15行目: |
15行目: |
| | | |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 『[[機動戦士ガンダムSEED]]』[[世界観|世界]]において初めて誕生したコーディネイター。それ故に'''「ファーストコーディネイター」'''と呼ばれている。 | + | 『[[機動戦士ガンダムSEED]]』[[世界観|世界]]において初めて誕生したコーディネイター。そのため'''「ファーストコーディネイター」'''と呼ばれている。 |
| | | |
| === 生涯 === | | === 生涯 === |
− | わずか17歳で[[大西洋連邦]]のMITの博士課程を修了。オリンピックで銀メダル(短距離走のように見える)を獲得。アメリカンフットボールのスター選手にして、海軍だけでなく空軍のエースパイロットとしても活躍。その他、理工学の分野でも若くして様々な業績を挙げ、世界中から「万能の[[天才]]」として注目される。 | + | わずか17歳で[[大西洋連邦]]のMITの博士課程を修了。オリンピックで銀メダル(短距離走のように見える)を獲得。アメリカンフットボールのスター選手にして、海軍および空軍の[[エース]][[パイロット]]としても活躍。その他、理工学の分野においても若くして様々な業績を挙げており、世界中から「万能の[[天才]]」として注目される。 |
| | | |
| [[コズミック・イラ|C.E.]]15年。[[木星]]探査に出発する際に、自らが[[デザイナーベビー|遺伝子調整を受けた人間]]「[[コーディネイター]]」である事を告白。さらに遺伝子操作の詳細なマニュアルを地上に向けて公開した。世に言う'''「ジョージ・グレンの告白」'''である。 | | [[コズミック・イラ|C.E.]]15年。[[木星]]探査に出発する際に、自らが[[デザイナーベビー|遺伝子調整を受けた人間]]「[[コーディネイター]]」である事を告白。さらに遺伝子操作の詳細なマニュアルを地上に向けて公開した。世に言う'''「ジョージ・グレンの告白」'''である。 |
32行目: |
32行目: |
| | | |
| === キャラクターの総評 === | | === キャラクターの総評 === |
− | ジョージ・グレンは劇中ではナチュラル、コーディネイターを問わず高いカリスマ性を持っており、偉人として語られているものの、視聴者からの評価は賛否両論である。彼が無思慮にコーディネーターの製造技術を公開した事が、後々まで続く[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]の対立・紛争を招いているので、その意味において'''ジョージ・グレンは「コズミック・イラ世界における最大の元凶」である'''。 | + | ジョージ・グレンは劇中ではナチュラル、コーディネイターを問わず高いカリスマ性を持っており、偉人として語られているものの、視聴者からの評価は賛否両論である。彼が無思慮にコーディネーターの製造技術を公開した事が、後々まで続く[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]の対立・紛争を招いているので、その意味において'''ジョージ・グレンは「コズミック・イラ世界における争いの最大の元凶」である'''。 |
| | | |
− | にも関わらず、生前のジョージ・グレンについての描写や説明はあまりにも少ない。また、キャプテンG・Gとして蘇生された後も、「自身が紛争を招いた」という自覚が全く無く、それについてコメントする事は少ない。そのため、彼がコーディネイターの製造技術を公開した真意<ref>これに関して、「唯一のコーディネイターだったジョージ・グレンが、オリンピックで'''銀メダル'''を得た事によって、産まれて初めての接戦の末に敗北・誰かと競い合う喜びに目覚め、同類を欲したのではないか?」という考察が有る。</ref>については推測を重ねるしかなく、視聴者の主観によってどうとでも取れてしまうのである。 | + | にも関わらず、生前のジョージ・グレンについての描写や説明はあまりにも少ない。また、キャプテンG・Gとして蘇生された後も、「自身が紛争を招いた」という自覚が全く無く、それについてコメントする事は少ない。そのため、彼がコーディネイターの製造技術を公開した真意<ref>これに関して、「唯一のコーディネイターだったジョージ・グレンが、オリンピックで'''銀メダル'''を得た事によって、生まれて初めての接戦の末に敗北・誰かと競い合う喜びに目覚め、自分の同類を欲したのではないか?」という考察が有る。</ref>については推測を重ねるしかなく、視聴者の主観によってどうとでも取れてしまうのである。 |
| | | |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
43行目: |
43行目: |
