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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[宇宙世紀]]0133年、[[地球]]侵攻を目論む[[木星帝国]]に対抗して再結成された、[[クロスボーン・バンガード]]の[[エース]]パイロットで、[[クロスボーン・ガンダムX1]]を駆る。その正体はかつての[[コスモ・バビロニア建国戦争]]において活躍したレジスタンスのパイロット、「'''[[シーブック・アノー]]'''」。
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[[宇宙世紀]]0133年、[[地球]]侵攻を目論む[[木星帝国]]に対抗して再結成された、[[クロスボーン・バンガード]]の[[エース]][[パイロット]]で、[[クロスボーン・ガンダムX1]]を駆る。その正体はかつての[[コスモ・バビロニア建国戦争]]において活躍したレジスタンスのパイロット、「'''[[シーブック・アノー]]'''」。
    
クロスボーン・バンガード再結成を決めた恋人の[[セシリー・フェアチャイルド]]に、キンケドゥ・ナウと名乗ったものである。彼女はその真意を察しきることはできなかったようだが、作中の台詞からするに[[トビア・アロナクス]]の立てた予想通りといったところか。
 
クロスボーン・バンガード再結成を決めた恋人の[[セシリー・フェアチャイルド]]に、キンケドゥ・ナウと名乗ったものである。彼女はその真意を察しきることはできなかったようだが、作中の台詞からするに[[トビア・アロナクス]]の立てた予想通りといったところか。
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シーブック=キンケドゥであるのはその容姿や[[ベラ・ロナ]]との関係はもちろん、「歴史の教科書にも載っていたレジスタンスのパイロット」という言及、[[ガンダムF91|F91]]部隊を見て「懐かしい」と発言(その他回想で何度かF91が登場している)等、物語の初めから細かく暗示されている。それにもかかわらず、彼自身は周りから徹底的に「キンケドゥ・ナウ」として扱われ、物語後半でベラが名前を叫ぶまで一度も「シーブック・アノー」とは明示されず、その名前を呼んだのも結局ベラだけであった。この辺りは、敵味方から「[[シャア・アズナブル]]」として扱われることが多かった[[クワトロ・バジーナ]]とは対照的といえる。
 
シーブック=キンケドゥであるのはその容姿や[[ベラ・ロナ]]との関係はもちろん、「歴史の教科書にも載っていたレジスタンスのパイロット」という言及、[[ガンダムF91|F91]]部隊を見て「懐かしい」と発言(その他回想で何度かF91が登場している)等、物語の初めから細かく暗示されている。それにもかかわらず、彼自身は周りから徹底的に「キンケドゥ・ナウ」として扱われ、物語後半でベラが名前を叫ぶまで一度も「シーブック・アノー」とは明示されず、その名前を呼んだのも結局ベラだけであった。この辺りは、敵味方から「[[シャア・アズナブル]]」として扱われることが多かった[[クワトロ・バジーナ]]とは対照的といえる。
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かつての優等生も10年の時を経てワイルドな宇宙海賊の雰囲気とともに大人の男としての風格を身に付けたようで、全編を通して主人公・トビアを教え導く良き兄貴分として描かれた。あるいは『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|クロスボーンガンダム]]』のもう一人の主人公とも。潜入工作・白兵戦もこなすなど、生身で戦う術も一級品である上、[[MS]]の操縦技術にも更に磨きがかかり、不利な状況においても奇策を用いた戦法で敵を撃破していく。これは[[クロスボーン・ガンダム]]の特性を活かしたものが多く、キンケドゥによってクロスボーン・ガンダムはその真価を発揮したと言っても過言ではない。
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かつての優等生も10年の時を経てワイルドな宇宙海賊の雰囲気とともに大人の男としての風格を身に付けたようで、全編を通して[[主人公]]・トビアを教え導く良き兄貴分として描かれた。あるいは『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|クロスボーンガンダム]]』のもう一人の主人公とも。潜入工作・白兵戦もこなすなど、生身で戦う術も一級品である上、[[MS]]の操縦技術にも更に磨きがかかり、不利な状況においても奇策を用いた戦法で敵を撃破していく。これは[[クロスボーン・ガンダム]]の特性を活かしたものが多く、キンケドゥによってクロスボーン・ガンダムはその真価を発揮したと言っても過言ではない。
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物語後半、[[木星]]側に寝返った[[ザビーネ・シャル]]との激闘でコクピットをビームサーベルで貫かれてしまい(つまり、'''コクピットに風穴があいている''')、その状態で[[地球]]に蹴り落とされるのだが、劇中で「コクピットを貫いたビームサーベルが僅かに機体中央から横にずれている」という描写がされており、右腕を失うほどの重傷を負いながらも致命傷は避けることができた(とはいえ、横にずれているのもよく見ると若干程度のものであり、コックピットに直撃を喰らっていることには変わりはないのだが…)。更に[[ビームシールド]]を用いて大気圏突入に成功、傷の治療と[[サイボーグ|義手装着手術]]を受け(明確に描写されていないが、漂流する彼を[[サナリィ]]が救出・治療したことが示唆されている)、意識不明の状態から目覚めて僅か5日足らずで戦線に復帰する、という奇跡を成し遂げる(さすがに無茶していたらしく、再会したトビアが驚きのあまり肩を掴んだ際に痛がっており、かなり疲労した様子を見せている)。
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物語後半、[[木星]]側に寝返った[[ザビーネ・シャル]]との激闘でコクピットをビームサーベルで貫かれてしまい、その状態で[[地球]]に蹴り落とされるのだが、劇中で「コクピットを貫いたビームサーベルが僅かに機体中央から横にずれている」という描写がされており、右腕を失うほどの重傷を負いながらも致命傷は避けることができた(とはいえ、横にずれているのもよく見ると若干程度のものであり、'''コクピットに風穴があいている'''ほどの直撃を喰らった事に変わりはないのだが…)。更に[[ビームシールド]]を用いて大気圏突入に成功、傷の治療と[[サイボーグ|義手装着手術]]を受け(明確に描写されていないが、漂流する彼を[[サナリィ]]が救出・治療したことが示唆されている)、意識不明の状態から目覚めて僅か5日足らずで戦線に復帰する、という奇跡を成し遂げる。
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キンケドゥの行動理念の根幹を成しているのは「ベラ(あるいはセシリー)のため」という強い意志であり、そのためならば戦争に加担することも汚れ仕事を引き受けることも厭わず、また腕を失ったことすら受け入れてみせるなど、最後までその信念は揺らぐことはなかった。相当彼女にぞっこん、もしくは一途なのが見て取れる(しかしそのセシリーとは、彼女がベラ・ロナを名乗って艦長をやりだしてからは何もなかった辺り、相変わらず真面目でもある)。「愛する人のために自分の全てを懸ける」その生き方は弟分であるトビアに多大なる影響を与え、後の彼の人生の指針となった。
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再登場時には流石に無茶していたらしく、再会したトビアが驚きのあまり肩を掴んだ際に痛がっており、かなり疲労した様子だったが、腕や視界のハンデも感じさせずに最終決戦ではザビーネとの対決を制し、地球に降下した[[ディビニダド]]とトビアを追って本物の[[クラックス・ドゥガチ]]に引導を渡す。仲間時代のザビーネとのシミュレーター成績では負けていたそうだが、技量・精神力ともに同時代ではズバ抜けたパイロットであったと思われる。
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キンケドゥのその行動理念の根幹を成しているのは「ベラ(あるいはセシリー)のため」という強い意志であり、そのためならば戦争に加担することも汚れ仕事を引き受けることも厭わず、また腕を失ったことすら受け入れてみせるなど、最後までその信念は揺らぐことはなかった。相当彼女にぞっこん、もしくは一途なのが見て取れる(しかしそのセシリーとは、彼女がベラ・ロナを名乗って艦長をやりだしてからは何もなかった辺り、相変わらず真面目でもある)。「愛する人のために自分の全てを懸ける」その生き方は弟分であるトビアに多大なる影響を与え、後の彼の人生の指針となった。
    
エピローグで「シーブック・アノー」に戻り、「セシリー・フェアチャイルド」に戻ったベラと共に[[地球]]の緑の中へ消えた。
 
エピローグで「シーブック・アノー」に戻り、「セシリー・フェアチャイルド」に戻ったベラと共に[[地球]]の緑の中へ消えた。
 
その後はセシリーと結婚し、パン屋を開業。
 
その後はセシリーと結婚し、パン屋を開業。
『スカルハート』の時点では既に一人目の子供が産まれ、『鋼鉄の七人』ではセシリーが二人目を妊娠するなど幸福な人生を送っており、その姿を陰ながら見たトビアは、復活した木星帝国との戦いに助っ人として来てもらうことを断念する。
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『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|スカルハート]]』の時点では既に一人目の子供が産まれ、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』ではセシリーが二人目を妊娠するなど幸福な人生を送っており、その姿を陰ながら見たトビアは、復活した木星帝国との戦いに助っ人として来てもらうことを断念する。
 
後に[[機動戦士Vガンダム|ザンスカール戦争]]の裏側を描いた『ゴースト』(SRW未参戦)でも登場し、'''型落ちしているクロスボーン・ガンダムで[[ザンスカール帝国]]のMSを圧倒する'''など、微塵も衰えていない実力を見せ付けた。
 
後に[[機動戦士Vガンダム|ザンスカール戦争]]の裏側を描いた『ゴースト』(SRW未参戦)でも登場し、'''型落ちしているクロスボーン・ガンダムで[[ザンスカール帝国]]のMSを圧倒する'''など、微塵も衰えていない実力を見せ付けた。
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:[[木星帝国]]の首魁。キンケドゥたちが倒すべき最終目標。
 
:[[木星帝国]]の首魁。キンケドゥたちが倒すべき最終目標。
 
;[[ギリ・ガデューカ・アスピス]]
 
;[[ギリ・ガデューカ・アスピス]]
:木星帝国[[死の旋風隊]]一員で年若いニュータイプ兵。一時はキンケドゥを追い詰めたこともあったが、技量と経験に勝る彼に敗北を重ねる。
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:木星帝国[[死の旋風隊]]の一員で年若いニュータイプ兵。一時はキンケドゥを追い詰めたこともあったが、技量と経験に勝る彼に敗北を重ねる。
 
;[[ハリソン・マディン]]
 
;[[ハリソン・マディン]]
 
:[[地球連邦軍]]所属。木星帝国の謀略により、お互い顔を知らないまま対決。結果としてキンケドゥに敗北したものの、互いの腕前を認め合う。最終決戦ではキンケドゥを援護する。
 
:[[地球連邦軍]]所属。木星帝国の謀略により、お互い顔を知らないまま対決。結果としてキンケドゥに敗北したものの、互いの腕前を認め合う。最終決戦ではキンケドゥを援護する。
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:『第2次α』では彼らとともに芋や人参の皮剥きを担当した。
 
:『第2次α』では彼らとともに芋や人参の皮剥きを担当した。
 
;[[シャア・アズナブル]]
 
;[[シャア・アズナブル]]
:『第2次α』では他のガンダム系[[主人公]]らと同様に彼を否定し、戦闘中の特殊な台詞も用意されている。[[偽名]]を名乗って新たな活動を行い、後継者たる[[ニュータイプ]]を見出し、途中で行方不明になるという点で共通している両者であるが、復帰後に採った道は全くの正反対であり、シャア自身もそれを暗示した言葉を言っている。
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:『第2次α』では他のガンダム系主人公らと同様に彼を否定し、戦闘中の特殊な台詞も用意されている。[[偽名]]を名乗って新たな活動を行い、後継者たる[[ニュータイプ]]を見出し、途中で行方不明になるという点で共通している両者であるが、復帰後に採った道は全くの正反対であり、シャア自身もそれを暗示した言葉を言っている。
 
;[[フル・フロンタル]]
 
;[[フル・フロンタル]]
 
:『V』では彼と初めて交戦した際、[[カロッゾ・ロナ|かつて戦った仮面の男]]を想起している。
 
:『V』では彼と初めて交戦した際、[[カロッゾ・ロナ|かつて戦った仮面の男]]を想起している。
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