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− | A.T.フィールド(Absolute Terror Field)とは、『[[エヴァンゲリオンシリーズ]]』に登場する[[バリア]]。 | + | '''A.T.フィールド'''(エーティーフィールド、Absolute Terror Field)とは、「[[エヴァンゲリオンシリーズ]]」に登場する[[バリア]]。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
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| パイロットの意志で自由に張ったり消したりできる他、何を通して何を通さないかという事もコントロールできる。そのため、外からの攻撃はシャットアウトしつつも、中から銃弾を撃つ…といった芸当が可能。防げるものの種類や耐久力は各EVA・各使徒によって違うが、どれも通常兵器が効かないレベルの防御力ということは共通している。高位のものになると光や熱、電子などまで通さなくなり、通信やレーダーによる探知も遮断してしまう。後述するように応用すれば攻撃に転用することも可能である。 | | パイロットの意志で自由に張ったり消したりできる他、何を通して何を通さないかという事もコントロールできる。そのため、外からの攻撃はシャットアウトしつつも、中から銃弾を撃つ…といった芸当が可能。防げるものの種類や耐久力は各EVA・各使徒によって違うが、どれも通常兵器が効かないレベルの防御力ということは共通している。高位のものになると光や熱、電子などまで通さなくなり、通信やレーダーによる探知も遮断してしまう。後述するように応用すれば攻撃に転用することも可能である。 |
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− | その実態は、誰もが持っている自我の境界であり、人を個としてのヒトたらしめているものである。「生命の実」を持つ[[使徒]]や[[エヴァンゲリオン]]の場合[[バリア]]の様に現われているが、実際には可視・実体レベルに達していないだけで、人もこれを有している。強力なものであれば、肉眼での目視すら可能な光の壁が見えるようになる。 | + | その実態は、誰もが持っている自我の境界であり、人を個としてのヒトたらしめているものである。「生命の実」を持つ[[使徒]]や[[エヴァンゲリオン]]の場合[[バリア]]の様に現われているが、実際には可視・実体レベルに達していないだけで、人もこれを有している。強力なものであれば、肉眼での目視すら可能な光の壁が見えるようになる。簡単に言えば「自身を形作っている『'''心の壁'''』」である。これを失った生命は、自己の形を保つ事ができなくなり、魂が抜けて、肉が原始地球の海と同質のLCLへと還元されてしまう。 |
− | 簡単に言えば「自身を形作っている『'''心の壁'''』」である。これを失った生命は、自己の形を保つ事ができなくなり、魂が抜けて、肉が原始地球の海と同質のLCLへと還元されてしまう。
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− | 原作の[[ヤシマ作戦]]やN2兵器の使用で見せたように、圧倒的な力によるフィールドの突破も可能ではある。 | + | 原作の[[ヤシマ作戦]]やN2兵器の使用で見せたように、圧倒的な力によるフィールドの突破も可能ではある。原作ではほぼ不可能とされた事だが、庵野秀明監督は[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pとの設定面での打ち合わせの際、A.T.フィールドの強度について「高出力のエネルギーなら破れる」と説明している。ただ、SRWでは精神コマンドを使うなどすれば、割と簡単に突破したり無視したりできてしまう。 |
− | 原作ではほぼ不可能とされた事だが、庵野秀明は寺田貴信との設定面での打ち合わせの際、A.T.フィールドの強度について「高出力のエネルギーなら破れる」※と説明している。ただ、SRWでは精神コマンドを使うなどすれば、割と簡単に突破したり無視したりできてしまう。
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− | === 庵野秀明監督の「コン・バトラーVの超電磁スピンなら破れる」発言について === | + | === 庵野秀明監督の「コン・バトラーVの超電磁スピンなら破れる」発言 === |
| ネット上では上記の発言を庵野監督が寺田プロデューサーに伝えたという話が出まわっているが、実際に庵野監督が上記の発言をしたことは無く、下記の寺田プロデューサーのインタビュー記事が元になったガセネタである。 | | ネット上では上記の発言を庵野監督が寺田プロデューサーに伝えたという話が出まわっているが、実際に庵野監督が上記の発言をしたことは無く、下記の寺田プロデューサーのインタビュー記事が元になったガセネタである。 |
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| <blockquote> | | <blockquote> |
| ;―― | | ;―― |
− | :阪田さんは何か脚本の勉強はされているのでしょうか? オリジナルのセリフを生かしながら、いつもいいシナリオを作られてますが。 | + | :[[スタッフ:阪田雅彦|阪田]]さんは何か脚本の勉強はされているのでしょうか? オリジナルのセリフを生かしながら、いつもいいシナリオを作られてますが。 |
| ;阪田 | | ;阪田 |
| :いや、完全な独学ですね。だから毎回反省することしきりなんですよ。 | | :いや、完全な独学ですね。だから毎回反省することしきりなんですよ。 |
| ;寺田 | | ;寺田 |
− | :みんな阪田さんにだまされてるんですよ(笑)。原作のエピソードで巧みにオリジナル世界に引き込まれていくんです。万丈もカミーユもロボット大戦のフィルターがかかっている。だからこの世界ではA.T.フィールドがブレストファイヤーで破れると理解できる。ほんとは超電磁スピンでA.T.フィールドが破られるかどうかわからないじゃないですか。一応庵野監督は高出力のエネルギーなら破れるとおっしゃってましたが。 | + | :みんな阪田さんにだまされてるんですよ(笑)。原作のエピソードで巧みにオリジナル世界に引き込まれていくんです。[[破嵐万丈|万丈]]も[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]もロボット大戦のフィルターがかかっている。だからこの世界ではATフィールドが[[マジンガーZ|ブレストファイヤー]]で破れると理解できる。ほんとは[[コン・バトラーV|超電磁スピン]]でATフィールドが破られるかどうかわからないじゃないですか。一応庵野監督は高出力のエネルギーなら破れるとおっしゃってましたが。 |
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− | 『<cite>[[特別:書籍情報源/978-4766931426|スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本]]</cite>』(ケイブンシャ)より | + | 『<cite>[[特別:書籍情報源/978-4766931426|セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本]]</cite>』(ケイブンシャ)82頁より |
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| 『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』では広域バリア扱いとなっており、自機以外の小隊機も1500までのダメージは無効化される。装甲の高い[[スーパーロボット]]にはありがたいバリアである。唯一の欠点はエヴァはコストが大きいのでスーパー系の小隊に組みにくい事。 | | 『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』では広域バリア扱いとなっており、自機以外の小隊機も1500までのダメージは無効化される。装甲の高い[[スーパーロボット]]にはありがたいバリアである。唯一の欠点はエヴァはコストが大きいのでスーパー系の小隊に組みにくい事。 |
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− | なお「防御」との兼ね合いが昔と近年で異なっている事に注意。 | + | なお「防御」との兼ね合いが昔と近年で異なっている事に注意。[[旧シリーズ]]など、昔の作品では防御によって半減された後のダメージでフィールド貫通が判定されていたため、実質的に8000までのダメージを無効化することができていたが、近年では防御で半減される前のダメージで貫通が判定されるため、無効化できるのは防御するかしないかに関わらず4000で変わらず、貫通された場合にのみ、実際に受けるダメージが防御によって半減される。 |
− | [[旧シリーズ]]など、昔の作品では防御によって半減された後のダメージでフィールド貫通が判定されていたため、実質的に8000までのダメージを無効化することができていたが、近年では防御で半減される前のダメージで貫通が判定されるため、無効化できるのは防御するかしないかに関わらず4000で変わらず、貫通された場合にのみ、実際に受けるダメージが防御によって半減される。 | |
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| 下記の効果は作品によってパイロットの[[シンクロ率]]によって多少の増減が生じることがある。 | | 下記の効果は作品によってパイロットの[[シンクロ率]]によって多少の増減が生じることがある。 |
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| == A.T.フィールド(武装) == | | == A.T.フィールド(武装) == |
− | アスカが乗る[[EVA弐号機|弐号機]]のみ、原作同様、武装としても使用が可能となっている。なお、PS2・PSPゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」では[[赤木リツコ]]博士がA.T.フィールド変形試験の技術開発に成功すれば、出撃するEVAが全機ともこの攻撃が出来るようになる為、弐号機だけの特殊技というわけではなさそうである。 | + | アスカが乗る[[EVA弐号機|弐号機]]のみ、原作同様、武装としても使用が可能となっている。なお、PS2・PSP用ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では[[赤木リツコ]]博士がA.T.フィールド変形試験の技術開発に成功すれば、出撃するEVAが全機ともこの攻撃が出来るようになる為、弐号機だけの特殊技というわけではなさそうである。 |
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| もちろん使徒も攻撃に使う事が可能であり、実際に第10使徒サハクィエルが行った質量爆弾攻撃はA.T.フィールドも利用している。しかし、これ以外の使徒はA.T.フィールドを攻撃に使ったことは無い。 | | もちろん使徒も攻撃に使う事が可能であり、実際に第10使徒サハクィエルが行った質量爆弾攻撃はA.T.フィールドも利用している。しかし、これ以外の使徒はA.T.フィールドを攻撃に使ったことは無い。 |
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− | また、綾波レイはA.T.フィールドの反転により[[アルミサエル]]の浸食を加速させ、[[EVA零号機改|零号機]]の[[自爆]]に巻き込むといった形で攻撃に使用している。 | + | また、綾波レイはA.T.フィールドの反転により[[第16使徒アルミサエル]]の浸食を加速させ、[[EVA零号機改|零号機]]の[[自爆]]に巻き込むといった形で攻撃に使用している。 |
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− | 新劇場版設定では[[EVA初号機 (疑似シン化第1覚醒形態)]]がA.T.フィールドで左腕を形成、更にそれを衝撃波として放つという攻撃を行っている。『X-Ω』ではアスカが乗る[[EVA3号機]]でも武装として使用可能。 | + | 新劇場版設定では[[EVA初号機 (疑似シン化第1覚醒形態)]]がA.T.フィールドで左腕を形成、更にそれを衝撃波として放つという攻撃を行っている。『[[X-Ω]]』ではアスカが乗る[[EVA3号機]]でも武装として使用可能。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |