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:記念すべき第1話での最初の台詞。[[オーブ連合首長国|オーブ]]に属する[[スペースコロニー]]の[[ヘリオポリス]]にある工業カレッジのキャンパスの休憩所で、ノートパソコンから世界情勢のニュースを見ていた所を、所属する同じゼミの友人の[[トール・ケーニヒ|トール]]とトールの恋人の[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]から、ゼミの教授であるカトウから呼び出しを食らっているのを聞いて。[[コーディネイター]]故に、なまじ[[ナチュラル]]より優秀なのを良い事に便利屋扱いされているようである。評価してくれること自体は喜ばしいが、ここまで体よくこき使われる事にはうんざりしているようで不満タラタラである。
 
:記念すべき第1話での最初の台詞。[[オーブ連合首長国|オーブ]]に属する[[スペースコロニー]]の[[ヘリオポリス]]にある工業カレッジのキャンパスの休憩所で、ノートパソコンから世界情勢のニュースを見ていた所を、所属する同じゼミの友人の[[トール・ケーニヒ|トール]]とトールの恋人の[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]から、ゼミの教授であるカトウから呼び出しを食らっているのを聞いて。[[コーディネイター]]故に、なまじ[[ナチュラル]]より優秀なのを良い事に便利屋扱いされているようである。評価してくれること自体は喜ばしいが、ここまで体よくこき使われる事にはうんざりしているようで不満タラタラである。
 
:なお、[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]は'''「21世紀の1stガンダム」'''と謳われているが、中学卒業後は進学もしなければ働くわけでもなく、家に引きこもって機械いじりばかりしていた根暗で内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]と比べたら、キラはきちんと学校にも通ってるし、親と確執があるわけでもなく(ただし、本当の親ではないが)、普通に友達もいるのでかなりマシな方だと言える。
 
:なお、[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]は'''「21世紀の1stガンダム」'''と謳われているが、中学卒業後は進学もしなければ働くわけでもなく、家に引きこもって機械いじりばかりしていた根暗で内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]と比べたら、キラはきちんと学校にも通ってるし、親と確執があるわけでもなく(ただし、本当の親ではないが)、普通に友達もいるのでかなりマシな方だと言える。
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;キラ「アスラン…!?」<br />アスラン「キラ…!?」
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:[[ザフト]]のヘリオポリス襲撃から避難する途中、キラと遭遇した[[ザフト兵]]は、かつて[[月|月面都市]][[コペルニクス]]で別れた親友[[アスラン・ザラ]]だった…。
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:「あんなに一緒だったのに」戦場では互いに敵同士として戦わなければならない、キラとアスランの苦悩の日々の始まりである。
 
;「キャリブレーションを取りつつゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定……なら擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結、ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築。メタ運動野パラメータ更新、フィードフォワード制御再起動、伝達関数、コリオリ偏差修正。運動ルーチン接続、システムオンライン、ブートストラップ起動!!」
 
;「キャリブレーションを取りつつゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定……なら擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結、ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築。メタ運動野パラメータ更新、フィードフォワード制御再起動、伝達関数、コリオリ偏差修正。運動ルーチン接続、システムオンライン、ブートストラップ起動!!」
:[[ストライクガンダム|ストライク]]のOSを瞬時に最適化。ガンダムSEEDではMSのOSが機体の性能にかなり貢献している設定という扱いになっている。戦闘中の僅かな時間に書き換えるのは物理的に不可能としか思えないが、それを可能にするという所にコーディネイターであるキラの能力的な優位性が如実に表れている。<br />なお、「~CPGを再設定、'''ちっ、'''なら擬似皮質の~」と、表現される事もあるが、少なくともアニメ本編ではこの一連のセリフの中に舌打ちは無い(小説版では含まれている)。<br />余談だが、'''担当声優である保志総一朗氏は、この長台詞(しかも早口である)の収録を一発でOKしている。'''
+
:第2話より。[[ストライクガンダム|ストライク]]のOSを瞬時に最適化。『SEED』では、MSのOSが機体の性能にかなり貢献している設定という扱いになっている。戦闘中の僅かな時間に書き換えるのは物理的に不可能としか思えないが、それを可能にするという所にコーディネイターであるキラの能力的な優位性が如実に表れている。
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:なお、「~CPGを再設定、'''ちっ、'''なら擬似皮質の~」と、表現される事もあるが、少なくともアニメ本編ではこの一連の台詞の中に舌打ちは無い(一方、小説版では含まれている)。
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:余談だが、'''キラ・ヤマトの担当声優である[[声優:保志総一朗|保志総一朗]]氏は、この長台詞(しかも早口である)の収録を一発でOKしている。'''
 
;「もう僕たちのことを放っておいてくれ!」
 
;「もう僕たちのことを放っておいてくれ!」
 
:どこまでも追ってくる[[クルーゼ隊]]に対して。
 
:どこまでも追ってくる[[クルーゼ隊]]に対して。
 
;「あの艦には…友達が乗ってるんだ!」
 
;「あの艦には…友達が乗ってるんだ!」
 
:[[イージスガンダム|イージス]]に捕獲され、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に「お前もこっちに来い!」と言われて。以降、アスランと敵対関係となるが…。
 
