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− | まだ[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦した事の無い作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiに置いても、「'''(SRW未参戦)'''」と付記される。 | + | まだ[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦した事の無い作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiに置いても、「'''(SRW未参戦)'''」<ref>登場人物、メカ、設定等には「SRW未'''登場'''」が使われる場合もある。</ref>と付記される。 |
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| 参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは[[未参戦作品/一覧]]を参照。 | | 参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは[[未参戦作品/一覧]]を参照。 |
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| スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。'''本来の意味での未参戦作品'''と言える。 | | スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。'''本来の意味での未参戦作品'''と言える。 |
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− | 過去のスパロボシリーズでは、[[スーパーロボット大戦|初代]]における『[[機動戦士ガンダムF91]]』、『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』での『[[機動武闘伝Gガンダム]]』、『[[新スーパーロボット大戦|新]]』での『[[新機動戦記ガンダムW]]』、『[[スーパーロボット大戦64|64]]』での『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』のように、制作開始時に本編放送中の作品が参戦することがあったが、これらの作品はゲーム中で原作再現が行われることは少なく、いわゆる「[[いるだけ参戦]]」となる場合が多かった。そのためか、現在のスパロボ作品では参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。
| + | 過去には |
| + | *[[スーパーロボット大戦|初代]]における『[[機動戦士ガンダムF91]]』 |
| + | *『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』での『[[機動武闘伝Gガンダム]]』 |
| + | *『[[新スーパーロボット大戦|新]]』での『[[新機動戦記ガンダムW]]』 |
| + | *『[[スーパーロボット大戦64|64]]』での『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』 |
| + | のように、制作開始時に本編放送中の作品が参戦することがあった。 |
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− | なお、放送終了後一定期間おいた作品が即参戦するということではなく、下記の理由との兼ね合いやスパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。
| + | しかし、いずれの場合もゲーム中で原作再現が行われることは少なく、その実態は「[[いるだけ参戦]]」となっていた。そのためか、現在のスパロボでは参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。 |
| + | |
| + | なお、放送終了後に一定期間おいた作品が即参戦するとは限らない。下記の理由との兼ね合いや、スパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。 |
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| 例外として劇場版○部作、のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。 | | 例外として劇場版○部作、のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。 |
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| === 展開メディアの問題 === | | === 展開メディアの問題 === |
− | 漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化がまだされていない作品。戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。また、そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。メディアミックスに積極的な出版社であれば機会があればその漫画や小説のアニメやゲームへの展開を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で動きや声を作って「イメージの固定化」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよっぽどの知名度があるものでない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。
| + | 漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化(映像化)がまだ成されていない作品。このとき、戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。 |
| + | |
| + | メディアミックスに積極的な出版社であれば、その漫画や小説の映像化を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で動きや声を作って「イメージの固定化」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよほど高い知名度でない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。 |
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| 実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。 | | 実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。 |
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| *[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] / [[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|スカルハート]] | | *[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] / [[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|スカルハート]] |
| |- | | |- |
− | |音声収録のない作品に参戦|| | + | |音声収録のないスパロボに参戦|| |
| *[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]] | | *[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]] |
| *[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]] | | *[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]] |
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| *[[フルメタル・パニック! (原作小説版)]] | | *[[フルメタル・パニック! (原作小説版)]] |
| |} | | |} |
− | ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品から派生した作品のみとなっており、小説で展開された作品や漫画だけで展開されているシリーズ作品などは未だ参戦していない。
| + | ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品から派生したもののみとなっており、漫画や小説だけで展開された作品は未だ参戦していない。 |
| <!-- | | <!-- |
| 変則として、CERO-C以上のスパロボ作品が1つもない現在では年齢制限がある作品の参戦が難しい一方、『[[機神咆吼デモンベイン]]』・『[[冥王計画ゼオライマー]]』のような原作は成人向けだが、その作品自体は成人向けではない「一般向けアニメ」の方が参戦を果たした事例もある。--> | | 変則として、CERO-C以上のスパロボ作品が1つもない現在では年齢制限がある作品の参戦が難しい一方、『[[機神咆吼デモンベイン]]』・『[[冥王計画ゼオライマー]]』のような原作は成人向けだが、その作品自体は成人向けではない「一般向けアニメ」の方が参戦を果たした事例もある。--> |
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| スパロボの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコエンターテインメントは、玩具メーカー・バンダイを含む「バンダイナムコグループ」の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやコナミがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利は「コンピューターゲームの販売権」であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』・『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。 | | スパロボの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコエンターテインメントは、玩具メーカー・バンダイを含む「バンダイナムコグループ」の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやコナミがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利は「コンピューターゲームの販売権」であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』・『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。 |
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− | ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコエンターテインメントはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされている。ただし2000年代以降のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、SEGAの『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ|バーチャロン]]』のスパロボ参戦はその象徴的な例といえるだろう。
| + | ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコエンターテインメントはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされている。ただし2000年代以降のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、以前ほど難しくはないとも捉えることができる。スパロボではSEGAの『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]』の参戦が象徴的な例といえるだろう。 |
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| ==== 2.版権料が高い・権利の所在が不明 ==== | | ==== 2.版権料が高い・権利の所在が不明 ==== |
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| といった主張が存在していた。 | | といった主張が存在していた。 |
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− | これは黎明期のスパロボが、[[宇宙世紀]]ガンダムを母体に『[[マジンガーシリーズ]]』や『[[ゲッターロボシリーズ]]』(いわゆる[[御三家]])、『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』や『[[無敵鋼人ダイターン3]]』といった[[スーパーロボット]]アニメの代表作が、スパロボの世界観(あるいは雰囲気)を形成しレギュラーとして定着していた、ひいては「それらが外されることなどあり得ない」と思われていたことに起因する。また、『[[旧シリーズ]]』の参戦作品のほとんどがオタク向けでなく、一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向けの玩具販促アニメで占められていたことも不安視された一因であろう。 | + | これは黎明期のスパロボが、[[宇宙世紀]]ガンダムを母体に『[[マジンガーシリーズ]]』や『[[ゲッターロボシリーズ]]』(いわゆる[[御三家]])、『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』や『[[無敵鋼人ダイターン3]]』といった[[スーパーロボット]]アニメの代表作が、スパロボの世界観(あるいは雰囲気)を形成しレギュラーとして定着していた、ひいては「それらと作風の違う作品が参戦するなどあり得ない」と思われていたことに起因する。また、『[[旧シリーズ]]』の参戦作品のほとんどがオタク向けでなく、一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向けの玩具販促アニメで占められていたことも不安視された一因であろう。 |
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| 結局これらは参戦を果たし、スパロボ劇中でも問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「'''設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い'''」ということであり、根本的に話題に昇ったことがあったか疑わざるを得ない'''『[[疾風!アイアンリーガー]]』の『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』への参戦'''はそれを顕著に示した例である。 | | 結局これらは参戦を果たし、スパロボ劇中でも問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「'''設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い'''」ということであり、根本的に話題に昇ったことがあったか疑わざるを得ない'''『[[疾風!アイアンリーガー]]』の『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』への参戦'''はそれを顕著に示した例である。 |