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− | バイストン・ウェル(Byston Well)とは、『[[聖戦士ダンバイン]]』及び『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』に登場する[[異世界]]。
| + | *英字表記:Byston Well |
| + | 『[[聖戦士ダンバイン]]』及び『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』に登場する[[異世界]]。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]。通常は地上との行き来ができないが、オーラロードと呼ばれる一種のゲートを開くことで、それが可能になる。科学技術や文化は、地上でいうと中世[[ヨーロッパ]]と同程度であり、[[騎士]]階級が土地を治めている。ここに暮らす人類は「コモン」と呼ばれ、オーラ力はそれほど強くない傾向にある。 | + | [[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]で、その天空は海へと繋がっている。通常は地上との行き来ができないが、オーラロードと呼ばれる一種のゲートを開くことで、それが可能になる。科学技術や文化は、地上でいうと中世[[ヨーロッパ]]と同程度であり、[[騎士]]階級が土地を治めている。ここに暮らす人類は「コモン」と呼ばれ、[[オーラ力]]はそれほど強くない傾向にある。 |
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| 地上での生を終えた[[魂]]が行き着くところであり、一種の'''死後の世界'''。そのため「魂の安息の場」などとも呼ばれる。[[小説]]『オーラバトラー戦記』での[[ショット・ウェポン]]は、「全ての人類が持つ微弱な[[超能力|ESP]]が寄り集まった領域ではないか」と推論している。 | | 地上での生を終えた[[魂]]が行き着くところであり、一種の'''死後の世界'''。そのため「魂の安息の場」などとも呼ばれる。[[小説]]『オーラバトラー戦記』での[[ショット・ウェポン]]は、「全ての人類が持つ微弱な[[超能力|ESP]]が寄り集まった領域ではないか」と推論している。 |
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| + | また世界全体へと広がっているオーラ力の影響ゆえか、本来異なる[[言語]]を話す者同士でも相手が自分の知っている言語で話しているかのように相互に会話することが可能となっており、このため召喚された地上人は言葉に不自由する問題を免れている(なお、地上へと送還された後もこの効力は切れていないのか、ショウ達はバイストン・ウェルにいた時と同様に会話できている)。 |
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| 『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』においても同名の世界が登場するが、設定上は同一の世界。小説版の主役[[シンジロウ・サコミズ]]の生死を境にして歴史が分岐している。なお、全てのバイストン・ウェル関連作(下記参照)は一種の[[パラレルワールド]]として扱われており、互いに矛盾する設定が数多くある。 | | 『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』においても同名の世界が登場するが、設定上は同一の世界。小説版の主役[[シンジロウ・サコミズ]]の生死を境にして歴史が分岐している。なお、全てのバイストン・ウェル関連作(下記参照)は一種の[[パラレルワールド]]として扱われており、互いに矛盾する設定が数多くある。 |
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| バイストン・ウェル自体が三つの世界に分けられ、それがさらに3つの地域に分かれている。 | | バイストン・ウェル自体が三つの世界に分けられ、それがさらに3つの地域に分かれている。 |
| ;ウォ・ランドン | | ;ウォ・ランドン |
− | :フェラリオ達の住む水の国にして、天空に浮かぶ海。「オージ」「インテラン」「ワーラーカーレーン」に分かれる。これのさらに上層には「バイストン・ウェルの[[宇宙]]」があり、その果てに「[[重戦機エルガイム|エルガイム]]」「[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]」の世界があるとも言う。 | + | :フェラリオ達の住む水の国にして、天空に浮かぶ海。「オージ」「インテラン」「ワーラーカーレーン」に分かれる。これのさらに上層には「バイストン・ウェルの[[宇宙]]」があり、その果てに[[ペンタゴナワールド]]、さらには『[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]』の世界があるとも言う。 |
| ;コモン界 | | ;コモン界 |
| :コモンの住まう世界で、中世ヨーロッパに似た世界。主にここが舞台となる。「クスタンガ」「コモン」「フェンダ・パイル」に分かれる。 | | :コモンの住まう世界で、中世ヨーロッパに似た世界。主にここが舞台となる。「クスタンガ」「コモン」「フェンダ・パイル」に分かれる。 |
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| :バイストン・ウェルの北方に位置する強国。国王はフォイゾン・ゴウ。王城はタータラ城。フォイゾンが[[ジェリル・クチビ]]に討たれた後は孫娘である[[エレ・ハンム]]が女王として即位する。重要な決断をする際に神託を仰ぐという習いを残しているが、「機械の館」を造り独自にオーラマシンを開発する開明的な面も併せ持つ。 | | :バイストン・ウェルの北方に位置する強国。国王はフォイゾン・ゴウ。王城はタータラ城。フォイゾンが[[ジェリル・クチビ]]に討たれた後は孫娘である[[エレ・ハンム]]が女王として即位する。重要な決断をする際に神託を仰ぐという習いを残しているが、「機械の館」を造り独自にオーラマシンを開発する開明的な面も併せ持つ。 |
| :ドレイク軍の進撃に際し、ウィル・ウィプスに続く第二のオーラ・バトル・シップ「[[ゴラオン]]」を発進させたが、なおも敵を食い止めることは出来ずタータラは落城した。 | | :ドレイク軍の進撃に際し、ウィル・ウィプスに続く第二のオーラ・バトル・シップ「[[ゴラオン]]」を発進させたが、なおも敵を食い止めることは出来ずタータラは落城した。 |
− | | + | なお以上の敵側と味方側の国の名前を並べると、それぞれ「悪(ア・ク)」、「見習う(ミ・ナ・ラウ)」となる。 |
| === リーンの翼 === | | === リーンの翼 === |
| ;ホウジョウ国 | | ;ホウジョウ国 |
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| ;ガロウ・ラン | | ;ガロウ・ラン |
| :姿は人に似ているが、中身は獣のような蛮族。基本的に悪事を働くが、自分達を蔑まないショウに懐く者も居た。 | | :姿は人に似ているが、中身は獣のような蛮族。基本的に悪事を働くが、自分達を蔑まないショウに懐く者も居た。 |
− | :なお、名前が似ている[[ガロード・ラン|炎のモビルスーツ乗り]]とは無関係(UXでは[[海動剣|勘違いする人物]]がいる)。 | + | :なお、名前が似ている[[ガロード・ラン|炎のモビルスーツ乗り]]とは無関係(『UX』では[[海動剣|勘違いする人物]]がいる)。 |
| ;[[オーラバトラー]] | | ;[[オーラバトラー]] |
| :バイストン・ウェルで開発されたオーラ力を[[動力・エンジン・エネルギー|動力源]]とする人型の戦闘用ロボット。生物的な外見が特徴である。 | | :バイストン・ウェルで開発されたオーラ力を[[動力・エンジン・エネルギー|動力源]]とする人型の戦闘用ロボット。生物的な外見が特徴である。 |
− | :また、人型のオーラバトラーおよびオーラ力を動力源とする人型ではない機械類を総称して[[オーラマシン]]と言う。 | + | :また、人型のオーラバトラーおよびオーラ力を動力源とする人型ではない機械類を総称して[[オーラマシン]]と称し、オーラバトラー以外にも[[戦艦]]のオーラ・シップ等様々なオーラマシンが造られていった。 |
| ;強獣 | | ;強獣 |
| :甲殻のある怪獣のような生物。甲殻がオーラマシンの装甲材として使われる。 | | :甲殻のある怪獣のような生物。甲殻がオーラマシンの装甲材として使われる。 |
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| *バイストン・ウェルの名の由来は、'''当時の富野監督の居住地であった「石神井」のこと'''。すなわち「by Stone well(バイ ストーンウェル。石の井戸=石神井のそばに)」である。 | | *バイストン・ウェルの名の由来は、'''当時の富野監督の居住地であった「石神井」のこと'''。すなわち「by Stone well(バイ ストーンウェル。石の井戸=石神井のそばに)」である。 |
| **これは富野監督のペンネームである「井荻麟」が、株式会社サンライズの最寄り駅である上井草駅が井荻駅の隣駅であることに由来するという逸話とも符合する話である。 | | **これは富野監督のペンネームである「井荻麟」が、株式会社サンライズの最寄り駅である上井草駅が井荻駅の隣駅であることに由来するという逸話とも符合する話である。 |
− | *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』において、[[アムロ・レイ]]はEX([[ラ・ギアス事件]])で遭遇したバイストン・ウェルの勢力について、報告書では'''「ややこしい」'''とその存在や説明を完全に省いた(『[[スーパーロボット大戦F]]』ではちゃんと報告している)。 | + | *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』において、[[アムロ・レイ]]は『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』([[ラ・ギアス事件]])で遭遇したバイストン・ウェルの勢力について、報告書では'''「ややこしい」'''とその存在や説明を完全に省いた(『[[スーパーロボット大戦F]]』ではちゃんと報告している)。 |
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