:[[イージスガンダム|イージス]]に捕獲され、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に「お前もこっちに来い!」と言われて。以降、アスランと敵対関係となるが…。
;「''…やめてよね…''本気でケンカしたら、サイが僕にかなうはずないだろ!」<br />「フレイは…優しかったんだ… ずっと付いていてくれて… 抱き締めてくれて…」<br />「僕がどんな想いで戦ってきたか…!誰も、気にもしないくせに!」
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;「''…やめてよね…''本気でケンカしたら、サイが僕にかなうはずないだろ!」<br />「フレイは…優しかったんだ… ずっと付いていてくれて… 抱き締めてくれて…」<br />「僕がどんな想いで戦ってきたか…! も、気にもしないくせに!」
 
:突然婚約解消を言い渡された[[サイ・アーガイル|サイ]]と[[フレイ・アルスター|フレイ]]の間に割って入って、サイを取り押さえた時の台詞。当時のキラの増長ぶりを象徴する台詞である。
 
:突然婚約解消を言い渡された[[サイ・アーガイル|サイ]]と[[フレイ・アルスター|フレイ]]の間に割って入って、サイを取り押さえた時の台詞。当時のキラの増長ぶりを象徴する台詞である。
:ただし、この時キラがこの様な行動に出たのは戦いたくないのに戦わなければならない戦場という非情な現状、ナチュラルとコーディネイターの対立、フレイの父や[[エル]]の乗った艦・シャトルを目の前で破壊されたショック、次しくじれば今度はいよいよ自分や親友達が死ぬというプレッシャー、しかし状況が状況だけに理解してくれる人はいない、と精神的に追い詰められていた時にフレイにつけこまれて肉体関係を結んだからである。
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:ただし、この時キラがこの様な行動に出たのは戦いたくないのに戦わなければならない戦場という非情な現状、ナチュラルとコーディネイターの対立、フレイの父や[[エル]]の乗った艦・シャトルを目の前で破壊されたショック、次しくじれば今度はいよいよ自分や親友達が死ぬという[[プレッシャー]]、しかし状況が状況だけに理解してくれる人はいない、と精神的に追い詰められていた時にフレイにつけこまれて肉体関係を結んだからである。
 
:この件に関してはいつ和解したのかはっきりしていないため、キラの増長もさることながら、ぎごちないながらも普通に振舞おうとするサイの人柄の良さが際立つ結果となった。
 
:この件に関してはいつ和解したのかはっきりしていないため、キラの増長もさることながら、ぎごちないながらも普通に振舞おうとするサイの人柄の良さが際立つ結果となった。
:なお、なぜ「本気でケンカしたらかなわない」かというと、[[サイ・アーガイル#TV.E7.89.88|「遺伝子いじって、そうなった」]]からである。伝わらない所で皮肉を返すあたり、この時のキラの精神の不安定さがよく分かる。
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:なお、なぜ「本気でケンカしたら、かなわない」かというと、[[サイ・アーガイル#TV.E7.89.88|「遺伝子いじって、そうなった」]]からである。伝わらない所で皮肉を返すあたり、この時のキラの精神の不安定さがよく分かる。
:また、ガンダムシリーズに於いて主人公が中盤辺りで自信が悪い方に行き不遜な態度を取るのは一種の伝統であり、またそれは主人公が後半にかけて精神的な成長を遂げるための布石でもある。この一件はキラの人物像を批判するのに使いやすい事もあって、この台詞を抜き出してキラが傲岸不遜で鼻持ちならない奴と評されることもままあるが、(当時は、というなら別として)キラの総合的な人物像の評価このセリフを引き合いに出すのは不適切である。
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:また、ガンダムシリーズに於いて主人公が中盤辺りで自信が悪い方に行き不遜な態度を取るのは一種の伝統であり、またそれは主人公が後半にかけて精神的な成長を遂げるための布石でもある。この一件はキラの人物像を批判するのに使いやすい事もあって、この台詞を抜き出してキラが傲岸不遜で鼻持ちならない奴と評される事もままあるが、(当時は、というなら別として)キラの総合的な人物像の評価この台詞を引き合いに出すのは不適切である。
 
;「死にたいんですか……?」
 
;「死にたいんですか……?」
 
;「気持ちだけで、一体何が守れるっていうんだ!?」
 
;「気持ちだけで、一体何が守れるっていうんだ!?」
:明けの砂漠の無謀な戦闘行為に憤り、また「この先犠牲が出続けてもなお戦い続ける」と戦意を絶やさない[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]をひっぱたいて叫ぶ。
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:第18話より。明けの砂漠の無謀な戦闘行為に憤り、また「この先犠牲が出続けてもなお戦い続ける」と戦意を絶やさない[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]をひっぱたいて叫ぶ。
 
:それは、過去に「守りたい」と思ったフレイの父や[[エル|折り紙をくれた女の子]]を、守り切れずに死なせてしまった自分に向けた言葉だったのかもしれない。
 
:それは、過去に「守りたい」と思ったフレイの父や[[エル|折り紙をくれた女の子]]を、守り切れずに死なせてしまった自分に向けた言葉だったのかもしれない。
 
:また、彼が後に至る「思いだけでも、力だけでも」という信条の伏線とも考えられる。
 
:また、彼が後に至る「思いだけでも、力だけでも」という信条の伏線とも考えられる。
 
;「僕は…僕は…殺したくなんかないのにぃぃっ!!」
 
;「僕は…僕は…殺したくなんかないのにぃぃっ!!」
:[[アンドリュー・バルトフェルド|バルトフェルド]]の[[ラゴゥ]]を撃破した時の台詞。総集編版では「殺したくなんか'''なかった'''のにぃぃっ!」になっており、若干ニュアンスが変わっている。
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:第21話より。[[アンドリュー・バルトフェルド|バルトフェルド]]の[[ラゴゥ]]を撃破した時の台詞。
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:一方、総集編版では「殺したくなんか'''なかった'''のにぃぃっ!」になっており、若干ニュアンスが変わっている。
 
