[[ガルラ大帝国]]([[百獣王ゴライオン]])
*[[宇宙海賊バンカー]]([[破邪大星ダンガイオー]])
*[[スクラッグ]]([[HEROMAN]])
*[[マクー]]([[宇宙刑事ギャバン]])
;移民
:故郷となる惑星等が滅失、あるいは存亡の危機に直面したことに伴い、居住地を求めて行う侵攻。この場合、いきなり攻めてくるケースもあれば、当初は講和を望みながらもやがて侵略戦争に変わるケースもある。中には[[ダリウス大帝|それに事欠いて領土を拡張しようと目論む例]]もある。
*[[恐竜帝国]]([[ゲッターロボ]]) - そもそもが地球の先住民族であった。
*[[暗黒ホラー軍団]]([[大空魔竜ガイキング]])
*[[ダリウス軍]]([[ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU]])
*[[バーム星人]]([[闘将ダイモス]])
*[[ELS]]([[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]])
*[[ヴェイガン]]([[機動戦士ガンダムAGE]])
*[[ガミラス帝国]]([[宇宙戦艦ヤマト2199]])
;侵略意欲
:そもそも奪うとか統治するといった目的すら無く、'''「侵略」という手段自体が目的化'''しているタイプ。「銀河統一」「全宇宙征服」など戦略的目標が非常に大きいケースも。あまりに長く独裁が進みすぎて、当初の戦争目的を忘れてしまった場合なども含む。
*[[Dr.ヘル一派]]([[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]シリーズ)
*[[バッフ・クラン]]([[伝説巨神イデオン]])
*[[ジャーク帝国]]([[絶対無敵ライジンオー]])
*[[ウルベ・イシカワ]]([[機動武闘伝Gガンダム]])
*[[宇宙帝国ザンギャック]]([[海賊戦隊ゴーカイジャー]])
*[[ダイマ・ゴードウィン|銀河統一計画]]([[バンプレストオリジナル]])
;生命維持の為
:自分達が個体を維持し繁栄する手段として、他の惑星あるいはそこに居住する生物を利用するというケース。
*[[ラダム獣]]([[宇宙の騎士テッカマンブレード]])
*[[インベーダー]]([[真ゲッターロボ 世界最後の日]])
*[[ウルガル]]([[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス]])
;価値観の相違
:価値観が地球人とは全く異なり、コミュニケーション手段等彼らの言動自体が人類にとって障害となるため、悪意があろうが無かろうが実質的に侵略になってしまうケース。ほとんど異星人というか[[怪獣]]のような扱いである。
*[[機界31原種]]([[勇者王ガオガイガー]])
*[[フェストゥム]]([[蒼穹のファフナー]])
*[[ELS]]([[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]) - 最初に人類が凶悪な異星人と勘違いして武力で撃退しようとしたため、それをコミュニケーション手段と誤解し襲い掛かってきた。
;ゲーム感覚・快楽の為
:侵略自体が彼らにとってのゲームや趣味・嗜好であり、特に生きる上で必要でもないのに行うというタイプ。
:このタイプの敵は原則'''同情の余地全く無し'''というスタンスで描かれるため、単なる蛮族の集団等でない場合にはSRWにおいても黒幕ポジションになる事が多い。
*[[ブラックノワール一味]]([[勇者特急マイトガイン]])
*[[ダイモン (バーチャロン)|ダイモン]]([[電脳戦機バーチャロン マーズ]])
*[[魔獣エンデ]]([[バンプレストオリジナル]])
;絶対悪
:そもそもが'''「全宇宙の悪意の結集体」'''などといった、'''「侵略」以外を構成する要素が一つもない'''、というケース。手段の目的化どころか、手段と目的が完全に同一であり、それ以外の行為に及ぶ可能性が全く無いパターンである。ただし、首領が絶対悪であってもその真意を隠していた為、幹部や末端はその事を知らないというパターンが多い(その場合は[[裏切りイベント]]が発生することも)。
:その設定故、SRWではラスボスもしくはその前座となるパターンが多い。
*[[ギシン帝国]]([[六神合体ゴッドマーズ]])
*[[ルイーナ]]([[バンプレストオリジナル]])
*[[イディクス]]([[バンプレストオリジナル]])
;強硬措置
:外敵などの別の脅威が存在する為、それに対しバラバラとなった戦力を結集させるためにやむを得ず武力による統一を選ぶケース。
:創作でもまれな侵略目標であり、SRWにおいては実質的な第1作である『[[第2次スーパーロボット大戦]]』の敵がこれに相当するので、以降もたまにこのタイプの侵略者が登場する事がある。
*[[ディバイン・クルセイダーズ]]([[バンプレストオリジナル]])
*[[ギルバート・デュランダル]]([[スーパーロボット大戦L]]) - 原作の[[デスティニープラン]]を拡大解釈したもの。

== 世界征服/地球侵略に成功した組織 ==
本節では『[[新機動戦記ガンダムW]]』『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]』『[[オーバーマン キングゲイナー]]』『[[天元突破グレンラガン]]』等のように「主人公たちが反体制側で、悪政を敷く統治機構に反逆するタイプの作品」における「最初から物語に存在する統治機構・公権力」の類は割愛する。ただし、その敵勢力を打倒・掌握し、その旧勢力の保有する権力の座に付いた場合は例外的に記載する。

;[[Dr.ヘル]]([[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍|真マジンガーZERO]])
:TVアニメ、OVA、映画の全てで夢半ばにして散って行ったが、本作では'''全人類の過半数を虐殺'''し、[[光子力研究所]]以外の全てを掌握した。
;[[グラドス軍]]([[蒼き流星SPTレイズナー]])
:元々は冷戦を過熱させて地球を自滅させようとするも失敗し、自力で武力制圧を行い、地球侵略に成功する。「グラドスの優れた文化を継承させる」と称し、圧政を敷き地上のあらゆるメディアを焼き払っていたが、「刻印」発動により地球と断絶する事となる。
;[[ルルーシュ・ランペルージ]]([[コードギアス 反逆のルルーシュR2]])
:本来は「ゼロ」を名乗り、敵組織である[[神聖ブリタニア帝国]]と戦っていたブリタニアの皇子なのだが、終盤でブリタニアを掌握するに至り、実質的な全世界征服に成功する。(本来の目的は[[ゼロレクイエム|その後、悪の独裁者という建前で打倒されること]]であった)
;[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]([[スーパーロボット大戦64]])
:冒頭で上記のグラドス軍を用いて地球を完全に征服した。
;[[マリーメイア軍]]([[スーパーロボット大戦R]])
:原作『[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]』におけるクーデターが成功し、連邦政府を降伏させ[[新地球連邦]]を掌握する。
:主人公たちが過去世界に飛んだ影響で、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]らにより原作通りクーデターが失敗する事となった。

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