| :初登場作品。『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』の設定を受けて、[[キャプテンG・G]]としても登場。立体映像なので、顔グラは緑がかっている。 | | :初登場作品。『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』の設定を受けて、[[キャプテンG・G]]としても登場。立体映像なので、顔グラは緑がかっている。 |
| :かつて[[木連]]を訪れており、現在でも'''[[木連]]の人々から「[[正義]]の人」「伝道師」と讃えられ、偉人として尊敬されている'''。 | | :かつて[[木連]]を訪れており、現在でも'''[[木連]]の人々から「[[正義]]の人」「伝道師」と讃えられ、偉人として尊敬されている'''。 |
− | :本作では'''木連に『[[ゲキ・ガンガー3]]』の[[劇中劇|アニメのディスク]]を渡した張本人'''だという事実が語られているが、これには意外なオチがある。ゲーム中では[[リ・ホーム]]の[[サブパイロット]]。 | + | :本作では'''木連に『[[ゲキ・ガンガー3]]』の[[劇中劇|アニメのディスク]]を渡した張本人'''だという事実が語られているが、これには意外なオチがある。 |
| + | :なお、キャプテンG・Gは原作における[[リ・ホーム]]の[[パイロット|艦長]]なのだが、[[サブパイロット]](メインパイロットは[[プロフェッサー]])になっている。 |
| | | |
| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
57行目: |
58行目: |
| ;[[スーパーロボット大戦W|W]] | | ;[[スーパーロボット大戦W|W]] |
| :'''[[コーディネイター]]''' | | :'''[[コーディネイター]]''' |
| + | :本作ではジョージ・グレン(キャプテンG・G)は'''サブパイロットなので、事実上の「死にスキル」'''である。 |
| | | |
| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
115行目: |
117行目: |
| :何ともあんまりなその真相に、皆はショックを隠せなかったのであった。…というか、何故そんなものを持ち歩いていたのか。 | | :何ともあんまりなその真相に、皆はショックを隠せなかったのであった。…というか、何故そんなものを持ち歩いていたのか。 |
| ;「私はそのような意味で君達に『コーディネイター』になって欲しいと言ったわけではない」<br />「間違いは正せばいい。そして、私は君達にこの世界の調整役となってもらえたいと考え…『コーディネイター』の言葉を送ったはずだ」<br />「世界はゆっくりとだが変わっていこうとしている。焦る事はないんだ、みんな」 | | ;「私はそのような意味で君達に『コーディネイター』になって欲しいと言ったわけではない」<br />「間違いは正せばいい。そして、私は君達にこの世界の調整役となってもらえたいと考え…『コーディネイター』の言葉を送ったはずだ」<br />「世界はゆっくりとだが変わっていこうとしている。焦る事はないんだ、みんな」 |
− | :『W』の終盤、新・国連本部を急襲した[[火星の後継者]]達に対しての説得の台詞。グレンからの説得の言葉は、グレンを尊敬している彼らに本当の「[[正義]]」を思い出させ、間違いを正させるには十分すぎるものだった。 | + | :『W』の終盤、新・国連本部を急襲した[[火星の後継者]]達に対しての[[説得]]の台詞。グレンからの説得の言葉は、グレンを尊敬している彼らに本当の「[[正義]]」を思い出させ、間違いを正させるには十分すぎるものだった。 |
| :ちなみに、[[火星の後継者]]の面々は遠い昔の先人であるジョージ・グレンがまさか現代に蘇生したとは思ってもいなかったので、自分達に語りかけるジョージ・グレンの事を彼の子孫だと思っていた。 | | :ちなみに、[[火星の後継者]]の面々は遠い昔の先人であるジョージ・グレンがまさか現代に蘇生したとは思ってもいなかったので、自分達に語りかけるジョージ・グレンの事を彼の子孫だと思っていた。 |
| ;「新たなる人類ね…。メンタリティはこの100年でまるで進化は見られないが」 | | ;「新たなる人類ね…。メンタリティはこの100年でまるで進化は見られないが」 |
128行目: |
130行目: |
| == 搭乗機体 == | | == 搭乗機体 == |
| ;[[リ・ホーム]] | | ;[[リ・ホーム]] |
− | :操縦コントロールを担当。 | + | :操縦コントロールを担当。また、事実上の艦長を務めている。 |
| | | |
| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *名前の由来は、アメリカ合衆国の宇宙飛行士であるジョン・ハーシェル・グレン氏から。 | + | *名前の由来は、アメリカ合衆国の海兵隊の戦闘機パイロット出身の宇宙飛行士であるジョン・ハーシェル・グレン氏(1921~2016)から。 |
| | | |
| == 脚注 == | | == 脚注 == |