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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Captain Ash]]
   
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムAGE}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムAGE}}
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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
| 本名 = '''アセム・アスノ'''
+
| 本名 = '''[[本名::アセム・アスノ]]'''
| 種族 = 地球人
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| 種族 = [[種族::地球人]]
 
| 出身 = スペースコロニー「トルディア」
 
| 出身 = スペースコロニー「トルディア」
| 性別 = 男
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| 年齢 = 17歳→18歳(アセム編)<br />41歳(キオ編)
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| 髪色 = 金色
 
| 髪色 = 金色
| 所属 = [[宇宙海賊ビシディアン]]
+
| 所属 =  
| 役職 = 首領
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*地球連邦軍(アセム編・キオ編プロローグ)
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*{{所属 (人物)|宇宙海賊ビシディアン}}(キオ編)
 +
| 役職 =
 +
*[[役職::伍長]]→特務隊隊長(アセム編)
 +
*[[役職::首領]](キオ編)
 
}}
 
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戦闘スタイルは格闘戦重視であり、技量も非常に高くキオの乗る[[ガンダムAGE-3]]と互角の勝負をし、ファントム3の乗る[[ダナジン]]を圧倒、ヴェイガンの名だたる[[Xラウンダー]]達にも互角以上に渡り合う程。一人突出する事が目立った新兵時代とは異なり部下とのチームワークを重視する場面も見られ、連携攻撃で敵機をしとめるさまはまさに「猟犬のリーダー」といったところか。Xラウンダーでないにもかかわらず、かつての師であるウルフ・エニアクルから受け継いだ「スーパーパイロット」の名に恥じない大活躍を見せた。
 
戦闘スタイルは格闘戦重視であり、技量も非常に高くキオの乗る[[ガンダムAGE-3]]と互角の勝負をし、ファントム3の乗る[[ダナジン]]を圧倒、ヴェイガンの名だたる[[Xラウンダー]]達にも互角以上に渡り合う程。一人突出する事が目立った新兵時代とは異なり部下とのチームワークを重視する場面も見られ、連携攻撃で敵機をしとめるさまはまさに「猟犬のリーダー」といったところか。Xラウンダーでないにもかかわらず、かつての師であるウルフ・エニアクルから受け継いだ「スーパーパイロット」の名に恥じない大活躍を見せた。
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パイロットとしては少年時代から二刀流を好むなど、特に火器の管制能力と武装を使い分ける判断力に秀でている。AGEシステムもアセムの特性を考慮し、二刀流を前提にしたAGE-2ダブルバレットを開発している。
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キオ編でも各種格闘兵器を的確に駆使し、AGE-3を救出した上で瞬く間に複数のヴェイガンMSを撃破するという離れ業をやってのけるなど、その腕に衰えは全く見られないどころか更に磨きがかかっている。
    
=== アセム・アスノ ===
 
=== アセム・アスノ ===
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1年後、アセムはウルフの遺志を継ぎ特務隊の隊長となり、AGE-2も白一色へと塗装した。ロマリーとも和解し、婚約。22歳の時に彼女と結婚した。
 
1年後、アセムはウルフの遺志を継ぎ特務隊の隊長となり、AGE-2も白一色へと塗装した。ロマリーとも和解し、婚約。22歳の時に彼女と結婚した。
   −
28歳の時に妻のロマリーとの間に息子[[キオ・アスノ|キオ]]を授かるものの、直後に入った任務で[[シド]]と交戦し、瀕死の状態になる。しかし、[[宇宙海賊ビシディアン]]に救出され、以後はビシディアンの一員となり、やがて初代キャプテンであるアングラッゾの遺志を受け継ぎ「キャプテン・アッシュ」となった。なお、アセムが生存していた事実は伏せられており、連邦からは死亡認定を受ける事となった。
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28歳の時に妻のロマリーとの間に息子[[キオ・アスノ|キオ]]を授かるものの、直後に入った任務で[[シド]]と交戦し、瀕死の状態になる。しかし、[[宇宙海賊ビシディアン]]に救出され<ref>この時アセムはコクピットから投げ出され、残骸と化したAGE-2の脚部装甲の中でワイヤーにしがみついていた。連邦軍はコクピットの状況を見て捜索を打ち切り、AGEシステムのみを回収。その後ビシディアンがAGE-2の残骸を回収したことでアセムを発見し、九死に一生を得ている。</ref>、以後はビシディアンの一員となり、やがて初代キャプテンであるアングラッゾの遺志を受け継ぎ「キャプテン・アッシュ」となった。なお、アセムが生存していた事実は伏せられており、連邦からは死亡認定を受ける事となった。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:息子。初対面時は長らく家族を放り出した事を非難されたが、基本的に親子関係は終始良好であり、三世代編ではその思想によって孤立しがちなキオにとっては本当に数少ない味方だった。
 
:息子。初対面時は長らく家族を放り出した事を非難されたが、基本的に親子関係は終始良好であり、三世代編ではその思想によって孤立しがちなキオにとっては本当に数少ない味方だった。
 
:一方、[[小説|小説版]]では再会時に「何故、僕たちを捨てたのか」という追及から始まり、これまでの経緯を話してもすぐに納得してもらう事はできなかった。また、キオ側の独白で'''「この男はクズだ」'''とまで言われている。
 
:一方、[[小説|小説版]]では再会時に「何故、僕たちを捨てたのか」という追及から始まり、これまでの経緯を話してもすぐに納得してもらう事はできなかった。また、キオ側の独白で'''「この男はクズだ」'''とまで言われている。
;ロマリー・ストーン([[ロマリー・アスノ]]
+
;[[ロマリー・アスノ|ロマリー・ストーン(ロマリー・アスノ)]]
 
:同級生(OVA『MOE』では幼馴染という設定)にして妻。13年ぶりに再会した際には号泣された。
 
:同級生(OVA『MOE』では幼馴染という設定)にして妻。13年ぶりに再会した際には号泣された。
;エミリー・アスノ([[エミリー・アモンド]]
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;[[エミリー・アスノ|エミリー・アスノ(エミリー・アモンド)]]
 
:母親。妹同様に髪の色は母親譲り。
 
:母親。妹同様に髪の色は母親譲り。
 
;[[ユノア・アスノ]]
 
;[[ユノア・アスノ]]
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;[[GUNDAM:バルガス・ダイソン|バルガス・ダイソン]](SRW未登場)
 
;[[GUNDAM:バルガス・ダイソン|バルガス・ダイソン]](SRW未登場)
 
:母方の曽祖父。アセムは「曽祖父バルガスと同じ血を引く自分も、彼と同じビヤ樽のような体形になるのでは」と恐れており、それが部活動やスポーツに打ち込む理由の一つとなっている。
 
:母方の曽祖父。アセムは「曽祖父バルガスと同じ血を引く自分も、彼と同じビヤ樽のような体形になるのでは」と恐れており、それが部活動やスポーツに打ち込む理由の一つとなっている。
 +
:父フリットの癖が移ってしまったのか「バルガス」と呼び捨てにしてしまっている。
    
=== ビシディアン ===
 
=== ビシディアン ===
 
;[[ラドック・ホーン]]
 
;[[ラドック・ホーン]]
 
:副官であり、右腕的存在。アセムが最初に知り合ったビシディアンクルー。
 
:副官であり、右腕的存在。アセムが最初に知り合ったビシディアンクルー。
 +
:実はアッシュ襲名前、首領の座を狙っていたギスパード・ラーグーン(SRW未登場)がアセムを謀殺しようとしていたのを彼が秘密裏に阻止していたのだが、アセムはそれを最後まで知ることはなかった。
 
;キャプテン・アングラッゾ
 
;キャプテン・アングラッゾ
 
:初代ビシディアン首領。臨終の彼の指名で後を受け継いだ。なお、この時アングラッゾはアセムを[[偽名|「キャプテン・アッシュ」]]と命名している。
 
:初代ビシディアン首領。臨終の彼の指名で後を受け継いだ。なお、この時アングラッゾはアセムを[[偽名|「キャプテン・アッシュ」]]と命名している。
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:だが、アセム編終盤で敵の攻撃からアセムを身を挺して庇い、戦死してしまう。なお、死に際にアセムに対し'''「お前は最強のスーパーパイロットになれ」'''と遺言を残して逝った。ウルフの「スーパーパイロット」という言葉は、後のアセムの誇りと原動力になっている。
 
:だが、アセム編終盤で敵の攻撃からアセムを身を挺して庇い、戦死してしまう。なお、死に際にアセムに対し'''「お前は最強のスーパーパイロットになれ」'''と遺言を残して逝った。ウルフの「スーパーパイロット」という言葉は、後のアセムの誇りと原動力になっている。
 
;[[GUNDAM:アリーサ・ガンヘイル|アリーサ・ガンヘイル]](SRW未登場)、[[GUNDAM:マックス・ハートウェイ|マックス・ハートウェイ]](SRW未登場)
 
;[[GUNDAM:アリーサ・ガンヘイル|アリーサ・ガンヘイル]](SRW未登場)、[[GUNDAM:マックス・ハートウェイ|マックス・ハートウェイ]](SRW未登場)
:アセム編での同僚パイロットたち。
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:アセム編での同僚パイロットたち。アリーサに至っては父親同士が友人の間柄である。
 
;[[オブライト・ローレイン]]
 
;[[オブライト・ローレイン]]
:アセム編での同僚パイロット。キオ編以降も現役で、ディーヴァクルーの中で昔のアセムを知る人物の一人。
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:アセム編での同僚パイロット。キオ編以降も現役で、現在のディーヴァクルーの中で昔のアセムを知る人物の一人。
 
:連邦軍に対して高圧的に出る事が多いアッシュもオブライトだけは「さん」付けで呼んでいた。
 
:連邦軍に対して高圧的に出る事が多いアッシュもオブライトだけは「さん」付けで呼んでいた。
 
;[[ロディ・マッドーナ]]
 
;[[ロディ・マッドーナ]]
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:『BX』で[[隠し要素/BX #クランシェカスタム&セリック・アビス、ガンダムレギルス&ゼハート・ガレット、フォーンファルシア&フラム・ナラ、ギラーガ改&レイル・ライト|条件]]を満たして生存した場合は完全に和解、決戦後、バロノークで学生時代にはできなかった酒の酌み交わしを行った。
 
:『BX』で[[隠し要素/BX #クランシェカスタム&セリック・アビス、ガンダムレギルス&ゼハート・ガレット、フォーンファルシア&フラム・ナラ、ギラーガ改&レイル・ライト|条件]]を満たして生存した場合は完全に和解、決戦後、バロノークで学生時代にはできなかった酒の酌み交わしを行った。
 
;[[GUNDAM:デシル・ガレット|デシル・ガレット]](SRW未登場)
 
;[[GUNDAM:デシル・ガレット|デシル・ガレット]](SRW未登場)
:父フリットに並ぶ因縁の相手。最終的に彼に引導を渡した。
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:ゼハートの兄で、父フリットに並ぶ因縁の相手。最終的に彼に引導を渡した。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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:同話より。卒業式の日の戦闘においてガンダムAGE-1<ref>余談ながら、TV版第16話から第18話の間までアセムが搭乗したガンダムAGE-1は、始終[[GUNDAM:ガンダムAGE-1 ノーマル|ノーマル形態]]である。一方、[[OVA]]『MOE』における卒業式の日の戦闘では、[[GUNDAM:ガンダムAGE-1 ソーディア|ソーディア形態]]に[[換装]]して出撃した。</ref>を追い詰めたゼダスRからコックピットハッチを開けて姿を現したゼハートを目の当たりにして。親友ゼハートが憎むべき敵の出身であるという残酷な事実に、アセムは戸惑う。
 
:同話より。卒業式の日の戦闘においてガンダムAGE-1<ref>余談ながら、TV版第16話から第18話の間までアセムが搭乗したガンダムAGE-1は、始終[[GUNDAM:ガンダムAGE-1 ノーマル|ノーマル形態]]である。一方、[[OVA]]『MOE』における卒業式の日の戦闘では、[[GUNDAM:ガンダムAGE-1 ソーディア|ソーディア形態]]に[[換装]]して出撃した。</ref>を追い詰めたゼダスRからコックピットハッチを開けて姿を現したゼハートを目の当たりにして。親友ゼハートが憎むべき敵の出身であるという残酷な事実に、アセムは戸惑う。
 
:一方のゼハートもまた、標的であるガンダムAGE-1のパイロットが親友アセムであったという残酷な事実に苦悶する。そして、「お前のような優しい奴は戦うべきじゃない…!」と、捨て台詞を残して戦場を立ち去った。
 
:一方のゼハートもまた、標的であるガンダムAGE-1のパイロットが親友アセムであったという残酷な事実に苦悶する。そして、「お前のような優しい奴は戦うべきじゃない…!」と、捨て台詞を残して戦場を立ち去った。
;「アセム・アスノ、AGE-2ガンダム行きます!」
+
;「父は昔からあんな感じだったんですか?」<br />「すごいって言うか…完璧って言うか…」
:第19話より。アセム専用機であるガンダムAGE-2での初出撃時に。[[ガンダムシリーズ]]でお馴染の台詞「○○、××行きます!」である。
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:第19話より、ウルフから父フリットの事を聞く際に。フリットへのコンプレックスが垣間見えるが、ウルフはそんなアセムの態度を笑って諌めた。
:なお、アセムはガンダムAGE-2で戦果を挙げたとはいえ、命令違反があったために[[ディーヴァ]]艦長のミレースから自室謹慎を命じられてしまった。
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;「ガンダム、一緒に生き延びような…アセム・アスノ、AGE-2ガンダム行きます!」
;(Xラウンダー、俺だって…!)
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:同話、アセム専用機であるガンダムAGE-2での初出撃時に。[[ガンダムシリーズ]]でお馴染の台詞「○○、××行きます!」である。
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:なお、アセムはガンダムAGE-2で一気に2機撃墜する戦果を挙げたとはいえ、命令違反があったために[[ディーヴァ]]艦長のミレースから自室謹慎を命じられてしまった。
 +
;(ゼハート…俺を見逃したのか…? 俺には戦場に立つ力が無いってのか…。Xラウンダー、俺だって…!)
 
:第20話より。ゼハートとの戦闘で彼の持つ[[Xラウンダー]]の力で圧倒されて敗北したアセムは、戦闘後悔しさのあまり自室に籠っていた。
 
:第20話より。ゼハートとの戦闘で彼の持つ[[Xラウンダー]]の力で圧倒されて敗北したアセムは、戦闘後悔しさのあまり自室に籠っていた。
 
:また、第21話においてアセムは「次世代型パイロット特別訓練プログラム」を受けたが、(概ね「A」評価が多かった一方で)Xラウンダーの適正だけは「D」評価であった。こうして、アセムは自身にXラウンダー適正が無い事に焦燥感を募らせていく…。
 
:また、第21話においてアセムは「次世代型パイロット特別訓練プログラム」を受けたが、(概ね「A」評価が多かった一方で)Xラウンダーの適正だけは「D」評価であった。こうして、アセムは自身にXラウンダー適正が無い事に焦燥感を募らせていく…。
;「…父さん、父さんには俺の気持ちなんか!」
+
;「俺は…フリット・アスノの息子、アセム・アスノなんだ…!」
:第22話、戦闘効率がなっていない事をフリットに咎められて。
+
:第21話冒頭、訓練に励む中での叫び。しかし、この時の訓練はウルフからは「憂さ晴らし」と看做されていた。父親と友人へのコンプレックスが強く出た場面である。
 +
;「俺は…みんなのために…自分のためなんかじゃない!」
 +
:第22話、ゼハートから「父親に認められたい、自分のために戦っている」と指摘され必死で否定する。
 +
;(…父さん、父さんには俺の気持ちなんか!)
 +
:同話ラスト、戦闘効率がなっていない事をフリットに咎められて。これが余計に己を追い詰めてしまう。
 
:「父フリットはXラウンダー能力を持つのに、自分にはXラウンダー能力が無い」という劣等感、何よりも意見が対立しやすい父子の関係に、アセムは独り苛立つのであった。
 
:「父フリットはXラウンダー能力を持つのに、自分にはXラウンダー能力が無い」という劣等感、何よりも意見が対立しやすい父子の関係に、アセムは独り苛立つのであった。
 +
;「市民を犠牲にしても構わないなんて…俺は従えない!」
 +
:第23話、ヴェイガンとの癒着が発覚したソロンシティにて、民間人が大勢いる市街地での戦闘を行おうとするフリットに対して詰め寄り命令を拒否。
 +
:フリットへの反発心も大きく表れており、逃げ出してしまうものの結局は状況を見過ごせず出撃。戦いの後にウルフから「俺たち軍人は戦う事でしか答えを見つけられない」と諭される。
 +
;「ゼハートは違うよ…」<br />「あいつは悲しんでいない。君がどう思っていようとあいつは敵なんだよやっぱり…」<br />「あいつはヴェイガンなんだ!!」
 +
:同話、アセムを追いかけ「フリットも自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っている」と言ったロマリーに対して、声を荒らげる。
 +
:直後、ロマリーは涙を浮かべてしまいアセムは「傷つけれるつもりはなかったんだ」と謝っている。
 
;「俺には…何も無いんだよ!戦わなきゃ、戦って結果を出さなきゃ、誰も俺を認めてくれないんだ…!俺はお前が羨ましい。力を持ったお前が……」
 
;「俺には…何も無いんだよ!戦わなきゃ、戦って結果を出さなきゃ、誰も俺を認めてくれないんだ…!俺はお前が羨ましい。力を持ったお前が……」
 
:第24話にて。再び説得に現れたゼハートに対して遂に嫉妬を爆発させる。
 
:第24話にて。再び説得に現れたゼハートに対して遂に嫉妬を爆発させる。
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;「…なんだよ、それ…。なんでそんな事するんだよ…!」
 
;「…なんだよ、それ…。なんでそんな事するんだよ…!」
 
:同上、再会したゼハートとの問答中に[[ロマリー・ストーン|ロマリー]]が乱入し、ゼハートを庇ってしまう。その行動にアセムは怒りを露わにする。
 
:同上、再会したゼハートとの問答中に[[ロマリー・ストーン|ロマリー]]が乱入し、ゼハートを庇ってしまう。その行動にアセムは怒りを露わにする。
;アセム「ゼハートォッ!! 俺だって、お前を撃てる!!」
+
;アセム「ゼハートォッ!! 俺だって、お前を撃てる!!」<br />ゼハート「お前は何もわかっていない…!」
;ゼハート「お前は何もわかっていない…!」
   
:その後の追撃戦にて。この時のアセムを衝き動かしていたのは、みんなを守りたいという想いや戦士としての覚悟ではなく、力を持つ者への嫉妬やただ認めてもらいたい気持ちから来る焦りだった。そんな今のアセムの不甲斐ない姿は、遂にはゼハートからも怒りと失望を買ってしまう。
 
:その後の追撃戦にて。この時のアセムを衝き動かしていたのは、みんなを守りたいという想いや戦士としての覚悟ではなく、力を持つ者への嫉妬やただ認めてもらいたい気持ちから来る焦りだった。そんな今のアセムの不甲斐ない姿は、遂にはゼハートからも怒りと失望を買ってしまう。
;「俺は…俺は! スーパーパイロット、アセム・アスノだぁぁぁッ!!」
+
;(Xラウンダー能力を引き出すヘルメット…あのヘルメットさえあれば…俺にだって!)
:第26話、Xラウンダーの力に拘り翻弄されつつも見つけたアセムの答え。
+
:第25話冒頭。脳を活性化させることで強制的にXラウンダーの能力を与えるヴェイガンのヘルメット型装置「ミューセル」を危険視するフリットとディケの会話を聞いて。直後にミューセルを使わせて欲しいとフリットにせがむも却下された。
:この言葉と共に、上官・ウルフの(そして[[ユリン・ルシェル|ユリン]]の)仇敵であるデシルをXラウンダー能力を持ってしても読む事の出来ない動きで容易く葬った。
+
:Xラウンダーへのコンプレックスのあまり完全に形振り構わなくなっており、遂にはディケの制止<ref>尤もディケもアセムが強引に使用する事が容易に想像がついたはずなのにミューセルを'''その場に置いたまま部屋から離れてしまう'''という過失をやってしまっている。あまりに杜撰な対応だったからか、[[小説]]版ではディケが部屋から離れていた隙を見て無断使用するという、自然な形となっている。</ref>も聞かずにミューセルを無断で使用。結果、戦果は挙げたものの意識を失ってしまった。
 +
;「これが! ダブルバレットの力だッ!」
 +
:第26話、次々と現れるヴェイガンの軍勢を迎撃し撃ち落として行く。「自分の力」と言っていないのがポイント。
 +
;デシル「お前は…お前はなんなんだァッ!!」<br />「俺は…俺は! ''スーパーパイロット、アセム・アスノだぁぁぁッ!!''」
 +
:同話、自らを庇って命を散らした上官ウルフが、その最期の時までアセムの力を信じ続けていたことで、遂にアセムは自らに課していた枷を解き放ち、Xラウンダーに拘らない自らの力で戦うことができるようになる。
 +
:アセムのこれまでの暴走・迷走は、父フリットや敵であったゼハートと否応なしに比較される状況から自分でも知らない内に自縄自縛に陥っていたことによるものであった。そして、ウルフが提唱した造語であるスーパーパイロットという言葉もウルフ自身のパイロット観によるものであり、正確には実態のない励ましのようなものだった。そのような状態でアセムは、道を示す者がいたとはいえ'''強いられた状況から最終的に自ら生きる道を見出した'''のは『AGE』作中でアセムの出した特異な答えであるといえる。
 +
:この宣言を証明するかのように、ウルフの(本人は知らないであろうが、父フリット視点ではさらに[[ユリン・ルシェル|ユリン]]の)仇敵であるデシルをXラウンダー能力を持ってしても読む事の出来ない動きで容易く葬った。
 +
;「ロマリー…俺、今までなんのために戦わなきゃいけないのか見失ってた。焦りとか妬みとかで、頭がいっぱいだったんだ。けど今は迷ってなんかいない。ただみんなを守りたいだけなんだ。だから行かせて欲しい。父さん、ロマリー…」
 +
:第27話。ヴェイガンの移動要塞ダウネスが地球へ落下し始め、被害を防ぐためにロマリーの制止を振り切り単身で要塞内に突入する。
 +
;「それがお前の戦う理由か…俺は何故戦っているのかも分からずに、頭にあるのは父さんやお前に追いつきたいという嫉妬心だけだったんだ…」<br />ゼハート「だがお前はここにいる。守るべき者達のために、命を懸けて…お前も戦士だ」
 +
:同話。かつて「自分のために戦っている」と指摘された事を受け入れ、「守るべき地球のために戦う」ゼハートへ卑下するも、コンプレックスを乗り越え「守るべき人間のために戦う」姿勢を賞賛される。この後、アセムは手を差し伸べるも[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]の呼びかけもあり握る事は無かった。
 
;「夕陽…。こんなにも赤い太陽、初めてだ…」
 
;「夕陽…。こんなにも赤い太陽、初めてだ…」
:第27話。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」を破壊した後、[[地球]]へと不時着したアセムは初めて「赤い夕陽を見た」。
+
:同話。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」を破壊した後、[[地球]]へと不時着したアセムは初めて「赤い夕陽を見た」。
;「ずいぶん迷ったりしたけど、俺、自分が戦う本当の意味をやっと見つけ出せた気がする」<br />「俺は、大切な誰かのために戦いたい。その気持ちはいつだって変わらない。俺は守り続けるよ、君を…!」
+
;「ずいぶん迷ったりしたけど、俺、自分が戦う本当の意味をやっと見つけ出せた気がするんだ」<br />「俺は、大切な誰かのために戦いたい。その気持ちはいつだって変わらない。俺は守り続けるよ、君を…!」
 
:第28話より。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の落下阻止から1年後、特務隊隊長となったアセムはロマリーと再会を果たす。アセムは「学生気分が抜けなかったために、迷惑を掛けてしまった事」を謝ってきたロマリーを許した。
 
:第28話より。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の落下阻止から1年後、特務隊隊長となったアセムはロマリーと再会を果たす。アセムは「学生気分が抜けなかったために、迷惑を掛けてしまった事」を謝ってきたロマリーを許した。
 
:そして、アセムはロマリーの前で彼女への変わらぬ想いを告白する。こうして、お互いの気持ちを伝え合った二人は後に結婚し、[[キオ・アスノ|キオ]]を儲けるのであった。
 
:そして、アセムはロマリーの前で彼女への変わらぬ想いを告白する。こうして、お互いの気持ちを伝え合った二人は後に結婚し、[[キオ・アスノ|キオ]]を儲けるのであった。
    
=== キオ編 ===
 
=== キオ編 ===
;「せめて、あの子には見せてやりたい。戦争なんか無い世界を」
+
;「おいチビ。お前の名前はキオだ。これからずっと一緒にいてやるからな」
:第29話より。キオが生まれた日に軍人としての任務に赴くアセムの独白。そして、アセムは消息を絶った…。
+
:第29話より。病院内にて生まれたばかりのキオを抱いて名前を付ける。だが、「ずっと一緒にいる」事は叶わなかった。
 +
;「俺にこんな日が来るなんてな…」<br />「せめて、あの子には見せてやりたい。戦争なんか無い世界を。そのために今は戦う」
 +
:同話、キオが生まれた日に軍人としての任務に赴くアセムの独白。そして、アセムは消息を絶った…。
 
:ちなみにキオは父フリットにヴェイガンに対する刷り込み当然の教育とMS戦闘技術を叩き込まれる事になってしまう<ref>尤も[[小説|小説版]]では、フリット側の独白で孫キオにMS戦闘技術等を叩き込む事への激しい葛藤と罪悪感が書かれており、死んだと思っていた息子アセムに許しを請う言葉まで零している。</ref>。
 
:ちなみにキオは父フリットにヴェイガンに対する刷り込み当然の教育とMS戦闘技術を叩き込まれる事になってしまう<ref>尤も[[小説|小説版]]では、フリット側の独白で孫キオにMS戦闘技術等を叩き込む事への激しい葛藤と罪悪感が書かれており、死んだと思っていた息子アセムに許しを請う言葉まで零している。</ref>。
;「やっと会えたなキオ。力を見せてみろ、この父に!」
  −
:第34話。ディーヴァと遭遇、自ら出撃して。13年前には息子キオが戦争と縁の無い世界を望んだアセムだが、「戦場に立つ以上は甘やかさない」という事だろうか。なお、先述の通り作中描写ではキャプテン・アッシュとしての初登場回で正体をバラす台詞になっていたため、視聴者目線ではシュールにも見えてしまう。
   
;「スーパーパイロットをなめるなよ」
 
;「スーパーパイロットをなめるなよ」
 
:第34話。キオに倒されたデモンの敵討ちに燃えるファントム3の[[ゴドム・タイナム|ゴドム]]とグラット率いる[[ダナジン]]隊の連携に苦しめられるキオの危機に割って入り、その卓越した[[技量]]でグラットを仕留めた際の台詞。
 
:第34話。キオに倒されたデモンの敵討ちに燃えるファントム3の[[ゴドム・タイナム|ゴドム]]とグラット率いる[[ダナジン]]隊の連携に苦しめられるキオの危機に割って入り、その卓越した[[技量]]でグラットを仕留めた際の台詞。
:余談だが、この時の状況は23年前にウルフが自分を庇って戦死した時の状況に似ている。しかし、アッシュの方はウルフを超える実力で返り討ちにした。
+
:余談だが、この時の状況は23年前にウルフが自分を庇って戦死した時の状況に似ている。しかし、アッシュの方はウルフを超える実力で返り討ちにしており、数多の経験を積んでより高まったスーパーパイロットとしての技量を見せつける演出となっている。
    
=== 三世代編 ===
 
=== 三世代編 ===
207行目: 237行目:  
;「ゼハート、味方を犠牲にしてまで、お前は何をやっているんだ!」<br/>ゼハート「必ずやり遂げねばならないのだ!! 人の感情など、とうに捨てている!!」<br/>「人である事を捨てててまでやる大義に、何の価値がある!?」<br/>ゼハート「貴様に何がわかる!?」<br/>「人が人である為のエデンじゃなかったのか!?」
 
;「ゼハート、味方を犠牲にしてまで、お前は何をやっているんだ!」<br/>ゼハート「必ずやり遂げねばならないのだ!! 人の感情など、とうに捨てている!!」<br/>「人である事を捨てててまでやる大義に、何の価値がある!?」<br/>ゼハート「貴様に何がわかる!?」<br/>「人が人である為のエデンじゃなかったのか!?」
 
:第48話より。敵に勝つためとはいえ、セカンドムーンの動力機関を利用した宇宙要塞ラ・グラミスのディグマゼノン砲によって[[ヴェイガン|味方の]][[フラム・ナラ|パイロット]]を巻き添えにする事前提の作戦を挙行したゼハートに対するアセムの激昂。
 
:第48話より。敵に勝つためとはいえ、セカンドムーンの動力機関を利用した宇宙要塞ラ・グラミスのディグマゼノン砲によって[[ヴェイガン|味方の]][[フラム・ナラ|パイロット]]を巻き添えにする事前提の作戦を挙行したゼハートに対するアセムの激昂。
:その後、アセムのダークハウンドはゼハートのレギルスの各部位を的確に捉え、怒涛の勢いで破壊した。
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:TV版ではこの問いが決定打だったようで、その後アセムのダークハウンドはゼハートのレギルスの各部位を的確に捉え、怒涛の勢いで破壊した。しかし、同じ場面でもOVA『MEMORY OF EDEN』ではなおもゼハートが食い下がるため、その後の二人の死闘は壮絶なものとなった…。
 
;「つかめないものだってある。俺達は人間なんだから…。お前は敵である俺を何度も助けてくれた。戦士である前に人間だった」(中略)<br />「ゼハート、お前がいたからここまでやれたんだ」
 
;「つかめないものだってある。俺達は人間なんだから…。お前は敵である俺を何度も助けてくれた。戦士である前に人間だった」(中略)<br />「ゼハート、お前がいたからここまでやれたんだ」
 
:決着後、敗れたゼハートの「どうして、つかめないんだ…?」という問いへのアセムの返し。
 
:決着後、敗れたゼハートの「どうして、つかめないんだ…?」という問いへのアセムの返し。
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;「この…バカ野郎がーーーッ!!」
 
;「この…バカ野郎がーーーッ!!」
 
:最終決戦、ゼハートが乗る赤い[[ガンダムレギルス]]と対峙し、壮絶な格闘戦の末にこの台詞と共にレギルスの顔面にパンチを入れる。
 
:最終決戦、ゼハートが乗る赤い[[ガンダムレギルス]]と対峙し、壮絶な格闘戦の末にこの台詞と共にレギルスの顔面にパンチを入れる。
:この際、少年時代のアセムの映像と共に江口拓也氏の声もオーバーラップする。『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』でも、この台詞が採用された。
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:この際、少年時代のアセムの映像と共に[[声優:江口拓也|江口拓也]]氏の声もオーバーラップする。『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』でもこの台詞が採用されたが、アッシュ役の鳥海氏単独の発言であり、江口氏のボイスは未収録。
 
;「俺達は確かに道を違えたかもしれない。でも、俺達の過ごしてきた時間が色あせて消え去ったりはしない」<br>「傷付け合った事も、分かり合えずすれ違った事も、共に泣き、そして笑い合った事も…。俺達は、ずっと友達だ。そうだろ、ゼハート!」
 
;「俺達は確かに道を違えたかもしれない。でも、俺達の過ごしてきた時間が色あせて消え去ったりはしない」<br>「傷付け合った事も、分かり合えずすれ違った事も、共に泣き、そして笑い合った事も…。俺達は、ずっと友達だ。そうだろ、ゼハート!」
 
:長年の決着が付き、重傷を負ったゼハートに対して。学校卒業後、互いに敵対する陣営に所属し、何度も激闘を繰り返してきたアセムとゼハート。
 
:長年の決着が付き、重傷を負ったゼハートに対して。学校卒業後、互いに敵対する陣営に所属し、何度も激闘を繰り返してきたアセムとゼハート。
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:[[プレイステーション・ポータブル|PSP]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダムAGE ユニバーサルアクセル/コズミックドライブ』第5章「友情と恋とモビルスーツ」のイベント「3人デート」より。
 
:[[プレイステーション・ポータブル|PSP]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダムAGE ユニバーサルアクセル/コズミックドライブ』第5章「友情と恋とモビルスーツ」のイベント「3人デート」より。
 
:3人で鑑賞した[[劇中劇|映画]]『MOBILE SUIT ENGINNEERS』を語り合って。奇しくも後年、アセムとゼハートが互いに[[ライバル|敵同士]]に別れた上に、ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の[[地球]]への落下阻止の為に共闘する事になる[[伏線]]と考えられる場面である。
 
:3人で鑑賞した[[劇中劇|映画]]『MOBILE SUIT ENGINNEERS』を語り合って。奇しくも後年、アセムとゼハートが互いに[[ライバル|敵同士]]に別れた上に、ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の[[地球]]への落下阻止の為に共闘する事になる[[伏線]]と考えられる場面である。
:それにしても、3人が鑑賞した映画は、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|あの作品]]の[[νガンダム|クライマックス]][[アクシズ|シーン]]を彷彿とさせる場面が存在する作品なのだろうか? なお、アセムとゼハートには好評で、ロマリーにとっては不評だった事から察するに、とてもマニアックな内容の映画作品だった模様。
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:それにしても、3人が鑑賞した[[映画]]は、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|あの作品]]の[[νガンダム|クライマックス]][[アクシズ|シーン]]を彷彿とさせる場面が存在する作品なのだろうか? なお、アセムとゼハートには好評で、ロマリーにとっては不評だった事から察するに、とてもマニアックな内容の映画作品だった模様。
 
:ちなみに映画『MOBILE SUIT ENGINNEERS』については、TV版および[[OVA]]『MOE』でも触れられている。
 
:ちなみに映画『MOBILE SUIT ENGINNEERS』については、TV版および[[OVA]]『MOE』でも触れられている。
 
;「…お前は どうして…! どうして変わってしまったんだ!」<br/>(中略)「人が人であるために! そのためにお前はエデンを求めたのではないのか!」<br/>「今のお前は人であると言えるのか!!」
 
;「…お前は どうして…! どうして変わってしまったんだ!」<br/>(中略)「人が人であるために! そのためにお前はエデンを求めたのではないのか!」<br/>「今のお前は人であると言えるのか!!」
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=== 追憶のシド ===
 
=== 追憶のシド ===
;「オレは戦争を起す種を、破壊するんだ…[[ロマリー・アスノ|大切な]][[キオ・アスノ|もの]]を守るために…」<br/>「戦争は終わらない…ならばオレは…“戦い“という、敵を討ち続ける!!!」
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;「…今日から仲間だな… よろしくな!」
:副官の[[ラドック・ホーン]]からの「元連邦のお前が連邦軍を襲うのか?」という言葉に対して。
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:第六話「決断」より。ヴェイガンの襲撃からビシディアンを守った、ビシディアンとしての初めての戦闘を終えた後の出来事。亡くなったビシディアンの仲間に代わって突然入った男がいきなりアングラッゾの右腕になるという話に反発した[[ラドック・ホーン|ラドック]]の平手打ちを受けるが、床に崩れ落ちたアセムの頭からは血が流れる…。
:宇宙海賊に身を置いても、自分なりの戦いと覚悟<ref name="family" />を見出す。ここからアングラッゾやウィービックの遺志も受け継いだ、キャプテン・アッシュとしての新たな戦いが始まる。
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:九死に一生を得たばかりで傷だらけの身体、立っているのもやっとの状態で戦っていたことにビシディアンの面々が気づく中、床に倒れたままアセムは笑顔を見せ、団員達に改めて挨拶。その姿にラドック達はアセムを仲間と認め、立ち上がれないアセムを支えている。
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;「オレは戦争を起す種を、破壊するんだ…[[ロマリー・アスノ|大切な]][[キオ・アスノ|もの]]を守るために…」<br/>「''戦争は終わらない''…ならばオレは…“戦い“という、敵を討ち続ける!!!」
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:最終話「キャプテン・アッシュ」より。病死したアングラッゾからキャプテンを引き継ぎ、キャプテン・アッシュとしての最初の命を仲間たちに出した際、副官となったラドックからの「元連邦のお前が連邦軍を襲うのか?」という言葉に対して。その命は連邦軍の大規模攻撃を止める為、輸送部隊を阻止する作戦であり、彼もまた元連邦でありながら連邦に弓引く存在になることだった。
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:宇宙海賊に身を置いても、自分なりの戦いと覚悟<ref name="family" />を見出す。ここからアングラッゾやウィービックの遺志も受け継いだ、新たな戦いが始まる。
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:ここで今一度描写されているが、アセムの抱えるこのスタンスは先述の通り'''「戦争を終わらせることができない」という前提の話'''である。このためか、アニメ本編三世代編では戦争を終わらせ双方を救おうとする[[キオ・アスノ|キオ]]の理想を支持している。
 
;「悪いな…ビシディアンの縄張りは…この[[宇宙]]…全てなんでな!!」
 
;「悪いな…ビシディアンの縄張りは…この[[宇宙]]…全てなんでな!!」
:連邦軍の輸送部隊のMSを全滅させて。『追憶のシド』の物語を締め括る台詞でもある。
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:同話より。ビシディアンの縄張りを主張して連邦軍の輸送部隊に立ちはだかり、護衛のMSを全滅させて。宇宙全域、人々を守るために世界の裏で戦い続けるアッシュの宣誓。そして、『追憶のシド』の物語を締め括る台詞でもある。
    
=== クライマックスヒーロー ===
 
=== クライマックスヒーロー ===
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;「いいぞ、キオ。どんなピンチでも必ず生きのびる。それでこそ、一流のガンダムパイロット、オレの息子だ!!」
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:コロコロコミック連載の三世代編コミカライズ『クライマックスヒーロー』第2話。セカンドムーンから脱出する際の戦闘で、[[フェザール・イゼルカント]]の駆る[[ガンダムレギルス]]の追撃で死を覚悟したキオの前に割って入り、彼を救っての台詞。同話ではキオ編後半が1話内で消化される構成上もあってか、最初に宇宙で遭遇した際には正体を明かさず助言を行い、セカンドムーン内では直接邂逅しなかったため、このタイミングでの劇的な再会と相成った。
 
;「キオ、おまえが生きて戦い続ける限り、ガンダムは決して死なない。人びとの希望を背負い…、何度だって。進化してよみがえる!!」
 
;「キオ、おまえが生きて戦い続ける限り、ガンダムは決して死なない。人びとの希望を背負い…、何度だって。進化してよみがえる!!」
:コロコロコミック連載の三世代編コミカライズ『クライマックスヒーロー』第2話。セカンドムーンから脱出する際の戦闘にて、[[ガンダムレギルス]]を巻き込む自爆同然の戦法で[[ガンダムAGE-3]]を自分から破壊してしまったことを悔やむキオに対して。実際にガンダムごと生存し、ガンダムごと姿を変えて再び戦場に舞い戻った男の言う言葉だけあり、説得力が違う。そして彼の言葉通り、新たなガンダムの姿、[[ガンダムAGE-FX]]がキオの前に現れる。
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:同話より。先の戦いにて、レギルスを巻き込む自爆同然の戦法で[[ガンダムAGE-3]]を自分から破壊してしまったことを悔やむキオに対して。実際にガンダムごと生存し、ガンダムごと姿を変えて再び戦場に舞い戻った男の言う言葉だけあり、説得力が違う。そして彼の言葉通り、新たなガンダムの姿、[[ガンダムAGE-FX]]がキオの前に現れる。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
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;「やっと会えたなキオ。力を見せてみろ、この父に!」
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:第34話。ディーヴァと遭遇、自ら出撃して。13年前には息子キオが戦争と縁の無い世界を望んだアセムだが、「戦場に立つ以上は甘やかさない」という事だろうか。しかし、先述の通り作中描写ではキャプテン・アッシュとしての初登場回で正体をバラす台詞になっていたため、'''結果として視聴者目線では正体を隠していた意味がなくなってしまい'''、シュールに見えてしまう。
 
;「何だ…!?」
 
;「何だ…!?」
 
:第43話より。[[ジラード・スプリガン]]の暴走により[[フリット・アスノ|フリット]]たち他の[[Xラウンダー]]が苦しむ様子を見て戸惑う。
 
:第43話より。[[ジラード・スプリガン]]の暴走により[[フリット・アスノ|フリット]]たち他の[[Xラウンダー]]が苦しむ様子を見て戸惑う。
:アセムはXラウンダーではないので影響を受けなかったのだが、本来はシリアスな場面のはずなのに、彼だけが呆然としている様子が視聴者からネタにされてしまった。
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:アセムはXラウンダーではないので影響を受けなかったのだが、本来はシリアスな場面のはずなのに、彼だけが呆然としている様子が視聴者からネタにされてしまった。裏を返せば、Xラウンダーが影響を受ける事象においてもアセムは一切影響を受けないため、Xラウンダーに頼らないスーパーパイロットの長所が垣間見える場面でもあるのだが。
;「な……!! ドッズランサーが…ない…」(中略)
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;「がああ!!」
;「どうして武器がないんだー!!」
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:『追憶のシド』で被弾時によく発する。アセムで特に頻発する台詞だが、正確には、同作の作者である中西寛氏の癖(SRWで喩えると『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の「ごふっ」のようなもの)であり、様々なキャラクター、ひいてはおまけページでは作者すら口走る。『追憶のシド』に収録されている読み切り作品『始まりの物語』でも同様に出ており、少年時代のフリットもがあがあ悲鳴を上げる。
:『追憶のシド』より。ミンスリーにてある任務の遂行後にヴェイガンと遭遇、戦闘になって。実はこの時、アセムが次期キャプテンになる事に反発したギスパード・ラーグーンが、アセムがダークハウンドから降りている間に裏工作を行なっていた。
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:バリエーションも多く、'''「がはあ!!」'''と悲鳴を上げたこともあるが、『BX』で多くのキャラクターが上げる「がはっ…!」は恐らくこれを意識したわけではなく、偶然似たものと思われる。
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;「な……!! ドッズランサーが…ない…」(中略)<br />「どうして武器がないんだー!!」
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:『追憶のシド』第8話「ビシディアンの始まり」より。ミンスリーにてある任務の遂行後にヴェイガンと遭遇、戦闘になった際の台詞。実はこの時、アセムが次期キャプテンになる事に反発したギスパード・ラーグーンが、アセムがダークハウンドから降りている間に裏工作を行なっていた。
 
:その結果アンカーショット以外の武器が喪失した状態で戦闘を行う羽目に。なお、ギスパードはその後ラドックによって粛正され、アセムもコロニー警備部隊やとある私兵部隊との共闘によって事なきを得る。
 
:その結果アンカーショット以外の武器が喪失した状態で戦闘を行う羽目に。なお、ギスパードはその後ラドックによって粛正され、アセムもコロニー警備部隊やとある私兵部隊との共闘によって事なきを得る。
:しかし、[[ビームサーベル]]はともかく'''大型でダークハウンドの[[変形]]にも必要な主要装備のドッズランサーが無くなっている事に攻撃寸前まで気付かない'''のは本編での活躍を考えると彼らしくもない場面である…。
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:しかし、一応迷彩シートなどでダークハウンドを隠していた際の裏工作ではあったのだが、[[ビームサーベル]]はともかく'''大型でダークハウンドの[[変形]]にも必要な主要装備のドッズランサーが無くなっている事に攻撃寸前まで気付かない'''のは本編での活躍を考えると彼らしくもない場面である…。
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;「キオよ。敵は悪のXラウンダーだ。心してかかれ」<br />キオ「悪のXラウンダー? あの人は一体何者なの!?」<br />「ジラード・スプリガン大佐…。もともとはルナベースに配属されていた。連邦のエースパイロットだ!」<br />「しかし、まちがった作戦で仲間を失い、ヴェイガンに寝返った!」
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:『クライマックスヒーロー』第3話。ジラードと対峙したキオに対して。同作ではジラードの内情を知っているようで、アセムがキオにそれを説明する…のだが、掲載雑誌や尺など、諸々の都合があってか、だいぶざっくばらんな説明であり、特に'''悪のXラウンダー'''という呼び名があまりにも直球すぎる。
    
== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
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;「安心しろ。お前はもう誰も傷つける事はない」<br>ゼハート「ザナルド・ベイハート! その妄執と共に、呪縛から解き放ってやる!」
 
;「安心しろ。お前はもう誰も傷つける事はない」<br>ゼハート「ザナルド・ベイハート! その妄執と共に、呪縛から解き放ってやる!」
 
:『BX』第41話「君の中の英雄」より、ゼハート達の生存フラグが成立した場合。[[ヴェイガンギア・シド|ヴェイガンギア]]にハッキングされ、望まない形でセカンドムーンを攻撃させられそうになった[[ザナルド・ベイハート|ザナルド]]に対して攻撃を加える際の台詞。
 
:『BX』第41話「君の中の英雄」より、ゼハート達の生存フラグが成立した場合。[[ヴェイガンギア・シド|ヴェイガンギア]]にハッキングされ、望まない形でセカンドムーンを攻撃させられそうになった[[ザナルド・ベイハート|ザナルド]]に対して攻撃を加える際の台詞。
;「…[[フリット・アスノ|父さん]]、ひとつだけ言っておく。今の俺は生き方を強いられたとは思っちゃいない。むしろ、感謝している。このガンダムがあったからこそ、俺は俺の道を進むことが出来た…!」
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;「…父さん、ひとつだけ言っておく。今の俺は生き方を強いられたとは思っちゃいない。むしろ、感謝している。このガンダムがあったからこそ、俺は俺の道を進むことが出来た…!」
:同上話。ヴェイガンギアに最後の攻撃を仕掛ける際に。
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:同上話。ヴェイガンギアに最後の攻撃を仕掛ける際に。「強いられた」という台詞は、おそらく[[フリット・アスノ|フリット]]編において当のフリットが聞かされていた'''ある意味『AGE』で最も有名な迷台詞「強いられているんだ!」'''を意識してだろうか。しかし、後にナレーションでも用いられた通り『AGE』全体のキーワードに昇格した台詞でもあるのだが、そんな『AGE』においてアセムは先述した通り「強いられた状況から最終的に'''自ら生きる道を見出した'''」キャラクターであり、そのきっかけとなった父フリットに感謝を示している。
 
;「ああ、俺達の活動は、一般にはあまり知られていない」<br>「[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|映画化]]でもされん限り、世論が許すまいな」
 
;「ああ、俺達の活動は、一般にはあまり知られていない」<br>「[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|映画化]]でもされん限り、世論が許すまいな」
 
:同上話。ヴェイガンとの決戦終結後、バロノークの処遇を話し合う場で飛び出したジョーク。
 
:同上話。ヴェイガンとの決戦終結後、バロノークの処遇を話し合う場で飛び出したジョーク。
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**彼が演じたフック(Hook)船長の頭文字もまた「H」である。
 
**彼が演じたフック(Hook)船長の頭文字もまた「H」である。
 
**これは後年、アセムが[[宇宙海賊ビシディアン]]2代目首領「キャプテン・アッシュ」になる事を[[伏線|暗示する場面]]であると考えられる。
 
**これは後年、アセムが[[宇宙海賊ビシディアン]]2代目首領「キャプテン・アッシュ」になる事を[[伏線|暗示する場面]]であると考えられる。
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*アセムの髪色は金色。これは母親からの遺伝なのは先述の通りだが、逆を言えば第2世代であるアセムの容姿が公開された時点で遺伝元の母親が[[エミリー・アスノ|エミリー]]であることが予測できてしまっていた。即ち父[[フリット・アスノ|フリット]]が'''金髪ではない[[ユリン・ルシェル|ユリン]]と結ばれることはない=メタ的なユリン[[死亡フラグ]]'''、というところまでアセムの容姿で推測できたのである。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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