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政治的手腕、巧みな話術、プロパガンダ、軍事力拡大、謀略など、様々な分野で才能を発揮した人物。本来は遺伝子分野の科学者であり、DNA解析の専門家である。
 
政治的手腕、巧みな話術、プロパガンダ、軍事力拡大、謀略など、様々な分野で才能を発揮した人物。本来は遺伝子分野の科学者であり、DNA解析の専門家である。
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基本的に温和な紳士で、感情を剥き出しにする様な振る舞いは一切見られない。しかしその内には、信念と目的の為なら手段を問わない非情な策士としての面も持ち、障害となる者は容赦なく討つ。このような部分からも、きれいごとや理想論のみにとらわれず自らの信念と理想のためなら裏や影の手段も取れる人物。
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基本的に温和な紳士で、感情を剥き出しにする様な振る舞いは一切見られない。しかしその内には、目的の為なら手段を問わない非情な策士としての面も持ち、障害となる者はどんなに自分に尽くしても平然と切り捨てる。このような部分からも、実際は[[ブルーコスモス]]の盟主である[[ロード・ジブリール]]以上に危険な人物である。
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テコ入れによって、最終的に敵役の立ち位置になるが、ラクス暗殺未遂やロゴスを巡る争い、そしてデスティニープランの詳細など、肝心の部分がはっきりしないため、評価が難しい人物である。
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しかし、最終的に敵役の立ち位置になるが、ラクス暗殺未遂やロゴスを巡る争い、そしてデスティニープランの詳細など、肝心の部分がはっきりしないため、評価が難しい人物である。
    
[[シャア・アズナブル]]役で有名な池田秀一氏が演じた[[ガンダムシリーズ]]における第2の人物。
 
[[シャア・アズナブル]]役で有名な池田秀一氏が演じた[[ガンダムシリーズ]]における第2の人物。
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==== 本編開始前 ====
 
==== 本編開始前 ====
遺伝子工学者時代、[[キラ・ヤマト]]が[[スーパーコーディネイター]]として生み出されたコロニーメンデルにいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「[[デスティニープラン]]」を考案していた。<br />しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想ともとれる、この計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ決して少なくないものにとって受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。しかし、疲弊しきった世界を建て直し恨みや復讐の連鎖を断ち切り、人類に平等をもたらすある意味では人道的で現実的な策でもある。
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遺伝子工学者時代、[[キラ・ヤマト]]が[[スーパーコーディネイター]]として生み出されたコロニーメンデルにいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「[[デスティニープラン]]」を考案していた。<br />しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。
    
メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為にクローンとして生み出された男である[[ラウ・ル・クルーゼ]]と出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供である[[レイ・ザ・バレル]]とも関わっていく事になる。<br />しかし、彼らはクローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。<br />更にそんな中、遺伝子的に相性の悪いという理由で、恋仲であった[[タリア・グラディス]]と別れる経験する事になった。
 
メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為にクローンとして生み出された男である[[ラウ・ル・クルーゼ]]と出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供である[[レイ・ザ・バレル]]とも関わっていく事になる。<br />しかし、彼らはクローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。<br />更にそんな中、遺伝子的に相性の悪いという理由で、恋仲であった[[タリア・グラディス]]と別れる経験する事になった。
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:彼とは研究員時代からの友人。[[クローン]]のテロメアを抑える薬を渡すなど、その関係はレイを通して深いものであった。ラウとの出会いが、[[デスティニー・プラン]]を作り出したと思われる。
 
:彼とは研究員時代からの友人。[[クローン]]のテロメアを抑える薬を渡すなど、その関係はレイを通して深いものであった。ラウとの出会いが、[[デスティニー・プラン]]を作り出したと思われる。
 
;[[ラクス・クライン]]
 
;[[ラクス・クライン]]
:彼女とは具体性の無い理想論と具体策のある現実論という形で相反しており、彼女の率いる団体が危険であったこともあり危険視していた。結局、彼女と話し合いを持とうとせず最初から排除の対処としか見なしていなかった事が、自らの大きな失策へと繋がっていったといえる。<br />スパロボでは、最終的には彼女にも人類の未来を託す展開が多い。また、[[L]]では暗殺未遂事件に関して「自分が指示した事だ」と明かし(ただし[[L]]ではラクス暗殺計画はデュランダルの意思ではなく[[菅原マサキ]]との取引の結果となっている)、彼女に謝罪している。
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:彼女とは思想面で方向性が違っており、終始、敵視していた。結局、彼女と話し合いを持とうとせず最初から排除の対処としか見なしていなかった事が、自らの大きな失策へと繋がっていったといえる。<br />スパロボでは、最終的には彼女にも人類の未来を託す展開が多い。また、[[L]]では暗殺未遂事件に関して「自分が指示した事だ」と明かし(ただし[[L]]ではラクス暗殺計画はデュランダルの意思ではなく[[菅原マサキ]]との取引の結果となっている)、彼女に謝罪している。
 
;[[キラ・ヤマト]]
 
;[[キラ・ヤマト]]
:彼の出自は研究員時代から知っており、ラクスと同様に脅威に感じており、最期は人類の是非を問う戦いを演じた。危険な兵器と空っぽな理想論によるとっぴで考えの無い行動などの危険性から排除を考え行動していた。
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:彼の出自は研究員時代から知っており、ラクスと同様に脅威に感じており、最期は人類の是非を問う戦いを演じた。遺伝子操作で[[スーパーコーディネイター]]として生み出されたが故に自らの遺伝子による世界統一である[[デスティニープラン]]を認めないだろうと判断したのか、あるいは親友ラウ・ル・クルーゼの仇であったからなのかは定かではないが、ラクスと同様、最初から排除の対象としか見ていなかったようで、そのことが逆に自らの首を絞めていく事になった。
 
;[[アスラン・ザラ]]
 
;[[アスラン・ザラ]]
:彼を説得して[[ザフト]]に復帰させるが、危険なゲリラテロ組織の討伐([[エンジェルダウン作戦]]、現実が見えていなかったアスランにとっては仲間に銃を向けられたようなもの)をきっかけに、アスラン自身は次第に疑ってかかるようになり、最終的にはデュランダルの手による拘束命令を問答無用で殺されると勘違いしたことで軍の試作機を盗み出して逃走。
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:彼を説得して[[ザフト]]に復帰させるが、[[エンジェルダウン作戦]]にて交渉もせず強引に[[アークエンジェル]]を排除しようとしたのをきっかけに、アスラン自身は次第に疑念を持つようになり、最終的にはデュランダルの手による拘束命令がきっかけとはいえ、彼の脱走を招くことになる。
 
;[[シン・アスカ]]
 
;[[シン・アスカ]]
:目をかけている部下。互いに信頼していたとは言えるが、デュランダル自身は自らの野望の駒と見ていた一面もあった。情をかけて銃殺刑になりかねない重罪を免除したり、実力を評価して専用機であるデスティニーガンダムの開発、ネビュラ勲章の授与やFAITHの任命などたびたび厚遇していた。<br />SRWにおいても基本的に関係は変わらないが、シンが自身の未熟さや過ち、デュランダルにただ盲目的に従ってしまった事を悔いる展開も多く、[[Z]]のifルートや[[L]]では彼にも真っ向から[[デスティニープラン]]に反発される事になる。だが、どの作品でも彼のデュランダルに対する敬意は、最後まで揺るぐ事は無い。
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:目をかけている部下。互いに信頼していたとは言えるが、デュランダル自身は自らの野望の駒と見ていた一面を持ち、銃殺刑になりかねない重罪を免除したり、専用機であるデスティニーガンダムの開発、ネビュラ勲章の授与やFAITHの任命も、より彼からの信頼を得て、彼を自身の忠実なる兵士にする為。しかし、本編劇中ではデュランダルのそれらのに真意にシン自身が気付く事は無かった。<br />SRWにおいても基本的に関係は変わらないが、シンが自身の未熟さや過ち、デュランダルにただ盲目的に従ってしまった事を悔いる展開も多く、[[Z]]のifルートや[[L]]では彼にも真っ向から[[デスティニープラン]]に反発される事になる。だが、どの作品でも彼のデュランダルに対する敬意は、最後まで揺るぐ事は無い。
 
;[[ミーア・キャンベル]]
 
;[[ミーア・キャンベル]]
:無責任にも姿を消したラクスの身代わりで、無用な衝突の回避などにその知名度や人気を利用することもあった。アスランを庇い、またその妄言を真に受け他結果議長に疑念を抱き関係が悪化したことから本物の復帰も手伝い切り捨て、[[コペルニクス]]に幽閉。自身の立場に苦悩し、最後はラクスを庇い暗殺者に殺される。
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:自身が仕立て上げたラクスの[[偽物]]で、本物のラクスが表舞台に現れたのをきっかけに、用済みとばかりに切り捨て、[[コペルニクス]]に幽閉。自身の立場に苦悩し、最後はラクスを庇い暗殺者に殺される。
 
;[[イザーク・ジュール]]
 
;[[イザーク・ジュール]]
 
:彼がSEEDで誤って犯した民間人虐殺の件を弁護し、処刑されないよう取り計らった。イザークもデュランダルの理念を信じていたのだが、[[デスティニープラン]]を発表後、レクイエムを接収して使用したのがきっかけでデュランダルに疑念を抱くようになり、最後はジュール隊ごとラクス達に加勢する事に。
 
:彼がSEEDで誤って犯した民間人虐殺の件を弁護し、処刑されないよう取り計らった。イザークもデュランダルの理念を信じていたのだが、[[デスティニープラン]]を発表後、レクイエムを接収して使用したのがきっかけでデュランダルに疑念を抱くようになり、最後はジュール隊ごとラクス達に加勢する事に。
 
;[[ディアッカ・エルスマン]]
 
;[[ディアッカ・エルスマン]]
:SEEDにおける離反行動により本来なら間違いなく処刑されていたところ、それを免れるよう取り計らった。以後はイザークとほぼ同様。小説版ではデュランダルのリアリストとしての側面を鋭く察知していた。[[L]]ではデュランダルの命令を直接[[ミネルバ]]に伝えたりもしている。
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:SEEDにおける離反行動により本来なら間違いなく処刑されていたところ、それを免れるよう取り計らった。以後はイザークとほぼ同様。小説版ではデュランダルの裏の顔を鋭く察知していた。[[L]]ではデュランダルの命令を直接[[ミネルバ]]に伝えたりもしている。
 
;[[ステラ・ルーシェ]]
 
;[[ステラ・ルーシェ]]
 
:原作では特に関わらないが、[[K]]では条件を満たすと結果的に彼女の命の恩人になる。
 
:原作では特に関わらないが、[[K]]では条件を満たすと結果的に彼女の命の恩人になる。
 
;[[ロード・ジブリール]]
 
;[[ロード・ジブリール]]
:[[ブルーコスモス]]の盟主で、宿敵。知り合いだったような描写もあるが詳細不明。コーディネイターもナチュラルも関係なく平和に生きられる世を望んだデュランダルと、コーディネイターを差別し戦争の種をまいては育てていたものとして対極である。
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:[[ブルーコスモス]]の盟主で、宿敵。知り合いだったような描写もあるが詳細不明。
 
;[[ジョゼフ・コープランド]]
 
;[[ジョゼフ・コープランド]]
 
:一応政治上の敵となる大西洋連合の大統領だが、デュランダルにとっては大した脅威ではない。また、コープランドもブルーコスモスではない為に、デスティニー・プラン発表後は融和政策をとっていたのだが、プランに賛同しない勢力への見せしめの為だけに、勧告もされないまま、駐在していた月面基地もろとも、レクイエムで消されてしまった。
 
:一応政治上の敵となる大西洋連合の大統領だが、デュランダルにとっては大した脅威ではない。また、コープランドもブルーコスモスではない為に、デスティニー・プラン発表後は融和政策をとっていたのだが、プランに賛同しない勢力への見せしめの為だけに、勧告もされないまま、駐在していた月面基地もろとも、レクイエムで消されてしまった。