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| | センサー有効半径 = 11,500 m | | | センサー有効半径 = 11,500 m |
| | 開発 = [[アナハイム・エレクトロニクス]]社 | | | 開発 = [[アナハイム・エレクトロニクス]]社 |
− | | 所属 = [[エゥーゴ]]<br />[[ネオ・ジオン]] | + | | 所属 = [[エゥーゴ]]<br />[[地球連邦軍]]<br />[[ネオ・ジオン]] |
| | 主なパイロット = サトウ<br />[[アムロ・レイ]](小説版のみ) | | | 主なパイロット = サトウ<br />[[アムロ・レイ]](小説版のみ) |
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| [[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した[[リック・ディアス]]の強化型となる[[モビルスーツ]]。 | | [[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した[[リック・ディアス]]の強化型となる[[モビルスーツ]]。 |
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− | 原型機となるリック・ディアスは、[[エゥーゴ]]の高級量産機として扱われ、主にエースパイロットクラスの実力を持ったパイロット達が運用しており、本機はそれの更なる上位機種及び火力強化型として開発されている。
| + | 本来は[[エゥーゴ]]の新たな主力機となるはずであったのだが、劇中では諸事情により敵対する[[ネオ・ジオン]]の戦力として活躍する事になってしまう悲運の機体である。 |
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− | 機体の外見は装甲の形状の変更等に留まり、大きな変化は見られないが、スラスター系統に関しては出力が強化されている。
| + | === 機体概要 === |
| + | リック・ディアスの強化発展型。原型機はエゥーゴの高級量産機として扱われ、主にエースパイロットクラスの実力を持ったパイロット達が運用しており、本機はそれの更なる上位機種及び火力強化型として開発されている。機体自体の外見に関しては、膝部や頭部等の装甲の変更やリアスカートの大型化等に留まり、大きな変化は見られないが、スラスター系統に関しては出力が強化されている。また、ビームライフルやビームサーベル、クレイ・バズーカといった基本武装も、リック・ディアスの物と共通している。また、独自の武装として新たに「ネーベランチャー」と呼ばれる多発式ロケット砲も存在している。 |
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| 最大の特徴は、リック・ディアスに装備していた背部の「ランダムバインダー」をビーム・カノン、ベクタード・スラスター、プロペラント・タンクの3つで構成された複合モジュールとなっている「グライバインダー」に換装している点で、このバインダーにはジェネレーターが内蔵されている事でビーム兵器の搭載が可能となり、スラスターの機能も本体の強化されたスラスターと合わせる事で、原型機から1.5~2.5倍にまで最高速度が向上している。これらによって、火力と機動力を向上させる事に成功したのは確かであるのだが、多機能化してしまった代償としてAMBAC可動肢としての本来の機能は低下してしまい、また運動性にも難があり、近接戦闘も原型機より不得意となっている。 | | 最大の特徴は、リック・ディアスに装備していた背部の「ランダムバインダー」をビーム・カノン、ベクタード・スラスター、プロペラント・タンクの3つで構成された複合モジュールとなっている「グライバインダー」に換装している点で、このバインダーにはジェネレーターが内蔵されている事でビーム兵器の搭載が可能となり、スラスターの機能も本体の強化されたスラスターと合わせる事で、原型機から1.5~2.5倍にまで最高速度が向上している。これらによって、火力と機動力を向上させる事に成功したのは確かであるのだが、多機能化してしまった代償としてAMBAC可動肢としての本来の機能は低下してしまい、また運動性にも難があり、近接戦闘も原型機より不得意となっている。 |
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| + | 元々は、[[グリプス戦役]]において原型機となるリック・ディアスの先行量産機に搭乗していたエゥーゴの[[シャア・アズナブル|クワトロ・バジーナ]]大尉用として新規開発されていたらしいが、彼はリック・ディアスから[[百式]]へ乗り換えた為、実際に搭乗する事はなかった。しかし、リック・ディアスに搭乗するパイロットの中でも特に優秀なエース達を選抜して結成された精鋭部隊への配備が検討されて量産化される事になっていたのだが、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時にてアナハイムとの政治的取引によりネオ・ジオンへ横流しされる事になる。機体の搬送に関しては、エゥーゴの構成員の中でも元・ジオン公国軍所属の者達がネオ・ジオン側へ鞍替えする際に行ったとされており、元々本機及び原型機となるリック・ディアスは、ネオ・ジオンの前身である[[ジオン公国軍]]で運用されていた重汎用モビルスーツである[[ドム]]のコンセプトを踏襲して開発された機体の為、ジオン側のパイロットにとっても機種変更は容易となっている。 |
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| === 劇中での様相 === | | === 劇中での様相 === |
− | 元々は、リック・ディアスに搭乗していたエゥーゴの[[シャア・アズナブル|クワトロ・バジーナ]]大尉用に開発されていたらしいが、彼はリック・ディアスから[[百式]]へ乗り換えたため、搭乗する事はなかった<ref>ただし、彼がエゥーゴを離反してシャアとしてネオ・ジオンに帰還した後、専用機としてカスタマイズされた[[ディジェ]]に搭乗した際に、ダントン・ハイレッグがクレイ・バズーカ2丁持ちの本機を使用し、随伴機として活躍している。</ref>。
| + | アナハイムとネオ・ジオンの政治的取引により、ネオ・ジオンの[[マシュマー・セロ]]率いる[[エンドラ級巡洋艦|エンドラII]]の部隊に9機が配備され、サトウ率いるシュツルム・ディアス隊が運用。本来ならエゥーゴの戦力となるはずであった本機が、エゥーゴの最新鋭艦となる[[ネェル・アーガマ]]を旗艦とする[[ガンダム・チーム]]に攻撃を仕掛けるという皮肉な展開となった<ref>原型機となるリック・ディアスが、ジオンのドム系統をベースとしており、また反連邦勢力として運用されていた事実も踏まえれば、同じく反連邦勢力であるネオ・ジオンに渡ったのはある意味で正当な立ち位置と言えるのが、また更に皮肉と言えるかもしれない。</ref>。 |
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− | しかし、それでもリック・ディアスに代わる上位機種としてエゥーゴに譲渡され、リック・ディアスに搭乗するパイロットの中から選抜されたエース部隊へ配備するはずであったのだが、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時にアナハイムから[[ネオ・ジオン]]へ政治的な取引により横流しされ、サトウ率いるシュツルム・ディアス隊が運用。エゥーゴの[[ネェル・アーガマ]]を旗艦とする[[ガンダム・チーム]]に攻撃を仕掛けている。しかし、サトウは合流した[[マシュマー・セロ]]達と全く足並みを揃えようとしないばかりか、味方として随伴していた[[イリア・パゾム]]の忠告も無視して一人だけ前に出てネェル・アーガマに攻撃しようとした結果、あらかじめマシュマーに命令されていたイリアから今後の作戦の邪魔にしかならないと見なされ、彼女の[[リゲルグ]]に撃墜されている<ref>ちなみにこの時、[[ジャムル・フィン]]に搭乗する3D部隊の面々が事の真実に気付いていたが、サトウが足並みを揃えない事実を知っていた為か、動揺しながらも黙認している。</ref>。その後、残されたシュツルム・ディアス隊も、イリアにけし掛けられる形でガンダムチームに戦いを挑むが、結局は返り討ちに遭う形で全滅してしまった。
| + | しかし、[[一年戦争]]時より活躍したパイロットとしてのプライドから自分達こそが真のジオンの伝統を伝える者と主張するサトウは、合流したマシュマー達と全く足並みを揃えようとしないばかりか、味方として随伴していた[[イリア・パゾム]]の忠告も無視して一人だけ前に出てネェル・アーガマに攻撃しようとする。その結果、あらかじめマシュマーに命令されていたイリアからは今後の作戦の邪魔にしかならないと見なされ、彼女の[[リゲルグ]]に撃墜されてしまい<ref>ちなみにこの時、[[ジャムル・フィン]]に搭乗する3D部隊の面々が事の真実に気付いていたが、サトウが足並みを揃えない事実を知っていた為か、動揺しながらも黙認している。</ref>、パイロットのサトウも死亡した。その後、残されたシュツルム・ディアス隊も、イリアにけし掛けられる形でガンダムチームに戦いを挑むが、結局は返り討ちに遭う形で全滅してしまった。 |
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− | なお、劇中では明かされていないが、エゥーゴや[[カラバ]]、[[地球連邦軍]]にも渡っている機体が存在し、クワトロと同じくリックディアスに搭乗した経験のある[[アムロ・レイ]]も一時搭乗していたという記録が確認されている。 | + | なお、劇中では明かされていないが、エゥーゴや[[カラバ]]、[[地球連邦軍]]にも渡っている機体が存在し、クワトロと同じくリックディアスに搭乗した経験のある[[アムロ・レイ]]も一時搭乗していたという記録が確認されている。また、クワトロがエゥーゴを離反して[[シャア・アズナブル]]として[[ハマーン・カーン]]亡きネオ・ジオンに帰還した後、専用機としてカスタマイズされた[[ディジェ]]に搭乗した際に、ダントン・ハイレッグがクレイ・バズーカ2丁持ちの本機を使用し、随伴機として活躍している。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |