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劇中劇とは、文芸作品などで演出手段の一つとして用いられる、「作品の中で描かれた」創作作品の事。いわば「フィクションの中のフィクション」である。「'''作中作'''」とも呼ばれる。代表的な書法として「漫画家の主人公が、漫画を書く」などがある。
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文芸作品などで演出手段の一つとして用いられる、「作品の中で描かれた」創作作品の事で、いわば「フィクションの中のフィクション」である。「'''作中作'''」とも呼ばれる。代表的な書法として「漫画家の主人公が、漫画を書く」などがある。
    
現実世界における視聴者がアニメの登場キャラクターに影響を受けることがある様に、劇中のキャラクターも劇中劇に影響を受けることもある。特に、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ダイゴウジ・ガイ]]が『[[熱血ロボ ゲキ・ガンガー3]]』に、『[[蒼穹のファフナー]]』の[[小楯衛]]が『[[機動侍ゴウバイン]]』に強く影響を受けてロボットに乗っている。
 
現実世界における視聴者がアニメの登場キャラクターに影響を受けることがある様に、劇中のキャラクターも劇中劇に影響を受けることもある。特に、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ダイゴウジ・ガイ]]が『[[熱血ロボ ゲキ・ガンガー3]]』に、『[[蒼穹のファフナー]]』の[[小楯衛]]が『[[機動侍ゴウバイン]]』に強く影響を受けてロボットに乗っている。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*[[マクロスシリーズ]]は全て'''「マクロス世界の後世の人間が、実際にあった出来事を元にして作った歴史ドラマ」'''という設定なので、「作品そのものが劇中劇」であるとも言える。それを示すかのように『愛・おぼえていますか』ではキャラクターによる制作発表会が開かれ、更に『マクロス7』で「戦勝20周年記念映画」と設定され、[[熱気バサラ|バサラ]]達も観たとされた。したがって、マクロスシリーズ劇中において展開される劇中劇は「劇中劇の中の劇中劇」という二重構造であるとも言えよう。
 
*[[マクロスシリーズ]]は全て'''「マクロス世界の後世の人間が、実際にあった出来事を元にして作った歴史ドラマ」'''という設定なので、「作品そのものが劇中劇」であるとも言える。それを示すかのように『愛・おぼえていますか』ではキャラクターによる制作発表会が開かれ、更に『マクロス7』で「戦勝20周年記念映画」と設定され、[[熱気バサラ|バサラ]]達も観たとされた。したがって、マクロスシリーズ劇中において展開される劇中劇は「劇中劇の中の劇中劇」という二重構造であるとも言えよう。
*『[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]』もOVA『レイナの休日』ではクロノス星で作られたドラマだとされている(正史扱いかは不明)。逆に言えばクロノス星やクロノス星生まれの[[マシンロボ]]自体は実在する設定となる。余談だが『[[マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ]]』では「伝説の勇者[[ロム・ストール]]」は地球の軍事産業(『バトルハッカーズ』に登場するマシンロボは地球製)による捏造だとされた(ただし『クロノスの大逆襲』と『バトルハッカーズ』は別世界扱いだと思われる)。
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*『[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]』もOVA『レイナの休日』ではクロノス星で作られたドラマだとされている(正史扱いかは不明)。逆に言えばクロノス星やクロノス星生まれの[[マシンロボ]]自体は実在する設定となる。余談だが『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』(スパロボ未参戦)では「伝説の勇者[[ロム・ストール]]」は地球の軍事産業(『バトルハッカーズ』に登場するマシンロボは地球製)による捏造だとされた(ただし『クロノスの大逆襲』と『バトルハッカーズ』は別世界扱いだと思われる)。
 
*『[[勇者特急マイトガイン]]』では劇中で(パイロットをぼかしつつ)『勇者特急マイトガイン』自体がアニメ放映されているという設定で、サリーがセル画に彩色するバイトをする場面も存在する。本編がメタ要素に溢れた作品故の劇中劇と言える。
 
*『[[勇者特急マイトガイン]]』では劇中で(パイロットをぼかしつつ)『勇者特急マイトガイン』自体がアニメ放映されているという設定で、サリーがセル画に彩色するバイトをする場面も存在する。本編がメタ要素に溢れた作品故の劇中劇と言える。
 
*『[[サクラ大戦]]』は1912年に鈴野十浪が自費出版した小説『サクラ』を広井王子氏が実家の蔵から見つけてそれに脚色を加えてゲームにした、という設定がある。プロジェクト発表当時のゲーム雑誌には、この設定があたかも事実であるかのように掲載された<ref>ソフトバンク出版事業部『セガサターンマガジン』1995年11月号 P87より。</ref>。また、[[米田一基]]が書き残した『米田日記』の記録を基に現代の視点から太正時代を振り返った物語、という設定もある。どちらもメタフィクション的要素な為にゲーム中では触れられた事はないが、『サクラ』は[[小説#サクラ大戦|小説]]『サクラ大戦 前夜』1巻の序章、『米田日記』は同じく『前夜』2巻の第五話冒頭でその存在が語られている。
 
*『[[サクラ大戦]]』は1912年に鈴野十浪が自費出版した小説『サクラ』を広井王子氏が実家の蔵から見つけてそれに脚色を加えてゲームにした、という設定がある。プロジェクト発表当時のゲーム雑誌には、この設定があたかも事実であるかのように掲載された<ref>ソフトバンク出版事業部『セガサターンマガジン』1995年11月号 P87より。</ref>。また、[[米田一基]]が書き残した『米田日記』の記録を基に現代の視点から太正時代を振り返った物語、という設定もある。どちらもメタフィクション的要素な為にゲーム中では触れられた事はないが、『サクラ』は[[小説#サクラ大戦|小説]]『サクラ大戦 前夜』1巻の序章、『米田日記』は同じく『前夜』2巻の第五話冒頭でその存在が語られている。