;「今会うと、言っちゃいそうで嫌なんですよ。何で僕をコーディネイターにしたのって…」
 
;「今会うと、言っちゃいそうで嫌なんですよ。何で僕をコーディネイターにしたのって…」
:第28話。ザフトとの戦いを経て自身がコーディネイターであるが故に多くの悩みを抱え、両親に当たってしまうのではないかと思い、敢えて再会はしなかった。最も、出自は[[スーパーコーディネイター|考えている以上に]][[カガリ・ユラ・アスハ|深刻なもの]]である事を知らなかった。
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:第28話より。ザフトとの戦いを経て自身がコーディネイターであるが故に多くの悩みを抱え、両親に当たってしまうのではないかと思い、敢えて再会はしなかった。最も、出自は[[スーパーコーディネイター|考えている以上に]][[カガリ・ユラ・アスハ|深刻なもの]]である事を知らなかった。
 
;「昔、友達に…! 大事な友達に貰った…大事な物なんだ…!」
 
;「昔、友達に…! 大事な友達に貰った…大事な物なんだ…!」
 
:同話ラスト。飛んでいったトリイを探していた所を潜入していたアスランたちと偶然出くわす。アスランと互いに他人のふりをする中、去り際にこう叫んだ。
 
:同話ラスト。飛んでいったトリイを探していた所を潜入していたアスランたちと偶然出くわす。アスランと互いに他人のふりをする中、去り際にこう叫んだ。
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:余談だが、第28話のエンディングでは1stエンディングテーマ「あんなに一緒だったのに」が流れる、という粋な演出がなされている。
 
;「やめてください…! 人を殺してきて…そんな…よくやっただなんて…」
 
;「やめてください…! 人を殺してきて…そんな…よくやっただなんて…」
:第30話。ブリッツを撃破し帰艦した後、整備班から賛美されるが、即座にこの言葉で遮った。小説版ではこの時の心情が細やかに記載されており、上記のオーブでの再会の際にニコル達の姿も一目見た事で彼らのうちの誰かを殺してしまったのかと苦悩している。
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:第30話より。ブリッツを撃破し帰艦した後、整備班から賛美されるが、即座にこの言葉で遮った。小説版ではこの時の心情が細やかに記載されており、上記のオーブでの再会の際にニコル達の姿も一目見た事で彼らのうちの誰かを殺してしまったのかと苦悩している。
 
;「うぅ…僕は…アスランと…戦って…死んだ…はず…なのに…うぅ…」<br />「どうしようもなかった…僕は[[ニコル・アマルフィ|彼の仲間]]を…殺して…アスランは…[[トール・ケーニヒ|僕の友達]]を…殺した…だから……」
 
;「うぅ…僕は…アスランと…戦って…死んだ…はず…なのに…うぅ…」<br />「どうしようもなかった…僕は[[ニコル・アマルフィ|彼の仲間]]を…殺して…アスランは…[[トール・ケーニヒ|僕の友達]]を…殺した…だから……」
:第32話。目が覚めた時にクライン邸におり、死んだはずの自分が生き延びた事に苦悩する。
+
:第32話より。目が覚めた時にクライン邸におり、死んだはずの自分が生き延びた事に苦悩する。
 
;「何も出来ないって言って、何もしなかったら、もっと何も出来ない。何も変わらない。何も終わらないから」<br />「僕達は何と戦わなきゃならないのか、少し、解った気がするから」
 
;「何も出来ないって言って、何もしなかったら、もっと何も出来ない。何も変わらない。何も終わらないから」<br />「僕達は何と戦わなきゃならないのか、少し、解った気がするから」
:第34話。クライン邸で一時の休息を得た後、アラスカ基地へ攻撃が行われた事を知り、新たなる想いと共に再び戦場へと戻る事を決意する。
+
:第34話より。クライン邸で一時の休息を得た後、[[アラスカ基地]]へ攻撃が行われた事を知り、新たなる想いと共に再び戦場へと戻る事を決意する。
 
:この出来事を経てからは悩み涙する事は少なくなってくる。
 
:この出来事を経てからは悩み涙する事は少なくなってくる。
 
;「くそっ…!」
 
;「くそっ…!」
:第35話。サイクロプスが起動し脱出する中、被弾したジンを救出するもパイロットは既に瀕死となっていた。彼から何故助けたのかと聞かれ「そうしたかったからです」と答えた直後、「殺した方が早かっただろうに…」と言い残して死んでいった。助けられなかった無念の思いと共に岩場に手を叩きつける。
+
:第35話より。大量破壊兵器[[サイクロプス]]が起動し脱出する中、被弾したジンを救出するもザフトのパイロットは既に瀕死となっていた。彼から何故助けたのかと聞かれ「そうしたかったからです」と答えた直後、「殺した方が早かっただろうに…」と言い残して死んでいった。助けられなかった無念の思いと共に岩場に手を叩きつける。
 
;「…でも…サイも、僕なんかとは違うだろ」<br />「君に出来ないこと、僕は出来るかも知れない。でも、僕に出来ないこと、君は出来るんだ」
 
;「…でも…サイも、僕なんかとは違うだろ」<br />「君に出来ないこと、僕は出来るかも知れない。でも、僕に出来ないこと、君は出来るんだ」
:第36話。自分を曝け出したサイに言った台詞。実際、キラは戦うことはできても、サイの様に周囲に気を配ることができなかった(状況的な理由も一応ある)
+
:第36話より。自分を曝け出したサイに言った台詞。実際、キラは戦うことはできても、サイの様に周囲に気を配ることができなかった(状況的な理由も一応ある)。
 
:この台詞の後、小説版では「二人は本当の意味で出会った」と書かれている。
 
:この台詞の後、小説版では「二人は本当の意味で出会った」と書かれている。
 
;アスラン「この状況では、どのみちオーブに勝ち目はない。解ってるんだろ?」
 
;アスラン「この状況では、どのみちオーブに勝ち目はない。解ってるんだろ?」
 
;「え? …うん。多分、みんなもね。でも、勝ち目がないから戦うのを止めて、言いなりになるってそんなことできないでしょ」
 
;「え? …うん。多分、みんなもね。でも、勝ち目がないから戦うのを止めて、言いなりになるってそんなことできないでしょ」
 
;「大切なのは何の為に戦うかで…だから僕も行くんだ。本当は戦いたくなんてないけど、戦わなきゃ守れないものもあるから」
 
;「大切なのは何の為に戦うかで…だから僕も行くんだ。本当は戦いたくなんてないけど、戦わなきゃ守れないものもあるから」
:第40話、オーブ撤退の前のアスランとの会話にて、自身の決意を語る。
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:第40話より。オーブ撤退の前のアスランとの会話にて、自身の決意を語る。
 
;「そんなこと…! させるもんか!」
 
;「そんなこと…! させるもんか!」
:第45話。メンデル内でクルーゼから自身の出生の秘密とムウとクルーゼの真の関係を教えられた後、クルーゼに攻撃するが、それにより彼の仮面が外れて絶句する。
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:第45話より。メンデル内でクルーゼから自身の出生の秘密とムウとクルーゼの真の関係を教えられた後、クルーゼに攻撃するが、それにより彼の仮面が外れて絶句する。
 
;「僕が傷つけた…僕が守ってあげなくちゃならない人なんだ…」
 
;「僕が傷つけた…僕が守ってあげなくちゃならない人なんだ…」
:第46話。[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]から捕虜として解放されたフレイを[[地球連合軍|連合]]のGATシリーズの妨害により取り返す事が出来ず、機体と自身に重傷を負った際に呟いた。
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:第46話より。[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]から捕虜として解放されたフレイを[[地球連合軍|連合]]のGATシリーズの妨害により取り返す事が出来ず、機体と自身に重傷を負った際に呟いた。
 
:この時のキラは本編中では殆ど見られない「熱い」キラであり、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]の損傷を全く気にせず、フレイの事を最優先に考えていた。この事からフレイの存在がキラにとって如何に大きいものか良く分かる。
 
:この時のキラは本編中では殆ど見られない「熱い」キラであり、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]の損傷を全く気にせず、フレイの事を最優先に考えていた。この事からフレイの存在がキラにとって如何に大きいものか良く分かる。
 
:この行動をきっかけにフレイもキラの生存を知る事となる。小説版ではその結果、ナタルが進めた除隊や後方勤務を全て断り、キラとの再会を求めて前線勤務を希望し、ドミニオンに配属される事となる。
 
:この行動をきっかけにフレイもキラの生存を知る事となる。小説版ではその結果、ナタルが進めた除隊や後方勤務を全て断り、キラとの再会を求めて前線勤務を希望し、ドミニオンに配属される事となる。
 
;「大丈夫…僕はもう泣かないって…決めたから」
 
;「大丈夫…僕はもう泣かないって…決めたから」
:同話。フレイを助けられず、心身ともに消耗したまま帰還。しばらく寝込んだ後にこう発言するも、直後に'''「泣いてもいいのですよ?」'''とラクスに慰められ、彼女の膝の上で号泣する…。
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:同上。フレイを助けられず、心身ともに消耗したまま帰還。しばらく寝込んだ後にこう発言するも、直後に'''「泣いてもいいのですよ?」'''とラクスに慰められ、彼女の膝の上で号泣する…。
 
;「そんなっ! フレイ! そんな!」「どうして君が…」「畜生! 僕はっ!」
 
;「そんなっ! フレイ! そんな!」「どうして君が…」「畜生! 僕はっ!」
:最終話。クルーゼの狂弾により、戦死したフレイの霊体と邂逅した際の台詞。フレイを守れなかった事を本当に後悔している様子が伺える。
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:最終話より。クルーゼの狂弾により、戦死したフレイの霊体と邂逅した際の台詞。フレイを守れなかった事を本当に後悔している様子が伺える。
;「あなたは! あなただけは!!」
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;「あなたは! あなただけは!!」
 
:フレイを殺害し、この上にラクスらの乗るエターナルにも攻撃を仕掛けるクルーゼを激しい怒りと共に追撃する。小説版では、この後宇宙を漂う場面で怒りと復讐心に駆られてクルーゼを攻撃した事を後悔する様子が描かれている。
 
:フレイを殺害し、この上にラクスらの乗るエターナルにも攻撃を仕掛けるクルーゼを激しい怒りと共に追撃する。小説版では、この後宇宙を漂う場面で怒りと復讐心に駆られてクルーゼを攻撃した事を後悔する様子が描かれている。
:このシーンはSEEDシリーズでキラが感情をむき出しにした最後の場面である。
+
:このシーンは、SEEDシリーズでキラが感情をむき出しにした最後の場面である。
 
;「それでも、守りたい世界があるんだ!!」
 
;「それでも、守りたい世界があるんだ!!」
 
:最終局面。真正面からクルーゼに立ち向かい、この叫びと共に[[ビームサーベル]]で突撃する。
 
:最終局面。真正面からクルーゼに立ち向かい、この叫びと共に[[ビームサーベル]]で突撃する。
:世界と人類への憎悪に満ち、人の話を聞く気など一切ないクルーゼの絶望と悪意を一刀両断するものであり、彼に対してはこの上ない回答であろう。
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:世界と人類への憎悪に満ち、人の話を聞く気など一切無いクルーゼの絶望と悪意を一刀両断するものであり、彼に対してはこの上ない回答であろう。
 
;「僕たちは…どうして… こんなところへ 来てしまったんだろう…」<br />「人は…世界は…」
 
;「僕たちは…どうして… こんなところへ 来てしまったんだろう…」<br />「人は…世界は…」
:大破した機体から放り出されて、[[宇宙]]に漂いながら涙を流して。このシーンをもってSEEDは一端終幕した。だが…。<br />ちなみに、[[Z]]では[[黒歴史]]エンドの一節で使用されている台詞でもあり、よりらしいシチュエーションになった。
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:大破した機体から放り出されて、[[宇宙]]に漂いながら涙を流して。このシーンを以って『SEED』の物語は一旦終幕する。だが…。
 +
:ちなみに、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[黒歴史]]エンドの一節で使用されている台詞でもあり、よりらしいシチュエーションになった。
 
;「戦闘中のザフト・連合両軍に告げます!! ただちに戦闘を中止してこの区域から退避して下さい!」<br />「間もなくこのアラスカ基地は大規模な電磁兵器によって自爆します! ここにいては危険です! 今すぐ退避を!!」<br />「信じてくれ! もう時間がないんだ!!」
 
;「戦闘中のザフト・連合両軍に告げます!! ただちに戦闘を中止してこの区域から退避して下さい!」<br />「間もなくこのアラスカ基地は大規模な電磁兵器によって自爆します! ここにいては危険です! 今すぐ退避を!!」<br />「信じてくれ! もう時間がないんだ!!」
:高山瑞穂版SEEDにて。TV版でのキラは[[アラスカ基地]]での戦いで、撤退勧告を行いながら[[ザフト]]の[[モビルスーツ]](の武器等)を攻撃するという無体な行為を行っていたが、高山版では自分の方から武器を捨てて必死に撤退するよう呼び掛けるシーンに変更されている。その結果、(基地に突入した少数の部隊を除いて)ザフトのモビルスーツ部隊は生存する事が出来た。もっとも、アニメ版ではアークエンジェルが既にザフトのMSに肉薄され攻撃を受け中破しており、もしそのまま攻撃されていれば撃沈の危険もあったので一概には言えないかもしれないが。
+
:高山瑞穂氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダムSEED キラとアスランの激闘』より。アニメ版でのキラは[[アラスカ基地]]での戦いで、撤退勧告を行いながら[[ザフト]]の[[モビルスーツ]](の武器等)を攻撃するという無体な行為を行っていたが、高山版では自分の方から武器を捨てて必死に撤退するよう呼び掛けるシーンに変更されている。
 +
:その結果、(基地に突入した少数の部隊を除いて)ザフトのモビルスーツ部隊は生存する事が出来た。もっとも、アニメ版ではアークエンジェルが既にザフトのMSに肉薄され攻撃を受け中破しており、もしも、そのまま攻撃されていれば撃沈の危険もあったので、一概には言えないかもしれないが…。
   −
=== DESTINY ===
+
=== SEED DESTINY ===
 
;「カガリは、今泣いているんだ!」<br />「こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ! 何故君はそれが分からない! なのにこの戦闘もこの犠牲も仕方がないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そう言って君は討つのか! 今カガリが守ろうとしているものを!」
 
;「カガリは、今泣いているんだ!」<br />「こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ! 何故君はそれが分からない! なのにこの戦闘もこの犠牲も仕方がないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そう言って君は討つのか! 今カガリが守ろうとしているものを!」
:地球連合・[[オーブ軍|オーブ]]の連合軍とザフトとの戦いに介入するキラをアスランが必死に止めようとした際、キラは多くのオーブ軍人が死んでいく事にカガリが泣いている事実を叫び、アスランの[[セイバーガンダム]]を撃墜する。<br/>「オーブでカガリを守る」という自分がやるべき役目を放り出して(ザフト復帰後、カガリにも会って話すつもりだったがオーブに問答無用で追い払われた)、ザフトとしてオーブと戦うアスランに対し、キラが見せた数少ない怒りが現れている言葉といえる。<br/>しかし政略結婚を阻止する為とはいえカガリを強引に連れ出し、また戦闘の介入は戦場を混乱させるだけと忠告を受けた後である為、キラ達も何かを言える立場ではない。とはいえ本人(達)もそのことは分かっており、この前に入るのは正論を展開するアスランに対しての'''「君の言うこともわかるけど…!」'''というセリフである。<br />この後、アスランのセイバーは修復不可能なほど滅多切りにされて大破した。結果的にアスランの心の中には戦いに対する疑念が強くなるものの、逆にザフト内での立場が悪くなった。
+
:地球連合・[[オーブ軍|オーブ]]の連合軍とザフトとの戦いに介入するキラをアスランが必死に止めようとした際、キラは多くのオーブ軍人が死んでいく事にカガリが泣いている事実を叫び、アスランの[[セイバーガンダム]]を撃墜する。<br/>「オーブでカガリを守る」という自分がやるべき役目を放り出して(ザフト復帰後、カガリにも会って話すつもりだったがオーブに問答無用で追い払われた)、ザフトとしてオーブと戦うアスランに対し、キラが見せた数少ない怒りが現れている言葉といえる。
:小説版では連合の非を認めながらも、『連合に非があるから、プラントは正しいのか』と突きつけ、更に『正しい戦争などない』と「積極的自衛権の行使」という聞き心地の良い言葉で取り繕っても、『戦争はどこまで行っても戦争』というかつて自分達が得た答えを忘れたアスランへの怒りをアニメ版以上に強くぶつけている。
+
:しかし、政略結婚を阻止する為とはいえカガリを強引に連れ出し、また戦闘の介入は戦場を混乱させるだけと忠告を受けた後である為、キラ達も何かを言える立場ではない。とはいえ本人(達)もそのことは分かっており、この前に入るのは正論を展開するアスランに対しての'''「君の言うこともわかるけど…!」'''という台詞である。
 +
:この後、アスランのセイバーは修復不可能なほど滅多切りにされて大破した。結果的にアスランの心の中には戦いに対する疑念が強くなるものの、逆にザフト内での立場が悪くなった。
 +
:小説版では連合の非を認めながらも、「連合に非があるから、プラントは正しいのか」と突きつけ、更に「正しい戦争などない」と「積極的自衛権の行使」という聞き心地の良い言葉で取り繕っても、「戦争はどこまで行っても戦争」というかつて自分達が得た答えを忘れたアスランへの怒りをアニメ版以上に強くぶつけている。
 
;「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
 
;「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
:アスランとの極秘会見にて。DESTINY時代のキラを象徴する曖昧な台詞である。
+
:アスランとの極秘会見にて。『SEED DESTINY』時代のキラを象徴する曖昧な台詞である。
 
;「僕もラクスも狙われたりしなきゃデュランダル議長のこと、信じてたと思うんだよね。戦わない方がいいって言った人だもん」
 
;「僕もラクスも狙われたりしなきゃデュランダル議長のこと、信じてたと思うんだよね。戦わない方がいいって言った人だもん」
 
:[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]の人柄や思想に対するキラの素直な評価。
 
:[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]の人柄や思想に対するキラの素直な評価。
 
:キラがデュランダルを疑っていたのは、ザフトの暗殺者に[[ラクス・クライン|ラクス]]が狙われたり、ラクスの[[偽物|影武者]]として[[ミーア・キャンベル|ミーア]]が用意されたりしたからであり、それさえなければキラやラクスもデュランダルに協力をしていた可能性は十分に有り得る。
 
:キラがデュランダルを疑っていたのは、ザフトの暗殺者に[[ラクス・クライン|ラクス]]が狙われたり、ラクスの[[偽物|影武者]]として[[ミーア・キャンベル|ミーア]]が用意されたりしたからであり、それさえなければキラやラクスもデュランダルに協力をしていた可能性は十分に有り得る。
 
;「ラクスはこうだからって決められるのは困る。そうじゃないラクスは要らないとか」<br />「そんな世界は傲慢だよ」
 
;「ラクスはこうだからって決められるのは困る。そうじゃないラクスは要らないとか」<br />「そんな世界は傲慢だよ」
:ミーアを自分に都合のいいラクスとして利用したデュランダル議長に対するキラのセリフ。最愛の存在であるラクスを、単に殺されそうになったただけでなく、影武者とはいえ政治の道具としてまで扱われた事に対する、キラの静かな怒りとも言える。
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:ミーアを自分に都合のいいラクスとして利用したデュランダル議長に対するキラの台詞。最愛の存在であるラクスを、単に殺されそうになったただけでなく、影武者とはいえ政治の道具としてまで扱われた事に対する、キラの静かな怒りとも言える。
 
:これはデスティニープランが実行された世界を暗に示しており、人が正に遺伝子という設計図通りに動くロボットになる世界を否定している。極端に述べれば、「MSのパイロットが正しいキラとアスラン」、「デュランダルを支持するのが正しいラクス」という正に個人の意志を剥奪された世界を示し、それを拒めば正しくない、不幸として抹殺する世界である。
 
:これはデスティニープランが実行された世界を暗に示しており、人が正に遺伝子という設計図通りに動くロボットになる世界を否定している。極端に述べれば、「MSのパイロットが正しいキラとアスラン」、「デュランダルを支持するのが正しいラクス」という正に個人の意志を剥奪された世界を示し、それを拒めば正しくない、不幸として抹殺する世界である。
:『THE EDGE』ではより正確に「人の欲望が無くなることはない」、「遺伝子で全てを決めるのならその役割に特化したコーディネイターを作り出すことになる」ととデスティニープランを否定する。
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:久織ちまき氏の漫画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』では、より正確に「人の欲望が無くなることはない」「遺伝子で全てを決めるのならその役割に特化したコーディネイターを作り出すことになる」と[[デスティニープラン]]を否定する。
 
;「でも違う!! 命は何にだって一つだ!! だからその命は君だ、彼じゃない!!」
 
;「でも違う!! 命は何にだって一つだ!! だからその命は君だ、彼じゃない!!」
 
:クルーゼの分身である事に囚われている[[レイ・ザ・バレル|レイ]]にキラが言い放った台詞。クルーゼと同じくアル・ダ・フラガの遺伝子から生み出されたレイが、デュランダルの意図で「もう一人のクルーゼ」であろうとしている事に気付いたキラは、あくまでもレイとクルーゼが別人である事を叫んだ。
 
:クルーゼの分身である事に囚われている[[レイ・ザ・バレル|レイ]]にキラが言い放った台詞。クルーゼと同じくアル・ダ・フラガの遺伝子から生み出されたレイが、デュランダルの意図で「もう一人のクルーゼ」であろうとしている事に気付いたキラは、あくまでもレイとクルーゼが別人である事を叫んだ。
:これは、かつてのクルーゼとの戦いで、その狂気を完全否定できず曖昧な反論しかできなったキラがようやく返した答えでもある。原作ではこの発言にレイは動揺してしまい、それが敗因となるのだが、[[L]]においては、逆にレイのキラに対する嫉妬が爆発する形でこの台詞を否定されてしまう。
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:これは、かつてのクルーゼとの戦いで、その狂気を完全否定できず曖昧な反論しかできなったキラがようやく返した答えでもある。
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:原作ではこの発言にレイは動揺してしまい、それが敗因となるのだが、『L』においては、逆にレイのキラに対する嫉妬が爆発する形でこの台詞を否定されてしまう。
 
;「傲慢なのは貴方だ! 僕はただの一人の人間…この世界で生きる一人の人間だ! どこもみんなと変わらない! ラクスだって! でも…だから、貴方を討たなきゃならないんだ! それを知っているから!」
 
;「傲慢なのは貴方だ! 僕はただの一人の人間…この世界で生きる一人の人間だ! どこもみんなと変わらない! ラクスだって! でも…だから、貴方を討たなきゃならないんだ! それを知っているから!」
 
:最終話でデュランダルに対して強い決意を持って言い放った台詞。非人道的な手段で生み出された [[スーパーコーディネイター]]や高いカリスマを備えたラクスを「選ばれた存在」としているデュランダルの歪んだ理想を認めれば、クルーゼやレイの様な人間の勝手な都合で生み出された犠牲者が増え続けてしまう事を十分に知っていたキラは、自身やラクスがどこにでもいる一人の人間であると信じ、「特別な存在」という枠の中へ勝手に押し込めようとするデュランダルを「傲慢」として真っ向から否定した。
 
:最終話でデュランダルに対して強い決意を持って言い放った台詞。非人道的な手段で生み出された [[スーパーコーディネイター]]や高いカリスマを備えたラクスを「選ばれた存在」としているデュランダルの歪んだ理想を認めれば、クルーゼやレイの様な人間の勝手な都合で生み出された犠牲者が増え続けてしまう事を十分に知っていたキラは、自身やラクスがどこにでもいる一人の人間であると信じ、「特別な存在」という枠の中へ勝手に押し込めようとするデュランダルを「傲慢」として真っ向から否定した。
 
;「覚悟はある……僕は戦う!」
 
;「覚悟はある……僕は戦う!」
 
:最終話でデュランダルに対して強い決意を持って言い放った台詞。デスティニー・プランを否定する選択を取った事で、それによって生じ得る新たな問題と向き合い、罪を背負って戦う事を決意したキラの意志を表す言葉といえる。
 
:最終話でデュランダルに対して強い決意を持って言い放った台詞。デスティニー・プランを否定する選択を取った事で、それによって生じ得る新たな問題と向き合い、罪を背負って戦う事を決意したキラの意志を表す言葉といえる。
:キラにとって、この言葉はデュランダルだけでなく、中途半端な覚悟であった自分自身にも宣言したものであるのかも知れない。また、これはレイの心にも大きく響き渡ったようで、キラを撃とうとしていたデュランダルをとっさに撃ってしまう事になった。[[L]][[UX]]では彼の決意、およびその内容をより明確に語る。
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:キラにとって、この言葉はデュランダルだけでなく、中途半端な覚悟であった自分自身にも宣言したものであるのかも知れない。また、これはレイの心にも大きく響き渡ったようで、キラを撃とうとしていたデュランダルをとっさに撃ってしまう事になった。
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:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』と『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』では彼の決意、およびその内容をより明確に語る。
 
;「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ」
 
;「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ」
:「FINALPLUS」とスペシャルエディションにて、[[シン・アスカ|シン]]が嘗て言った「いくら花を植えても人はまた吹き飛ばす」というセリフに対して。
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:「FINALPLUS」とスペシャルエディションにて、[[シン・アスカ|シン]]が嘗て言った「いくら花を植えても人はまた吹き飛ばす」という台詞に対して。
 
:要約すると「諦めずに何度でもやり直せばいい」という事ではあるが、多くの視聴者に「まず花を守る(吹き飛ばされないようにする)という発想はないのか?」と突っ込まれてもいる。もっとも、[[ユニウスセブン]]による[[地球]]の被害を考えれば、復興という意味ではこちらの方が適切と言える。
 
:要約すると「諦めずに何度でもやり直せばいい」という事ではあるが、多くの視聴者に「まず花を守る(吹き飛ばされないようにする)という発想はないのか?」と突っ込まれてもいる。もっとも、[[ユニウスセブン]]による[[地球]]の被害を考えれば、復興という意味ではこちらの方が適切と言える。
 
;「この戦闘に介入するつもりなのか!?」
 
;「この戦闘に介入するつもりなのか!?」
:『[[機動戦士ガンダム00]]』の1期放送時のカードゲーム『ガンダムウォー』のCMでの台詞。SEEDでアスランがオーブ対連合の戦闘に介入した時の台詞のセルフパロディである。
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:『機動戦士ガンダム00』ファーストシーズン放送時のカードゲーム『ガンダムウォー』のCMでの台詞。『SEED』でアスランがオーブ対連合の戦闘に介入した時の台詞のセルフパロディである。
:「介入」とは[[刹那・F・セイエイ|刹那]]達[[ソレスタルビーイング|CB]]のガンダムマイスターの行動を指しての事なのだろうが、自身が介入行動を取っていたキラが言うとどうしてもシュールに感じてしまう。
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:「介入」とは[[刹那・F・セイエイ|刹那]]達[[ソレスタルビーイング|CB]]のガンダムマイスターの行動を指しての事なのだろうが、自身が介入行動を取っていたキラが言うと、どうしてもシュールに感じてしまう。
:なお、このCMは『[[機動戦士ガンダム]]』『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』『[[機動戦士ガンダム00]]』の'''[[主人公]]'''対決がテーマであるが、[[シン・アスカ]]ではなくキラ・ヤマトが起用されているあたり、製作広報側でも主人公の見解が錯綜していたことが窺える。
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:なお、このCMは『[[機動戦士ガンダム]]』『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』『[[機動戦士ガンダム00]]』の'''[[主人公]]'''対決がテーマであるが、[[シン・アスカ]]ではなくキラ・ヤマトが起用されているあたり、製作広報側でも主人公の見解が錯綜していた事実が窺える。
    
=== 他媒体 ===
 
=== 他媒体 ===
 
;「よくもトールを!! トールを、やったなぁ!!」
 
;「よくもトールを!! トールを、やったなぁ!!」
:雑誌掲載時における高山瑞穂氏による[[漫画]]版の場面。アークエンジェルを襲う[[ブリッツガンダム]]を迎撃するトールだったが、[[スカイグラスパー]]の機首をブリッツに撃ち抜かれてしまう。その光景を見たキラは怒りに任せブリッツを討ち取る。
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:雑誌掲載時における高山瑞穂氏による[[漫画]]版『機動戦士ガンダムSEED キラとアスランの激闘』の場面。
:なお単行本収録の際に大幅な加筆修正が施され、このシーンはアニメ準拠のものに変更され無かった事にされている。
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:アークエンジェルを襲う[[ブリッツガンダム]]を迎撃するトールだったが、[[スカイグラスパー]]の機首をブリッツに撃ち抜かれてしまう。その光景を見たキラは怒りに任せてブリッツを討ち取る。
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:なお、上記の場面は単行本収録の際に大幅な加筆修正が施され、このシーンはアニメ準拠のものに変更されて無かった事にされている。
 
;「…言ったでしょ 僕もプランには反対だって 人の心から欲望がなくなるなんてないよ 遺伝子によって役割が決まる世界なら 今よりもっと優秀な人間を作ろうとする人が出てくるんじゃないかな? アレができるようにこう作ろうとかこういう人間を作ろうとか… 嫌なんだ…そういうの当たり前になったらダメだって思う …でも今はそんな先のことより大切な人とその人の夢を守りたい それが僕の一番の願いだ」
 
;「…言ったでしょ 僕もプランには反対だって 人の心から欲望がなくなるなんてないよ 遺伝子によって役割が決まる世界なら 今よりもっと優秀な人間を作ろうとする人が出てくるんじゃないかな? アレができるようにこう作ろうとかこういう人間を作ろうとか… 嫌なんだ…そういうの当たり前になったらダメだって思う …でも今はそんな先のことより大切な人とその人の夢を守りたい それが僕の一番の願いだ」
:[[漫画]]『THE EDGE』より。アスランの「議長がお前(キラ)は戦うことが役割だと知っていれば苦しむことはなかったと考えていた」旨の発言に対して。TV版とは異なり自分なりの反対意見をはっきり述べている。
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:久織ちまき氏の漫画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』より。アスランの「議長がお前(キラ)は戦うことが役割だと知っていれば苦しむことはなかったと考えていた」旨の発言に対して。TV版とは異なり自分なりの反対意見をはっきり述べている。
 
:この発言を聞いたアスランは「夢や願う心が争いの原因だったなんて答えは俺は納得できない」と返し、キラも同意している。
 
:この発言を聞いたアスランは「夢や願う心が争いの原因だったなんて答えは俺は納得できない」と返し、キラも同意している。
  
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